楽天モバイルは2022年2月14日、同社オリジナルのスマートフォンシリーズに新しく「Rakuten Hand 5G」を追加・販売開始しました(2023年4月14~、Rakuten Hand 5Gは一括1円に値下げされました)。

楽天モバイルの初代「Rakuten Hand」は4G通信向けであったのに対して2022年モデルの楽天ハンドは5G通信に対応するだけでなく、スペック・機能にいくつかの進化点があります。

これから楽天モバイルで小さなスマホが欲しくなったときに、新型のRakuten Hand 5Gか旧型のRakuten Hand (4G)を買うべきか、機能や価格の違いを理解して、どちらを買うべきか判断しましょう。

Rakuten Hand 5G/4Gの違い

Rakuten Hand 5Gと4G(初代)モデルは、どちらも片手で使いやすい小さなスマートフォンです。

スペック・仕様 Rakuten Hand 5G Rakuten Hand (4G/初代)
138mm 138mm
63mm 63mm
厚み 9.5mm 9.5mm
重さ 134グラム 129グラム

Rakuten Hand 5Gも4Gモデルも、大きさはほとんど同じです。5グラムほど重量は増えていますが、一般的なスマホに比べて横幅が細く、子供・手の小さな方でも操作が行いやすいサイズです。

ディスプレイの仕様も変わっていません。

スペック・仕様 Rakuten Hand 5G Rakuten Hand (4G/初代)
ディスプレイサイズ 5.1インチ 5.1インチ
ディスプレイ種類 AMOLED 有機EL
解像度 HD+(1520×720) HD+(1520×720)

楽天モバイルの公式サイトでは、5Gモデルは「AMOLED」(Active Matrics Organic Light Emitting Diode、有機ELパネルのこと)と記載は変わっていますが、4Gモデルも有機ELパネルでした。

スペック・仕様 Rakuten Hand 5G Rakuten Hand (4G/初代)
OS Android 11 Android 10
CPU Snapdragon 480G Snapdragon 720G
RAM 4GB 4GB
ROM 128GB 64GB

処理性能面では、CPU(SoC)が変更されています。Snapdragonの7シリーズはミドルスペック用/4シリーズはエントリーモデル用とされていますが、Rakuten Hand 5Gに使われている新しいSnapdragon 480GはSnapdragon 720Gと同程度の性能(Antutuベンチマークアプリのスコアで言うと26万点くらい(Antutuアプリバージョン8系の場合)があります。

本体のストレージは64GB→128GBへ、2倍のアップをしています。アプリや写真をたくさん保存したいのなら、新型のRakuten Hand 5Gが有利です(Rakuten Handは外部ストレージ(SDカード)非対応)。

続いて、電池持ち・バッテリー関連です。

スペック・仕様 Rakuten Hand 5G Rakuten Hand (4G/初代)
電池容量 2,630mAh 2,630mAh
LTE連続待ち受け 434時間 402時間
LTE連続通話可能時間 26.6時間 18時間
3G連続通話可能時間 18.18時間 23時間
急速充電
対応
非対応

Rakuten Hand 5Gと4Gモデルでは電池容量は全く同じです。しかし、搭載されるチップが変わったため4G通信での待受可能時間・連続通話可能時間が伸びています(3Gでの通話時間は逆に短くなっている)。

また、Rakuten Hand 5Gのみ急速充電に対応しているとされています(充電時間はデータが無いため不明)。

Rakuten Hand 5Gの5Gエリアでの待受時間・通話可能時間等は非公開となっています。

スペック・仕様 Rakuten Hand 5G Rakuten Hand (4G/初代)
メインカメラ 6400万画素 4800万画素
深度測位用 200万画素 200万画素
デジタルズーム 5倍 4倍
フロントカメラ 1600万画素 1600万画素

カメラについては、どちらもデュアルレンズ仕様ながら、画素数はRakuten Hand 5Gのほうがアップしています。

その他、機能面でもいくつか違いがあります。

スペック・仕様 Rakuten Hand 5G Rakuten Hand (4G/初代)
SIMスロット eSIM×2 eSIM
おサイフケータイ 対応 対応
防水防塵 IPX8/IP6X対応 IPX2/IP5X対応
最大通信 受信2200Mbps 受信400Mbps
生体認証 指紋/顔 指紋/顔
ワンセグ 非対応 非対応

Rakuten Hand 5Gでは、新たにデュアルeSIM対応・防水防塵対応・5G対応になったという進化点があります。

初代のRakuten Hand (4G)では電話番号をeSIMで1つしか利用できませんでした。また、防水防塵の規格は生活防水(防滴)レベルでした。

Rakuten Hand 5Gの5G通信は Band n77 (3.8GHz帯)に対応しており、従来の4G通信に比べて規格上最大5倍ものダウンロード速度が出ます。

Rakuten Hand 5G/4Gの価格比較

外観はあまり変わっていないRakuten Hand 5Gと初代 Rakuten Handですが、上記の通り中身は結構変わっているため、販売価格も大きく変わります(発売時点)。

価格・キャンペーン Rakuten Hand 5G Rakuten Hand (4G/初代)
本体価格 39,800円 12,980円
ポイント還元 最大20,000円相当 最大12,980円相当
実質負担 実質19,800円 実質0円

*2022年2月14日時点のキャンペーン・価格の場合。

Rakuten Hand 5Gは、初代Rakuten Handの発売時価格(2万円)の2倍に値上げされてしまいました。購入特典として最大2万円相当(初めての契約かつ乗り換え限定)があるものの、”小さいスマホが欲しい”というだけならば安くなったRakuten Hand (4Gモデル)のほうが今はお買い得です。

”5Gスマホがほしい”というのなら、高性能・大画面のRakuten BIG sのほうがRakuten Hand 5Gよりお得に買えるという意味不明な設定になっています。

楽天モバイルのキャンペーン・特典は頻繁に変更されますので、今後のRakuten Hand 5Gの値下げ・特典増量したタイミングを待つのが良さそうです。

*2023年4月14日より、Rakuten Hand 5Gは本体価格19,001円ープランセット値引19,000円=一括1円になりました。買い時、到来です。

どちらを買うべき?新型Rakuten Hand 5GとRakuten Hand (4G)の違い・比較