2019年10月1日よりサービスインする予定の楽天の携帯キャリアサービスとしての「楽天モバイル」で使えるスマートフォン5種の価格が発表されました。
すでに楽天が発表済みであった楽天自社回線での取り扱い端末は全部で10種類(ルーター端末も含む)ありましたが、9月24日時点で、10月1日より発売開始をするスマホの予約受付も始まっています。
楽天自社回線では「Band3」と呼ばれる周波数帯に対応したスマートフォンが利用可能になる見込みですが、実際に楽天回線で使えるかどうかは、楽天が独自に発売するスマホまたはシステムアップデートによって楽天回線で使えるように更新をする必要があることが判っています。
関連記事:2019年10月参入楽天モバイル自社回線で使えるスマホ・iPhoneはどれ?利用・対応周波数(Band)
逆にいうと、楽天が動作確認をしていない=楽天自社回線のサービスでは接続・通話などに使うことが出来ない可能性がある状態で携帯電話の回線を切り替えてしまうと、料金は掛かるのにネットも電話も全く使えないという状況が発生しえるため、サービスの乗り換え時には注意が必要です(2019年9月24日時点ではiPhoneの動作確認はすべてのモデルでされておらず、使えない可能性があります)。
今回楽天が2019年10月から発売開始する5台のスマートフォンは確実に楽天自社回線で使えますので、今後楽天の自社回線サービスが提供開始されたときにスマホ本体を買い替えず使いたいのであれば、新発売機種を買っておくのが無難です。
ソニー・シャープ・富士通のスタンダードスマホを取り扱い
楽天自社回線で初期投入するスマホ5台のうち、他社の格安SIMサービスではこれまで扱ってこなかったソニーのXperiaが楽天モバイルでも買えるようになっています(9月24日時点で、ソニーは他社MVNOにもXperiaのSIMフリースマホ提供を発表しています)。
楽天モバイルは”携帯キャリア”としては新参ということになりますが、”端末販売”という観点では楽天モバイルのウェブサイト・実店舗・楽天市場でのスマホ販売経験は十分に積んでいるためか、昨今の人気モデル・ヒットモデルのマーケティング調査は万全なようで、今回発表された5機種の価格・スペックはいずれも魅力的です。
大容量電池のシャープスマホ 2.4万円~
ドコモやauでも「低価格モデルの定番」となっているシャープのAQUOS senseシリーズより、楽天モバイルの独占モデルとして新たに「AQUOS sense3 lite」が登場し、プラン契約セット時には激安の2万円台で提供されます。
AQUOS sense3 liteは電池容量が4,000mAhとなっており、現行モデルのAQUOS sense2(2700mAh)よりも大容量でバッテリーが長く持ちます。楽天モバイルではAQUOS sense2 SH-M08も販売中ですが、新規契約・データ通信のみのプランだと価格が3万円となっていますので、いかにAQUOS sense3 liteのコスパが高く設定されているのか比較するとよく判ります。
Xperia AceのSIMフリーモデル
ドコモから2019年夏モデルとしては発売され、”ソニー製”+”5インチの小型サイズ”&防水・おサイフケータイ対応という安定感から人気のXperia Aceが楽天モバイルでも買えるようなります。
楽天モバイルでのXperia Ace価格は4.5万円~となっており、他のモデルに比べると若干割高ながら「楽天でもXperiaが買いたい」というソニーファンには人気が出そうです。
基本的な機能はドコモモデルと同一のようですので、実際のXperia Aceの性能や使い勝手はドコモ版の実機利用レポートも参照下さい。
関連記事:2019年6月1日発売 4.5万円のドコモスマホXperia Ace SO-02Lスペックや価格・質感レビュー/Compact機種と比較
富士通arrowsの新機種 “RX”
富士通コネクテッドテクノロジーズからは、大画面・頑丈・安いの三拍子が揃った「arrows RX」という新型機種が投入されました。そのお値段、なんと最安2.4万円~
arrowsの人気モデルといえばドコモが2019年夏モデルとして出した「arrows Be3 F-02L」も非常に高い人気をキープしているのですが、arrows RXもBe3にコンセプトがよく似たスマホです。
arrows Be3もRXも決して「高性能なスマホ」という部類ではないのですが、防水・防塵性能に加えて衝撃にも強く、スマホ画面が割れにくい・安心して使える頑丈製がありながら、価格が3万円程度という割安感があります。
ディスプレイは約5.84インチのTFT フルHD+の解像度があり、有機ELパネルであるarrows Be3に比べると色の鮮やかさは劣るかもしれませんが、そのぶん安く、お手軽に買えるモデルとして人気が出そうです。
楽天自社回線で使える・対応予定のスマホの詳細なスペック・性能比較は公式サイトにある比較ツールが見やすくて便利です。
なお、楽天自社回線のサービスインと同時に発売される今回の5機種は”楽天自社回線専用スマホ”ではなく、楽天モバイルの”MVNO”としての回線でも使えるため、楽天キャリア回線サービスに乗り換える前から購入しておくことが出来ます(楽天自社回線は2019年10月時点ではごく一部のサポーター応募者のみが使えるプレサービスでの開始となり、一般ユーザーはまだ申し込みできません→楽天自社回線サービス2019年10月開始スマホプランは「半年無料」の激安スタート ただし初期利用は狭き門に)。
また、回線は不要で本体だけが欲しいという場合にも、各モデル楽天モバイル楽天市場店にて購入が出来るようになっています(販売価格は楽天モバイルのセット価格とは異なります)