注目の新ブランド「Nothing」(ナッシング)のSIMフリースマホ「Phone (1)」のスペックや機能、価格から、既存のスマートフォンと比べた場合のメリット・デメリットを評価・分析していきます。

「Nothing Phone (1)」は、”Nothing”の部分はメーカー名、”Phone (1)”の部分が機種名です。Nothingはイギリスのメーカーで(NOTHING TECHNOLOGY LIMITED)、日本でも正規に2022年8月からスマートフォンの販売を開始します。

Nothing Phone (1)はデザインが非常に特徴的なスマートフォンですが、その性能・機能面にも注目する価値がある仕様となっています。

→ 2022年8月19日より始まる、格安SIMサービスでの安売り情報も追加しました。

Nothing Phone (1)スペックとサービス

ディスプレイ
(解像度)
6.55インチ
有機EL
(2400×1080)
生体認証 指紋認証
(画面内)
顔認証
サイズ 縦:159.2 mm
横:75.8 mm
厚さ:8.3 mm
重さ:193.5グラム
カメラ 5000万画素
(広角)
+5000万画素
(超広角)
バッテリー 4500mAh SIMスロット nano SIM×2
充電速度 33W急速充電・
15W ワイヤレス充電
おサイフケータイ 非対応
CPU Snapdragon 778G+
防水/防塵 IP53相当
RAM/ROM 8GB・12GB/
128GB・256GB
定価
8+128GB:63,800円
8+256GB:69,800円
12+256GB:79,800円

*実際の販売価格はショップによって異なる可能性があります。各最新価格は販売ページでご確認ください。

取扱店 価格・セール
Nothing公式
8GB+128GB/63,800円
8GB+256GB/69,800円
12GB+256GB/79,800円
amazon.co.jp 8GB+256GB/69,801円(販売ページ
12GB+256GB/79,800円(販売ページ
ワイモバイル契約セットで20,000ポイント還元
(2022年9月14日時点)
エディオン 未定
ヨドバシカメラ 公式と同額
1%ポイント付き
ヤマダ電機  公式と同額
1%ポイント付き

*2022年8月時点。

以下、発売日の2022年8月19日時点、楽天市場店の公式代理店販売分(8GB+256GB)を買った場合に、条件を最大限にクリアしまくった場合に達成可能な還元を試算してみます。

公式代理店販売分 定価69,800円
通常ポイント 1倍 634ポイント
楽天モバイル +1倍 634ポイント
楽天カード(通常分) +1倍 698ポイント
楽天モバイルキャリア決済 +0.5倍 317ポイント
楽天ひかり +1倍 634ポイント
楽天カード(特典分) +1倍 634ポイント
楽天プレミアカード特典分 +2倍 1268ポイント
楽天銀行+楽天カード +1倍 634ポイント
楽天証券 投資信託 +0.5倍 317ポイント
楽天証券 米国株式 +0.5倍 317ポイント
楽天ウォレット +0.5倍 317ポイント
楽天トラベル +1倍 634ポイント
楽天市場アプリ +0.5倍 317ポイント
楽天ブックス +0.5倍 317ポイント
楽天Kobo +0.5倍 317ポイント
Rakuten Pasha +0.5倍 317ポイント
Rakuten Fashionアプリ +0.5倍 317ポイント
楽天ビューティ +0.5倍 317ポイント
以上SPU最大14倍 小計 8,876ポイント
楽天モバイル UNLIMITE VII特典
+1倍 634ポイント
楽天モバイル UNLIMITE VII特典
(ダイヤモンド会員)
+1倍 634ポイント
ショップポイント +9倍 5,706ポイント
39ショップ買い回り(最大7店舗) +6倍 3,804ポイント
勝ったら倍キャンペーン(W勝利) +2倍 1,000ポイント
以上合計 33倍相当 20,624ポイント付き

*2022年8月19日時点、各種ポイントアップには一部エントリー必須・参加条件・還元条件/上限があります。詳しくは公式サイトを参照ください。キャンペーン実施内容・実施日は変更される場合があります(2022年9月時点、楽天での販売は停止されたようです)。

すべての条件を満たすのは困難ですが、参加しやすいキャンペーンだけでもかなりお得に買えるはずです。

格安スマホサービスの最大手、IIJmioでは2022年8月19日10時より、Nothing Phone1を一括43,980円から販売します。機種変更(既存ユーザー)にも最大10,000円分のギフト券プレゼントがあるなど、お得に買えるチャンスがあります。

ただし、IIJmioではスマートフォンの予約・取り寄せが一切できないため、在庫争奪戦になる場合があります。品薄・在庫切れに注意してください。

☆「IIJmio 公式サイトで最新情報・キャンペーン情報をみる


各キャンペーン情報は記事執筆時点のものです。内容は変更されることがあるため、必ずIIJmio公式サイトで正しい情報をご確認下さい。

シンプルかつ特徴的な光る背面パネル
Androidベース「Nothing OS」搭載
ハイスペックなSnapdragon 778G+採用
50MP+50MPの高画質カメラ
画面リフレッシュレート120Hz
最短70分でフル充電(33W PD)
日本国内5G対応
69,800円とまずまずお手頃な価格
3年間のAndroidアップデート保証

・ハイエンドというほど高性能ではない
・大型であるためボディが重め
・防水ではない(IP53は防滴水準)

・おサイフケータイ無し
・eSIM対応無し
・望遠(ズーム)レンズ無し
・ミリ波非対応
・電池容量は普通
・格安というほど安くはない

それぞれの機能性・スペックについて解説・分析します。

Nothing Phone(1)最大の特徴-Glyph Interface

ナッシングフォン1の最も目立つ特徴は、背面で光る独特のインターフェイスです。

このライトはゲーミングパソコンのようにただ光って目立つだけではなく、通知内容・設定に応じてライトのパターン/明るさも調整できる機能的な仕組みです。

一部のスマートフォンや昔のガラケー時代にサブディスプレイ・パネルによって通知内容を知ることが出来る端末があったように、Nothing Phone1でGlyphインターフェイスでスマホの日常的な接し方が変えられる可能性を秘めています。

ナッシングフォンの大きさ/重さ

Nothing Phone (1)は、画面サイズ6.55インチの大型スマートフォンです。

背面はスマホの内部が見えるようにガラスで覆われ、フレームは軽量なアルミ素材で作られています。”6.5インチ”というサイズとして特別に大きい・重いわけではないものの、Nothing Phone (1)のボディ重量は193.5グラムとなかなかの重量級。

iPhoneシリーズと比較すると、

・iPhoen 13 Pro Max 6.7インチ 238グラム
・iPhone 13 Pro 6.1インチ 203グラム
・iPhone 13 6.1インチ 173グラム
・iPhone 12 Pro 6.1インチ 187グラム

最大級のPro Maxシリーズよりは軽量で、6.1インチサイズのiPhoneシリーズと似たような重さです。軽量・コンパクトなスマホが好みのユーザーにはやや厳しい重さと感じるかもしれません。

Nothing Phone(1)の処理性能評価

Nothing Phone (1)は2022年時点において”ハイエンドスマートフォン”と呼ばれるグループに入る性能ではありません。しかし、一般的な利用・ゲームでも十分に快適なパフォーマンスが期待出来る”ハイスペック”な性能を持たせています。

Nothing Phone 1に採用されたチップ「Qualcomm Snapdragon 778G Plus」(パーツナンバー SM7325-AE)は、おそらく2022年7月時点で国内向けスマートフォンに採用された機種はなく、日本初投入になるはずです。

SDM778G+は海外ではmotorola edge 30(国内向けのProとは違います)、honor 70などに採用されています。

RAMは8GBまたは12GBであり、十分にハイスペックといえます。ストレージも日本向けでは256GBと大容量です。

Snapdragon 778G+の性能は、Antutuベンチマークスコアの基準で言えばNothing Phone (1)なら55万点前後(ver9系の場合)であり、2022年型ハイエンドクラス(100万点)の半分くらいのスコアになるでしょう。

Snapdragon 778G+のCPU・処理性能としてのポジションは、以下のような目安です。

Antutuスコア(ver.9.x) 搭載CPU/目安*
90万点~100万点前後 Snapdragon 8 Gen 1
/2022年の最高峰機種
70万点~80万点前後 Snapdragon 888
/2021年のハイエンドクラス
60万点~70万点前後 Snapdragon 865
/2020年のハイエンドクラス
50万点~55万点前後 Snapdragon 855・
Snapdragon 778G+の水準

/2019年のハイエンドクラス
35万点~40万点前後 Snapdragon 765 5G・
Snapdragon 695 5Gの水準

/2021-2022年のミドルクラス
30万点~35万点前後
Snapdragon 690 5G
/2021年のミドルクラス
25万点~30万点前後 Snapdragon 480
/2022年のエントリーモデルクラス

*Androidアプリでの測定スコア目安。iPhone(iOS)とはシステムが違うため、数字の比較は出来ません。 数字はあくまで目安であり、数字は測定ごとに前後したり、測定状況・システムの制御により大きく変動することもあります。

RAMはたっぷり8GBあるため、Nothing Phone 1の処理性能は2~3年くらい前のハイエンドモデル(Snapdragon 855~865くらい)に近いパフォーマンスは発揮するはずです。

他社ハイエンドスマートフォンが10万円~20万円という高額であることを思えば、不必要に超高性能過ぎず、7万円で程よい高性能さのSnapdragon 778G+を採用したNothing Phone (1)のコスパは高めという評価です。

Nothing Phone 1のカメラ性能

Nothing Phone 1には背面にデュアルカメラが搭載されています。

カメラの構成は「広角カメラ」+「超広角カメラ」の2つで、望遠レンズがありません。このため、ズーム性能はあまり期待できません。

しかしながら、メインカメラのセンサーはソニー IMX766を採用、さまざまな写真モードに対応しています。

50 MPカメラ
Sony IMX766 センサー
F1.88 絞り値
センサーサイズ 1/1.56 インチ
ピクセルサイズ 1 µm
焦点距離: 24 mm
OIS および EIS 画像安定化
パノラマナイトモード
ポートレートモード
ビューティーモード
ボケ
HDR
Google フィルター
シーン検出
ライブフォト
ドキュメントモード
ナイトモード
高度ナイトモード
ナイト動画
エキスパートモード
パノラマ
スローモーション (120 fps)
タイムラプス

超広角カメラも5,000万画素の高画質なセンサーを採用しています。

2022年時点におけるトップクラスのカメラスマホに比べると画質面・ズーム性能では劣る部分があるかもしれませんが、ミドル~ハイスペックモデルとしては標準的~高性能なカメラであるといえます。

Nothing Phone(1)の充電/バッテリー性能

Nothing Phone 1は、有線による急速充電とワイヤレス充電、さらには他のデバイスも充電出来る「リバースチャージ」にも対応します。

電池容量は4500mAhであり、6.5インチ級のスマホとしては大きくも、小さくもないという評価です。

一般的なスマホにはない背面で光るパネルでの電池消耗も考えられるため電池持ち重視とはいえない容量ながら、33Wの急速充電を使えば70分でフル充電出来るため、充電環境がある場所での利用ならストレスは小さくなりそうです。

Nothing Phone (1)の日本内 通信性能

Nothing Phone 1は日本でも正式に発売されるため、国内携帯会社のネットワークに接続させても合法で利用できる見込みです。

日本国内における対応バンドは、

対応バンド(日本国内)
5G(Sub6): n1, n3, n28,n41, n77, n78
4G LTE:1, 3, 8,18, 19, 26, 28, 41
3G UMTS (WCDMA): bands 1,6,8,19
2G GSM : 900/1800

とされています。5G/4Gの接続はシステムと通信事業者の設定にも依存する場合があるため、詳細は各社の検証・公開情報を待つ必要がありますが、国内主要バンドをカバーしていますので、各社のプランで利用が可能な見込みです。

ただし、5G通信についてはsub6のみであり、ミリ波(mmWave)の対応はないため、各社の最高峰5G通信は利用できないでしょう。

Nothing Phone 1の”69,800円”は買い?

Nothing Phone (1)の日本価格は、8GB+256GBモデルで69,800円に設定されました。2022年夏時点で各社のスマートフォンが大幅値上げ・超高額化する中では、まずまず購入しやすい設定であると評価できます。

10万円や20万円もするような他社スマホを買うことがバカバカしくなったユーザーは、Nothing Phone (1)を検討する余地があるでしょう。

一方で、前述したようにNothing Phone (1)は他社の最高峰モデルに対抗できるほどの性能・機能を持ちません。特に防水ではない/おサイフケータイが無いといった、日本のユーザーが求めることの多い機能が欠如しており、利用者を選ぶ部分があることは否めません。

Nothing Phone (1)のデザインやコンセプトに惹かれるのなら、69,800円は買いです。一方で「スマホのことはよくわからない」というような初心者が選ぶようなスマホではなく、7万円ではコスパが極めて高いというレベルではありません。

7万円くらいで買える型落ちハイエンドスマホ

「7万円くらいでコスパの良いスマホが欲しい」というだけなら、2020~2021年モデルの型落ちハイエンドスマホのほうがお買い得です。

例えば、2022年7月13日時点においてアマゾンプライムデーセールでは、Nothing Phone (1)よりコスパが高く、おサイフケータイにも対応したスマホはいくらでもあります。

☆「Xiaomi 11T Pro 8GB+128GBモデル」/定価69,800円
☆「ASUS Zenfone 8 8GB/128GB  」/定価79,800円

それぞれ2022年7月時点において、セールやキャンペーンによって5~6万円程度(新品・契約を伴わない購入の場合)で販売されているショップがあります。いずれも2021年ハイエンドクラスのSnapdragon 888を搭載しているため、単純な処理性能はNoting Phone1より上です。

もっと性能が高い2022年モデルSnapdragon 8 Gen 1搭載機ですらNothing Phone 1より安いスマホも国内でフツーに売られています。

モトローラの最新モデル「motorola edge 30 pro」はnothing phoneと同じく防水ではなく防滴(IP52相当)・おサイフケータイ無し。メーカー定価だと86,800円ながら、IIJmioの特価セールで機種変更(既存会員のみ購入可能)でも67,800円(さらに1万円ギフト券付き)、乗り換え特価なら51,800円

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各キャンペーン情報は記事執筆時点のものです。内容は変更されることがあるため、必ずIIJmio公式サイトで正しい情報をご確認下さい。

motorola edge 30 proのIIJの安売りは特別に安すぎる設定ではあるものの、こういう激安ながら性能が高いスマホは日本にたくさんありますので、69,800円程度ではまだ”Nothing Phone 1は機能・性能に対して総合的なコスパがとても高い”という水準にありません。

Nothing Phone (1)はどこで買える?

2022年7月12日の発表時点において、Nothing Phone (1)は日本で発売することを発表しました。

しかし、具体的な販売ショップ・販売店舗については今後発表されるとしています。

発表イベント内ではいくつかの海外向け取り扱いショップの名前が明らかにされました。EUとイギリスではアマゾンでも購入できるようになっています(2022年7月13日時点、すでにUKでは完売済み)。アマゾンでの取り扱いはEU/UKオンリーとされていますが、アマゾン以外日本で解説されているウェブショップは無さそうです。

Nothingのイヤホン(Ear)は、アマゾンにて購入可能です。今後、Nothing Phone (1)も追加される可能性があるのかもしれません。

☆「アマゾン Nothingストア

[追記]Nothing Phone先行販売開始

Nothing Phone 1を日本で店舗で実機確認・先行購入できる限定イベントが開催されます。

発売日:2022年8月2日
実施店舗:KITH TOKYO

住所:〒151-0001 東京都渋谷区神宮前6-20-10 MIYASHITA PARK NORTH 1階
営業時間:11:00AM – 9:00PM

当日、店舗でNothing Phone 1を確認してから買えるチャンスです。数量限定での販売となるため、完売には注意が必要です。

ソース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000082566.html

日本通常販売・MVNO販売決定

Nothing Phone 1の正式発売日は2022年8月19日に決定しました。

販売・取り扱いショップは以下の通りです。

量販店 :エディオン、ビックカメラ、ヤマダデンキ、ヨドバシカメラ
ECサイト:Amazon、ひかりTVショッピング、Nothing公式サイト
MVNO:IIJmio、NTTレゾナント
その他:蔦屋家電+、KITH TOKYO

予約は2022年8月10日以降順次始まる見込みです。

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[正式発売日/MVNO発売決定]ナッシングフォン1を買うメリット/デメリット スペック・機能・価格のコスパ評価