2019年9月10日(日本時間では11日の深夜)にアップルが行う新製品発表会イベントにて登場する見込みのiPhone 11, iPhone 11 Proシリーズによって型落ちすることがほぼ確定的な2018年モデルのiPhoneのうち、一部モデルをドコモでは9月5日に値下げしました(9月11日/13日/14日の新情報も追加済み)。
2018年のiPhoneシリーズは3モデル、ストレージ容量が異なるモデルも含めて9種類のiPhoneが存在しますが、これらはすべて2019年モデルのiPhoneによって型落ちする見込みです。
(すでにリークされている”iPhone 2019”用のケース)
2019年モデルのiPhoneの名称に関してはまだ「噂」の域を出ませんが、本体のデザイン・サイズに関しては専用のアクセサリーが先に販売されてしまっているため、5.8インチ・6.1インチ・6.5インチモデルが登場することが確定的です(それぞれ現行のiPhone XS/XS Max/XRと全く同じパネルサイズ)。
2019年9月10日に発表されるiPhone11, iPhone Proシリーズにも興味は尽きないところですが、一方でiPhoneを安く買うテクニックとして、”新機種のiPhone登場と入れ替えに値下げされる型落ちiPhoneを狙う”というものがあります。
新モデルのiPhoneはリーク情報を見る限りでは、カメラに関してはデュアルレンズ(XRの後継モデル)とトリプルレンズ(XSシリーズの後継モデル)に進化するものの、これまでのiPhone Xシリーズと同じようにノッチデザインを引き継いでおり、操作感や実質的なスマホとしての機能に革新的な進化があるものにはならないという予測が主流です(カメラが進化するだけでも、それはそれとして魅力的ですが)。
基本的な機能面に大きな進化がないのであれば、少しでも安いiPhoneのほうが良いというユーザーであれば、まさにこれから登場する新型iPhoneはあえてスルーして、型落ちになる2018年モデルのiPhoneのほうがお買い得になってくるでしょう。
ドコモのiPhone値下げ状況(新型発売前)
NTTドコモが2019年9月5日に実施したiPhoneの値下げは以下のとおりです。
モデル | 値引き前の価格 | 2019年9月5日~9/13まで 値下げ後価格 |
iPhone XR 64GB | 99,144円 | 93,312円 |
iPhone XR 128GB | 104,976円 | 99,144円 |
iPhone XR 256GB | 116,640円 | 110,808円 |
iPhone XS 512GB | 153,576円 | 147,744円 |
iPhone XS Max 512GB | 167,184円 | 161,352円 |
9月5日の価格改定ではiPhoneシリーズは一律で5,832円の値下げを実行しました。
→9月13日、9月14日、さらに追加で価格改定が実施されました。
モデル | 2019年9月14日~ 割引後価格 |
iPhone 8 64GB |
66,096円 |
iPhone XR 64GB | 73,872円 |
iPhone XR 128GB | 81,648円 |
iPhone XR 256GB | 93,312円 |
iPhone XS 64GB |
110,808円 |
iPhone XS 256GB |
122,472円 |
iPhone XS 512GB | 122,472円 |
iPhone XS Max 64GB |
122,472円 |
iPhone XS Max 256GB |
134,136円 |
iPhone XS Max 512GB | 134,136円 |
2018年モデルの在庫はすでに少ない!
2019年9月5日に価格が変更されたiPhoneモデルが5種類、値下げされなかった残りの4種類に別れた理由の一つとして推測されるのは、現時点ですでに2018年モデルのiPhoneの在庫が欠品しているという事情があります。
在庫がすでに無いのですから、値下げも何もありません。
2019年9月8日の時点において、ドコモの公式ウェブ販売用の在庫を見てみると、その品薄っぷりがよく判ります。
2018年のメインシリーズであったiPhone XSとiPhone XS Maxは、iPhone XSの64GBモデルを除くとほとんど終売状態に差し掛かっている状況であることが見て取れます。
まだちょくちょく在庫が再入荷しているモデルもあるのですが、ドコモの公式サイトですら欠品しているモデルの取り寄せ・予約が出来ないモデルもあり、”在庫処分”をする必要がないモデルがあることが確認出来ます。
一方、9月5日に値下げされたiPhone XRについては、まだ在庫が多いのです。
一部カラーではドコモのiPhone XRも在庫が少なくなっている場合もありますが、64GB/128GB/256GBモデルのいずれでもまだ即納在庫があります。
また、在庫自体がある程度残っていても、アップルと通信キャリア・販売店の契約として値引き・値下げに制約・ルールがあるということもあり、iPhone XS/XS Maxあたりは極端な値下げをしない(出来ない)まま、在庫終了まで価格が大きく変わらない可能性もあります(2017年モデルのiPhone Xがまさにそのような値動きでした)。
このように”型落ちによってiPhoneが安くなる”ということ自体は毎年恒例の行事みたいなものなのですが、在庫がそもそも無い機種については、値下げをしないまま販売終了となる可能性があります。値下げがあるとすれば、上記の通り在庫が多く、値下げをしやすいiPhone XRでしょう。
Apple 9月11日より公式に型落ちモデルを値下げ
Appleは2019年9月11日、新型モデルとなるiPhone11/11 Pro/Maxを発表しました(発表会で登場した情報はこちら)。
一方で、同時に日本のアップルストアでも旧モデルのiPhoneの価格が改定され、iPhone 8とiPhone XRが値下げされました。
iPhone 8の場合は52,800円~、iPhone 8 Plusは62,800円~、そして2018年モデルのiPhone XRは64GBモデルが64,800円、128GBモデルが69,800円となりました。
また、同時にiPhone XR 256GBモデルおよびiPhone XS/XS Maxの取り扱いを終了させており、前項までで解説した通り「在庫がないXSシリーズ」は値下げさることなく消えていくという予想通りの結果になりました。
新型iPhoneが出ても型落ちiPhoneが安く買えないもう一つの理由
9月5日時点でiPhone XR/XS/XS Maxの一部についてはドコモが値下げを行った通り、今後2019年モデルの新型iPhoneが発表・正式に発売されるタイミングで型落ちモデルがさらに値下げされる可能性もあるものの、”在庫がすでにないので在庫処分をする・値下げする必要がない”という以外にも、もう一つ型落ちモデルが今後安くならない原因となりそうなものがあります。
それが総務省による「端末販売/回線契約の分離プラン」+「2年契約の見直し」の影響です。
ドコモでは2019年6月以降、新料金プランの「ギガホ/ギガライト」を契約すると、従来の端末購入補助割引である「月々サポート/端末購入サポート」などの値引きが基本的に適用されなくなりました。
ドコモの販売方針は「端末は定価販売を基本」と総務省への報告でも断言しており、今後も端末価格について大きな割引を復活・追加させる方針は無いことが判ります(例外的に9月5日から期間限定で導入された”端末購入割引”による値下げが登場していますが、これは新ガイドラインが適用される前の最後の激安セールとして提供しているものと見られます:嘘みたいなホントの話 ドコモ SDM845搭載機AQUOS R2を格安スマホSDM450搭載AQUOS senseより安い)。
さらに、2019年9月8日時点ではドコモは未発表ながら、携帯販売における「2年契約」を各キャリアが見直しを行っており、すでにauが違約金1000円の新プランを、ソフトバンクは2019年9月13日から新料金プランに変更&違約金を全廃します。
関連記事:ソフトバンク2019年9月新料金プラン(2年縛り無し)に変更しても損しない?料金の仕組みや安くするための条件解説
ドコモでも2年契約に関する見直しを行っており、間もなく新プランか条件の改定が発表される見込みです。
”2年契約が無くなる/違約金が安くなる”という部分だけをみればユーザーにとって良いことのようにも見えますが、これまで定期契約を条件としてiPhoneの安売りを行っていた商習慣が崩れることで、販売店へのインセンティブの減額・ひいてはユーザーが実際にiPhoneやスマホ端末を購入する場合の利益供与(値引き)を無くさざるを得なくなり、新型モデルも旧型モデルも高止まりする可能性があります。
総務省の新しいガイドライン・省令が発動するタイミングは2019年10月が予定されているため、新型iPhoneを買うにしても旧型iPhoneを買うにしても、2019年9月までがお得にiPhoneをドコモで買える最後のチャンスという覚悟も必要になるのかもしれません(9月8日時点ではまだ”ガイドライン(案)”であるため、実際にどこまでiPhoneの値下げに影響が出るのか未知数です)。
このような社会情勢も踏まえて、「新型モデル・旧型モデルのiPhoneをいつ買うべきか」をよく考えて機種変更のタイミングを図って下さい。”ちょっと待てば格段に安くなる”という時代は、もう終わりかけています(9月5日に値下げされたPixel 3シリーズなどは例外中の例外になりそうです)。
ドコモは事務手数料・頭金はすでに無料化
携帯電話料金・スマートフォン購入おけるもう一つのユーザーにとって不満が出ることがある部分は、携帯ショップにおける長い待ち時間と説明、そして事務手数料&頭金(機種代金ではない、ショップ独自の料金上乗せ請求)です。
最近では「ちょっとした手続きをしたいだけなのに2時間、3時間と待たされた」といった事例もあり、特にこれからの新型iPhone発売時期の混雑は絶対に避けたいところです。
ドコモでは店頭での過剰な混雑を緩和するために、ネット手続きによるiPhone予約・購入手続きが簡単に行えるようにサイトを2019年にリニューアルしており、2019年モデルの新型iPhoneもウェブから購入できるようになる見込みです。
(上記は2017年時のiPhone予約画面)
ドコモのウェブ予約では、自分自身で料金プランを選び、機種を選択できるユーザーに対する優待として、事務手数料・頭金の完全無料化を行っています。ウェブの機種変更手続きは10~15分もあれば簡単に終わる操作であり、パソコンからでもスマホからでも誰でも注文が出来ます。
ドコモ公式サイト: [マンガ]スマホでスマホが買えちゃうってホント!?
また、初めてウェブ機種変更手続きを行うユーザーには、ウェブサイトの操作方法やキャンペーンの内容について、リアルタイムでスタッフが案内してくれるオンラインチャットサポートも提供しています。
ドコモのオンラインサイトのオペレーターはドコモ料金やサポートに関するプロですので、分からないことがあれば何でも質問してみてください(ただし契約状態の確認が必要なケースでは回答が出来ないこともあります)。
チャットは簡単に使えて、時間も9時~24時の夜遅い時間でも対応しています。
ショップ店頭で契約する場合に比べて、事務手数料(~3千円)・頭金(1万円前後)を節約できる公式ウェブサイト手続きを使いこなし、これからの「iPhone・スマホ端末値引き無し時代」の賢い購入方法を身に付けておかなければ、これからはスマホ代を節約することは極めて困難になってしまいます。
ウェブ手続きが有利なのは事務手数料・頭金の問題だけではありません。例えば「ドコモのSIMロック解除手続き」に関しても、ウェブ手続きを行えば無料でSIMフリー化ができるのに、店頭では3,000円の手数料が取られます。これからの時代、ドコモに関することはすべてウェブ手続きで出来るように練習しておくことを推奨します。
[終了間近]ソフトバンクのiPhone 8なら一括5千円で買える!
ドコモでは上記の通り、携帯値引きと契約に関する分離プランを進めた影響で、型落ちのiPhone XRの値下げ・値引きがあまり進んでいません。しかし、ソフトバンクではiPhoneの投げ売りがぎりぎり今も継続しています。
ただし、ソフトバンクのiPhone一括割引も「2019年9月13日からの新料金プラン」登場によって機種の値引きが渋くなることが予想され、iPhone8, iPhone XRの特価は”2019年9月12日”で終了する可能性が高いです。
9月10日時点で実施されているソフトバンクの乗り換えキャンペーンを使うと、
・iPhone 8 64GB → 一括5,000円
・iPhone XR 64GB →一括40,000円
・Google Pixel 3a → 一括0円
という激安で買えるセールも実施していますので、各機種を狙うなら今が最後のチャンスだと考えたほうが良いかもしれません。
詳しいiPhone一括値引きセール情報は下記ページにまとめています。
参照:ソフトバンクのiPhone・Android 一括値引きを実施するショップで契約する方法