楽天モバイルの自社サービス(MNO)回線において、楽天の公式サイトに「楽天モバイルでiPhoneを使う」という解説ページが追加されています。

楽天モバイルでは他の携帯会社とは異なり直接iPhoneの販売を行っていませんが、従来より設定をすることで一部のiPhoneでは楽天モバイルのサービスが使えることは知られていました。

今使っているiPhoneを楽天モバイルで使う・新しくiPhoneを買い替えてスマホ料金を節約したい場合に、「楽天モバイルをiPhoneで使い始める場合の注意点/設定/利用可能な機能」などをオフィシャルの情報として確認出来るようになっています。

2020年11月時点において、公式に「iPhoneを使う」という情報自体は掲載されていますが、あくまで楽天モバイルではiPhoneの動作保証はしていませんので、ユーザー自身が注意点・設定方法を確認して利用しなくてはならないため、事前によく理解してから楽天モバイルへ乗り換え・追加契約を行ってください。

関連記事:[実機レポート]iPhone SE2(第2世代,2020)楽天モバイルMNO回線で使ってみた・通話/データ通信利用可能な設定方法

楽天モバイルで利用できるiPhoneの種類が確認出来る

楽天モバイルのUN-LIMITプランを使う場合、すべてのiPhoneで使えるわけではありません。古いiPhoneだと楽天モバイルで契約しても全く使えない(通話も通信も出来ない)ことがありますので、利用機種は必ず確認してください。

楽天モバイルのホームページでは、各種iPhoneの動作確認が随時行われ、新機種も比較的早いタイミングで使える機能・使えない機能が公開されます。

例えば、2020年11月時点で最新モデルのiPhone 12/iPhone 12 Proの情報も追加済みです。

なお、iPhone以外の機種も含む動作確認テスト結果も公開されています。

SIMロック解除/SIMフリーモデルの確認

利用するiPhoneがアップルストアで購入したSIMフリーモデルである場合は通常そのまま楽天モバイルでも利用できます。ドコモ・au・ソフトバンクなどの携帯キャリアで購入したモデルの場合、SIMロック解除手続きが必要なことがあります。

SIMロック解除手続きは楽天モバイルがやってくれるのではなく、自分自身で行う必要があります。手続方法は各キャリア・機種によって異なります。

ドコモの場合はオンラインで手続きをすると無料でSIMフリー化出来ます。実際の手順は下記も参照ください。

関連記事:[実践]ドコモのiPhone11 Proを発売日前にSIMロック解除してみた Mydocomoで無料SIMフリー化する手順

iPhoneで使える1年無料プラン

楽天モバイルでは2020年よりサービス開始を記念し、先着300万名まで、月額2,980円のUN-LIMIT(V)基本料金プランが1年間完全無料になります。

さらに2020年11月からは「ZERO宣言」として、以下のような内容もすべて無料化しています。

契約時の事務手数料も、SIM交換手数料も、解約手数料も、楽天モバイルなら全く掛かりません。

楽天モバイルの料金プランは「UN-LIMIT (V)」だけです。

他社のように「1GB/3GB/7GB~30GB・50GBまで」といった区分の契約プランはありません(追加で選択できる有料のオプションサービスはいくつか存在します)。楽天自社エリア内なら使い放題・パートナーエリア(au回線)では5GB/月までの固定となっていますので、プラン選びで迷うことはないでしょう。

eSIM・nano SIMの選択

楽天モバイルで利用可能なiPhoneのうち、2018年モデルのiPhone XSシリーズ以降~iPhone SE(第二世代)・最新のiPhone 12シリーズまでの機種は「eSIM」という”SIMカード”を必要としない契約方法に対応しています。

(画像はIIJのeSIM回線追加時のもの)

iPhoneの物理SIMカードサイズは「nano SIM」となっています。ドコモやソフトバンク・auなどで利用する場合は通常のnano SIMカードが発行されますが、楽天モバイルで対象のiPhoneを使う場合はnano SIMとeSIMのどちらでも利用が可能です。

eSIMで契約すると、nano SIMカード側に別の携帯電話番号を残したまま(契約したまま)楽天モバイルの電話番号を追加して、2つの電話番号で同時利用が可能となります。

楽天モバイルのサービスの安定性や接続が不安な場合は大手キャリアの回線をしばらく残したまま運用したり、楽天モバイルの自社回線エリア外での利用が多いユーザーは格安SIMと楽天モバイルの併用でパケット料金の節約を狙うことも可能です。

nano SIMとeSIMで申込後の開通・初期設定の手順が異なるため、ガイドページで違いをよく確認してどちらを選ぶか決めましょう。

nano SIMを選ぶメリット:他のスマホにカードを差し替えればすぐに交換出来る
eSIMを選ぶメリット:デュアルSIM運用をする場合、nano SIM側で契約するサービスを自由に選べる

iOS用Rakuten Linkアプリの利用

iPhoneで使える無料サービスは基本的にAndroid機種向けと同じであり、無料通話・メッセージが使えるようになるRakuten Linkアプリも利用可能です。

・他社のスマホや固定電話に無料で電話出来る
・国内SMSが使い放題
・ポイント特典の利用条件*

この「Rakuten Linkの利用」は楽天モバイルの各種ポイントプレゼントキャンペーンの特典付与条件に入っていますので、楽天モバイルを使い始める際には必ず導入するようにしてください(2020年11月9日時点のキャンペーンでSIMカードのみの申し込みで8,000円分・スマホセットで最大28000円分のポイントが貰えます)。

スマホ料金を安くするために楽天モバイルで今使っているiPhoneをそのまま活用する場合にも、前述の通り「iPhoneは動作保証外」です。iPhoneで使う予定でも予備端末として高額ポイント還元の公式動作保証機種のAndroidスマホを1台買っておくこともオススメです。

楽天モバイルではポイント還元によって実質0円以下(ポイント付与額が購入時の端末価格を超える)で手に入るスマホもありますので、iPhoneユーザーの方も、ぜひこの機会に予備・サブスマホを買っておいたほうがお得です。

*楽天モバイルのiPhone動作状況・対象機種・キャンペーン内容等は変更される可能性もあります。詳しくは公式ページで最新情報をご確認ください。

公式に「楽天モバイル(楽天回線)でiPhoneを使う」ガイドページ登場 1年間スマホ料金を無料化する手順