「携帯電話は1人1台」の時代から、今ではすっかり「スマートフォンを1人1台」へと移り変わってきたように感じます。子供から高齢者まで、当たり前のように携帯スマートフォンを使う時代にはなりましたが、かと言って低年齢の子供になんでも出来てしまうスマートフォンを買い与えるのは早い・料金が高いと感じる人も多いはずです。

教育論としていつ、どの年齢からスマートフォンを利用させるのが良いかは各家庭で判断すべき問題だと個人的には考えるところでありますが、料金面で考えるのならばスマートフォンデビューをさせる前には、携帯電話・キッズケータイで先に回線契約しておくことをオススメします。その理由は子供に連絡手段を持たせておく・携帯電話に慣れさせておくというのはもちろんなのですが、携帯→スマホへの契約変更で大幅な割引キャンペーンを適用させ、節約できるからです。

これから携帯を契約してからスマホに契約変更させる時期までしばらく時間が掛かるという家族もいるかもしれませんが、このスマホデビューに対する優遇はこれからも数年は継続する見込みですので、今から携帯・キッズケータイを契約しても遅くないはずです(確実に将来的も継続するという保証はもちろんありませんけれど、規制でも入らない限り終了することは無いでしょう)。

3社のスマホデビューに対する優遇状況

2017年1月現在、ドコモ・au・ソフトバンクの3社ともに携帯電話回線のプラン→スマホプランへの切り替えに優遇キャンペーンを提供しています。どのキャリアを利用してもお得になりますので、現在家族が使っているキャリアに合わせるもよし、お得になりそうなキャリアに家族全員で乗り換えてもOKです。

それでは各社のスマホデビュー優遇施策を見ていきましょう。

ドコモのはじめてスマホ割では、ガラケー(FOMA)回線からの機種変更時にスマートフォン用プラン(Xi)に移行することにより、2年間最大1,520円もの月額料金値引きが用意されています。

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対象機種はケータイ機種・らくらくホン(スマホタイプを除く)、キッズケータイの購入回線となり、機種変更後に「カケホーダイ」・「カケホーダイ・ライト」のいずれかによって割引額が異なります(850円または1520円)。このはじめてスマホ割は学割とも併用可能(2017年時点で実施中の施策の場合)となっており、月額2千円以下でスマートフォンを持つことが可能になるという超優遇キャンペーンです。

対象者:ケータイ・らくらくホン・キッズケータイなど(各FOMAプラン)の利用者
準備期間条件:スマホデビュー前に18ヶ月以上対象機種を利用していること

☆「ドコモ はじめてスマホ割

ドコモのキッズケータイ用プランは「タイプシンプルバリュー」という無料通話無しの最安プランであれば、キッズ割の適用によって1年間は月額料金0円、その後も格安で維持できますので、もし全く使う予定がなくても将来2年間1520円~の割引を受けるためだけに買ってもオトクです。

☆「ドコモ キッズケータイの機種一覧・購入はこちら

auではかつて「スマホデビュープログラム」として他社からの転入でもスマホ買い替えが優遇されていたこともありますが、2017年1月時点でのスマホはじめるプログラムはauでの機種変更専用となっています。

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通常月額2900円のデータ定額1GBから、はじめるプログラムを使うと最大3年間1,920円引きが適用されます。

対象者:3Gプラン契約中で登録機種が3Gケータイであること*
準備期間条件:スマホデビュー前に26ヶ月以上対象機種を利用していること

スマホはじめるプログラムでは3G用プランで利用中の機種回線からの機種変更が対象になります(*持ち込み機種変更で3Gプランにしている場合は対象外)。3G回線から機種購入を伴わないプラン変更でも対象となりますので、すでに家族が持っているau用のスマホを引き継いで利用して節約することも出来ます(機種購入無しの場合は毎月割は適用されません)。

au版のスマホデビュー施策はドコモのものより割引額は大きいのですが、対象プランが「スーパーカケホ」+「1GBデータプラン」+「LTE NET」の組わせ限定となっていますので、スマートフォン購入時の毎月割は対象外になります。毎月割を適用させた場合はデータ2GB以上のプランへ加入必須となりますが、そうすると今度ははじめるプログラムの対象外になってしまうので、「1GBプランで十分な人」にしか向きません。

また、インターネット回線とのセット割引である「auスマートバリュー」・「auスマートバリュー mine」との併用も不可となっていますので注意してください。

☆「au Online shop

ソフトバンクの場合は、au・ドコモよりもさらに割引額が大きく最大2100円/月の値引きが適用されます。さらに前項で「auのスマホデビューでは毎月割対象外」という残念ポイントがあったのですが、対象機種は限られるものの一部機種へ特価で機種変更が可能です。

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対象者:ケータイ,みまもりケータイ, ファミリーケータイの利用者
準備期間条件:契約期間の縛りはなし

SBの場合は割引額は大きく、対象プランで変更さえすれば機種購入を伴わない契約変更でもデビュー割が適用されます。パケットプランはデータ1GBプランでも対象となりますが、家族のデータシェア・子回線の場合は適用外になるので注意してください。

2017年1月時点では特価対象機種にiPhone SE (機種負担額1080円/月~)、DIGNO U (機種負担額80円/月~)などがあります。特価機種で機種変更した場合には24ヶ月の割引解除料発生期間が設定されていますので、短期解約はやめたほうがいいです。

SBのスマホデビュー割について詳しくは下記記事で解説しています。

☆「ソフトバンク 携帯からスマホへの機種変更優遇「スマホデビュー割」


最後にざっくりと各社のデビュー割引を比べてみましょう。適用条件・期間には各種条件があり、申込み時期によって条件・対象が変更されることもありますので、必ず公式サイトで最新情報をチェックしてからスマホデビューの検討をしてください。

公式サイト ドコモ au ソフトバンク
月額割引額(最大) 1,520円 1,920円 2,100円
割引期間(最大) 2年間 3年間 永年
端末割引の併用 不可 一部可
シェア回線 不可
機種変更前の契約期間 18ヶ月以上 26ヶ月以上 規定なし
3キャリアのスマホデビュー優遇キャンペーン比較 スマホ購入前に携帯購入で節約に