現在はドコモとauの通信網を借り受けて格安SIMサービスを提供している「楽天モバイル」は2019年10月より自社のネットワークを使った「MNO(移動体通信事業者)」となります(*正規サービスの開始日が2020年4月8日と確定しました。正式プランについても下記で解説しています)。ドコモ・au・ソフトバンク(ワイモバイル)に続く新しい通信会社としてサービスの競争・発展が期待されるところですが、将来始まる楽天モバイルの自社回線を使ってみようという場合には、楽天モバイルの通信回線で利用できる端末(スマホ・タブレット・ルーターなど)を把握しておく必要があります。

MVNOとしての楽天モバイルの格安スマホサービスは、ドコモ回線またはau回線のサービスに分かれており、基本的にドコモ回線ならドコモのスマホ、au回線ならauのスマホが使えますが、新しい楽天モバイル(自社回線)サービスでも同じスマホが使えるとは限りません

楽天モバイル(自社回線)が使う周波数帯(Band)

一般的に携帯会社が利用するネットワークと、そのネットワークが使えるスマホを判定する場合には”利用周波数帯”を見比べることになります。周波数は”○○○○MHz(あるいはGHz)”といった周波数による表記と、その周波数帯を含む”Band(バンド)”として表記されます。

例えば、Apple iPhoneのなら、公式ホームページのスペックデータにリストが出ています。

FDD‑LTE(バンド1、2、3、4、5、7、8、11、12、13、14、17、18、19、20、21、25、26、28、29、30、66) TD‑LTE(バンド34、38、39、40、41、42、46) CDMA EV-DO Rev. A(800、1,900MHz)

この端末が対応しているバンド(周波数帯)と、キャリアが提供しているバンドが一致していれば利用が可能です(キャリアは複数のバンドを利用しており、対応バンドの種類・数によって通信速度・接続安定性が変わることもあります。また、機種によってはソフトウェア的な問題でバンドが一致していても利用制限が掛けられているケースがあります)。

楽天モバイルの自社回線では、一般的にBand3と表示される1.7GHz帯(1825-1845MHz)を使うことが総務省によって認可されています。

この楽天モバイル(自社回線)で使える予定のBand3はiPhoneや多くのスマホで対応周波数には含まれていますが、すべてのBand3のスマートフォンで使える周波数帯というわけではないとされています

楽天モバイル自社回線で使えるスマホ(端末)

2020年3月時点において、楽天モバイルではMVNOとしてたくさんのSIMフリースマホのセット販売を行っており、その中で2019年10月以降提供の自社回線で使える機種を明示するようになっています。

例えば、2019年4月時点の表示ではHuawei Mate20 Proはドコモ回線で使える(2019年3月頃から配信されているソフトウェアアップデートを適用するとau回線でも使えます)と表示されています。一方、OPPO R17 Proの場合は楽天自社回線・ドコモ回線・au回線すべてで使えるという表示がされます。

ここでそれぞれの端末の対応バンド(LTE)を比べてみると、

Huawei Mate20 Pro
FDD LTE: B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 12 / 17 / 18 / 19 / 20 / 26 / 28 / 32 TDD LTE: B34 / 38 / 39 / 40 / 41 (2545 ~ 2655 M) キャリアアグリゲーション対応、au VoLTE対応

OPPO R17 Pro
FDD-LTE: Bands 1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/25/26/28/32 TD-LTE: Bands 34/38/39/40/41

このように、どちらもFDD-LTEのBand3には対応しているはずですが、公式サイトで利用可能とされているのはR17 Proだけのようです。

2019年4月3日時点(8月5日までの情報追加)で楽天自社回線に対応する、l楽天モバイルの販売機種は以下の通りです。

SHARP:
AQUOS zero SH-M10
AQUOS R2 compact SH-M09
AQUOS sense2 SH-M08
AQUOS sense plus SH-M07
AQUOS R compact SH-M06
AQUOS sense lite SH-M05

HUAWEI:HUAWEI nova lite 3(ビルド番号のカッコ内「C635」から始まるモデル)
P30 lite(2019年8月追加)

OPPO:
Reno 10x zoom(2019年7月追加)
AX7
R17 Pro
Find X

ルータ:NEC Aterm MR05LN

上記のリストにない機種は”非対応”と書かれています(上記機種で同じ型番なら楽天モバイル以外から購入したモデルでもソフトウェアアップデートにより、自社回線での利用対応することが可能)。楽天のMVNO→MNOへサービスを変更した際に、楽天モバイルで購入した機種が自社回線で非対応だったとしても対応機種への交換・返品はできないため、将来楽天モバイルのMVNO回線→MNO回線で使いたいと考えているユーザーは、対応リストにある機種を選ぶことをオススメします。

☆「楽天自社回線で利用可能なSIMフリースマホ一覧

2020年3月3日の楽天MNOサービスの正規開始発表イベントにおいて、自社回線で使えることが確定・動作保証がある機種は以下の楽天が販売するSIMフリースマホがあります。

・Rakuten mini (eSIM対応)
・AQUOS sense3 lite
・Xperia Ace
・Galaxy A7
・OPPO Reno A 128GB
・arrows RX
・Galaxy S10
・Galaxy Note10+
・OPPO A5 2020
・AQUOS sense3 Plus
・Huawei nova 5T(追加)
・Aterm MP02LN
・Aterm MR05LN RW

*いずれも楽天が販売する機種の場合です。同名の他社販売品での動作保証はありません(日本国内で売られているモデルの中にも、複数の”対応周波数が違うけれど同じ名前のスマホ”が存在します。楽天モバイルから直接購入する/セット契約する場合以外は、楽天で使えるスマホかどうか販売者等に確認することを推奨します)。

☆「楽天自社回線 動作確認機種一覧

また、「対象機種と同じスマホ」を買えば必ず使えるというわけではなく、2019年9月以前に楽天モバイルが販売したモデルであっても、ソフトウェア・アップデートをすることによって接続できるようになる機種もあります。よって、楽天自社回線で使う前にWi-Fi環境等で更新できない場合は「対応機種のはずなのに繋がらない」というトラブルが生じる可能性もあります。

2020年3月時点において、楽天MNOのeSIMに対応した製品はRakuten miniのみとなります(Google Pixel 4などのeSIM搭載機種も公式の動作確認機種には入っていません)。

一般的にはSIMフリー/SIMロック解除済みであれば使えることが期待出来ます。ただし、ソフトウェアのバージョンや制限がある可能性あるため、確実に使える端末が欲しい場合は楽天から購入することを推奨します。

楽天自社回線でiPhoneは使えるのか?(2020年4月最新情報追加)

楽天モバイルのMVNO回線ではau・ドコモそれぞれが発売しているiPhoneを使うことが出来ます。楽天の自社回線でもiPhoneが使えると便利なのですが・・。2019年4月23日時点では iPhoneの取扱・利用可否ともに未定となっています。

対応バンド的にはiPhoneにもBand 3を含むモデルがあるため、SIMフリー・SIMロック解除済みのiPhoneであれば利用できる可能性はありますが、ソフトウェア(iOS)・APNのプロファイルの問題等で接続ができない可能性もゼロではないため、iPhoneで楽天自社回線を使う予定のユーザーは注意してください。

これは古いiPhoneでも、最新のiPhoneシリーズでも変わりません。

iPhoneの場合は単に利用するモデルの対応周波数と提供される回線の周波数が一致していれば良いというわけではなく、APNプロファイルというものがないと通信出来ない仕様になっています(MVNOの場合。キャリアの場合はSIMカードを入れるだけで自動認識される組み合わせもある)。楽天の自社回線を利用する際に、このプロファイルが提供されるのかどうかが重要になるため、公式で”未定”とされているうちは、やはり未定としか言いようがなさそうです(2019年時点の情報時)。

なお、実際の楽天自社回線の運用が始まった段階で各端末の利用可否が変わる(動作確認が出来た機種が増える)可能性がありますので、必ずしも2019年4月時点の対応表記がすべてというわけではなさそうです(サポートによれば動作確認が出来た端末から順次リストに追加されるとのこと)。

上記のリストにある機種はいずれもSIMフリースマートフォンとして発売された機種です。楽天が自社回線によるネットワークサービスを提供開始する段階では、自社販売専用スマホやより多くの動作確認リストが公開される見込みですので、楽天のMNO回線・料金サービスが気になっている方は公式の続報を待ちましょう。より詳しい情報は公式サイトの最新情報を参照ください。

【2020年4月最新情報】

サービスの発表当初から楽天回線(MNO)サービスに対してずっと「iPhone」の動作については未定状態でしたが、2020年3月3日の正規サービス・料金プラン発表時点において、すべてのiPhoneは動作保証対象外であることが確定しました。

【よくある質問】
iPhoneは利用できますか? 楽天回線では、iPhoneは動作保証の対象外となります。 楽天モバイル(ドコモ回線・au回線)でご利用されていたiPhoneも同様となります

SIMフリー、キャリアが販売した端末のSIMロック解除品、楽天モバイル(MVNO)で使うことが出来ていたiPhoneも、すべて動作保証対象外です。

iPhone(iOS)では楽天自社回線のサービス利用時に使う「楽天Link」が使えないため(2020年3月時点)、前述の通り”Band3に対応しているかどうか”という以外の問題がハードルとなってしまいました。

楽天リンク(Rakuten Link)とは、楽天モバイルの大きなウリである「無料通話/無料メッセージサービス」を使うために必須のAndroid向けアプリです。2020年4月時点でiPhone/iOS用アプリは存在しません。

・Rakuten Link同士の通話なら、世界中どこから通話・メッセージをしても無料でご利用いただけます。
・最大100人までのグループチャットが楽しめます。メッセージはもちろん、写真や動画、ファイルも送受信できます。
・海外指定66カ国・地域※2でも国内にいる時と同様に、電話・SMSをご利用いただけます。海外渡航時の着信通話料金はかかりません

また、2020年4月時点では、楽天自社回線を契約+Rakuten Linkを利用する(契約した楽天IDで紐付け・登録をする)ことで、6,600円相当分のポイントが貰えるキャンペーンも実施中です。iPhoneのみしか所有していない場合、この特典も対象外ということになります。

☆「楽天モバイル Rakuten Linkアプリ利用のポイントプレゼント条件

2020年3月時点の楽天モバイルプレサービスではiPhoneのeSIM(iPhone XSシリーズ以降の機種。iPhoneのeSIM設定についてはこちらを参照)にプロファイルを導入することで、Band3に対応するiPhoneでの事実上の接続は可能ですが、接続できる(通話/データ通信ができる)≠ 楽天自社回線でiPhoneが使えることが確定しているわけではないことを理解しておく必要があります。

例えば後日iPhoneのソフトウェア・プロファイル・接続の仕様変更により、突然iPhoneで楽天自社回線が全く使えなくなったとしても「iPhoneは楽天の動作保証対象外」であるため、不通による不利益を被ったとしても自己責任です。もしiPhoneで楽天モバイルのeSIMを設定して使ってみたいのならば楽天が公式にiPhoneの対応を完了させるまで待つか、メインの電話番号とは別途契約して、2回線目・予備回線としての利用にとどめておくことを推奨します。

2019年7月時点では、楽天モバイルのサイトでは販売されている端末の中から「自社回線で使えるもの」だけを表示する機能も追加されています。

楽天モバイル自社端末「Rakuten Mini」の対応バンド

楽天モバイルは2020年1月、ついに楽天MNO/自社回線で利用できる冠デバイス「Rakuten Mini」の販売を開始しました。

*2020年4月8日~2020年6月30日までの期間、楽天自社回線契約とRakuten miniの購入で5,000円相当のポイント還元キャンペーンも始まりました。

本機種は重さ79グラム、防滴・おサイフケータイにも対応するという超小型スマホです。Rakuten miniの対応周波数も公開されました(2020年4月時点)。

LTE(FD):Band 1 (2.1GHz) / Band 3 (1.8GHz) / Band 18 (800MHz) / Band 19 (800MHz) / Band 26 (800MHz) / Band 28 (700MHz APT) /
TD-LTE:Band 41 (2.5GHz) /
WCDMA:Band I (2.1GHz) / Band VI (800MHz) / Band X IX (800MHz) /
GSM:非対応

Rakuten miniは一応SIMフリーの仕様となっています。LTEの主要バンドは楽天自社ネットワークのBand 3(1.8GHz)のみだけでなく、ドコモやauに利用されるバンドとも合致しています(ただし他社での利用可否が保証されているわけではありません)。

楽天モバイルのMNOサービスは現時点でauのネットワークへローミングすることで利用可能エリア・通信品質を補っている部分があるため、Rakuten miniも「楽天自社回線のバンドにしか繋がらないデバイス」というモデルではありません

*Rakuten miniについて、製造番号(IMEI)によって接続できるバンドが異なることが公表されました(2020年6月11日12時時点)。

FDD-LTE: Band 3(1.8GHz)/ Band 4(1.7GHz)/ Band 5(800MHz)/ Band 18(800MHz)/ Band 19(800MHz)/ Band 26(800MHz)/ Band 28(700MHz APT)
TD-LTE: Band 38(2.6GHz)/ Band 41(2.5GHz)
WCDMA: Band IV(1.7GHz)/ Band V(800MHz)/ Band VI(800MHz)/ Band XIX(800MHz)

モデルによってBand1へ接続できないロットが存在しますので入手にはご注意ください。

[期間限定]楽天スーパーDEALでMNO対応スマホが実質半額以下

楽天モバイルの親会社は言わずとしれた「楽天市場」を運営する楽天です。楽天モバイルは格安SIMサービスとしての回線契約はもちろん、「半額でスマホが買える」チャンスがこれまでに何度もありました。回線そのものより、むしろスマホのセール自体に人気があったと言っても過言ではないかもしれません。

楽天のスマホ安売りはいつでもやっているわけではありませんが、2020年4月時点では4月9日~4月16日までの期間、最大スマホが実質半額以下で買えるスーパーディール・楽天モバイル対応端末購入サポートキャンペーンを実施中です。

現在のスーパーディールは楽天モバイル(MNO)の契約は必ずしもしなくていはならないものではなく、端末のみの購入でもポイント還元が得られます。

2020年4月時点のセールは「楽天モバイル向け」としているスマホセールであり、対象機種はすべて楽天モバイルのバンドに対応・動作確認がされています(販売が楽天モバイルである製品に限ります)。

非常にお得なセールとなっていますので、楽天モバイル対応端末を持っていない方は楽天モバイルのセール・スーパーディールを狙いましょう。

セール情報の続きを読む →楽天モバイル対応スマホを安く買う方法 対象機種・還元比較

楽天がDMMモバイルを買収-2019年9月より運営変更

2019年7月9日、楽天はDMMが運営する格安SIMサービス「DMMモバイル」を買収、2019年9月1日(予定)より運営業者の変更を行うことを楽天・DMM両者が正式発表しました。

DMMモバイルはかつて「業界最安値プラン」を他社に対抗して値下げし続ける攻勢を掛けていた時期もありますが、2019年時点ではあまり目立った動きはなく、ここ数年で大きく利用者を伸ばすことは出来ず2019年6月30日時点において24万回線の契約者を持つサービスとなっていました。

なお、運営が変わる2019年9月以降も「DMMモバイル」というサービス・プランは継続されるとしています。ただし現在利用特典として付与されているDMMポイントが楽天スーパーポイントへ変更されることも発表されました。

現時点(2019年7月9日午後)ではDMMモバイルユーザーに対する楽天モバイル/楽天自社回線への移行案内などはされていません。しかしながらDMMモバイルの事業買収は楽天自社回線拡大への布石であると予想されますので、何らかの移行優遇などがあるかもしれません。

設備準備に問題あり?楽天自社回線提供遅延の恐れ

2019年8月、総務省は楽天に対して自社回線の提供に必要な通信設備の設置状況が計画より遅れていることに対して行政指導を行っている旨を公表しました。

これに対して楽天は自社回線サービスの提供開始について、一度にすべてのユーザーを案内するのではなく、サービス開始直後(2019年10月以降)は一部のエリア・限定されたユーザーのみをMNOへ切り替え提供を始める可能性が出てきています。

2019年8月末時点ではどの程度の進捗状況なのか公開されていないため、楽天自社回線をあと1ヶ月で開始出来る程度には進んでいるのか、それともサービスインに完全に間に合わないほど遅延しているのかも不明となっており、サービス開始後の接続に不安が生じる状況となっています。

今後楽天自社回線の提供が設備準備付属の状況で強行された場合に利用者にとって不便な状況が発生しうる可能性があるため、楽天モバイルから自社回線への切替案内が来た場合にも、慎重に提供エリア・回線品質を確認してから申し込みをすることを推奨します。

楽天自社回線サービスでは繋がらない場所も、KDDIがカバー

2020年3月3日、いよいよ楽天モバイルの自社回線を使ったサービス(MNO)の料金プランも発表され、サービス開始まで秒読み段階となりましたが、現時点においても楽天の自社ネットワークがカバーしているのは東京・大阪・名古屋などの大都市圏部が中心です。

人口カバー率で言えば楽天自社ネットワークでのカバーエリアは急速に増えつつあると言えるのかもしれませんが、正規サービス開始直後の状態では「いつでも楽天MNO回線に繋がれる」という水準ではないようです。

一方、楽天自社回線ネットワークが提供されていないエリアで楽天MNOのサービスが全く使えなくなるというわけではなく、基地局パートナーであるKDDI(au)の回線を用いて接続することが可能です。よって、楽天MNOで利用する場合は自社周波数帯の「Band3 1.7GHz帯」のみではなく、auのネットワークにもよく対応したスマホだと繋がりやすい可能性があります。

接続している回線の状況はスマホアプリの画面上で確認出来るとされています。

関連:楽天モバイル自社回線 対応エリアマップ

小型4G基地局「Rakuten Casa」で自宅を楽天回線エリア化

楽天モバイルの自社回線サービスを契約中で、もし自宅が楽天回線エリア外である場合、「Rakuten Casa」(らくてんかーさ)という小型の基地局を自宅に設置することでデータ容量無制限で使えるようになります。

Rakuten Casaは2020年4月時点において無料で注文、設置契約の事務手数料も全額ポイント還元により実質無料で導入出来ます。

ただし、Rakuten Casaには購入・導入条件があります。楽天モバイル(自社回線)のみの契約では設置出来ないため、条件をよく確認してください。

続きを読む → 楽天モバイルがauエリアでも使い放題に?!0円で注文出来るRakuten Casa利用条件・契約するメリット

 

2020年4月正規サービス開始 楽天モバイル自社回線で使えるスマホ・iPhoneはどれ?利用・対応周波数(Band)/eSIMの設定