2016年モデルのApple iPhoneSEは、見た目は2013年モデルのiPhone5sそっくり。でも、中身は大きく進歩しています。
iPhone5sが時代遅れで全く使えないとは個人的に全く思わないのですが、「カメラの性能」は明白にパワーアップしていることが確認出来ました。
新旧4インチモデルのiPhoneで写真を撮り比べてみましたので、買い替えを迷っている方は参考にして見てください。
スペックの違い
まず撮影例の前に、カメラがどのように変わっているのかスペックで比較しましょう。
iPhoneSE (2016年) |
iPhone5s (2013年) |
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画素数 | 12メガピクセル | 8メガピクセル |
撮影サイズ | 4032×3024ピクセル | 3264×2448 ピクセル |
iSightカメラ | 1.22ミクロンのピクセル | 1.5ミクロンのピクセル |
Live Photos | 対応 | 非対応 |
パノラマ | 最大63メガピクセル | 対応 |
AF | Focus Pixels | コントラストAF |
動画 | 4Kビデオ撮影 (3840×2160/30fps) |
HDビデオ撮影 (1080 p/30fps) |
フロント(イン)カメラは1.2メガピクセルのままなのですが、メインカメラはiPhone6sシリーズから搭載された1200万画素のモジュールに変更されています。撮影サイズも大きくなりました。
撮影サイズは面積比で1.5倍になっています。iPhone5s/SEで全く同じ位置から写真を撮ると、以下のようにサイズが違うことがわかります(画像をクリックすると拡大出来ます)。
左が5s, 右がSEで撮影したものです。画角はほとんど同じですが、撮影サイズが細かくなりましたので、写真を拡大してみると細部に違いが見て取れます(画像切り出しのみ、縮小無し)。
ほぼ同時刻に撮影していますので、部屋の光の環境も全く同じはずなのに、明らかにiPhoneSEの方が招き猫(黒のサーバルキャットらしいですけど)の黒色がくっきり出ています。
また、iPhone6から搭載されているオーフォフォーカス(AF)のシステムとして、「Focus Pixels」という像面位相差?を利用した技術がSEにも採用されています。これにより、iPhone5sに比べて背景と色の違いが少ない撮影対象にもスムーズに焦点が合うようになりました。上の撮影で使った招き猫は、撮影用の背景を使っていない室内ではなかなかピントが合わなかったりするのですが、SEの方が綺麗に合う気がします。
一眼レフのように綺麗に、とは言いませんが、iPhoneSEのカメラ性能は確かに5sに比べてアップしています。動画撮影・風景撮影などは今後お出かけした際にでも試したいと思います。
ちなみに、一眼レフで撮るとこうなります(F=22, ISO=400, 1/60秒)
撮影に使っている「メタリックナノパズル 五重塔」は、もともとは2枚の金属シートから出来ています。そのため、中は空洞になっています。そこで内側から光を当てると、ライトアップされたように見えます。
通常この手の暗所撮影にするとISOが大きくなり、粗い画像になってしまいがちなのですが、iPhoneSEは暗い場所でも結構くっきり。まだ夜景撮影は試すことが出来ていませんが、ノイズが少ない写真が撮れそうです。
iPhone5s/6ではカメラにもの足りなさを感じるな~という方は、iPhoneSEに買い換えると違いを感じ取れると思います。カメラは基本的にはiPhone6sと同じですので、アップルの最新技術が使われていると考えれば良いでしょう。