2015年モデルのiPhone6s/6s Plusが10万円を超える販売価格になったために、一部の方では携帯ショップでスマートフォンの購入時に本体代金の分割購入(割賦契約)の審査に通らなくなるという報告例が相次いでいます。

参考ページ:iPhone6sの分割審査が通らない?年収が少ないと10万円以上のローン不可になる可能性

iPhone購入時の分割審査に関しては上記のページで詳しく扱いましたが、では分割審査が通らないときにどうするべきなのか、その対処方法をいくつか考えてみましょう。

なお、分割購入の不可ではなく、購入自体が出来ない(一括支払いでも契約不可)状態ならば、それは「ブラックリスト」あるいはそれに準ずる購入不可期間に陥っている可能性がありますので、「docomo BL(ブラックリスト/総合判断)割引き契約拒否条件考察」あたりのページを参照してください。

対処法その1. 口座引き落としとクレカ支払いを見直す

携帯代金の分割審査では、「クレジットカード会社(信用情報)」と「携帯通信会社(ドコモやauなど)」での2つの審査が行われています。単に「分割購入は出来ません」というだけだと、まずはどちらが原因で割賦契約が出来なかったのか問題を切り分ける必要があります。

まず前者の「信用情報が原因」で分割が出来ない場合には、なかなか厳しいです。

自身の信用情報を確かめるには「CIC」という機関を通して、情報開示をする方法があります(手数料は有料です)。ここで調べて情報に問題がなければ、信用情報ではなく携帯販売会社側での審査が行われている可能性があります。

現状で別の大きな金額の契約による分割支払の最中であったり、ローン・借り入れの履歴が多く残っていたり、何らかのトラブル・エラーが発生して信用情報が 傷ついていないかを確かめ、その状態を改善しないことには携帯電話の購入だけでなく、あらゆる高額な買物のローンが出来ないかもしれません。

逆に、もし携帯購入時の分割が出来ずに、その直後に別の商品を割賦契約で購入できるというような状況が発生することがあります。その場合には信用情報には問題がなく、キャリア側の審査で分割が出来なかったということになります(実際そのような体験をされた方がいらっしゃいます)。

私が聞いたことがあるのは特にドコモの場合なのですが、過去に支払いを延滞したことは一度もなく、信用情報は傷ついていないはずなのにドコモのiPhoneを分割契約出来なかったという事例がありました。ドコモのiPhoneは販売価格が10万円以下に設定されている(2016年モデル以降は10万円を超える機種もあり)ため、参考ページで扱ったような割賦契約法による詳細審査には当たらないと見られています。それなのに分割購入が出来ないとなると、「ドコモによる独自審査基準」があるとしか考えられず、これを強引に突破する方法はないでしょう。

ドコモの審査基準で引っかかった場合には、ドコモショップ・併売店・量販店などお店を変えても審査結果は変わらないはずです。もちろん店員さんにゴネても意味が無いので、別の解決策を考えましょう。

対処法その2. 一括購入で支払う

分割がダメなら、一括購入を試しましょう。当たり前過ぎる解決方法ですが、これが一番確実です。どうしても購入したいならお金を用意するのは当たり前です。

お金が無いから分割したいんだけど・・・というのであれば、どこかから借りてくるしかありません。貸してくれる人を頼るか、金融機関から借りるか・・・そこまでしてスマートフォンを買う必要があるのかどうか私には何とも言えませんが、お金さえあれば携帯会社はNOとは言わないでしょう。

対処法その3. 名義を変えて契約する

自分自身の名義で購入時に分割が出来なかった場合には、支払い・契約名義として家族に変わって契約・支払いをしてもらうということも可能です。過去に延滞が無くても、例えば働き始めたばかりである・休職中である・就いている職、収入が一切ない場合には審査が厳しくなる可能性があるため、誰かに肩代わりをお願いするしかないでしょう。

家族であれば委任状を用意すれば家族が一緒にお店まで契約しに行かなくても、携帯電話の購入・契約手続きをすることが可能です。

参考ページ:携帯契約 本人が行けないときには委任状を用意しましょう 全社委任状リンク集

委任状ではなく、契約名義自体を家族のものにして、実際の利用は自分が使うという契約方法も有効でしょう(こちらのほうが確実)。MNPで転入する場合には、転入と同時に契約者名義を書き換えることも可能なので、これを利用して家族に契約をしてもらえば解決です(家族が許してくれるのなら、ですけど)。

・「契約名義を本人+家族名義での支払い」
・「契約名義を家族+本人名義での支払い」
・「契約名義を家族+家族名義での支払い」

上記の3パターンが考えられますが、3つ目は絶対に大丈夫(家族の名義に問題がなければ)ですが、1と2はどのような審査が行われるか詳細が不明なので、一応試してみる価値はありそうです。

対処法その4. 白ロム購入+別の携帯契約→プラン変更

根本的な解決方法にはなっていないのですが、機種変更の場合には欲しい端末が白ロム(携帯電話本体のみ)で買えるなら、そちらで買ってしまっても良いかもしれません。白ロムの購入先はいろいろありますが、今では専門ショップも少なくありません。

参照:携帯販売系 ショップリスト

ほとんどのスマートフォンは上記で紹介しているショップで手に入るでしょう。販売中の機種はもちろん、少し古めで安い機種までなんでも買えるはずです。最新機種も発売から数日も経てばオークション、数週間もあれば白ロムショップで割安に買えるようになるのも通常です。白ロムショップでの支払いもクレジットカードで支払い、分割・リボルビング払い指定にすれば月々の支払い負担を小さくすることも可能になるはずです(そこでもクレカの分割が出来ない場合は、やっぱり信用情報を何とかする必要が出てくるので・・・)。

クレジットカード自体を持ってない場合は「楽天カード」あたりがネットからスグに申し込みが出来て、ポイントを貯めやすいのでオススメです。

回線契約自体がしたい場合には、高額なiPhoneではなくもっと安い機種(例えば従来型携帯電話回線など)で契約しておき、そこから白ロムを持ち込んでスマートフォン用プランに変更するという搦め手も使えるはずです。

以上、どの方法も一括で買えるだけのお金が必要であったり、家族の協力が必要であったりと面倒な方法ではありますが、いづれかの方法を取ることができれば新型のiPhoneでも購入することだけなら出来るでしょう。

分割審査が通らないことを根本から解決するためには信用情報をクリアにし、十分な資金・収入を得られるように頑張るしかありません。



 

料金滞納をしていないのにスマホ・iPhone購入分割審査に通らない場合の対処法