2020年6月25日発売のLG新機種、「LG Style3」(型番L-41A)とさまざまな格安スマートフォンを実際に使い比べてみて、「コスパが良いとは言うけれど、実際にはどれくらい違うのか?どのあたりに買うメリットがあるのか?」という点を中心にレポートをしていきます。

最近の格安スマホ業界ではどの新しいスマホの情報を見ても「コスパが良い」というフレーズばかりです。

2019年より携帯版販売に関するルールが変わり、以前のように月々サポート・端末購入サポートといった「端末購入補助の割引」が国によって規制され、高級なスマホに対する値下げが減り、ハイエンドモデルが買いづらくなりました。

そこで携帯メーカー各社は「機能・性能は最高ではないけれど、お手軽価格で買えるスタンダードモデル」のスマホを多く出すようになりました。LG Styleシリーズもその一つと言えます。

2018年以前でも昔からいわゆる「格安スマホ」として、スマホ本体価格が2~3万円程度から買える機種は多く出回っていましたが、あまりに安いスマホは性能・機能自体が低く、値引きがあった頃に性能が高かったモデルを使っていたユーザーが格安機種に買い換えるとスペックの低さ・機能の少なさに物足りなさを感じることもありました。

しかし、2020年時点において2万円台~4万円程度のスタンダード価格のスマホでは、随分と機能・性能の底上げが進んでいます。

従来であれば高性能モデルだけに搭載されていたデュアルカメラ・トリプルカメラも、当たり前のように低価格スマホにも標準装備される時代となりました。

スマホに強いこだわりがあるユーザーには最新の技術・機能が盛り込まれたフラッグシップモデルを、そうでないユーザーには廉価な製品を提供する傾向が見られます。

このような「価格に対して性能が高い=コスパが良いスマホ」は数あれど、そうはいってもそれぞれの機種で「安い理由」があり、機能・性能にはばらつきがあるのも事実です。

ここでは2020年夏時点で人気のあるさまざまなスマートフォンに比べて、「コスパが高い」と噂されるLG Style 3がどの程度のポジションにあるのか、比較検証していきます。

比較する「2020年夏高コスパスマホ10種」の価格帯

2020年夏時点で購入可能な「高コスパスマホ」といっても、その数はかなりの多さです。すべての機種を紹介・比較するとキリがありませんので、今買えるスマホの中でも特に注目度が高い・コスパが高いと目される機種を中心に10モデルをピックアップしてみました。

・iPhone SE2(第二世代)
・LG Style 3
・Galaxy A41
・Galaxy A7
・Xperia 10 II
・AQUOS sense3
・Xiaomi Redmi Note 9S
・Huawei P40 lite E
・moto g8
・OPPO Reno3 A

上記の機種は、すべて定価5万円以下~最安2万円以下で買えるスマホです(iPhone SE2は64GB SIMフリーモデルの場合)。2020年ハイエンドモデルに比べておよそ半額~それ以下という価格のスマホで、どのような機能が「高コスパ」と言える仕様になっているのかチェックしていきます。

まずはスマホの頭脳、処理性能に大きく関係するCPUおよびメモリー・ストレージから。

モデル CPU RAM ROM
iPhone SE2 A13 3GB 64GB*
LG Style 3 Snapdragon 845 4GB 64GB
Redmi Note 9S Snapdragon 720G 4GB/6GB 64GB/128GB
Reno3A Snapdragon 665 6GB 128GB
Xperia 10 II Snapdragon 665 4GB 64GB
moto g8 Snapdragon 665 4GB 64GB
Galaxy A41 Helio P65 4GB 64GB
P40 lite E Kirin 710F 4GB 64GB
Galaxy A7 Exynos 7885 4GB 64GB
AQUOS sense3 Snapdragon 630 4GB 64GB

*iPhone SE2には64GB/128GB/256GBモデルがあります。iPhoneのRAM容量は非公式のデータです。

上記のテーブルではリストの上から順番にCPUの処理性能が高くなっているはずです。

今回のラインナップで多くのゲームを快適に遊べると言える水準にあるのは、上位3機種のiPhone SE2/LG Style 3/Redmi Note 9Sです。

もっともゲーム性能が高いのは、iPhone 11シリーズと同じチップセットを搭載しているiPhone SE2です。

iOS用Antutuベンチマークでは47万点近いスコアを叩き出し、5万円以下のモデルとしては他社機種を寄せ付けないレベルの高処理性能と言えます。

Apple iPhone SE2は主な仕様が2018年モデルのiPhone 8相当であるため、後継機種・新シリーズのiPhone X/XS/11新シリーズなどに比べると性能が劣る部分が無いとは言いませんが、2020年春の発売以降すっかり廉価で高性能なiPhoneの定番となりました。

関連記事:[実機検証]iPhone SE2(第2世代,2020)の発熱・過熱・連続ゲームプレイ時のパフォーマンス低下について

第2位にはSnapdragon 845を搭載したLG Style 3が入るでしょう。

Snapdragon 845はおよそ2年前のハイエンドモデルに使われていたチップであり、最新機種と同じチップを使ったiPhone SE2にこそ劣りますが、LG Style3は他の低価格スマホよりワンランク・ツーランク上の処理性能で、3Dキャラクターがグリグリと動くようなゲームアプリもスムーズに動きます。

3位にはRedmi Note 9Sが入り、最新のSnadragon 720Gを搭載したことによる高い性能を示しています。

SDM720Gは27万点~28万点くらいのスコアを示し、旧チップのSnapdragon 835に近いスコアが出ます。

一方、SDM665以下のモデルだとAntutuスコアは20万点弱くらいになるため、今回の1~3位に入ったiPhone SE2/LG Style3/Redmi Note 9Sと比べるとパフォーマンスに明らかな差異が感じられます。

ゲームをしない・電話やメール・SNSツールなど基本的なアプリしか使わないのであれば今回比較しているどのスマホでも十分に利用出来る性能はあります(実用に耐えられないような低性能の機種はハナから比較に入れていません)。

今回の比較機種ではRAM(メモリー)4GB、ROM(ストレージ)64GBが標準的となっています。数年前の格安スマホ価格帯だとRAMは2GBか3GB、ROMも32GBが多かったことを考慮すると、いずれも最近のモデルは「全部コスパが高い」と言える部類であることは間違いありません。

RAM・ROMが突出しているのはRedmi Note 9SとReno3 Aの6GB+128GBという仕様でしょう。

RAM6GBというと、1~2年位前に発売されたハイエンドモデル並のメモリーということになります。ROMに関しても国内キャリア向けでは64GBがほんの数年前までハイスペックモデルでさえ標準的でした。

どの程度CPU/RAM/ROMの性能を重視するのかは、「ゲームを遊びたいかどうか」を基準に選ぶ必要があります。

高コスパスマホのディスプレイとサイズ

今回の比較対象10機種のラインナップでは、ディスプレイの大きさ・スマホの大きさもかなり幅があります。

本項目に関しては「大きければ良い」/「軽ければ良い」という単純な問題ではないため、各自の判断基準・好みによって選ぶ必要があります。

モデル 画面サイズ 重さ
iPhone SE2 4.7インチ 148グラム
LG Style 3 6.1インチ 160グラム
Redmi Note 9S 6.67インチ 209グラム
Reno3A 6.44インチ 175グラム
Xperia 10 II 6.0インチ 151グラム
moto g8 6.4インチ 188グラム
Galaxy A41 6.1インチ 160グラム
P40 lite E 6.39インチ 176グラム
Galaxy A7 6.0インチ 168グラム
AQUOS sense3 5.5インチ 167グラム

この中で最も小さいのはiPhone SE2、最も大きいのは6.67インチのRedmi Note 9Sです。

インチの差は「2インチ分」となりますが、実際の大きさはこんなにも違います。


(左Redmi Note 9S、右 iPhone SE2)

Redmi Note 9Sはスマホの中でもかなり大型のデバイスであり、ゲームや動画を見る場合には迫力がある映像を楽しめる反面、やはりその重さはやや気になります。

一方で、iPhone SE2も”小型である”という点はメリットであるものの、最近のベゼルレス(画面占有率が高い、縁の狭い)デザインに比べて、スタイリッシュと言えるかどうかは微妙かもしれません。


(LG Style3は横幅約72mm)

個人的な感想ですが、Xperia10 IIやLG Style 3の場合は「6インチ」というディスプレイの大きさから感じるサイズ感に比べて軽量かつ横幅が細めに作られているため、程よい画面の大きさ・サイズ感を実現していると思います。

☆「ドコモ公式サイトでLG Style3や他のスマホのサイズを比べる

高コスパスマホの電池持ちの違い

最先端のハイエンドモデルではなく「お買い得な高コスパスマホ」を求めるユーザーの場合、より質実剛健なパフォーマンスをスマホに求める傾向があるようで、高コスパスマホのラインナップではバッテリー持ち・電池容量にも配慮した機種が増えています。

スマホの電池持ちを考える場合、「電池容量と消費/省エネ性能のバランス」が重要となってきます。

モデル 電池容量
iPhone SE2 1821mAh
LG Style 3 3500mAh
Redmi Note 9S 5020mAh
Reno3A 4025mAh
Xperia 10 II 3600mAh
moto g8 4000mAh
Galaxy A41 3500mAh
P40 lite E 4000mAh
Galaxy A7 3400mAh
AQUOS sense3 4000mAh

この10台で電池持ちを比べるのなら、AQUOS sense3とRedmi Note 9Sが突しています。

電池容量的にAQUOS sense3のバッテリーは4000mAhであるため、P40 lite EやReno 3A, moto g8も同水準なのですが、AQUOS sense3ではシャープのIGZOディスプレイと省エネなSnapdragon 630チップを積んでいる効果により、本当に驚くほど電池がよく持ちます

Redmi Note 9Sの場合は物理的に5020mAhという大型電池を搭載しているため、長時間の動作を可能にします。その代わり、Redmi Note 9Sは本体重量が重めとなっています。

防水防塵・おサイフケータイの有無

「格安スマホが安い理由」はここに原因がある場合も多くなります。

日本国内において販売されている携帯電話・スマートフォンのうち、防水・防塵に対応した機種のほうが一般的になっていますが、海外メーカーの低価格モデルでは防水・防塵、そしておサイフケータイ(Felica)には対応しない機種も少なくありません。

スマホ選びに関して防水・防塵・おサイフケータイの機能が必須という場合は、いくら安くても機種変更の候補には入らないと思いますので、対応機能をみて慎重に選ぶ必要があります。

モデル 防水防塵 おサイフケータイ
iPhone SE2 対応 対応
LG Style 3 対応 対応
Redmi Note 9S 非対応 非対応
Reno3A 対応 対応
Xperia 10 II 対応 対応
moto g8 非対応 非対応
Galaxy A41 対応 対応
P40 lite E 非対応 非対応
Galaxy A7 非対応 非対応
AQUOS sense3 対応 対応

10機種のうち、SIMのフリースマートフォンとして販売されている Redmi Note 9S/moto g8/P40 lite E/Galaxy A7は防水機能・おサイフケータイ機能がありませんので気をつけてください(Redmi Note 9Sは「P2iナノコーティング」と呼ばれる撥水加工がされています)。

高コスパ機種の価格比較

以上、「高コスパスマホ」でもさまざまな機能やスペックに違いがあることが実機を使って感じられています。

スペックとサービスの対応状況を確認出来たのなら、いよいよ「納得できる価格であるかどうか」の最終判断をしていきましょう。

モデル 価格 キャンペーン情報など
iPhone SE2 64GB 49,280円 特に無し
LG Style 3 L-41A 41,976円 発売記念 アマゾンギフト券
3000円プレゼント
☆「ドコモ LG Style3キャンペーン
Xperia 10 II SO-41A 41,976円 特に無し
Reno 3A 39,800円 レビューで急速充電器プレゼント
☆「OPPO公式楽天市場店
Galaxy A41 SC-41A 37,224円 特に無し
AQUOS sense3 SH-02M 31,680円 特に無し
P40 lite E 27,280円
Redmi Note 9S 4GB+64GB/24,800円
6GB+128GB/29,800円
moto g8 23,455円
Galaxy A7 18,700円 Rakuten UN-LIMIT」契約で
15,000PT還元

*価格は各メーカーの公式準拠(2020年6月26日時点、各税込み。キャンペーンや割引・特典は適用期間・条件があります)。

2020年7月31日までの期間、ドコモの公式オンラインショップでLG Style3 L-41Aを購入するとアマゾンギフト券が貰えます(応募が必要です)。

[スポンサード]

2020年、高コスパ機種のまとめ

以上、さまざまな項目を紹介しました。最後にそれぞれの機種について、大雑把に特徴をまとめてみましょう。

iPhone SE2:4.9万円は「格安スマホ」としては高めながら、圧倒的な処理性能が魅力eSIMを使ってデュアルSIM運用が出来るのもレア機能。

LG Style 3性能・機能・価格のバランスがとても優れており、オンライン限定キャンペーンによりさらにお得感が強い機種

Xperia 10 II:6インチ級としては軽いボディが魅力。

Reno3A :DSDVが可能・4眼カメラが魅力。

Galaxy A41:上位モデルほどの性能は無いが、全体的なバランスがそこそこ良い機種。

Redmi Note 9S処理性能の高さと価格の安さはダントツ

P40 lite E:安いがGoogle Playストアが使えないスマホ。マニア(あるいはスマホに全くこだわらない人)向け。

moto g8:SDM665搭載機の中でも特に価格が安め

Galaxy A7楽天モバイルのセットなら超お得な一台

AQUOS sense3:処理性能はちょっと低めながら、電池持ちは最強クラス

このような特徴があります。

同じ「高コスパ機種」と言われているスマホでも、このように機能や価格も差があります。いくら安いスマホでも何台も買っていてはスマホ台の節約にはなりませんので・・・

皆さんは後悔のないよう、良く機能を調べて購入することをオススメします。

関連記事:[L-41A実機レビュー]ゲーム性能高めの格安スマホLG Style3 旧機種・他モデルとの違い比較

[実機チェック]LG Style3のコスパはどこまで高い?他社・SIMフリースマホとも比較
Pocket
LINEで送る

Tagged on: