Googleの最新スマートフォン「Pixel4」が、ソフトバンクでの発売日予定であった2019年10月24日よりもSIMフリーデルのほうがひと足早く手に入れることが出来たため、早速2018年モデルのPixel 3から機種変更してみました。

Googleのスマートフォンシリーズである「Pixel」は、海外ではすでにその名の通り第4世代モデルとして長く続く人気シリーズとなっていますが、国内においては2018年冬モデルのPixel 3/3XLおよび2019年夏モデルのPixel 3a/3a XLという廉価モデルに続く、2年目の新機種投入となります。


(Pixel 3と海外版 Pixel 2 XL)

歴代のPixelは、廉価モデルの「Pixel 3a/3a XL」を除き、毎年発売時点でのフラッグシップモデルとして高性能なSoCを搭載したハイエンド仕様なスマホになっています。

Pixel 4も旧モデル Pixel 3に比べてさまざまな点が変更・アップグレードし、大きくモデルチェンジしており、Pixel 3→Pixel 3a→Pixel 4への機種変更しても、たくさんの新しい魅力が増えています。

特に2019年10月15-16日に実施されたGoogleの新製品発表会でアピールされていた進化したGoogleカメラは、私にとっては購入の決め手になりました。


(デュアルカメラ化されたPixel 4)

Pixel 4ではシリーズ初となるデュアルカメラユニットを搭載し、広角(標準)と望遠撮影が可能となりました。Pixelには旧来より「超解像ズーム」というオリジナルの撮影・加工技術により、他社のシングルレンズカメラよりもズーム時にハッキリとした写真を撮る事はできましたが、やはり物理的に専用の光学ズームレンズを備えた他社スマホには、やや劣る部分だったと言えます。

続きを読む▶Pixel3の超解像ズームはP20 Proに勝てるか? シングル/ダブル/トリプルレンズスマホ実写比較

このPixelシリーズの「弱点」とまでは言わないものの、他社の優れたカメラクオリティに比べると物足りなかった部分がPixel 4では追加されるということで、期待しているユーザーも多いと思います。

しかし、単に「ズームカメラ」が増えたというだけでは、「Pixel3からの進化」であることは間違いないものの、より高画質なズームが出来るP30 Pro、超広角レンズを新搭載したApple iPhone 11 Proシリーズがある中で「Pixel 4のユニークな魅力」というには物足りないとも感じています。


(管理人所有機種にもトリプル・クアッドカメラは多数ある)

細かい進化点・変更点を挙げていくときりがないのですけれど、Pixel 4を開封・使いはじめてすぐに感じられた大きな魅力は、意外にも「カメラ」ではなく、国内向けでは初対応となる「eSIM」とボディの新コーティングでした。

Pixel 4のボディはケース不使用で使いたくなる素材

GoogleのPixelシリーズは他社のスマホに比べるとシンプルなデザインで、旧シリーズから統一された雰囲気をPixel 4でも継続しました。

Pixel 4は旧モデルのPixel 3と同じ「背面ソフトタッチガラス 」を採用したボディとなっていますが、実際にPixel 4を手にしてみると、その上質なコーティングに魅了されます。

Pixel 3では背面に指紋認証ボタンがありましたが、Pixel 4では指紋認証を廃止して顔認証に変更されているため、背面はカメラユニット以外何もない、フラットなデザインです。旧モデルでは上部1/5くらいのエリアが光沢のあるコーティングと組み合わせて作られていましたが、Pixel 4は完全にマットな質感です。


また、スマホのサイド(横)部分の素材も変更されており、Pixel4は光沢が無くなりました。旧モデルに比べて”高級感がある”というわけではなく、むしろ離れてみると安っぽくすら感じるのですが、低価格スマホのボディに使われるようなプラスチック・樹脂素材の質感とは異なり、滑らかでサラリとした手触りです。Pixel 4ではあえて全体の艶を消すことで、統一されたコンセプトを表現しているようです。

そして、このPixel 4の背面・コーナー部分は、全く指紋が目立ちません艶のあるデザインだとケースを使わずに手で触れるとどうしても指紋が目立ってしまうものですが、Pixel 4のボディはドコを触っても指紋がほぼ見えず、指紋でベタベタに汚れた状態にはなりません(ディスプレイパネル側は普通のガラスパネルであるため、表は指紋が付きますけれど)。

最近では綺羅びやかなグラデーションカラーを採用するメーカーも増えていますが、「グーグルの作りたかったスマホ」のコンセプトがこうしたマットで統一されたデザインに反映されているのかな、と感じられます。

このあたりのデザイン・質感は好みが分かれるところ(私はギラギラ輝くデザインのスマホも嫌いではない)ですけれど、シンプルで上質なデザインを求める大人向けのスマホ、という印象です。

超便利!DSDS/eSIMでパケ代節約

Google Pixelシリーズでは、海外モデルでは旧機種でも「eSIM」が利用できたのですが、国内向けモデルはおサイフケータイ(Felica)を搭載する代わりにeSIMが無効化されてしまっていました。しかし、Pixel 4は国内版でもeSIMが使えるようになりました(もちろんおサイフケータイにも対応します)。

eSIMを使うことで、通常のnano SIMカードによる回線と別途通信回線を契約し、いわゆるDSDS(Dual SIM, Dual Standby)が出来ます

Google Pixel 4はドコモでもauでもソフトバンクの回線でも使えますので、メインのSIMカードは大手キャリアの通話対応SIMを契約し、eSIMには大容量データ通信プランも安い、MVNO回線を契約して料金を節約可能です。

eSIMサービスを提供しているIIJmioによると、「大手携帯会社プラン+eSIM」の2回線契約に切り替えることで年間1.8万円程度の料金節約が可能になるとしています。

一般的な「格安SIMサービス」は、料金が大手携帯会社よりも激安になることはすでに一般にも周知され始めていますが、やはりその品質・通信速度は劣悪なものも多く、大手キャリアの安定性とは比べ物にならないこともあります。

上記は少し古いデータですが、”サブキャリア”と呼ばれるワイモバイルとUQモバイルを除くと、平日お昼の通信速度は著しく低下し、ネットが遅くなります。

お昼や夕方などの混雑時にスマホを使わない・接続出来なくても気にしないというのなら格安スマホだけの契約にすれば料金は安く出来ますが、大手会社と格安スマホを同時に契約出来るPixel 4なら、状況に応じて回線を切り替えることで、MVNOの弱い混雑時間帯にも快適な大手回線にすぐに切り替えてスムーズなスマホ利用を継続出来ます。


大手キャリアの回線も継続して使えば、電話番号はもちろんキャリアメールのアドレスもそのまま使えます。「デュアルスタンバイ」状態であるため、eSIMで格安通信中に音声回線側に電話が掛かってきても応答が出来ます(ただし、現状でeSIMに対応した一般向け音声回線サービスが国内には無いため、2つの電話番号で同時通話待受(DSDV)をすることは出来ません)。

eSIMのプランはネットからカンタンに申し込みが出来ます。「eSIM」なので物理的なSIMカードの配送を待つこと無く、ネット申し込み開始からほんの5分程度ですぐにモバイル回線が有効になります。

Pixel 4でeSIMを契約する手順・eSIMを追加する手順は下記ページを参考にしてみてください。

関連記事:[実体験レポート]iPhone11/Pixel4でeSIM契約(Dual SIM利用)をする方法・手順(申し込みからプロファイルインストールまで全体の流れ)

国内でeSIMプラン提供しているIIJmioでは、2019年10月31日まで激安でeSIMをお試し出来る「eSIM楽しむキャンペーン」を実施しています。

通常は3,000円掛かる初期手数料がなんと1円、月額料金も6GBが使えてたったの520円(利用開始翌月から3ヶ月間1,000円引き適用後)なので、eSIMが利用できるPixel 4, Pixel 4 XL、あるいはiPhone 11シリーズ/iPhone XS/XRなどを購入した方は、ぜひ試してみることをオススメします。

*eSIMサービスは2019年10月時点でβ版(試用サービス)としての提供となっています。10月23日時点でPixel 4実機にて利用できることを確認していますが、動作保証は無いため、自己責任にてご利用ください。


各キャンペーン情報は記事執筆時点のものです。内容は変更されることがあるため、必ずIIJmio公式サイトで正しい情報をご確認下さい。

[追記]2020年2月、日本でMotion senseが利用可能に

日本国内における電波的な問題で利用が出来なかったPixel 4の新機能「Motion sense」が2020年2月に実施されたアップデートにより、日本国内でも使えるようになりました(更新は順次配信)。

管理人のデバイスでもMotion senseの利用が出来るようになりました。このモーションセンスを使うと、画面の前で手をふることで音楽の曲送り・曲戻し、アラームの停止といったいくつかの操作を”画面を全く触れずに”出来るようになります。

また、端末へ人が接近することを感知して「スマホを使うために手をのばす」段階でロック画面に通知を出すことも可能です。

音楽の曲送りについてはAmazon Musicのアプリでも動作をしますが、すべてのミュージックプレイヤーアプリで動作をするというわけではないようです(2020年2月時点において、Motion senseで操作出来ない音楽アプリがありました)。

Pixel 4本体はソフトバンクが安い

ハイエンドモデルであるPixel4シリーズは、Googleストアで購入すると本体価格は89,980円~(税込)と、Pixel 3より若干安いものの、それなりに高価です。

一方、Pixel 4を国内キャリアで唯一扱うソフトバンクでは、Googleより少し本体価格が安く、さらにキャッシュバック・還元を上乗せ出来るキャンペーンを活用すると安く買えます。

続きを読む▶[SB機種変]話題のGoogle Pixel4/Xperia 5機種変更でも割引上限の2万円キャッシュバック(現金+PayPayボ) 還元条件も緩め

 

Pixel4購入レビュー Pixel3から機種変更して感じた魅力はカメラより「eSIM」+「上質なボディパネル」

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