2022年冬モデルとして登場したシャープの格安スマホ AQUOS sesne7について、「こんな機能が使えるのかどうか?」・「この機能の性能はどれくらいになったのか?」という購入前の参考になりそうなスマホとしての特徴・メリットやデメリットを実機(docomo SH-53C)で解説します。

シャープの2022年最新型スマホ AQUOS sense7は、シャープのスマホの中でも主流となっている売れ筋モデルです。

シャープのスマートフォンには主に3つのクラスがあり、

「R」シリーズ/
最高級のハイエンドモデル
・AQUOS R7
・AQUOS R6
・AQUOS R5G など
「sense」シリーズ/
電池持ち最強の万能モデル
・AQUOS sense7
・AQUOS sense6
・AQUOS sense5G など
「wish」シリーズ/
初心者向け低価格モデル
・AQUOS wish2
・AQUOS wish

という名称で、およそのクラスが分かれています。上記以外にも派生モデルや軽量な「zero」シリーズもありますが、メインは上記の3種です。

(5年前の初代 AQUOS sense)

AQUOS senseシリーズは初代が2017年に出ました。当時はこのsenseが最安系の低価格モデルとして登場したのですが、2021年からローエンド向けはより安価な「wish」とやや高性能化・万能モデル化した「sense」に分かれたという印象です。

管理人も全シリーズを何世代にも渡って使い続けていますが(全モデルのレビューリストはこちら)、2022年モデルのAQUOS sense7は1世代前のモデルからも更にアップグレードされた、初心者以上~中級者でも満足できるスマホになっています。

ではAQUOS sense7を買う前にチェックしておきたいポイントを列挙していきます。

AQUOS sense7は顔認証・指紋認証が使える

スマートフォンを毎日、何回も電話・メール・LINEなどのメッセージ・SNS、ゲームなどのために確認することが多いユーザーにとって、画面ロック解除がスムーズに出来ることは重要です。

AQUOS sense7には本体の右側面にタッチ式の指紋認証センサーがあり、ボタンに触れるだけで一瞬で画面が点灯・ロック解除が完了します。スマホを右手で持つ場合は親指、左手で持つ場合なら人差し指や中指などを登録しておけば、スマホを持つ自然な位置でそのまま解除が出来る場所にあります。

また、インカメラを利用した顔認証も同時に使えます。

AQUOS sense7はマスクをしたままでも解除できる設定が可能であるため、コロナ禍でも安心・便利なスマートフォンです。

AQUOS sense7の指紋認証センサーは単に「ロック解除」のためだけでなく、さまざまなアプリのショートカット起動「Payトリガー」として利用出来ます。

この機能は2020年モデルあたりのシャープスマホから導入された便利な使い方で、ロック画面から直接キャッシュレスアプリを起動して、お店でスマホ決済を素早く利用出来ます。

スマホ決済を使わないユーザーでもPayトリガーにメールアプリ・カメラやゲームアプリなど、あらゆるアプリが登録できるため、指紋認証に頻繁に使う機能を割り当ててカスタマイズ出来ます。スマホをよく使うユーザーは、このPayトリガーを使いこなせばさらなる時短になるでしょう。

AQUOS sense7は初心者モードも使える

AQUOS sense7は冒頭でも解説したとおり、本当のスマホ初心者向け「wish」シリーズよりも性能が高く、初心者~中級者くらいを想定したモデルですが、もちろんスマホが初めてのユーザーでも使えるように設計されています。

AQUOS sense7の「AQUOSかんたんホーム」に切り替えると、上記のようによく使うアプリを大きく表示・シニア携帯のようによく掛ける電話相手をトップ画面に固定することも出来ます。

スマホに詳しくない家族にAQUOS sense7を持たせる場合は、こちらのかんたんホームに変えてから渡すと良いでしょう。使い慣れてきたら通常のホームに戻せばOKです。

AQUOS sense7は電池持ちが良い

AQUOS sense7はとにかく電池持ちが良いスマートフォンです。ここ数世代のsenseシリーズは公称で「1週間使えるスマホ」としています。

AQUOS sense7の電池容量は4570mAh。大画面のスマホとして特別に大きなバッテリーというほどではありませんが、シャープの省エネディスプレイパネルと節電技術により、長く電池が保ちます。

スマートフォンの場合、最新高級機種・高性能機種を購入しても電池持ちが良いとは限らず、ムダに高い処理性能を発揮するために電池持ちが悪くなることも多く、AQUOS sense7のような中間性能なスマートフォンのほうがバッテリーは長く持つ傾向にあります。

電池持ちが良いスマートフォンを探しているのなら、AQUOS sense7(またはソニーのXperia 10 IVもかなり長持ち)を選べば間違いありません

☆「ドコモ公式サイト AQUOS sense7 SH-53Cの仕様を詳しくみる

AQUOS sense7はゲームアプリが動く

AQUOS sense7はゲームも遊べます。

AQUOS  sense7には「Snapdragon 695 5G」というCPUチップ・SoCが搭載されており、3Dゲームもある程度スムーズに動きます。

いわゆる「ゲーミングスマホ」レベルの性能が要求される超高負荷がかかるオンライン対戦ゲーム等の場合は処理が間に合わない可能性がありますが、それ以外の一般的なスマホゲームなら遊べる水準です。Antutuベンチマークスコアは約39万点でした(ver9系統)。

AQUOS sense7はメモリー(RAM)は6GBに増量され、たくさんのアプリが同時に動いてもスマホがフリーズすることはまずありません。本体保存容量(ストレージ)も128GBと増えていますので、たくさんのゲームをスマホ本体に保存しておくことが出来ます。

*個別のアプリが動くかどうかは、スマホの処理性能だけではなくアプリ側の最適化・設定・環境に依存します。詳しくはアプリ配信会社に確認してください。

AQUOS sense7は高性能カメラが使える

AQUOS  sense7の最大の魅力・アップデートは、カメラ性能にあります。

AQUOS sense7のメインカメラには「1/1.55インチ」という大きさのセンサーが使われています。一般的にこのセンサーが大きければ大きいほど、写真の品質が高い目安といえます(画素数やセンサーのカメラ品質に関する解説はこちら)。

この「1/1.55インチ」のセンサーは決して”スマホ用として最大級に大きい”というほどではないものの、これまでの”低価格スマホ”の水準では大きなものです。

AQUOS sense7のセンサーは、かつての大ヒット作「AQUOS sense3」に比べて約2.8倍の集光量があり、夜景もきれいに撮れます。

(AQUOS sense7で撮影した写真)

AQUOS sense7では高解像度の「50MPモード」でも撮影が可能であり、カメラにこだわりのあるユーザーでもそれなりに楽しめる高性能・高機能なものになっています。

AQUOS sense7は星空も撮れる

AQUOS  sense7のカメラアプリは上位モデルのように、マニュアル設定が可能なモードがあります。カメラ知識が豊富なユーザーなら、手動で撮影設定を行うことでさまざまな効果を狙った写真撮影も出来るでしょう。

(タップで拡大出来ます)

上記はAQUOS sense7のマニュアル設定を使って星空を撮影したものです。都心部でも、肉眼では見えないたくさんの星が写りました(ウェブ用に画質・サイズを小さくしています。本来の写真はもっときれいなので、ぜひ購入後に自分で試してみてください)。

マニュアルモードでシャッタースピードを長く設定すると三脚が必須になる、ISOの設定を適切に行わないと明るすぎ・暗すぎる写真になったりすることもありますが、一般的なデジタルカメラが使えるユーザーなら調整も楽しめるでしょう。

AQUOS sense7は頑丈で、長く使える

AQUOS sense7は防水防塵に対応するだけでなく、耐衝撃性能・アルコール除菌シートでの清掃にも対応します。

AQUOS sense7は「お風呂防水」にも対応します。多少の水滴が画面に付いた状態でも誤作動が起きづらく、お風呂・キッチン周りで手が濡れたまま画面を操作することも可能です。

もちろん絶対に故障しないことを保証するものではありませんが、「スマホはガラケーよりすぐに壊れてしまいそう」と不安に感じるユーザーは、AQUOS sense7なら長く使えるでしょう(心配なユーザーは必要に応じて保証に入ることもオススメします)。

AQUOS sense7が買えるショップ・価格

AQUOS sense7は「万能系スマホ」であるため、多くのユーザー層が買えるように多くのショップ・業者が販売しています。

今使っている携帯会社で買う、あるいはSIMフリーモデルを買って格安SIM/格安プランに切り替えるなど、自由な使い方が出来ます。

販売キャリア AQUOS sense7の販売
ドコモ あり
au あり
UQモバイル あり
楽天モバイル あり
ソフトバンク なし(sense7 plusあり)
ワイモバイル なし

*価格は加入プラン等により変動する場合があります。割引・キャンペーンは各公式サイトを参照。

SIMフリー SH-M24取扱店 価格/ポイント還元等
楽天市場  ヤマダ電機店
1,000円値引きクーポン利用時
44,437円/10%ポイント
amazon.co.jp 45,000円
ひかりTVショッピング  50,990円/1%ポイント
ノジマオンライン 45,437円
楽天ビック  49,980円/SPU+10%ポイント
→取り扱い無し

ヤマダ電機  56,650円

*価格は2022年12月21日→2023年1月10日(更新)調査時点のもの。

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[実機レポート]格安スマホAQUOS sense7で出来ること。便利な機能や使い方解説