docomoなら「ドコモ光」とのセット、ソフトバンクでは「ソフトバンク光・Softbank Air・ホワイトBB」などの家庭用固定ネット回線との割引があります。
auの場合は2種類あり、「auスマートバリュー」またはau系列の「光コラボレーション」による携帯・スマホ回線とのセット割引が使えます。自宅の回線がすでに決まっている・契約中の場合はそれに合わせたセット割引を使うことになりますが、もしネット回線を選べる場合は、使い方に合わせてどちらがお得になるのか考えてみる必要があります。
固定回線とのセット割引きは、契約プランによって割引額が異なり、正直かなり複雑です。以下の内容は2015年11月時点で管理人が調べた条件で考えたものです。実際の運用と異なる可能性もあるので、各自で契約前には詳細を確認してみてください。
どちらも「スマホとセットで安くなるネット回線割引き」というのは同じなのですが、対象となるインターネットサービスが根本的に異なります。それぞれキャンペーンの公式サイトに対象となるインターネットサービスの一覧があるのですが、大雑把に書くと、
・「スマートバリュー」:auひかり・eo光などのau系ひかりインターネット回線、またはJ:COMなどの提携ケーブルテレビ回線
・「光コラボレーション」:So-net光(So-netがプロバイダーのフレッツ回線からの転用)、@nifty光、エディオン光など
調べていても混乱してくるのですが、So-netの場合は「auひかり」としてもサービスを提供しています。しかしこの「So-net × auひかり」と「So-net 光コラボレーション」は別物です。
どちらもひかりインターネットサービスなのですが、前者はKDDIが提供する回線であり、後者はNTTが提供する回線という違いが有ります。建物・地域によってはどちらか一方しか回線が引けない場合もありますので、So-netならどちらでも自由に選べるというものではないのです。
別のサービスなので、当然利用料金も異なります。ここからは「So-netのauひかり」と「So-net 光コラボレーション」を例として使って解説したいと思います。
光回線は戸建て用とマンション用で料金は異なりますが、基本的な料金を表にしてみました。
So-netサービス | auひかり | 光コラボレーション |
マンション月額料金* | 2300円~ | 2900円~ |
戸建て月額料金* | 2900円~ | 4000円~ |
キャッシュバック** | 最大40000円相当 | 特に無し |
*月額料金は1年目・2年目・3年目以降~などで変動していきます。割引がだんだん減っていくプランもあるので、長く使えばお得というものでもありません。詳しくは公式サイトで契約できそうなプランでチェックしてみてください。
So-netサービス | auひかり | 光コラボレーション |
スマホの月額割引 | 最大2000円 | なし |
ネットの月額割引 | なし | 最大1700円 |
スマホ+ネットの 割引合計 |
最大2000円 | 最大1700円 |
上記の表が物語っているように、auひかりと光コラボだと、料金の割引が「スマホ回線の割引」なのか、「ネット回線の割引」なのかという違いもあります。どちらも同じ人が支払っているのですから、どの料金が割り引かれても同じといえば同じなのですが、割引のシステムが根本的に違っているので、その割引条件はキャンペーン適用先の規約に従うことになります。
特に光コラボの方が難しいことになっているのですが、この最大1700円という額は、「So-net 光 コラボレーションによる割引最大1200円」+「30カ月の継続利用の定期契約で割引最大500円」の合計となっているのです。(クリックで下の画像が大きくなります)
また、さらに大きな違いとしてauひかりの割引きは、永年934円+2年間1066円=最大2000円の値引きであり、2年を超えると割引額が減ってしまいます。一方、光コラボの方は期限がなく、条件を満たした適用期間中はずっと割引が継続されるようです。
2つの割引最大額だけを比べれば2000円 vs. 1700円でauひかりとのセットが安いように感じますが、一定の期間を想定してトータルの割引を比べるとどちらが安くなるのかはケース・バイ・ケースとなります。
さて、そろそろいろんなことを書きすぎてワケがわからなくなってきたころでしょうか。管理人はもうかなり消耗してきました(笑)
ですが、auひかりとコラボを正しく理解して使い分けるためには、もう少し知っておくべきことが有りますので、まだ両者をよく知らない方は頑張ってください。
通常はまず無いと思いますが、このauひかり回線と光コラボ回線を両方契約している場合でも、両方のサービスとauスマホのセット割引を適用する事はできません。また、固定回線のスマホセット割引を適用中の場合、auのルーター回線とセットで割り引ける「auスマートバリュー mine」との併用も出来ません。
これも大きな違いです。auひかりでは、1つの固定回線に対して最大10回線分のスマートフォン・タブレット・携帯の番号を登録してセット割引が利かせられます。一方、光コラボの場合は注意事項に以下の記載があります。
「So-net 光 コラボレーション」1回線につき、auスマートフォンなどの電話番号1契約のお申し込みとなります
つまり、ファミリーで複数台のauスマートフォンを使っていても、前項で説明したように割引額は最大月額1700円までであり、それ以上安くなることはありません。スマホを1つだけ使っている場合は光コラボレーションでも良いのですが、auひかりにすれば家族で複数の割引を適用出来る場合には断然auひかりが安くなることもあるでしょう。
現在auのモバイル回線をすでに契約中の場合は、契約中のそれぞれのプランを各セット割引の適用条件と照らしあわせて、合計でいくら安くなるのかを計算しなくてはなりません。
まとめ
こうしてみると、全体的にもともとKDDIの提供サービスである「auひかりのセット」の方が、全体的に割引きは優遇されています。光コラボレーションは、これまでNTTのフレッツ回線を使っていた方が、そのままの契約で「転用をする」ことでauとのセット割引を強引に適用できるようにした、という感じでしょうか。
光コラボの方がお手軽という人もいると思いますので一概には言えないのですが、家族全体でauのサービスで統一して使っていくつもりなら、auひかりでスマートバリューを適用したほうがお得感が強いはずです。
提供プロバイダー・代理店によってキャッシュバックキャンペーンや割引も各種あると思いますので、上記のような違いを理解した上で、auひかりによるスマートバリューを使うのか、フレッツ回線からの光コラボレーション×auセット割引を使うのか検討してみてください。