ドコモの安いスマホ新料金プラン「irumo(いるも)」について、初心者向けに解説します。
irumo (イルモ)とは2023年7月1日からサービス開始となった、NTTドコモの新しいスマホ料金プランです。
近年ではiPhone・スマホ本体の代金がどんどん高くなり続けており、少しでもスマホ料金を下げたいという節約志向のユーザーも増えています。
ライバル通信会社比べて低料金側のプランが薄かったドコモは、新プラン「irumo」に変更することで、複雑な値引きを使わず・学割やシニア割などの年齢制限を設けた不平等なシステムを使わなくても、最安月額550円から使えるプランを用意しました。
先に結論から書くと、イルモの契約を検討すべきユーザーは
スマホで通信を殆ど使わない/サブ回線利用→ 0.5GBプランで安く維持
ネットのセット割引を使う → 3GBプランが狙い目
この2種類のパターンに当てはまるかどうかに限られると言っても過言ではありません。イルモプラン（3GB以上）はドコモ光/home 5Gセット割の効果が絶大です（詳しくは下記で料金計算を解説）。
ドコモの標準プラン（eximo/月額4,565円～7,315円）よりも、オンラインプランのアハモ（月額2,970円～）よりも、スマホ代を安くしたい人はイルモを検討する価値があります。
イルモ料金プラン/使えるギガ
まずはイルモの料金プランの中身を理解しましょう。
ドコモの新プラン・イルモには4つのコース（使えるギガ容量）があります。
| 使えるギガ容量 | 標準基本料金（月額） | ネットセットの値引き +dカードで支払い 割引適用時の料金* |
| 0.5GB | 550円 | — （対象外） |
| 3GB | 2,167円 | 880円～ |
| 6GB | 2,827円 | 1,540円～ |
| 9GB | 3,377円 | 2,090円～ |
*割引には適用条件があります。対象となるサービス・設定方法は公式サイトの表記を確認してください。上記以外にユニバーサル料金などが別途掛かります。
上記の通り、イルモプランでは0.5GB~9GBという、スマホでモバイル通信をあまり使わない～殆ど使わないユーザー向けです。
スマホで通信させた量に応じて自動で料金が変わるタイプではなく、事前に選んだ（変更も可能）ギガ容量まで高速通信が使える基本月額料金+通話利用分/オプション料金などを合計で支払う仕組みですので、”自分がどれだけ通信を使っているのか全く知らない・分からない。でもいつでも快適に使いたい”という人が契約するプランではありません。
冒頭にも書いたように、イルモでスマホ料金が安く出来る条件は、
スマホで通信を殆ど使わない/サブ回線利用→ 0.5GBプランで安く維持
ネットのセット割引を使う → 3GBプランが狙い目
この2種類のパターンに当てはまっていれば、古いドコモプランよりも安くなる可能性が高いです（実際に安くなるかどうかはさまざまな条件による）。
3GB以上はセット割引を前提にしたプラン設定です。ドコモ光/home5Gを使っていない人は、先に自宅のネット回線環境から変えましょう。
インターネットのセット割引を使うことによりスマホの月額料金が安くなり、家でスマホを使うときはWi-Fiでインターネットに繋げばギガを消費しませんので、スマホのプラン容量は3GBや6GBもあれば十分、という使い方をしているなら他社プランからirumoに変える価値があります。
インターネットセット割引+dカードお支払い割を使って契約すると、通常料金に比べて、
3GB:基本料金から約59％オフ
6GB:基本料金から約46％オフ
9GB:基本料金から約38％オフ
このような割引率になります（セット契約適用中は永年割引が継続適用されます）。
インターネットセット割引は3GB~9GBプランで一律1,100円値引き+dカードお支払い割で一律187円値引きであるため、容量が小さい3GBが一番大きな値引き率となります（0.5GBは各種割引対象外）。
逆に、ドコモ光/home5Gを契約していない場合、イルモの3GBプランは一般的な格安SIMサービスよりやや割高です。
2023年8月時点でイルモプランには学割/若者向け割引・シニア割などはありません。家族割引は一部カウントのみ対象になる場合がありますが、irumoの料金値引きはありませんので、ファミリー向けではありません。
0.5GBプランは常時通信速度制限（最大3Mbps/超過時128kbps）であり、5Gにも繋がりません（4Gのみ）。0.5GBプランはスマホを殆ど使わないユーザー/デュアルSIM対応機種で予備回線として使うなど、利用用途がはっきりしているユーザーのみ選んでください。初心者が「スマホのことは良くわからないけど、一番安いから550円プランにした」という選び方をすると、スマホのネットが遅い・繋がらなくて困る可能性がありますので注意してください。
イルモプランではギガを使い切ったあとの通信速度制限は300kbps（3GBプラン以上の場合）と低速です。iPhoneで動画をたくさん見る・ゲームをするユーザーはイルモではなく、ahamo(アハモ)の20GBプラン/増量100GBオプションを選んでください。
料金プラン（irumo以外の含むプラン）と機種代金をセットにした料金を知りたい場合は、公式サイトの料金シミュレーターを活用してください。
イルモの有料オプション
イルモでは通話のかけ放題や、メールサービスは別料金となっています。必要に応じてオプションを追加・変更することが可能です。
| 各種オプション | 追加料金（月額） |
| かけ放題 | +1,980円 |
| 5分通話無料 | +880円 |
| ドコモメール | +330円 |
| 留守番電話 | +330円 |
| キャッチホン | +220円 |
音声通話オプション加入時、留守番電話/キャッチホンサービスが無料となります（オプションを外すとそれぞれ上記の月額料金が掛かります）。
irumoで使えるiPhone/スマートフォン
irumoはドコモの通信サービスであるため、ドコモで販売している5G/4G対応各種iPhone・スマートフォンのほか、ドコモの利用する周波数帯（バンド）と合致していれば各種SIMフリースマホが使えます。
（メーカーサイトなどに、スマホ機種ごとに上記のような対応バンド（数字）が記載されている場合があります）
イルモではSIMのタイプは物理SIMカードとeSIM（実物のカード発行無し）で契約できます。
irumoの対応機種は公式サイトに一覧が記載されています。ドコモで購入したスマホでも一部の古い機種の場合には高精度な位置情報測位ができない・セルフモードで緊急通報ができないなどの制限がある機種もあるため、必ず確認してください。
「対応周波数とか、対応機種とか知らない！全然わからない！調べられない！」という人は、2021年モデルのiPhone 13以降の新しめのiPhoneシリーズで利用することをオススメします（iPhone13以降の世代はSIMロックが掛かっていないため）。新しいiPhoneならイルモで使えないということは通常ありません。
イルモ対象機種はドコモのサイトで購入できます。
irumoの申込み方法・契約に必要なもの
ドコモの新プラン「irumo」(イルモ)は、店頭で契約（事務手数料3,850円ほか有料）か、オンライン契約（事務手数料無料）で申し込みができます。店頭に行かなければならない特別な事情があるユーザー以外は、オンラインで申し込みすることになります。
オンライン申し込みに掛かる時間は約10分です（初心者の場合）。
申し込みに必要なものは、
本人確認書類（運転免許証やマイナンバーカードなど）
支払手段（本人名義のクレジットカード/振替口座情報）
dアカウント（申込時に無料作成も可能）
のみです（乗り換え/MNPの場合はMNP予約番号も必要）。上記の準備が出来たらウェブ申し画面に進みましょう。
料金プラン（利用するギガ容量)やオプションを選択肢、契約者情報などを入力していけば、オンラインで簡単に契約ができます。
ドコモショップの店頭・窓口でirumoのサービス・サポートを受けると一部手続きを除き有料となります。スマホの操作方法を聞くだけでもお金が掛かっちゃいますので、無駄にお金を使いたくない人はオンライン手続き・サポートを活用してください。
irumoの契約審査に掛かる時間
新しく電話番号を取得する新規契約・他社から乗り換えで同じ番号を使う場合は、申し込み内容・本人確認書類に不備がなければ最短で3日程度～最大で本登録に1週間程度掛かる場合もあります。
審査にかかる時間・配送に掛かる日数は状況によって異なります。配送状況は申込後に確認できるようになります。
以上、ドコモの新料金プラン・イルモ（irumo）の料金・サービス概要でした。自分の使い方に合わせてイルモを選ぶべきか、アハモを選ぶべきか、よく検討してみてください。
＊サービス内容は現時点のものです。より詳しい仕様やサービス詳細は公式サイトの記載を必ず各自で確認してください。
