2019年3月28日・30日に発売が予定されているAppleの新型タブレット iPad mini (第5世代)モデルのケースや保護フィルム・関連アクセサリーを買う前に、それぞれの製品において互換性のチェックは絶対にしておくことをオススメします。チェックを怠ると、ひどいことになります(実際に管理人も「4専用」とされているケースを買って、2019年モデルiPad miniにわざと装着してみましたので間違いありません)ので、人柱レポートをお届けします。

2019年モデルの第5世代となるiPad mini(以下、iPad mini(2019)と記します)は、過去のiPad miniシリーズと同じ7.9インチサイズです。

iPad miniシリーズとしては2015年発売の iPad mini 4以来となるため、旧型モデルからiPad mini(2019)へ買い替え検討をしているユーザーも多いと思いますが、残念ながら旧モデルのiPad miniシリーズと今回発売される新型iPad miniへのアクセサリーの使い回しは出来ない場合があります。

iPad mini4とmini5を見比べて「サイズが全く同じ!アクセサリーもそのままで行けそう!」と思った方も多いかとおもいますが・・・iPad mini 4からiPad mini (2019)でも、ケース・プロテクターに一部互換性が無いものがあります(すべての製品で互換性がないわけではありません)。

(一見使えるように見えても実は…)

本体サイズは同じでも、配置が変わっている

ぱっと見たところではiPad mini4もiPad mini(2019)も、ほとんど何も外観は変わっていないように感じられますが、実はカメラの位置・マイクやボリュームボタンの位置が変わっており、カメラやマイク/スピーカーのホールの位置を精密に設計・デザインされたプロテクターでは、互換性が無いことが確認されています。

実際にアップルストアで確かめてみても、新型にはiPad mini4のケースは使えない(互換性なし)とされていますし、すでに各種旧モデルiPad mini用に発売されたアクセサリーの中には「2019年モデルには非対応」を警告してくれている商品も多数あります。

 

ボディのサイズは2015年モデルも2019年モデルも同一であるため、おそらく「互換性なし」とされているプロテクター・ケース系でも装着する事自体は出来ると思われますが、カメラが穴からずれて一部隠れてしまうなどの不具合が出る恐れがあります。

ほとんどの「iPad mini4専用ケース」は、上記のように音量キーがカバーに当たってしまい、使えません(ボリュームアップボタンが押しっぱなし状態になってしまう)。ボディサイズは変わっていないため、カバーを自分で削ったり・穴を開けたりすれば使えますので、旧モデルから流用したい場合にはDIYが必要になるでしょう。

カメラレンズもiPad mini4以前のモデル向けでは隠れてしまい、写真にカバーが写り込んでしまうことになります。

一方で、2019年モデルのiPad mini(5th)用の純正プロテクター「iPad mini Smart Cover」の場合、iPad mini4にも使えるようにデザインされています

iPad mini4→ iPad mini(第5世代)への仕様変更に伴う影響を受けない(あるいは予め両方に使えるようにデザインされた新しい)製品であれば、ケースやプロテクターを使い回すことが出来ます。しかし、それ以外のiPadmini用の古いケース・プロテクター類には互換性がない・新型iPad miniには使えないと考えたほうが良いでしょう。

2019年3月26日時点でアップルストアで純正品として互換性が確認されているのは先述の「iPad mini Smart Cover」のみです。iPad mini (第5世代)向けに新しくケースを買う場合は、必ず対応した専用製品を探す必要があります。

保護フィルムにはmini4↔mini5互換性あり

iPad mini4とiPad mini(2019)では、ディスプレイ(7.9インチ Retina)にはサイズ変更はなく、ホームボタンの位置も同じであるため、互換性があります。

iPad mini4用に製造されてサードパーティ製品やアウトレット品などを安く購入して、新型iPad miniに使うということも出来るかもしれません(ただし、iPad mini用にアップルストアでは純正フィルムは販売していないため、ぴったりと張り付くかどうかは各製造メーカー・個別商品自体のクオリティ次第です)。

Apple Pencilは第1世代を

新しくiPad mini(2019)が対応したスタイラスペン機能を使いたい場合、Apple Pencilの第1世代が対応しています(Apple PencilにはProモデル向けの第2世代もあります)。または「Logicool Crayon for iPad」も対応しています。

Apple Pencil(第1世代)はアップルストアでは定価10,800円、第2世代は定価14,500円となっていますので、安いほうのアップルペンシルを選択してください。


第1世代と第2世代ではデザインも異なりますので、iPad mini(2019)用に購入する際は間違えないように注意してください。

☆「Apple Pencil(第1世代)」/ 対応機種:iPad Air(第3世代),iPad mini(第5世代),iPad Pro(10.5インチ),iPad(第6世代) iPad Pro(12.9インチ)(第2世代),iPad Pro(12.9インチ)(第1世代),iPad Pro(9.7インチ)

*各個別のアクセサリーとiPad mini(第5世代)の互換性はそれぞれの製品の仕様によって異なります。詳しくはメーカーにお問い合わせください。製造のタイミングや仕様変更によって利用可否が変わることもあるため、なるべく専用の製品を使うことをオススメします。

実際に新型iPad mini(5th)を使って”あると便利”と思った周辺機器

iPad mini(第5世代)を実際に購入してみて使い始めてみると、iPadの本体だけを使った場合には「画面のでかいiPhone 6sのアップグレード版」といった印象です。

iPad mini5は2019年モデルという最新機種にも関わらず、iPhone 7以降に導入された感圧式タッチボタンではない、iPhone XシリーズのようなFace IDもない、Type-C USBでもない、ワイヤレス充電にも対応しない、ベゼルレスデザインでもありません。

確かにA12チップに変更されたことで旧モデルのiPad mini4に比べて圧倒的にパフォーマンスが上がっている(およそ4倍の処理速度)ものの、それ以外は極端な”本体だけの性能・機能”に変更はありません

iPad mini(第5世代)を使いこなす、新型ならではの活用をしたいのなら本体だけではなくいくつかの周辺機器も揃えるべきだと感じました。追加アクセサリー無しだと、特にすでにiPhoneを持っているユーザーがiPadを買っても「iPhoneがあればiPadの出番がない」ということになりかねません。

新しいiPad miniとiPhoneの違いはやはり「大きな画面を活かした使い方」+「Apple Pencilの対応」です。したがって、Apple Pencilは必須アイテムであり(iPadをゲーム機として買うならPenはなくても良いかもしれません)、Apple Pencilをセットで持ち歩きたくなります。

(2018年冬モデル Galaxy Note9 SC-01LのSペン(レビューはこちら))

他社製品ではGalaxy Noteシリーズの場合は、スマホ本体にペンを入れる事ができるので普段から使いたいときにサッと取り出せて便利なのですが、iPad mini本体にはPencilを内蔵することは出来ません。

Apple Pencilだけを個別で持ち歩く・かばんに入れて持ち運ぶ場合にも1万円もする高級品であるため無くす・壊れるのが怖い部分もあるため、Apple Pencilを内蔵できるホルダー付きのケースがあると安心です。

ケースの余白部分にApple Pencilホルダーがあり、使った後にいつも戻す癖をつけておけば、ペンを無くすこともありません。

アップルペン内蔵プロテクター類のデメリットとしてはホルダーがある分、他のスリムケースより大きく・重くなります。価格は2千円前後で購入できるため、屋外へ持ち歩くときだけ使うのも良いでしょう。

iPadのケースを選ぶ場合、「オートスリープ」に対応したものがオススメです。iPad mini5にはTouch ID(指紋認証)は搭載されていますが、旧世代のセンサー・物理ボタンを使っているため、ディスプレイが消えている状態からはボタンを押し込まないとロック解除が完了しません。

一方、ディスプレイが点灯した状態からなら指を乗せるだけで(押さなくても)ロック解除が出来ますので、フリップ部分のカバーを外した段階でiPadを点灯させられるオートスリープ機能があると圧倒的にすばやく使い始める事ができる&使用後にすぐロック状態・ディスプレイをオフにすることで節電効果も期待できます。

あとはパソコンスタイルで使いたいユーザーには、キーボードがセットになったケースも便利です。

タッチ・フリック入力が苦手、連続で文字を入力し続ける場合にはやはりキーボードのほうが早いでしょう。

iPad mini5では一般的にキーボードとの接続にBluetoothを使います。通常のパソコンに比べると若干の遅延を感じることもありますが、そこはiPad mini自体が簡易的なものであることを考慮すれば妥協出来るレベルです。

キーボードがセットになったケースの場合には通常のスリムケースに比べて更に重く、ケース自体のバッテリー充電が必要であること(しかもLightningではなくmicro USBでの充電の製品あり)などのデメリットもあるため、通常のフリップケースと使い分けるのが良いと思います(キーボード付きケースは3000円前後で買えるものが多いです)。

[実機検証済み]新型iPad mini(第5世代,2019)にiPad mini4のケースやフィルムは使える?新旧モデル互換性について

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