2018年9月21日発売のiPhone XS(5.8インチモデル)と2017年モデル iPhone X(5.8インチモデル)のアクセサリー互換性について解説します。

この2機種はディスプレイサイズ・ボディサイズが全く同じ数値となっていますが、実はアクセサリーの互換性(入れ替え利用・交換利用)については、注意すべき点があります。

上記写真は左が2018年モデルのiPhone XS、右がiPhone X(アップルストアでは販売終了済み)となります。正面から見た外観上はどう見ても全く同じなのですが・・・ボディの仕様が一部変更されているために、アクセサリーには完全なる互換性はありません

ここで「完全なる」と修飾語をつけたのには意味があり、互換性のあるアクセサリーと無いアクセサリーがあることが判明していますので、どういうことか解説していきます。

iPhone XSとiPhone Xの大きさは完全に一致


上記はiPhone XS(5.8インチ)のサイズ仕様です。高さ(縦)は143.6mm、幅(横)は70.9 mm、厚さは7.7mmとなっており、これは2017年モデルのiPhone Xと全く同じです。

ディスプレイパネルについても全く同じSuper Retina HDディスプレイ OLEDを採用し、解像度も同じです。

また、フロントカメラ(Ture Depthカメラ)・メインカメラともにサイズ・位置は変わっていないため、外観上は全く同じに見えます。

本体重量に関しては173グラム→177グラムへ4グラムほどアップしています。これは内部パーツや細かな仕様が異なるためです。

iPhone XS/Xの違いは「スピーカーとカメラ」

前項で掲載した仕様画像にも現れていますが、iPhone XSとiPhone Xには外観上で明確な違いがあり、それが「本体下部のスピーカー」です。これがiPhone XS/Xの互換性を無くしているのです。

上記が2018年モデルiPhone XSの下部インターフェイスの様子です。そして、下の写真がiPhone X(2017年モデル)の下部の様子です。

おわかりいただけたでしょうか?iPhone XSでは内部ステレオスピーカーの穴の数が、左側だけ6個→3個に減っているのです。

したがって、iPhone XS専用に作られたケースだとiPhone Xに装着した場合に左下スピーカーを塞いでしまう可能性があります(スピーカー部分に大きく穴の空いたデザインのものなら、塞がない可能性もあります)ので、iPhone XS用ケースはiPhone Xには使えないと考えたほうが無難です。

逆に、ほとんどのiPhone X用のケースであればiPhone XSに装着しても、無駄にスピーカー横に穴が空いてしまうことになるものの、装着・機能自体に影響は無いと見られます。

カメラレンズの仕様・位置も極僅かに変わっており、ケースによってレンズ周辺を覆う作り次第でやはりX→XSの交換装着が出来ないものがあります。

Appleの純正製品ならば、アップルによる互換性の表示があります。アップルの公式ストアでは「iPhone XS用ケース」と「iPhone X用ケース」は完全に分けられており、互換性が無いとしています。


アップルの純正製品であれば、上記のように流用が出来るのならば記載があります。2018年9月17日時点でアップルストアHPで販売されている手帳ケース(フォリオ)・シリコンケース・レザーケース、OtterBox Statement Seriesケースのすべてに互換性表記がありません。

カメラレンズ・スピーカー部分の仕様変更があり、XS/Xの外観は完全に一致しているわけでもないため、極僅かな製造の作り次第で、入りづらい・ハマらないケースもありえます。あとは各ケースのスピーカー位置のデザイン・仕様次第となりますので、心配な場合は販売する各メーカーにお問い合わせください。

例えば、管理人がiPhone X(2017年)の発売時に購入したSpigenのラギッド・ クリスタルケースの場合には、iPhoneX用として発売されたものはiPhone XSには使えず、iPhone XS用に発売された「Spigen ウルトラ・ハイブリッド 057CS22127 (クリスタル・クリア)」はiPhone XS/Xの両対応が表記されています。

レビュー:iPhoneX発売前先行ケースレビュー Spigenの耐衝撃・落下保護ケース ラギッド・ クリスタルを購入

このラギットケースはかなりiPhone Xのサイズぴったりに作られており、ガラスフィルムを装着すると干渉してしまい、保護フィルムが浮いてしまうほどでしたので、iPhone XSとの互換性は確認されていません。

各メーカーで「XS/X両対応」と書かれたものであれば利用は出来る見込みですが、それ以外の「iPhone X専用」とされたケースをXS用に購入するのはオススメしません。

iPhoneXS/Xの保護フィルムは互換性あり

ケースについては上記の通りスピーカーの仕様が異なるため、「装着は出来るかもしれないが公式上は互換性無し」という結論になりますが、一方でディスプレイを保護するフィルム・ガラスフィルムについては、iPhone XとiPhone XSでは同じものが使えます

ディスプレイのパネルが全く同じものであるため当然ながら、Appleの公式表記にも「for iPhone X/iPhone XS」という記載があり、互換性が確認されています。

充電器・ケーブルも互換性あり

iPhone XS/XS MaxではiPhone Xと同じ仕様のワイヤレス充電(Qi)およびLightningケーブルによる接続が引き続き採用されています。そのためiPhone Xで動作する充電器・ケーブル各種が利用できます。

iPhone XSにはLightning→3.5mmイヤホンプラグへの変換アダプタケーブルが同梱されていないそうなので、必要な場合は別途購入しましょう(Appleストア他、ドコモ・au・ソフトバンク各社のショップ・ウェブサイトでも買えます)。例えばドコモ公式ではこちらのページで972円で売ってます(2018年9月時点)

iPhone XS/iPhone XS Max用のサードパーティ製アクセサリーの互換性は、各社のホームページで記載がされていく見込みですので、購入前に仕様・商品説明をチェックしてください。

また、当然ながらiPhoneとしては初の「6.1インチ」サイズとなったiPhone XRに関しては、ケース・フィルムともに過去のすべてのモデルと互換性がありませんので、専用のものを購入する必要があります(ケーブルやワイヤレス充電器などは共通)。

iPhone XSの安売り情報

iPhone XSには上記の通りケース/プロテクターを買う場合にはiPhone XS専用のものを買うほうが無難であるという結論になりましたが、iPhone XSの本体とセットでアクセサリーを買えば、ドコモの場合は自宅配送も出来ます。

ドコモの公式アクセサリーショップ「ドコモオンラインショップ-ドコモセレクト」では、iPhone XS, iPhone XS Max, iPhone XRなど各種最新モデル向けに使えるアクセサリーを本体と一緒に注文可能です(もちろん別々でも購入可能)。

ドコモ公式ストアでは2018年12月1日~2019年1月31日まで(予定)の期間限定で、iPhone XSは全モデル5,184円値引きが、月々サポートとは別途適用されます。さらに契約事務手数料・頭金も無料ですので、1万円以上のケース・フィルム・充電器などをセット購入しても店頭購入よりお得です(もちろんケースやフィルムを買わなくても特別値引きは適用されます。)。

2018年モデルiPhone XSにiPhoneXのケースは使える?フィルムなどアクセサリーの互換性