Pixel4、どうすればもっと電池の持ちが良くなるのか知りたいです(→2020年時点において、操作をしていないPixel4の電池が1時間あたり1%以上減っている場合はバグの可能性があります。詳細は本ページ下部を参照。異常な消費はソフトウェア更新でたぶん直ります)。
ソフトバンクの正規発売日である2019年10月24日より1日早く届いた、SIMフリー版のPixel 4を使いはじめてから1週間が経過しました(&1ヶ月時点でのレビューも追加)。
本機種は歴代Pixel シリーズで初めて望遠用のレンズを搭載、デュアルレンズ化することでカメラ性能に磨きが掛かり、星空を撮ることが出来るモードを搭載する、明暗設定を事前に調整した写真が撮れる(この機能はアップデートで旧モデルでも使えるようになるとのこと)など、カメラ面では旧モデルよりも満足度が高いです。
特に星空を撮影できるPixel 4の実力は他社スマホのクオリティを極端に引き離した、超ハイレベルなカメラ(およびその画像処理システム)だと言えます。
また、CPUは2019年夏モデルのハイエンドモデルに使われるSnapdragon 855に変更され、さらにパフォーマンスもアップしました。
Antutuのベンチマークテストでは40万点を超える(ver8.0の場合)スコアを記録し、サクサクと動きます。
懸念された指紋認証を廃止→顔認証のみへのシフトも、精度・スピードともに申し分なく早く、まずまず快適です(iPhoneのFace IDに比べても遜色ないレベル)。
eSIMを利用したデュアルSIM運用も、スマホ料金節約に役立っています。
(関連記事:[実体験レポート]iPhone11/Pixel4でeSIM契約(Dual SIM利用)をする方法・手順(申し込みからプロファイルインストールまで全体の流れ))
また、2019年11月時点ではまだ日本では利用できませんが「モーションセンス」による、画面を触れずにスマホを操作できる機能も将来的には日本でも利用できることがアナウンスされているため、さまざまな点で旧モデルのPixelシリーズより楽しめるポイントは多くありました。
しかし、どうにもPixel4を使っていて悩ましいのは、電池持ちの悪さです。
電池容量が減ったPixel 4
もともとGoogleのPixelシリーズは”電池持ちが良い機種”を目指して開発されている機種ではなく、「XL」が付かないノーマルサイズのPixel 3/3a/4は、あまり大きな電池を搭載していません。どちらかというと、電池が長持ちすることより”コンパクトさ・デザインの良さ”が重視されている印象です。
世の中には電池持ちを優先して4000mAh、5000mAhといった超大型バッテリーを搭載することで長く使えるスマホもありますけれど、Pixel 3/4の電池容量は3000mAh未満です。
Pixel 3では2915mAhであった電池容量が、Pixel 4では2,800mAhにまで減ってしまいました。
一方で、Pixel 4のディスプレイパネルは5.7インチに大きくなり、スムーズディスプレイで最大90Hzの滑らかな表示が出来るようになるなど、仕様的に要求される電池消費量は増えていそうです(実際に消費が増えているのかどうかは情報が公開されていない為不明ですが)。
これで、Pixel 4の電池がよく持つはずがありません。
もともと期待はしていませんでしたが・・・Pixel 4の電池容量の消費をアプリで追跡してみると、以下のような結果になりました。
Bluetoothをオフ、GPSもオフ、ほとんどPixel 4を触らず放置した状態だと、1時間に1%弱のスピードで電池が減っていきます。
Googleの説明では「1日中持つバッテリー」ですので、たしかに1日で電池を使い切ることはまずありません。毎日充電をするというユーザーには特に問題はないでしょう。
Pixel 4でゲームアプリを使ったり、カメラ機能を使うともっと電池は消耗します。
スマホをよく使う利用者は毎日の充電が必須、スマホの使用頻度が低いユーザーでも、Pixel 4の場合は3日~4日に1回は充電が必要という印象です(電池の消耗は、利用するアプリ・電波状態により大きく変化しますので、これはあくまで管理人の利用体験による印象です)。
比較参考:SDM855搭載他機種の電池容量
Pixelシリーズはあえて大きな電池を搭載せずに、軽量・薄型を実現しているともいえますので、「容量相応」として使えば気にならないかもしれません。
それでもあえて他機種と比較するため、同じSoCのQualcomm Snapdragon 855を搭載したライバル機種の電池容量の一例を見てみましょう。
・Xperia 5 3,000mAh
・AQUOS R3 3,200mAh
・Galaxy Note10 + 4,300mAh
・Galaxy S10 3,300mAh
・ZenFone 6 5,000mAh
・Black Shark2 4,000mAh
・Reno 10x Zoom 4,065mAh
・Pixel 4 2,800mAh
Pixel 4は他社モデルに比べて一回り小さい(他社機種はほとんどが6インチ超え)ことを考慮すれば、やはり相応の電池容量とも言えるでしょう。しかし、パワフルなCPUを長時間駆動させるには、物足りなさも感じます。
関連記事:2019年春夏冬~SDM855(Snapdragon855)搭載スマートフォン比較/スペック 最新モデル情報まとめ
何がPixel 4の電池を消耗しているのか?
Google Pixel4を始めとするほとんどのスマホでは、スマホの設定画面から電池の仕様状況を確認することが出来ます。
Pixel 4の場合は、[設定]→[電池]という項目へ進むと、状況を表示出来ます。
1時間あたり1%弱の電池消耗状況において、Pixel 4のバッテリー分析は「アプリは正常に実行されています」と表示され、何らかのアプリが異常に電池を消費しているわけではないと判断されてしまっています。
スマホは「自動調整バッテリー」がオンになっており、使用頻度が低いアプリは自動で停止してくれる設定になっているため、アプリによる電池消耗はほぼ無かったはず。
たしかに、この期間はほとんどスマホを操作しておらず、このPixel 4にはほとんど余計なアプリを購入後に入れていないため、暴走するようなアプリも無いはずです。Pixel 4の電池消耗は初期設定・標準維持状態で要求されるシステムによるものであり、この程度の電池持ちがPixel 4の仕様である、ということです。
Pixel 4は電池容量自体が少ないため、スマホとしての最低限の動作をさせつづけるだけで、かなりの割合の電池が減ってしまうということのようです。
Pixel4スマートフォンの電池を長持ちにする方法
もし「1時間に1%」を超えるような電池消費がPixel 4で発生している場合であれば、下記のような方法によって電池の消耗を減らすことがGoogleの公式サポート・ヘルプページにかかれています。
・画面表示を変更(スリープ時間や明るさの調整)
・電池消費量の多いアプリを制限する(バックグラウンドのアプリ制御)
・通知ライトを消す
・キー操作、バイブをオフにする
・不要なアカウントを削除する
あとは電池容量が少なくなったときに、自動的に省エネモードに切り替える「バッテリーセーバー」の設定をすることが、Pixelスマートフォンの電池長持ち設定として提案されます。
しかし、出来るのはこの程度のことであり、極端に電池の持ちを向上させることは電池容量が少ないPixel 4では難しそうです。
管理人が行ったPixel 4の省エネ設定
管理人はPixel 4以外のスマートフォン・ガラケーを同時に利用しているため、スマホの電池に対して求めるものは「少しでも長くスタンバイ出来ること」です。これを実現するために購入したスマホではさまざまな省エネ設定を個別に行うようにしており、Pixel 4では以下のような項目を設定しています。
・ライブ壁紙を使わない(普通の写真に変更)
・スマホを持ち上げる、タッチでスクリーン点灯をオフ
(スマートフォンをタップしてチェック/ふせるだけでサイレントモードをオン/デバイスを持ち上げて通知をチェック、の項目を変更)
・Googleアカウントの自動更新をオフ(同期を手動で行う)
・Google Playのアプリ自動更新をオフ(更新を手動で行う)
これらの設定で多少はPixel 4の電池持ちが向上するかと思ったのですが・・・現状では1時間あたり1%近い消耗から減らすことが出来ず、省エネ設定を試みてもPixel 3よりも電池をよく保たせることには成功していません。
他社のスマホなら、特に設定を弄らなくても、もっともっと電池がよく持つスマホはいくらでもあります。
例えば、2019年冬モデルとして発売された3万円のお手軽スマホ AQUOS sense3 SH-02Mは、Pixel 4の約4倍は長く使えるくらいスタンバイ時間が長くなっています。
AQUOS sense3とPixel 4では性能も機能もかなりの格差がありますので ”Pixel 4よりもAQUOS sense3のほうが良いスマホだ”というわけでは全くありませんが、Pixel 4は他の多くの最新スマホに比べて電池持ちが良い機種ではないため、電池持ちを重視する人は別のモデルを検討・常に充電できるようにモバイルバッテリーや電源環境を整えて使うことをおすすめします。
Pixel 4のバッテリー以外のレビューはこちらを参照 → Pixel4購入レビュー Pixel3から機種変更して感じた魅力はカメラより「eSIM」+「上質なボディパネル」
Pixel 4にはバッテリー以外の面ではかなり満足できるスマホですので、ソフトバンクの安く買えるキャンペーンを活用して入手するのがオススメです。
続きを読む ▶[SB機種変]話題のGoogle Pixel4/Xperia 5機種変更でも割引上限の2万円キャッシュバック(現金+PayPayボ) 還元条件も緩め
[追記]どんどん悪化する、Pixel 4の電池持ち
Pixel 4に機種変更してから1ヶ月が経過しました。
Google Pixel 4はもはや不良品ではないかと疑いを持つほど、管理人の個体は電池の持ちが最悪な状態が継続中です。
上記のグラフはPixel 4をほぼ利用せず2日間放置した状態の電池減少を追跡したものです。全く利用していないにもかかわらず1時間あたりおよそ2%程度のペースで電池が減り続け、「1日電池が持つ」というGoogleの宣伝に間違いはないのかもしれませんが・・・あまりにも電池が減りすぎて、もはや携帯電話として快適に使えるというレベルではありません。
購入後アプリもほとんど入れていませんので、何らかのアプリ競合による電池消耗も考えられません(考えうる設定変更はほぼ試し尽くしました)。
もうどうしようもないので返品したいほどですが、現在はスマホを完全に初期化・各種設定を一切変えずデフォルトの状態で電池持ちを検証中です。詳細は後日追記します。
[2019年12月]ソフトウェアアップデートあり
2019年12月17日時点、Google Pixel4を含むPixelデバイスにソフトウェアアップデートの配信がありました。
Pixel 4の場合はビルド番号「QQ1C.191205.016.A1」へ更新されます。
管理人の場合、このアップデートによってPixel 4のスタンバイ時の電池消費が大きく改善しました。
詳細は下記で解説・継続的に電池消費チェックを行っています。
続きを読む:Pixel4のバッテリー持ちが劇的改善 2019年12月アップデート(QQ1C.191205.016.A1)で数百の修正と改善実施