2021年1月29日よりグローバルの発売日を迎える2021年ハイエンドモデルスマートフォン Galaxy S21 Ultraと、同シリーズの型落ちモデルとなるGalaxy S20 Ultra,Galaxy Note20 Ultraの違い・進化点・各機種の実機レビュー・価格や割引情報です。
Galaxy S21 Ultraの発売日は2021年1月29日(アメリカの場合)であり、日本では2021年春夏モデルとして登場する可能性がある、最高峰クラスの大画面スマホです。
Galaxy S21 Ultraは5G通信に対応し、海外向けモデルは2021年1月時点ですでに予約受付が始まっています。日本国内からでも予約・直輸入が可能となっていますが、2020年シリーズのハイエンドモデルGalaxy S20 Ultra, Galaxy Note20 Ultraと比較し、Galaxy S21 Ultraが買いであるか、あるいは型落ちのGalaxy S20シリーズを買ったほうがオトクかどうか、詳しく解説します。
先に旧モデルの実機レビューを見たい方は下記を参照ください。
☆「Galaxy Note 20 Ultra 実機レビュー」
☆「Galaxy S20 実機レビュー」
☆「Galaxy S20+ 実機レビュー」
Galaxy S21 Ultraと旧型の違い・比較
(上記画像の大きさ比は実際のものではありません)
スペック・仕様 | 2021年モデル Galaxy S21 Ultra |
2020年モデル Galaxy S20 Ultra |
2020年モデル Galaxy Note20 Ultra |
ディスプレイ | 6.8インチ Edge Quad HD+ Dynamic AMOLED 2X |
6.9インチ Quad HD+ Dynamic AMOLED 2X |
6.9インチ Quad HD+ Dynamic AMOLED 2X |
サイズ | 165.1 × 75.6 × 8.9 mm |
167 × 76 × 8.8 mm |
165 × 77 × 8.1 mm |
重さ | 227グラム(sub6) 229グラム(mmW) |
222グラム |
208グラム |
電池容量 | 5000mAh | 5000mAh |
4500mAh |
CPU | Snapdragon 888 | Snapdragon865 |
Snapdragon 865+ |
RAM | 12/16GB | 12GB |
12GB |
ROM | 128GB/256/512GB | 128GB |
256GB |
5G通信 | mmW対応モデルあり | sub6/ミリ波 |
sub6/ミリ波 |
Sペン |
対応(非内蔵) |
非対応 | 対応(内蔵) |
カメラ | 12MP +108MP +10MP +10MP 100倍ズーム |
12MP +108MP +48MP 100倍ズーム |
12MP +108MP +12MP |
フロントカメラ | 40MP |
40MP |
10MP |
価格 | USモデル 128GB:約12.5万円 256GB:約13万円 512GB:約14.4万円 |
au:165,980円 |
au:159,830円 d:145,728円 |
*2021年1月時点。Galaxy S21 Ultraには販売国・キャリアによって複数の仕様が異なるモデルがあります。国内版については発表され次第情報を追記します。
いずれも10万円を大きく上回る高額アイテムですので、こだわりのポイントをチェックして納得できるモデル選びが大切です。
大画面ディスプレイシリーズのNote, Ultraの3機種には以上のように、ボディ・ディスプレイのサイズこそほぼ同等ですが、細かなスペック・対応機能の違いがあります。
Galaxy S21 Ultraはディスプレイサイズが6.8インチとわずかにS20 Ultra/ Note20 Ultraより小さくなります。本体の縦幅・横幅も3機種とも似たようなサイズ感です。しかし、重量はGalaxy S21 Ultraが最も重い227-229グラムとなります。この重さは6.7インチのiPhone 12 Pro Max(226グラム)とほぼ同等です。
なお、2021年1月15日時点でGalaxy Mobile JapanのサイトにGalaxy S21 Ultraの情報は出ていますが、発売されるキャリアに関わる情報は不明です。
同モデルの旧型機種 「Galaxy S20 Ultra」は国内ではKDDIのみが扱っており、本機種もauから発売されることが期待できます。ドコモではGalaxy S20/S21/Galaxy Note20 Ultraを扱っていますが、S20 Ultraは販売しなかったため、やや期待薄です。
ソフトバンクではGalaxyシリーズのスマートフォンを扱わなくなって久しいため(かつてSBではGalaxy S6 edgeを販売していました)、まずSBからの発売は無いでしょう。
楽天モバイルではGalaxy S10, Galaxy Note10を販売中であるため、可能性はゼロではないかもしれませんが2020年モデルを一台も扱わなかったため、楽天ユーザーからのGalaxy需要は無いと判断されているかもしれません。
Galaxy S21 Ultraはミリ波対応モデルあり
2020年よりGalaxyシリーズの上位モデルはすべて5G通信に対応しており、Galaxy S21 Ultraも当然5G対応モデルとなっています。
その中でもGalaxy S20 Ultra(au), Galaxy Note20 Ultra (au/docomo)はそれぞれ高速なミリ波(mmWave)にも対応しています。
(auのミリ波は28Hz帯, n257)
Galaxy S21 Ultraにはsub6対応モデルとミリ波対応モデルがあり、どちらが日本で取り扱われるか2021年1月時点では不明ながら、S20 Ultra/Note20 Ultraもミリ波対応であったことから、ミリ波対応モデルが出る可能性が高くなっています。
Sシリーズ初のSペン対応
Galaxyシリーズのうち、従来は「Note」シリーズのユニークな機能となっていたスタイラスペン「Sペン」に今回Sシリーズとして初めてGalaxy S21 Ultraでも対応しました(Galaxy S21/S21+は非対応)。
Sペンは単なるタッチペンではなく、筆圧によって線の太さが滑らかに変わり、Bluetooth接続によってワイヤレスのカメラシャッター・コントローラーのような役割も出来ます(Galaxy Note20 Ultraの場合)。
Galaxy Noteシリーズの場合は上記のように、スマホ本体の中にSペンを収納することが可能でしたが、Galaxy S21 UltraにはSペンを収納する場所はありません。
Galaxy S21 Ultraの下部にはペンを内蔵出来る穴が無いため、Sペンを必要とする場合には別途持ち歩く必要があるという難点があります。また、Sペン自体も同梱されず、別売りとなります(ドコモの場合、Galaxy Note20 Ultra用Sペン「Sペン SC04」は3080円で単品購入可能)。
Sペンが内蔵されていることで使いたいときにすぐ取り出せる、Sペンをいつでも気軽に使えるという点を重視するのならGalaxy S21 Ultra/S20 UltraよりもGalaxy Note20 Ultraが良いでしょう。
Galaxy Note20 Ultraはドコモモデル SC-53A・auモデル SCG06があります。
海外モデルのGalaxy Note20 Ultraの安売り情報
日本国内モデルはドコモで14.6万円、auでは16万円もするGalaxy Note20 Ultraですが、海外モデルが2021年1月時点で安くなってきています。
海外版の場合、SIMスロットがデュアルSIM(nano SIM×2枚)が挿入できるモデルもあります。
新品12GB/256GBモデルで比較した場合、日本モデルに比べて2~3万円ほど安くなってきています(国内モデルと海外モデルは同一ではありません)。
☆「イオシス Galaxy Note20 Ultra 価格一覧」
デザイン・機能変更があったGalaxy S21 Ultraカメラ
Galaxy S21 Ultraと旧モデルの大きな違いの一つ、カメラ機能についてはやや複雑なので注意が必要です。
Galaxy S21シリーズではカメラユニットのデザインが大きく変更されています。
Galaxy S21 Ultraのカメラユニットは12メガの超広角カメラ、メインとなる108メガの広角カメラ、10メガの望遠カメラを2個、合計で4つのカメランレンズを搭載しています。
一方で、旧型のGalaxy S21 Ultraも超広角12メガ・メイン108メガのカメラユニットは同等のものですが、望遠カメラは48メガ+ToFカメラという構成でした。
望遠カメラについて、画素数的にはGalaxy S20 Ultraの48メガ→Galaxy S21 Ultraの10メガに減っていますが、これは必ずしもズーム性能の劣化を意味することはありません。画素数の数字の大小はカメラ性能にそのまま比例するものではありません。
関連記事:スマホカメラのセンサーサイズ一覧 センサーの大きさ比較/画素数・F値データ
Galaxy S21 UltraもGalaxy S20 Ultraも同じ光学10倍ズーム・デジタル併用最大100倍ズームという仕様になっており、ズームの仕組みが変わったため、画質ではGalaxy S21 Ultraのズーム性能が上回るようです。
公式の表現ではズームがより速く、スムーズになり、新機能のズームロック機能により、安定性が増しているとされています。
また、カメラの画像処理に関わる部分として、Galaxy S21 Ultraに搭載されたQualcomm Snapdragon 888(モデルによってはExynos 2100)により、ポートレートモードの被写体判定やシーン判定が高速・高画質化しているとのことなので、Galaxy S21 Ultraは同じ108メガカメラを積んだGalaxy S20 Ultra, Galaxy Note 20 Ultraとも、画質面で優れていることが期待出来ます。
一方で、超広角・標準カメラ等についてはセンサーサイズや画素数が変わったわけではないため、通常モードでの画質の極端な向上はないかもしれません。
Snapdragon 888の処理性能
Galaxy S21 Ultraには新しいチップ「Qualcomm Snapdragon 888」(グローバルではExynos 2100搭載モデルもあり)が採用されます。
Snapdragon 888ではCPUが20%・GPUが35%パワーアップしています(Snapdragon 865比)。
旧モデルのGalaxy S20 UltraはSnapdragon 865,Galaxy Note20 UltraはSnapdragon 865+を搭載していました。
ベンチマークのスコアでいうと、Galaxy S20 Ultraは約54万点・Galaxy Note 20 Ultraが60万点、そしてGalaxy S21 Ultraは70万点前後になる見込みです(Antutu Benchmark ver8系基準)。
また、RAM/ROM容量については、Galaxy S20 Ultra/Note 20 Ultraは12GB/128GB・256GBであるのに対して、Galaxy S21 Ultraには16GB/512GBモデルの組み合わせが存在します(国内で取り扱われるかどうかは現時点で不明)。
Galaxy S21, Galaxy S21+のRAMは8GBとなっており、RAM12GBであったGalaxy S20/S20+の2020年モデルよりも小さくなっていますので、最高峰のデバイスを求めるユーザーはGalaxy S21 Ultraを選ぶ必要があります。
おサイフケータイ対応の違い
日本国内において人気の高い機能「おサイフケータイ」を重視する場合、Ultraシリーズの購入には注意が必要です。
2020年モデルの場合、Galaxy Note 20 Ultraではauモデル・ドコモモデルともにおサイフケータイに対応しています。しかし、Galaxy S20 Ultra はauモデル(SCG03)でもおサイフケータイ非対応でした。
2021年1月時点で日本向けモデルのGalaxy S21 Ultraがおサイフケータイに対応するかどうか不明です。Galaxy S21 Ultraが国内で販売される=おサイフケータイ対応モデルにカスタマイズされているとは限らないため、おサイフケータイが必要な方は購入前に必ず対応可否をチェックしてください。
安くなったGalaxy S21 Ultra価格比較
2021年モデルのGalaxy S21シリーズは、旧モデル Galaxy S20シリーズよりも全体的に値下げされています。
アメリカでの販売価格で比較すると、Galaxy S20 Ultra(128GB)は定価1399.99ドルでした。一方、値下げされたGalaxy S21 Ultra (128GB)は1199.99ドルに設定されており、200ドル(約2.1万円)も安くなっています。
ただし、2021年1月時点において、旧モデルのGalaxy S20 Ultra・Galaxy Note 20 Ultraも実売価格は値下げが進んでいます。
モデル | 発売時価格 | 現在価格* |
Galaxy S21 Ultra | 124,800円 | 124,800円 |
Galaxy S20 Ultra | 145,600円 | 114,400円 |
Galaxy Note20 Ultra | 135,200円 | 124,800円 |
*それぞれ128GBモデル・アメリカでの価格。2021年1月19日時点の為替相場の場合。
このように、発売日時点の価格で比べた場合はGalaxy S21 Ultraは割安な設定といえますが、型落ち効果で値下がったGalaxy S20 Ultraが海外ではお買い得になってきています。
auモデルのGalaxy S20 Ultra (128GB)は16.6万円でした。ここから200ドル値上げがそのまま反映されたとして、Galaxy S21 Ultraの国内予想販売価格は14万円前後となります。これを安いと見るか高いと見るかは、人それぞれの判断です。
日本モデルのGalaxy S20 Ultra/Galaxy Note 20 Ultraは2021年1月19日時点でまだ値下げは進んでいないため、今後の割引強化・値下げに期待しましょう。
Galaxy S21 Ultra Dual SIMモデル価格
海外版の発売に向け、海外モデルのスマートフォンが買えるイートレンでは、Dual SIMモデルのGalaxy S21シリーズの予約を受け付けています。
EtorenではSnpadragon 888モデルとExynos 2100モデルが選べます。
Galaxy S21 Ultra 型番・モデル |
価格* |
G9980 12GB/256GB | 152,200円 |
G9980 16GB/512GB | 167,500円 |
G998B 12GB/512GB | 153,200円 |
G998B 16GB/512GB | 173,100円 |
*2021年1月19日時点、関税・消費税込み、送料別。G9980はSDM888, G998BはExynos 2100搭載機種です。
比較モデル | 価格 |
Galaxy S20 Ultra | 110,200円~ |
Galaxy Note 20 Ultra | 111,000円~ |