富士通のスマートフォンを使い慣れている人は早めに機種変更をしておいた方が良さそうです。

ドコモから2016年冬モデルとして発売中のarrows NX F-01Jが9月1日より在庫処分価格として、機種変更で購入時に一括割引が適用される対象となりました。端末購入サポートを適用すると機種変更で一括1万円(まとめて割適用時)で買い替えることが出来ますので、在庫がなくなる前に買っておきましょう。

☆「NTTドコモ arrows NX F-01Jの価格・在庫をみる」/ オンラインでの機種変更(Xiプラン同士)なら頭金・事務手数料無料

値下げをされて旧モデルの在庫が無くなって販売終了するということはどんなモデルでも同じですが、arrows NX F-01Jの場合は昨今富士通が携帯電話事業から撤退あるいは事業分離を検討していることが報道されており(富士通は携帯事業売却の決定報道は否定した一方で、さまざまな可能性があることは否定していません(富士通-当社携帯事業に関する一部報道について(PDFファイル))→2023年、本当に撤退となりました。この記事(2017年)当時から良く耐えましたが、やはりダメでした)、もしかしたらドコモから発売される最後のarrows NXシリーズになってしまうかもしれません。

これまでにもNEC・カシオ・パナソニックなどが携帯電話事業から撤退・規模縮小を行っており、国内メーカーの端末提供は縮小傾向が続いています。富士通ブランドでもかつてはソフトバンク・auにもスマートフォン・携帯の提供を行っていましたがすでに打ち切られています。これでドコモでも売上不振となれば、素人考えでも事業売却・譲渡の検討もやむなしという感じはします。

docomo向けのarrows端末はフラッグシップモデルとして「NX」シリーズが毎年・毎シーズンのようにモデルチェンジを続けてきました。

・2013年夏モデル F-06E
・2013年冬モデル F-01F
・2014年夏モデル F-05F
・2014年冬モデル F-02G
・2015年夏モデル F-04G
・2015年冬モデル F-02H
2016年冬モデル F-01J

上記7モデルはすべて「arrows(ARROWS) NX」という同名の名前が付けられ、2013年から3年間は1年に2回新機種が出ていました。

2016年の夏モデルとしてはarrows SV F-03Hを出して今の「arrows Be F-05J」へ繋がる低価格モデルへシフトしはじめています。

国内市場向けではSIMフリースマートフォンでも「arrows M」シリーズがあり、最新モデル arrows M04は2017年7月20日に発売されています。


このSIMフリースマートフォンとしてのarrowsは、海外製の安くて高性能なSIMフリースマートフォンが高いシェアを持つのに対し、防水対応・おサイフケータイ対応という国内メーカーならではの強みを生かして対抗をしています。

しかし、arrows M04では旧モデルのarrows M03からほとんどスペック・機能を進化させることも出来ず(関連記事:富士通の格安スマホ arrows M04とM03の違いは?スペック・価格比較)、海外の高性能スマホとのパフォーマンスに格差が出始めているようにも感じます。「格安スマホ」とも言われるこの価格帯のSIMフリースマートフォンではとにかく「安さ・コストパフォーマンスの高さ」が求められる傾向にあるため、格安SIM市場が拡大している最中でどこまでarrowsスマホが掲げる「国産・安心・便利」のコンセプトが海外の格安高性能スマホ攻勢に耐えられるか、、、というところです。

なお、このarrows M03/M04とほぼ同等の性能を持つスマホはドコモから「docomo wiht arrows Be F-05J」として販売されており、購入して指定パケットプランに加入している間はずっと毎月1,500円の値引きが適用されて、最安月額280円から使える格安スマホとして人気となっています。

関連記事:ドコモ2017年夏 格安スマホarrows Be F-05Jの魅力 2年経っても買い換えず続く「安さ」と「安心」

arrows Be F-05Jは2017年夏モデルですが、性能としては今回値下げされた2016年冬モデル arrows NX F-01Jの方が高性能&多機能です。

docomoのarrows NXは格安SIM向けの低スペックモデルとは異なり、5.5インチの大画面ディスプレイ・虹彩認証によるセキュリティシステムを搭載する高機能モデルです。

F-01Jの価格 機種変更価格
本体価格 93,312円
一括値引き -77,760円
支払額 一括15,552円

SIMフリーのarrows M03の市場価格は3.5万円ほど(2017年9月時点)ですので、一括負担額はF-01Jの方が安いです。さらに条件を満たせばいろんな割引を上乗せすることが出来ます。

・家族で対象機種を複数台買い換え →「家族まとめて割」/ 1台あたり5,184円還元
・60歳以上でガラケーからの機種変更 → 「シニアはじめてスマホ割」/ 最大月額1,520円×24回値引き
・古いarrowsスマホから買い換え → 「ドコモの下取りプログラム」/  2014年モデルF-02Gなら10,800円相当ポイント還元

詳しいキャンペーン適用条件やその他の還元施策は「ドコモ 実施中のキャンペーン一覧」を参照下さい。キャンペーンを活用することで本体負担額は0円以下にすることも可能です。

ドコモ関連では富士通はAndroidケータイとして「ARROWSケータイ F-05G」を2015年6月19日に発売していますが、その後すでに2年新機種を出すことが出来ていません。富士通端末としては初心者・シニア向け携帯として「らくらくホン F-02J」を販売中です。

らくらくホンのようなかんたん操作の携帯電話はスマートフォンが普及した現代においても一定数の需要はあり、今後もまだしばらくは続くでしょう。しかし、今はご高齢の方でも当たり前のようにスマートフォンを操作が出来る人もいらっしゃいますし、市場規模の先細りは見えています。

携帯電話やスマートフォンは同じメーカー・ブランドであれば使い勝手が似ており、操作にすぐに慣れる事ができることが多いです。今後の富士通の携帯事業がどのような展開をしていくのかは解りかねますが、ドコモのarrowsスマホを今後も使いたい人は在庫がなくなるまえに安いF-01Jへの機種変更をしておいたほうが良いかもしれません。

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ドコモarrows NX F-01Jが機種変更一括7.8万円値引き 富士通撤退ならシリーズ最後のモデルになる可能性も