Google Pixel6レビュー ワイモバイルプランで使える？設定方法や通信速度-5G対応状況

2021年モデルGoogle Pixel 6を実際に購入し、ワイモバイル（Y! mobile）のスマートフォンプランPixel6の機能が使えるかどうか試してみた結果を公開します。

Googleのスマートフォン Pixelシリーズは、2021年時点においてワイモバイルでは直接の取り扱い・販売は実施されていません。しかし、auやソフトバンク・SIMフリーモデルをGoogleストアで購入したモデルを料金の安いワイモバイルの回線で使ってみたいというユーザーもいらっしゃるはずです。

Google Pixel6およびPixel 6 Proは、ワイモバイルが利用するネットワーク（周波数帯）に部分的に合致していますが、実際にどんな機能がワイモバイルで使えるのか試してみました。

ワイモバイル公式のPixel6動作確認状況

ワイモバイルでは一部の他社販売Pixelを含む同シリーズの動作確認を公開しています。

2021年11月10日時点において、ワイモバイルではGoogle Pixel 5/5aシリーズまでの動作確認を実施していますが、Pixel 6/Pixel 6 Proについては動作確認結果を公開していません。

公式の動作確認状況が知りたい場合は、今後の情報公開を確認してください。

以下、当サイトの独自検証の結果となります。必ずしもPixel6/Pixel 6 Proをワイモバイルのサービス・SIMカードですべての機能を正しく利用できることを保証するものではありません。

ワイモバイルのSIMカードをPixel6に挿してみる

日本向けモデルのGoogle Pixel 6 (型番 GR1YH)に、ワイモバイルで5G対応プラン（シンプルS）に加入中のSIMカードを挿してみました。

その結果、設定の変更不要で、通話・データ通信がすぐに利用できるようになりました。

APN（アクセスポイント名）も自動で設定され、ユーザーが変更する必要はありませんでした。

一応APN設定メニューを覗いてみると「Application」という名前でワイモバイルのアクセスポイント名が自動記入されていました。この状態でPixel6にてワイモバイルの通話・データ通信・テザリング、メッセージ受信の利用が出来ることを確認しています。

今回利用したSIMカードは一括1万円から買える5Gスマートフォン Reno5Aの契約時に付いてきたAndroidスマートフォン用SIM(n111)です。

Pixel6はワイモバイル5Gには繋がらない？

2021年11月10日時点において、管理人が試した範囲ではPixel 6をワイモバイルの5Gエリア内で利用しても、5G接続を確認出来ませんでした。

Googleの公式サイトによれば、ソフトバンクとau以外の通信網に対してはPixel6/Pixel 6 Proの5G通信対応は「近日提供予定」とされており、ワイモバイルは含まれていません。

前述の通り2021年11月10日時点においてワイモバイルではPixel 6の公式動作確認結果が公開されていないため、「確実にワイモバイル5Gに繋がらない」ことを証明することは出来ませんが、ワイモバイル販売の5Gスマホ(Reno5A/iPhone12など)なら5G表示が出る場所でも、Pixel6+ワイモバイル5Gプラン契約SIMの組み合わせで、5G接続を確認出来ませんでした。

5GネットワークでPixel6/Pixel 6 Proを利用したいのなら、ソフトバンクかauの本家回線での利用・あるいは後日のソフトウェアアップデート提供状況を確認してみてください。

Pixel 6/Pixel 6 Proの対応バンドとワイモバイルの周波数帯

[Pixel6 5G Sub 6GHz JP] モデル GR1YH
GSM/EDGE: クアッドバンド（850、900、1,800、1,900 MHz）
UMTS / HSPA+ / HSDPA: 対応バンド 1、2、4、5、6、8、19
LTE: 対応バンド B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 13 / 14 / 17 / 18 / 19 / 20 / 25 / 26 / 28 / 29 / 30 / 32 / 38 / 39 / 40 / 41 / 42 / 46 / 48 / 66 / 71
5G Sub-6: 対応バンド n1 / 2 / 3 / 5 / 7 / 8 / 12 / 14 / 20 / 25 / 28 / 30 / 38 / 40 / 41 / 48 / 66 / 71 / 77 / 78

[Pixel 6 Pro 5G mmWave + Sub 6GHz JP] モデル GF5KQ
GSM / EDGE: クアッドバンド（850、900、1,800、1,900 MHz）
UMTS / HSPA+ / HSDPA: 対応バンド 1、2、4、5、6、8、19
LTE: 対応バンド B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 13 / 14 / 17 / 18 / 19 / 20 / 25 / 26 / 28 / 29 / 30 / 32 / 38 / 39 / 40 / 41 / 42 / 46 / 48 / 66 / 71
5G Sub-6: 対応バンド n1 / 2 / 3 / 5 / 7 / 8 / 12 / 14 / 20 /25 / 28 / 30 / 38 / 40 / 41 / 48 / 66 / 71 / 77 / 78
5G mmWave: 対応バンド n257 / n258 / n260 / n261

日本向けモデルのGoogle Pixel 6/Pixel 6 Proは上記のネットワーク（バンド/周波数帯）に対応しています。

一方で、ワイモバイルが利用する4G/5G周波数帯は

[5G] 3.7GHz
[4G] 2.5GHz、2.1GHz、1.7GHz、900MHz

とされています（ワイモバイルの4G 2.1GHzは”2.0GHz”と表記されることもあるようです）。

バンド数でワイモバイルの対応周波数帯を表すと、

ワイモバイル5G：n77
ワイモバイル4G（LTE）：B1/B3/B8/B41

となります。5G接続の確認は出来ていませんが、少なくともワイモバイルの4G回線にPixel6/6Proの対応バンドはよく合致しています。

＊5G通信はソフトウェア更新等によって対応が変わることがあります。現時点でPixel6/6 Proはワイモバイルの公式動作確認が実施されていません、

4GでもPixel6+ワイモバイルで十分なスピードが出る

2021年11月時点の当サイト動作確認時点で5G接続が出来なかったPixel6とワイモバイルAndroid SIM(n111)の組み合わせですが、4G回線での接続であっても快適な通信が利用できています。

実際にPixel 6にてワイモバイル回線のスピードテストをしてみたところ、最大で200Mbpsを超えるダウンロード速度が出ています。ワイモバイルの5G通信エリアは2021年冬時点でどんどん広がってはいるものの、まだまだ「どこでも5Gが使える」というほどにはカバー率は高くありません。

どうしても5G通信でないと困るというユーザー以外は、Pixel 6+ワイモバイル回線でも問題なく利用できるでしょう。