2017年7月20日より発売が始まる、富士通 arrows M04(アローズ)のスペックや価格情報をチェックし、その特長やお買い得感を旧モデル arrows M03と比較してみましょう(2018年モデル F-04Kとの比較を追加しました)。


arrows M04は数少ない「国産SIMフリースマートフォン」です。日本メーカー・日本の会社が作っている、というだけではなく、実際に国内の工場で作られています。海外メーカー、海外で作られたスマホでは不安だという人に人気があるarrowsシリーズの最新モデルがarrows M04ということになります。

スペック的には旧モデルからほとんど変化がなく、ドコモでは月額1500円の割引がずっと続くdocomo with対象機種「arrows Be F-05J」ともほぼ同等のモデルであるため、あえてarrows M04を買うメリットがあるのかどうか、考えていきましょう。

arrows M04/M03& F-05J,F-04K スペック比較表

arrows
機種
 M04 Be
(2017)
arrows
M03
Be
(2018)
ディスプレイ 5.0インチHD
サイズ 144 × 71
× 8.0 mm
144 × 72× 7.8 mm 144 × 72
× 8.3 mm
重さ 148 g 141 g 146 g
SIMサイズ nano SIM
カメラ メイン1310万画素(F2.0)/
サブ500万画素
メイン1220万画素
サブ800万画素
CPU Snapdragon 410
MSM8916 1.2GHz 4core
スナドラ450
オクタコア
メモリ RAM 2GB/ ROM 16GB RAM 3GB/
ROM32GB
電池容量 2580mAh(取り外し不可)
OS Android 7.1.1 Android 7.1 Android 6.0 Android 8.0
防水/防塵 IPX5/8, IP6X対応
MIL規格 23項目準拠 14項目準拠 23項目準拠
テレビ ワンセグ
おサイフケータイ ○ 対応

このように、arrows M03/arrows BeとM04は共通する性能を持った部分が非常に多くなっています。特にCPU/RAMが全く同じですので、ゲームやアプリを動かしたときの動作はほぼ同じはずです。

OSが最新のAndroid7.1になっていますので、インターフェイス・機能が多少arrows M03とは違います(関連記事:ドコモXperia X Compact SO-02JにAndroid7.0の配信開始!早速アップデートしてみた 不具合修正・変更点あり)。画面2分割などの新機能も追加されているはずですが、5インチサイズの画面ではあまり使い所はないかもしれません。

arrows M03がAndroid 7.0に更新されるかどうか確定した情報は見つけられませんでしたが、おそらく新OSの提供は厳しいのではないかと予想されます。しかし、実用上でAndroid 6.0だからといって困ることは無いでしょう(2017年5月時点でAndroid 7.xのシェアは1割以下)。

2018年モデルのarrows Be F-04Kでは、従来のarrows M0xシリーズから大幅にスペックアップしました。特にカメラ性能(画素数は小さくなっていますが、一眼レフ技術を採用して綺麗に撮れます)とメモリーが増量されて、今までの最低限の動作をする機種からミドルレンジスマホに進化しています。

より詳しいF-04Kのレビューは以下の記事を参照ください。

*2019年時点、さらにアップグレードされたスマホ arrows Be3 F-02Lが登場しています。

arrows M04はM03と非常に似通ったスペックではありますが、上記の通り数値データを見てもわかるようにほんの少し本体サイズが変わっています。デザインのコンセプトである「頑丈で安心」というところも変わっていませんけれど、よく見るとカメラレンズ周りも違います。

こちらが新型のarrows M04のホワイト。

そしてこちらが旧型arrows M03のホワイトです。

まずひと目で違いが判るのがフロントパネル部分のカラーです。旧モデルでは製造コストを抑える効果も狙ってかボディの背面は複数のカラーラインナップがありましたが、液晶周りはすべてブラックでした。それがarrows M03ではホワイト・ゴールド(楽天限定)・グリーン(ケイ・オプティコム限定カ)の3色は前面も統一されています。

背面に印字されたロゴにも違いがあり、「∞」のような富士通のロゴが限定カラーの場合なくなります。カメラレンズのサイズがかなり目立つようになっていますが、カメラの性能は変わっていないはずです。


こちらがドコモのarrows Be F-05Jの3カラーです。デザイン的にはarrows M03の方に近く、arrows M04とはやはりデザインが微妙に違います。

従来のarrowsシリーズではアメリカ国防総省が定める調達基準(MIL)規格に以下の14項目で対応していました。

ここからさらにarrows M04では以下の23項目に対応したということです。

落下、衝撃、浸漬、粉塵(6時間風速有り)、粉塵(72時間)、塩水噴霧、湿度、太陽光照射(連続)、太陽光照射(湿度変化)、振動、風雨、雨滴、高温動作(60℃固定)、高温動作(32~49℃変化)、高温保管(70℃固定)、高温保管(30~60℃変化)、低温動作(-20℃固定)、熱衝撃、低温保管(-30℃固定)、低圧保管、低圧動作、氷結(-10℃氷結)、氷結(-10℃結露)

もう何がどうすごいのかは良く分かりませんが、アウトドアでの利用時に故障しにくい頑丈なスマートフォンとしてスペックアップしたということのようです。

ソープスマホと言えばもともと京セラのDIGNOシリーズの俗称として用いられていたフレーズだったかと思いますが、arrows M04の新機能として家庭用のハンドソープでスマホ本体を丸洗いすることが可能になりました。これはarrows M03もarrows Beにも無かった特長です。

スマホの操作はガラケーとは違いディスプレイ画面をそのまま指でタッチすることになりますので、画面に指紋や汚れが付くのが気になる、子供が触る場合に衛生面が気になるという人にはハンドソープで常に綺麗に保つことが出来るというのは一つのメリットでしょう。一般的なスマホでは防水/防塵機能には対応していても、水以外の不純物が混じった液体に対する耐性はありません。

ただし、arrows M04もすべてのハンドソープで洗ってもOK,絶対に壊れないことを保証するわけではないので注意が必要です。

国内メーカー製家庭用泡タイプハンドソープ、又は国内メーカー製家庭用液体タイプ食器用洗剤で洗うことができます(FCNT試験方法による)。泡をしっかり洗い流し、乾かしてからご利用ください。本製品の有する性能は試験環境下での確認であり、すべての泡タイプのハンドソープ又は液体タイプの食器用洗剤で洗えることを保証するものではありません。

arrows M04の充電端子(micro USB)やイヤホンジャックはキャップレスですが、SIMカード/SDカードのスロット部分はキャップ式になっていますので、ハンドソープで洗う場合には十分に注意して扱いましょう。

主要MVNOのarrows M04価格

arrows M04の主な取扱業者と販売予定価格は以下の通りです(2017年7月18日時点→ 2018年6月9日改定)

業者名 arrows M04
(税込価格)
主なキャンペーン
楽天モバイル  37,584円 音声SIMセットで
一括10,800円
IIJmio  35,424円 音声SIM契約で
アマゾンギフト券5000円
mineo  34,344円 紹介キャンペーンページ」で
アマゾンギフト券1000円
LINEモバイル  35,424円 基本料金2ヶ月無料など
DMMモバイル  36,504円  音声プラン契約で
900円×3ヶ月値引き
イオンモバイル  40,824円  特に無し
BIGLOBE SIM  38,620円  
エキサイトモバイル 35,424円 最大28,100円キャッシュバック

*税込み表記。実際の請求額とは若干異なる可能性があります。キャンペーンの期間は限定されているものがあります。詳細は各サイトにてチェックしてください。

ビッグローブ・ニフモでは大容量の音声プランを契約すれば大きな還元が狙えます。DMMモバイルは楽天に買収され、新規加入は終了しました。

arrows M03の価格相場

arrows M03はすでに多くのショップで値下げされており、一括価格は2万円以下です。本体のみを買いたいのならイオシスがオススメです。

☆「イオシス 富士通 arrows M03 SIMフリー 新品未使用品」/ 税込み19,777円 (2017/7/18時点)

arrows M03とM04は全く同じ性能というわけではありませんが、、、arrows M03のほうが4割以上安い現状で、どちらを選ぶのが賢いかは言うまでもないでしょう。

ドコモ arrows Be F-05Jの価格相場

docomoから発売中の2017年夏モデル arrows Be F-05Jもarrows M04よりは随分安く買えます。

docomoの公式価格は一括28,512円(税込)です。ここから各種割引を併用することも可能ですので、ドコモの本家回線を新規契約・機種変更で買う場合はもっと安く買える可能性があります。

また、本機種は「docomo with」の対象であるため、指定プランに加入してれば毎月1500円の割引がずっと続くため、2年以上使えば実質0円以下で機種変更が出来ると考えることも出来ます。

詳しいdocomo withのお得感については以下の記事で解説していますので、最安値では月額280円から追加出来るF-05Jに興味のある方は参考にどうぞ。

☆「ドコモ2017年夏 格安スマホarrows Be F-05Jの魅力 2年経っても買い換えず続く「安さ」と「安心」

arrows Be F-05Jを本体のみで買いたい(白ロムを購入)場合にもとてもリーズナブルで入手が可能になっています(白ロムで機種変更してもdocomo with割引は対象になりませんので注意して下さい)。

これも同じくarrows M03が安いイオシスの価格を見てみましょう。

☆「イオシス arrows Be F-05J」/ 税込み20,800円

イオシスの在庫はSIMロック状態は確認出来ません。ドコモ以外の回線で使いたい場合はオークションやフリマサイトにSIMロック解除済みのものがあります。

7月18日時点で在庫があるものは、新品未使用品で19,500円~、SIMロック解除済みの新品で21,000円~(税込・送料込)。このフリマサイトは個人ではなくショップ出品のものが多く、信頼度が高いので個人間取引よりも安心して買えます。

将来的にはarrows M04がお買い得になる時期が来ると思われますが、今買うのであれば大幅値下げがされたarrows M03・ドコモのF-05Jを個人的にはオススメします。

富士通の格安スマホ arrows M04とM03の違いは?スペック・価格比較