2022年に発売された初心者~中級者くらいまでのユーザーに向いている日本メーカースマホのツートップと言っても過言ではない、ソニー製 Xperia 10 IV (えくすぺりあ てん まーく ふぉー)とシャープ製 AQUOS sense7 (あくおす せんす せぶん)の両方を入手・実際に使ってみた感想から、どちらを買うべきか解説します。

SONY Xperia 10 IV実機 SHARP AQUOS sense7実機

Xperia 10 IVとAQUOS sense7はともに2022年に発売された格安スマートフォンです。どちらも同じCPUを搭載、防水性能やおサイフケータイ対応、2つの電話番号で同時待受出来るデュアルSIM機能など、基本的な機能・出来ることがたくさん共通しています。

ソニーとシャープ、メーカーが違いますので細かな点やシリーズの特徴としての違いもありますので、スマホに強いこだわり・メニュー画面や表示で使い慣れているモデルを選びたいというのならどちらを選んでも、古いスマホからの買い替えなら機能・性能の進化を感じられるはずです。

一方で、メーカー・携帯ショップでの販売キャンペーンには大きな差があり、定価・実売価格には差があります

Xperia 10 IV取り扱いショップ AQUOS sense7取り扱いショップ
NTTドコモ
ソフトバンク
KDDI
楽天モバイル
NTTドコモ
KDDI
楽天モバイル
SIMフリースマホ販売各社

ここでは実際にXperia 10 IVとAQUOS sense7を使ってみて感じたそれぞれの機種の強みと、安く買えるショップで入手する場合の料金(通信プランに依らず、本体のみを入手する場合)を比較していきますので、どちらを買うべきか迷っている人は参考になると思います。

個別のレビューは下記よりご覧いただけます。

関連記事:Xperia 10 IV (SO-52C) 実機レビュー・評価
関連記事:AQUOS sense7 (SH-53C) 実機レビュー・評価

Xperia 10 IV/AQUOS sense7の仕様比較

ソニーのXperia 10 IVとシャープのAQUOS sense7は、同じCPU・メモリーの容量であるため、基本的な処理性能は非常に似通っています。一方で、もちろん全く同じというわけではない部分・仕様もありますので、まずは数字で分かる違いを明らかにしていきましょう。

スペック・仕様 2022年モデル
Xperia 10 IV

2022年モデル
AQUOS sense7

発売日
2022年7月8日~
2022年11月11日
ディスプレイ 6.0インチ
FHD+
有機EL
6.1インチ
FHD+
有機EL
サイズ 153× 67

× 8.3 mm

152 × 70
× 8.0 mm
重さ 161グラム
158グラム
SIMスロット
nano SIM+eSIM
nano SIM+eSIM
電池容量 5000mAh 4570mAh
充電時間
約150分
約140分
連続待受(4G)
約720時間
約710時間
CPU Snapdragon 695 5G
Snapdragon 695 5G
RAM 6GB 6GB
ROM 128GB
128GB
5G通信 対応 対応
おサイフケータイ
対応
対応
3.5mmイヤホンジャック
あり
あり
ワンセグ/フルセグ
非対応
非対応
ワイヤレス充電
非対応
非対応
外部ストレージ
micro SD(最大1TB)対応
micro SD(最大1TB)対応
カメラ 1200万画素[メイン] (1/2.8インチセンサー)
+800万画素[超広角] (1/4インチセンサー)
+800万画素[望遠]
(1/4.4インチセンサー)
5030万画素[メイン]
(1/1.55インチセンサー)
+800万画素[超広角] (1/4インチセンサー)
防水防塵
対応 対応
生体認証
指紋(本体横) +指紋(本体横)

*より詳しい仕様は各社のHPを参照ください。キャリアや測定方法、想定環境によって多少数字が異なる場合があります。

上記の通り、Xperia 10 IVとAQUOS sense7は物理的にも似ています。

6インチ大画面で軽いスマホが欲しい
電池持ちが良いスマホが欲しい
5万円以下で安いスマホが欲しい
指紋認証が欲しいスマホが欲しい

上記のポイントは、両機種が他の平均的な同価格帯のスマホよりも優れた部分です。

特に電池持ちはXperia 10 IVもAQUOS sense7も、現行モデルとしてはトップクラスです(他の10万円超のスマホよりも良く持ちます。超高性能モデルはそのぶん電池消費も激しいため、電池持ちは悪かったりするので)。

上記4点をすべて満たす最新モデルが欲しいというのなら、Xperia 10 IV・AQUOS sense7のどちらを買っても満足度は高いでしょう。

一方で、上の比較表で赤文字で示したとおり、少しずつ仕様が違う部分もあり、その点を重視するのならXperiaが良い/AQUOSを選ぶべき、という判断基準にすべき注意点があります。

Xperia 10 IVの強み

Xperia 10 IVは国内主要携帯会社4社すべてが取り扱う、まさに「スタンダードモデル」という感じのバランスが良いスマホです。

AQUOS sense7と比べた場合、Xperia 10 IVが優れている・特徴的な部分だと言えるポイントを挙げてみると、

・ディスプレイに切り抜き(ホールや凹)が無いシンプルなデザイン
・21:9比率の縦長ディスプレイ
・横幅が細く、持ちやすい大きさ
・立体音響技術360 Reality Audioに対応
・望遠(ズーム)用カメラ搭載

などがあります。ソニーの縦長スマホについては好みの問題もありますので「良い部分」といえるかどうかは人それぞれながら、ディスプレイにノッチ・パンチホールがないため、全画面で動画を楽しむ場合に表示の欠落が気になりません。

カメラ性能については後述するAQUOS sense7も優れているのですが、Xperia 10 IVではズーム用のカメラがあるため、アップで写真を撮りたい場合に向いています。

Xperia 10 IVはカメラ特化スマートフォンではないものの、きれいな写真は撮れます。

(Xperia 10 IVで実際に撮影したもの)

Xperiaシリーズには高級な「Xperia 1 IV/Xperia 5 IV」、あるいは逆に安価な「Xperia Ace III」もあります。”ソニーのスマホ”であることを重視して買う場合は、予算に合わせてモデルを選んでください。

AQUOS sense7の強み

続いて、Xperia 10 IVに対してAQUOS sense7を選ぶメリットについて解説します。

AQUOS sennse7の一番の特徴は、同価格帯のモデル用としては大きなカメラセンサーを搭載している点です。

Xperia 10 IVのメインカメラが1200万画素・1/2.8インチセンサーであるのに対して、AQUOS sense7は5030万画素・1/1.55インチです。

上記イラストは1/2.86インチのAQUOS sense3と比べたものですが、Xperia 10 IVのカメラは数年前の格安スマホ水準から変わっていません。それに対して、AQUOS sense7は格段に集光量をアップさせ、特に暗所での撮影に強いスマホになっています。

(AQUOS sense7で実際に撮影した夜景)

また、AQUOS sense7は生体認証として指紋認証と顔認証の両方に対応します。

冬の寒いシーズンには手袋をしているときに顔認証を、屋内でマスクを装着しているときには指紋認証を、それぞれ使い分ける事ができるという利便性があります(指紋認証と顔認証は同時に設定、どちらでも解除することが可能です)。Xperia 10 IVには顔認証はありませんので、顔認証が必須というユーザーはAQUOS sense7を選ぶべきです。

Xperia 10 IV/AQUOS sense7の定価比較

Xperia 10 IVとAQUOS sense7は多くの事業者がそれぞれのモデルを発売している関係で、価格も各社によって異なる設定が行われました。

割引なしで購入する場合、以下のような価格差が生じます。

各社の定価 Xperia 10 IV AQUOS sense7
ドコモ 64,152円 54,230円
au 69,985円 59,500円
ソフトバンク 74,480円 販売なし
楽天モバイル 59,800円 49,980円
SIMフリー ソニーストアで
販売なし
(XQ-CC44)
SH-M24
シャープ公式
54,450円
平均価格 約67,100円 約54,500円

*2022年12月16日時点、当サイト調べ。Xperia 10 IVのSIMフリー版として型番XQ-CC44があり、楽天・OCN・mineo等が扱っています。

この通り、各社の価格設定はXperia 10 IVのほうがAQUOS sense7よりも1万円以上高くなっています。

スマートフォンの購入には割引・値引きを使って機種変更することが一般的ですので、必ずしも”定価が安い/高い”を理由に選ぶ必要はないものの、このとおり、かなりの価格差がありました。

そして、次項で説明する通り、発売から時間が経過することで値下げが進み、実売価格はもっとばらつきが出ています。

Xperia 10 IV/AQUOS sense7のセール価格比較

2022年12月時点、Xperia 10 IVは発売から5ヶ月が経過していることもあり大きく値下げが進んでいます。

例えばソフトバンクモデル Xperia 10 IV (A202SO)の場合、携帯ショップ定価は74,480円のところ、Yahoo!ショッピングでは新品本体定価4万円前後で販売されている場合があります。

☆「Yahoo!ショッピング Xperia 10 IV本体

*製品状態・価格は出品者ごとに異なる場合があります。

また、Xperia 10 IVの本体セールはノジマのオンラインサイトでも在庫がある場合があります。ジマでは新古品が29,000円~で売られています。

☆「ノジマ Xperia 10 IV本体

[2022年中級者向けスマホ]Xperia 10 IVとAQUOS sense7どちらが買い?特徴と安く買える価格比較