2020年10月発売の冬モデル最高峰スマートフォンの一台、超大画面なGalaxy Note20 Ultraの購入レビューです。
Galaxy Note20 Ultraは2019年モデルのGalaxy Note10+(国内モデルSC-01M、SCV45など)の後継モデルです。auモデルSCG06はauからは2020年10月15日・ドコモモデル SC-53Aは11月6日より発売開始となります。
2020年のGalaxyハイエンドモデルシリーズには夏モデルのGalaxy S20/S20+/S20 Ultraも国内で発売中となっており、Galaxy S20 UltraとGalaxy Note20 Ultraはディスプレイサイズが同じ6.9インチサイズ同士となっていますが、Noteシリーズはタッチペンの「Sペン」をスマホ本体に内蔵出来るユニークなモデル。
管理人は過去のGalaxy Noteシリーズも2017年のGalaxy Note8、2018年にNote9、2019年モデルのNote10+と4年連続で使ってきました(旧モデルのレビューはこちら)。
(左 Galaxy Note8、右 Galaxy Note10+)
例年NoteシリーズはAndroidスマホの中で最高峰の処理性能・スペックを誇るモデルとして登場しますが、2020年モデルはNoteシリーズ初の5G対応&「Ultra」の名称を冠した超高性能モデルになっています。
Galaxy Note20 Ultraのスペック・機能
最初に結論から書いてしまうと、2020年冬モデルのGalaxy Note20 Ultraは、2020年夏モデル「S20」シリーズと比べる場合、ソフトウェア的・システム的な部分は非常に似通っています。
そのためGalaxy Note 20 Ultraを買う or 他のGalaxy最新モデルを買うかを検討する場合には、Galaxy Note20 Ultraの物理的な仕様・スペック構成を気に入るかどうかが重要だと感じました。
そこでまずはGalaxy Note20 Ultraの基本性能・基本仕様を頭に入れてからレビュー・評価を個別に紹介します。
主な仕様・スペック | Galaxy Note20 Ultra (auモデル SCG06)* |
ディスプレイ | 6.9インチ Quad HD+ 120Hz対応 |
大きさ | 165×77×8.1mm |
重さ | 208グラム |
CPU | Snapdragon 865+ |
RAM | 12GB |
ROM | 256GB |
バッテリー容量 | 4,500mAh |
電池の持ち時間 | 約115時間 |
防水・防塵機能 | IPX5/IPX8・IP6X対応 |
おサイフケータイ | 対応 |
カメラ | 12MP+108MP+12MP +レーザーAFセンサー |
生体認証 | 指紋認証・顔認証 |
5G対応 | sub6/ミリ波対応 |
*各項目はau公式データによるものです。上記以外のスペック・仕様について最新情報はドコモ・auサイトを参照ください。
超でかい、滑らかな6.9インチパネル
Galaxy Noteシリーズを求めるユーザーは大画面のスマホが好みのはずですが、Galaxy Note20 Ultraは歴代のモデルの中でも最大級の6.9インチに到達しました。
といっても、2019年モデル Galaxy Note10+も6.8インチサイズでしたので、過去のシリーズを使っていたユーザーにとってはそこまで大きな違いには感じないかもしれません。
Apple iPhone 11 Pro (5.8インチ)と比べると、このような差があります。
Galaxy Note20 Ultraはインカメラを中央のホールに埋め込み、画面の左右上下のベゼルが極めて細いデザインになっており、高い画面占有率を実現しています。
Galaxy Note20 Ultraのディスプレイは120Hzのリフレッシュレートに対応し、ゲームや動画を滑らかな表示で見ることが出来ます(アプリ・コンテンツによって120Hz表示にならないこともあります)。Galaxy Note10+に比べて2倍も高いリフレッシュレートは近年ゲーミングスマホでも注目されており、興味のあるユーザーも多いでしょう。
Galaxy Note20 Ultraのディスプレイガラスの縁は左右が「Edge」シリーズのように滑らかにカーブしています。カーブしたガラスは指ざわりは良いのですが、エッジ部分で全画面表示の隅が逆に見づらい・誤操作しやすい・ガラスフィルムが貼りにくいというデメリットもあります(Galaxy Note20 Ultraの隅までカバー出来るガラスフィルム購入レポートはこちら)。
「6.9インチが大きすぎる」という場合はS20の6.2インチ・S20+の6.7インチ(日本未発売のGalaxy Note20も6.7インチ)という選択肢もありますので、Galaxy Note20 Ultraのサイズ感を許容出来るかどうかをよく確認する必要があるでしょう。
今回購入したカラーは「ミスティックブロンズ」です。過去のNoteにはギラギラと光る金色や虹色のモデルもありましたが、ミスティックブロンズはマットな質感で非常に上品なデザインに感じられます。
Galaxy Note20 Ultraはカメラレンズパーツを除くと厚み8.1mmと比較的薄めで、背面パネルの左右もエッジデザインになっているため、大画面のわりには持ちやすい形状です。
超高性能 Snapdragon 865+のAntutuスコア
Galaxy Note20 Ultra SCG06には、最新の5G対応SoC Snapdragon 865+が採用されています。
Snapdragon 865+は2020年夏モデルの多くに使われているSnapdragon 865(プラスがつかないモデル)に比べてパフォーマンスが向上しており、ベンチマークアプリ Antutu(ver8系)では60万点を超えるスコアが出ました(ベンチスコアは測定環境・設定により上下することがあります)。
2018年モデルのSnapdragon 845と比べると1.5倍~2倍近いスコアとなっており、2年位以上前のスマホから買い換えるのであれば処理性能の大幅アップが感じられると思います。
進化した防水・Bluetooth対応Sペン
Galaxy Noteシリーズの最大の特徴である「Sペン」も、年々進化してきました。
Galaxy Note20 UltraのSペンはBluetoothによってGalaxyスマホと接続できるため、単なるタッチペン・スタイラスペンとして以外にもリモコンとしての機能があります。離れた場所からスマホのカメラシャッターを押したり、スライドショーを操作したりすることも出来ます。
Galaxy Note10+のSペンでもBluetoothに対応していましたが、書き込みレイテンシーが42ミリ秒→9ミリ秒にまで短縮され、より滑らかな書き味を再現できるようになっています。
さらに、Sペンに内蔵された加速度センサーによって豊富な操作「エアアクション」が追加されています。
Sペンを振っていろいろな操作が出来るのですが、これは慣れるのにコツが要ります。また、オフィシャルアプリ以外はエアアクションが使えないアプリも多いため、もっと自由にエアアクションが使えたら良いのに、と感じる場面もありました。
カメラ性能は高いが、最高峰ではない
続いてGalaxy Note20 Ultraのデザインで目を引く、飛び出たカメラの性能評価です。
Galaxy Note20 Ultraには1億800万画素の超高解像度撮影ができるカメラユニットが内蔵されています。
カメラの構成は、
・1/1.33インチ 108メガピクセル 広角カメラ
・12メガピクセル 超広角カメラ
・12メガピクセル 光学5倍相当望遠カメラ
に加えて、レーザーAFセンサーが搭載されています。
広角レンズ+夜景モードの効果で、上記のようなダイナミックな夜景もかんたんに撮れます(上記はウェブ用に圧縮しており、オリジナルデータはもっとキレイです)。
旧モデルのGalaxyシリーズのカメラに比べて高い画質の写真が撮れるようになっているのは間違いないと思いますが、カメラ性能だけを求めるのならGalaxy Note20 Ultraよりも上位のスマホもあります。
例えば、夏モデルのGalaxy S20 Ultra SCG03の場合には、1億800万画素のメインカメラ・12メガの広角カメラは同じ仕様となっていますが、望遠機能は4,800万画素・ToFカメラを採用しているため、Galaxy Note20 Ultraよりもズーム性能が優れています(Note20 Ultraは最大50倍、S20 Ultraは100倍ズームが出来る)。
他社スマホと比べて場合にもズーム性能はファーウェイのP30 Pro・P40 Proには及ばないかな?という印象でした。
カメラ機能に関する部分ではGalaxy Note20 UltraとS20シリーズは似ており、一度にいろんなモードで撮影して保存できる「シングルテイク」機能やナイトモードの対応も共通です。
Galaxy Note20 Ultraのカメラレビューは下記を参照ください。
関連記事:Galaxy Note20 Ultraカメラ実機レビュー- 月面クレーターは撮れる?P30 Proとズーム性能比較
108メガピクセルモードの解像度は微妙
Galaxy Note20 Ultraのメインカメラは1億800万画素の超高解像度カメラとなっています。
「108MP」モードにして撮影をすると1枚の写真で25MBを超えるような超巨大写真ファイルが撮影出来るという機能となっていますが、同じ108MPモードが使える5万円のXiaomi Mi Note 10に画質で劣ることがあります。
全く同じ距離からMi Note10とGalaxy Note20 Ultraを108MPモードにして撮影した写真から、中央部分だけをトリミングして比較したものが上記です。スタンドに固定してフォーカスもぴったり合わせた写真だったのですが、明らかにMi Note10のほうが細部まで描写できています。
関連記事:[日本発売確定]Xiaomi Mi Note10実機レビュー 5万円台でもiPhone11Proを超える評価の最強カメラスマホ
上記は一般的な画素数のカメラに比べればGalaxy Note20 Ultraの写真も十分に高い解像度になっていることは間違いないものの、他社の評価が高いスマホと勝負させた場合にGalaxy Note20 Ultraが頂点というわけではありません。
*写真の良し悪し/画質の状態は撮影状況・被写体、ソフトウェアのバージョンによっても変動します。上記はあくまで当サイトでの比較サンプル撮影テストの結果から感じた印象ですので、気になる方は各自で購入してお試しください。
Galaxy Note20Ultraの電池持ち評価
Galaxy Note20 Ultraには4500mAhの大容量バッテリーが搭載されています。
スマホの電池持ちについては設定・利用状況によって大きく変動しますが、Galaxy Note20 Ultraのサイズ・超高処理性能を考慮すると4500mAhの容量は若干物足りないと感じるユーザーが多い可能性があります。
決してGalaxy Note20 Ultraの電池持ちが悪いとは言いませんが、昨今では4000mAh前後の電池容量は標準的なもので、「電池持ちが良い」というにはGalaxy Note20 Ultraの高性能CPU・大画面に求められる容量にしては少ないかもしれません。
具体的なデータで比較すると、auの5G/4Gスマホの電池持ちに関して以下のような比較が出来ます。
モデル名 | 電池の持ち時間* |
Galaxy Note20 Ultra SCG06 | 約115時間 |
Galaxy S20 SCG01 | 約130時間 |
Galaxy S20+ SCG02 | 約130時間 |
Galaxy S20 Ultra SCG03 | 約145時間 |
Galaxy S51 5G SCG07 | 約140時間 |
Galaxy S10 SCV41 | 約100時間 |
Galaxy Note10+ SCV45 | 約140時間 |
*auが想定する標準的な利用状況における電池持ちの目安。5Gスマホの場合は5Gエリア、4Gスマホは4Gエリアでの目安。
Galaxy Note20 Ultraの電池消耗は極端に大きなわけではありません。しかし、特にディスプレイ設定を120Hzの高レートにしてゲームを遊ぶと、ガリガリと電池が減っていきます。
ただ、急速充電にも対応していますので、再充電は素早く可能です。
別売りの純正 Galaxy TRAVEL ADAPTERを利用すると最大25Wの超急速充電が可能です。Galaxyシリーズを使うなら純正の利用をオススメします。
☆「アマゾン Galaxy TRAVEL ADAPTER 」
実際にGalaxuy Note20 Ultraを充電してみたところ、5%→100%充電まで77分掛かりました。最初の10分で15%分・30分の充電で45%分の充電が出来ています。
本アダプターは最大45Wの出力に対応しており、Galaxy Note10+ならば最大45W充電が出来ますが、2020年夏モデル~冬ハイエンドモデルモデルシリーズ(S20/S20+/S20 Ultra/Note20)はすべて最大25W止まりです。
[期間限定]SCG06/SC-53A購入でワイヤレスイヤホンが貰える
Galaxy恒例の発売記念キャンペーンとして、Galaxy Note20 Ultra SCG06を購入すると期間限定で実売価格約2.3万円もする、完全ワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds Live」が貰えます。
Galaxy Buds Liveのケースはワイヤレス充電に対応しており、またGalaxy Note20 Ultraはワイヤレス給電(ワイヤレスパワーシェア)機能もありますので、外出時の急なイヤホンの電池切れにも対応出来るというメリットがあります。
Galaxy Buds LiveプレゼントキャンペーンはSCG06発売日(10月中旬)~2020年11月12日までの購入分(応募も同日締め切り)が対象となりますので、Note20 Ultraを購入したら忘れず応募しておきましょう。
[追加]ドコモでも全く同じキャンペーンが「購入期間2020年11月6日~2020年11月24日/ 応募期間: 2020年11月6日~2020年12月1日」の期間で開催されます。SCG06/SC-53Aの価格情報
Galaxy Note20 Ultraは最高峰のスペックを誇るだけあり、価格は格安とはいきません。
モデル | 機種変更価格 |
au SCG06 | 159,830円 |
docomo SC-53A | 145,728円 |
(2020年11月5日時点、各税込み)
各種割引やクーポンなどを使うことによって負担額を減らせるケースがありますので、詳しくは各社の料金シミュレーターなどを使って維持費・コストを計算してみてください。