もともと買うつもりはなかったのに予約購入特典と下取りキャンペーンがヤバイことになっていたため、勢いで買ってしまったGoogle Pixel 7 Pro (2022年モデル/GFE4J)の実機レビューです。

(先着1.2万人はポテトチップス付きで販売)

Google Pixel 7 Proは2022年10月13日に発売されました。本機種は2021年モデル Google Pixel 6 Proの後継機であり、同時発売のGoogle Pixel 7の上位モデルです。

Googleの独自チップ「Tensor」シリーズの第2世代CPUを採用し、いくつかの新機能・アップグレードされた性能をアップル最新機種のiPhone 14 Proや旧モデルのPixelスマートフォンと比べていきます。

Pixel 7 Pro新機能-顔認証+指紋認証に対応

Google Pixel 7およびPixel 7 Proは「指紋認証+顔認証」に両対応しました。

旧モデルのPixelシリーズでは2019年モデルのPixel 4には顔認証がありましたが、Pixel 5/Pixel 6シリーズは指紋認証のみに変更されていました。指紋認証と顔認証の両方に対応するPixel 7シリーズなら、マスクやサングラス着用時には指紋認証を、マスクが必要ない場面では顔認証であっという間にロック解除が可能となります。

スマホに内蔵されたセンサーにより、スマホを持ち上げた時点で画面が点灯→画面を顔の前に持ってきた時にはすでにロック解除がされているくらいに、スムーズな利用が可能です。

指紋認証+顔認証の同時利用はPixel 7だけの機能というわけではありませんが、指紋認証しか使えない古いPixelや、顔認証しか使えないiPhoneから機種変更すれば快適に感じられるはずです。

第2世代チップ Tensor G2のAntutuスコア

Google Pixel 7およびPixel 7 Proでは、Googleの自社製チップ「Tensor」の第2世代モデルが採用されています。

当サイトではGoogle Pixel 7 ProのAntutuベンチマークテストを実行してみました。

Google Pixel 7 ProのAntutuスコアは75万点~80万点前後でした(複数回測定/ver 9.x)。旧モデルのPixel 6 Proは70万点ほどであったことから、1割程度の処理性能向上です。

2022年公式モデルのハイエンドAndroidスマホの場合、Antutuスコアは1,000,000点を超え始めているため(Snapdragon 8+Gen 1搭載機の場合)、単純な処理性能的にはやや他社最高製品に劣るものの、Pixel 7 Proの性能でもあらゆるゲーム・アプリは快適に動く水準のはずです(実際のアプリ動作状況はここのシステムやバージョンにも依存します)。

Pixel 7 Proの最高グレードカメラ性能

Google Pixel 7 Proはカメラ性能も過去最高にアップグレードされています。

Pixel7とPixel 7 Proではカメラレンズの数が異なり、Pixel 7 Proは望遠(ズーム)レンズが搭載されています。

カメラ/仕様 Pixel 7 Pro Pixel 7
広角カメラ(メイン) 50MP
1/1.31インチセンサー
50MP
1/1.31インチセンサー
超広角カメラ 12MP
AF対応ウルトラワイド
画角125.8°
12MP
ウルトラワイド
画角114°
望遠カメラ 48MP
光学5倍相当
(超解像30倍ズーム)
非搭載

メインの広角カメラはPixel 6/Pixel 6 Pro/Pixel 7/ Pixel 7 Proで仕様変更はなく、同じカメラ性能です。

超広角カメラはPixel 6/Pixel 6 Pro/ Pixel 7は同じカメラであり、Pixel 7 Proだけがオートフォーカス対応・よりワイドなカメラに変更されています。

望遠カメラはPixel 6 Pro/Pixel 7 Proにだけ搭載されています。

Pixel 7 Proのズームカメラは光学5倍相当であり、Apple iPhone 14 Pro(2022年モデル)よりも高倍率です。

Pixel 7 Proのズーム写真 iPhone 14 Proのズーム写真

*iPhone 14 Proは最大15倍までしかズームできないため、Pixel 7 Proと同じ30倍相当まで拡大してトリミングしたもの。

同じ距離からPixel 7 Proの最大ズームで撮影した場合、iPhone 14 Proでは文字が潰れてしまう/解像度が足りずに不自然な補正になっている部分も、Pixel 7 Proの超解像ズームなら綺麗に写し撮れます。iPhone 14 Proのズームもかなりの高レベルですが、Pixel 7 Proはさらにその上をいきます。

一方、Pixel 7 Proで搭載されたオートフォーカス対応の超広角カメラ・マクロカメラについては、iPhone 14 Proのほうがより近づくことが可能でした。

以下はPixel 7 ProとiPhone 14 Proでそれぞれピントが合う最短距離で小さな猫のフィギュアを撮影したものです。

Pixel 7 Proで最短撮影 iPhone 14 Proで最短撮影

色調調整もiPhone 14 Proのほうが明るく調整される傾向にあるようです。

Pixel 7 Proの最短撮影距離は最短3~4センチくらいです。Pixel 7 Proの接写モードはiPhoneと同じように、対象に近づくと自動でマクロモードに切り替える事ができます(自動変更をオフにすることも可能)。

Pixel 7 Proのカメラは接写撮影から高倍率ズーム撮影、さらには夜景撮影・天体撮影まで、あらゆるシーンで素人でも綺麗な写真が撮れる機能・画像処理設定がされており、カメラ機能を重視するならPixel 7 Proを買っておけば間違いない、という評価です。

Pixel 7 ProはiPhone 14 Proの実質半額以下で買えた

今回、Google Pixel 7 Proの購入時に、旧モデルのPixel 4/iPhone 11をGoogleストア公式の提携下取りサービス+値引きクーポンを使うと、Pixel 7なら実質0円以下/Pixel 7 Proなら実質1.5万円~で買えるキャンペーンを実施していました(2022年10月16日まで)。

一方で、iPhone 14 Proは昨今の円安の影響を受けて日本販売価格は旧モデルよりも高くなっており、同じ128GBモデル/iPhone 11下取り価格で比べると以下のような価格差が生じています。

価格/割引・下取り Pixel 7 Pro
128GB
iPhone 14 Pro
128GB
本体定価 124,300円 149,800円
予約特典 35,000円分の
ストアクレジット
iPhone 11の下取り 最大61,500円 最大34,000円
クーポン値引き 10%オフ適用時
12,430円値引き
購入負担額 実質15,370円 115,800円

*下取り額は2022年10月15日時点、各公式サイトの場合。Googleストアの予約特典・下取り増額は期間限定のものです。Googleストアのクーポンは対象者にメールで配布されていました。

Google Pixel 7 Proは異常なレベルの予約特典と高額な下取りが使えることがメリットです。さらにアップルでは考えられない公式が発行するクーポン値引きが使えるなど、初期購入者・既存ユーザーへの優遇が段違いです。

予約特典が終わってしまう/下取りが使えない/クーポンも持っていないというユーザーはPixel 7 ProとiPhone 14 Proの価格差は2.5万円ほどしかありませんが、管理人購入時には上記の通り断然Pixel 7 Proのほうがお得に入手出来ため、条件とタイミングさえ合えばPixel  7 Proのコスパは最強でした。

[購入レビュー]Google Pixel7Pro下取り+予約+クーポン実質15,370円で買えた超高コスパスマホ-iPhone14Proと比較