NTTドコモは2019年2月27日、アップルのiPhone 7を大幅に値下げして、再度販売開始します。今回追加されるiPhone 7はもともと2016年9月に発売された4.7インチモデルiPhoneと全く同一のものです。
このiPhone、「月額280円から追加出来る激安iPhone」という触れ込みになっていますが、ドコモの学生ユーザーがスマホデビューをする際にはおトク度が下がるトラップ(値引きが使えない)があるため、子供向けに購入検討をしていたのなら、ちょっと待ってください。
2019年時点において最新のアップルスマホは iPhone XS・XRシリーズ(2018年モデル)・iPhone X/8シリーズ(2017年モデル)が発売中であり、iPhone 7は2世代も型落ちした古いモデルです。
型落ちしたiPhone 7を2019年になった今再発売するにあたり、2016年の発売当時に比べて販売価格をおよそ半額に値下げし、格安iPhoneとして投入します。
値引きの方式が月々サポートから docomo with割引に変更され、1ヶ月あたりの割引額は2,150円→1,500円へ減額されていますが、本体の価格が約48%値下げされているため、機種の負担額比較では75%もの大幅な下げ率となっています。
☆「ドコモ公式HP: iPhone 7の料金・キャンペーンをみる」
さらにこのdocomo with割引は3年目以降も割引きが継続するため、27ヶ月目で実質0円を下回り、機種変更をせずにずっと同じ異機種を契約し続けても料金請求が高くなることなく、安心して使えるというメリットがあります。
このようなdocomo with対象にiPhoneが追加されたこと自体は、スマホ維持費を安く購入できる手段としてたくさんのメリットがあるかのように見えるのですが・・・
このdocomo withは「ドコモの学割(2019年)」との相性がよくありません。
2019年版のドコモの学割は、適用条件を満たすとiPhoneを含むほとんどのスマートフォンを購入時に利用料金を学割で最大13ヶ月間1値引きをするというものです。
この「学割」と「docomo with」は、残念ながら重用適用が不可となります(ポイント特典は受けられます)。
「docomo with®」「ウェルカムスマホ割TM」との重畳契約はできません。両方の契約条件を満たしている場合、「docomo with」「ウェルカムスマホ割」が優先的に契約となります – NTTドコモ報道発表資料(2018年11月26日学割発表時)
ドコモの学割は13ヶ月限定→ docomo withは永年割引という上位互換の割引であるものの、2つを同時に満たすことが出来る学生がスマホデビューをする(ウェルカムスマホ割を適用できる)というケースに限っては、docomo with対象の安いスマホを買うよりも、もっと新しく性能も高い iPhone 8やiPhone XRを買ったほうがおトクといえます。
ドコモウィズ・ドコモの学割・ウェルカムスマホ割の併用/適用優先順については以下の解説記事を参照下さい。
参考:ウェルカムスマホ割ドコモ契約注意点 docomo withと学割とウェルカムスマホ割は併用可能?強力な割引の罠を解説
なお、学生であってもすでにドコモでスマホを使っている(スマホの機種変更)場合は学割・ウェルカムスマホ割による料金値引きは使えないため、docomo with によるiPhone 7購入がスマホ料金節約には最適です。
学割を使えないユーザーのdocomo with iPhone 7購入時の月々の負担・料金プラン解説はこちらのページを参照下さい。
ではより具体的に、学割とdocomo withの両方を使える条件が揃っている学生がiPhone 7を購入する場合と最新モデルの iPhone XRを買う場合の負担比較をしてみることで、このトラップがより理解出来ると思います。
学生のiPhone 7購入 vs. iPhone XR購入比較
端末購入サポートの適用条件は「ドコモ 端末購入サポート」をご覧ください。規定利用期間内(12ヶ月)の短期解約・停止を行うと、高額な割引解除料が発生します。
以上のように、2016年モデルで容量が32GBのiPhone 7と、2018年モデルで容量が64GBにアップしたiPhone XRを購入したときの負担額が、2年間比較でわずか900円しか変わらないシミュレーション結果が出ています。
iPhone XRは特に今、iPhoneデビュー割(7800円引き)・オンラインショップ限定値引き(4,800円)が追加されているため、新規購入・MNP契約時には断然iPhone XRが割安になっています。
なお、上記は一番安いモデルで比較するためにiPhone XRの64GBモデルの料金を表示していますが、容量は128GBモデルのほうが人気があります。128GBモデルの価格・機能は公式サイトにてチェックしてください。
☆「ドコモの iPhone XR 128GB 料金や価格、割引情報をみる」
docomo with7の学割利用時まとめ
・docomo withのiPhone 7 32GBは、学割利用者以外でも月額308円~で安い
・docomo with回線を一度作れば、機種変更するまでずっと料金が安い
→ 学割が使えないユーザー/機種変更なら、iPhone 7は本体・維持費も安くてオススメ
・学割を使えるのなら、iPhone 7より圧倒的に性能が高い iPhone XR 64GBも月額308円~になる
→ docomo withと学割の値引きが重用できないトラップにより、iPhone7を買っても学生の特権をすべて使えないので損。iPhone XRならiPhoneデビュー割・オンライン割引でさらにおトク(購入サポート規定の13~14ヶ月後に機種変更をしてもOK)
このようなポイントにより、子供のスマホデビュー/ドコモの学割が使える条件が整っているのであれば、iPhone 7(32GB)よりiPhone XR (64GB)の購入を絶対にオススメします。学割は使えない・機種変更目的の場合ならiPhone 7を買うという選択肢はアリでしょう。
このような料金割引の適用範囲、利用者の状況・契約種別に依るおトク度の変化トラップに引っかからないよう、最もお得な機種を選びましょう。
iPhone XRの限定値引きを受けられるオンライン注文方法は以下のページで解説しています。ウェブから手続きをすれば学生の新規事務手数料も無料に出来ます。
公式ページ | 期間* | 割引額 |
5Gギガホ割 |
終了未定 | 5Gギガホ契約で 最大6ヶ月間 月額1000円割引 |
5Gウェルカム割 |
終了未定 | 5G機種限定 最大2.2万円相当 機種値引き・還元 |
端末購入割引 |
終了未定 | 対象機種限定 機種変更で 機種値引き・還元 |
ギガホ割 |
~未定 | 新料金プラン 月額1000円引き 最大6ヶ月適用 |
はじめてスマホ割
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~未定 | 他社利用者OK スマホデビューで 1000円×12ヶ月 値引き上乗せ |
はじめてスマホ購入サポート
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~未定 | 他社利用者OK スマホデビューで 最大2.2万円還元 |
対象機種購入特典 |
CPに依る | [対象機種限定] 対象機種購入で 各種特典・ プレゼントあり その他特典多数 |
ドコモの下取り プログラム |
指定なし | 最大7.15万円還元 (iPhone7 32GBなら 通常13,000円) |
dカードで決済
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指定なし | [オンライン限定] dカード決済で ポイント2倍 (付属品も対象) |