NTTドコモ2019年12月1日より従来無料で実施していたドコモショップの一部サポートを有料化や予約制店舗の拡大することを発表しました。
今後、ドコモの携帯ショップでわからないことを聞く・各種設定に関する相談などを行うことはタダで行う、予約なしで対応ではできなくなります。ドコモのスマホ・携帯電話の使い方や設定について有料化する前に相談を行うか、今後も無料で設定相談・スマホや携帯の使い方を学ぶことが出来る方法を確認しておきましょう。
ただし、今後すべてのサポート・対応が有料化されるというわけではなく、2019年12月以降は無料サポートを受けられるケースとお金を取られるケースに分かれることもありますので、無駄なお金を使いたくないドコモユーザーは複雑な有料・無料の分類をしっかりと理解しておく必要があります。
サポート有料化の開始日時
ドコモショップでのサポート有料化は、2019年10月29日に告知されました。しかし、今すぐ有料化されるというわけではありません。
ドコモオンラインショップ、量販店、一般販売店で購入した端末をドコモショップへ持ち込み、サポートを希望されたお客さまや、ケータイ補償サービスを利用しサポートを希望されたお客さまには有料でサポート
開始日時:2019年12月1日(日曜)
ドコモショップのサポート有料化は、上記の通り2019年12月からです。従って、2019年11月30日までならば無料で相談することが可能です(ただしサポートの内容・店の混雑状況によっては対応不可とされることもあります)。
有料になるサポートを提供するショップ
2019年12月1日以降にサポートが有料化されるショップは、2019年10月時点の発表ではおよそ2,300店舗になる予定とされています。
2019年12月1日(日曜)から全国約2,300店舗のドコモショップで初期設定サポート内容を統一
この「2300店舗」という数字は、国内のドコモショップの数と一致しますので「すべてのドコモショップで有料化」と考えて問題ないでしょう。特定のショップだけサポートがタダになる・有料になるということではなく、一律でのサービス変更となる予定です。
なお、10月29日に告知された「サポートの有料化」は、あくまで「ドコモショップ」の話であり、auやソフトバンクの他社ショップ・家電量販店・携帯販売ショップ(代理店)などでサポートを受ける場合にはそれぞれの運営・店舗による基準となります。今でも無料で初期設定や保護フィルムの貼り付けをやってくれるお店もあれば、すでに有料化しているお店もあるはずです。
初期設定サポートに料金が掛かる対象者
冒頭にも書いたように、2019年12月1日から、ドコモショップのサポートがすべて有料化されるというわけではなく、相談する内容・状況によって料金の必要・不要が分かれます。
サポートが有料になるケース:ドコモショップ以外で購入した端末を持ち込み、サポートを希望した場合/ ケータイ保障サービスを利用し、サポートを希望した場合
サポートが無料になるケース:ドコモショップで対象機種を購入し、サポートを希望した場合/故障修理時にサポートを希望した場合
上記は、個人・法人問わず適用されます。初期設定を依頼できるユーザーはdポイントクラブ会員かつドコモ回線契約者に限定され、他社携帯の利用者・解約したユーザーのサポートは含まれません。
また、「ドコモ公式オンラインショップ」の便利なサービスである”店頭受取”(設定を行わず、商品だけを受け取ること)だけであれば、今後も無料で利用できます。
有料化される初期設定サポートの内容
2019年12月から有料化される(前項で解説したとおり、無料で設定してもらえるケースもあります)サポートの内容は、以下のようなものが含まれます。
・携帯電話、スマートフォンのデータ移行(写真・ムービー・アプリなど)
・iPhone「Apple ID」の設定
・Androidスマホ機種「Googleアカウント」の設定
・dアカウントの設定(ドコモサービスの設定)
一般的に新しいスマホ・携帯電話を購入した直後に行う、各種の初期設定サポートが有料になる、ということです。
初期設定サポートの対象は以下の端末で行えます。
iPhone、ドコモ スマートフォン、Google Pixel、ドコモ ケータイ、ドコモ らくらくホン、iPad、ドコモ タブレット (キッズケータイTM除く、NEXUS 5X含む)
初期設定サポートに掛かる料金と支払い方法
2019年12月1日よりドコモショップで有料の初期設定サポートを受ける場合には、1回ごとに料金が請求される予定です。
前項で解説したとおり、初期設定にはOSアカウント・ドコモサービス設定・データ移行などいくつかの内容をサポートしてもらえますが、何らかの事情で一部の設定を行わず終了し、後日また設定を依頼すると別料金が発生するため注意してください。また、自身で設定をリセット/初期化した場合に再度初期設定をドコモショップで行うと、そのたびに料金が発生します。
初期設定サポートの料金支払い方法は「携帯電話料金との合算払いのみ」となります。その場ですぐに現金支払いする必要はありませんが、クレジットカード・口座振込など別の支払手段を選ぶことも出来ません(2019年10月発表時点)。
サポート有料化と事務手数料・頭金は別途
ドコモショップを含む店頭でドコモの機種購入・契約を行うと、事務手数料(2~3千円)と頭金(3千円~1万円程度)が掛かることがあります。これは2019年12月1日から有料化される”初期設定サポート”の料金とは無関係であるため、今後も支払いが別途必要です。
初期設定サポートが無料になる「ドコモショップで対象機種を購入して、サポートを希望する」場合においても事務手数料・頭金が発生することがあるため、ドコモショップでiPhoneやスマホを買う場合に”端末代金だけ”の支払いでは済まない点に注意してください。
なお、ドコモでは2018年9月より、公式のオンラインサイトで機種変更手続き(新規・MNPも含む)を行ったユーザーには、事務手数料・頭金もすべて無料で契約が出来るようになっています。
オンラインショップで購入したのち、2019年12月1日以降にドコモショップで初期設定サポートを依頼すると前述のとおり有料(3000円)の料金が掛かってしまいますので注意してください。
逆に考えて、「事務手数料をオンライン注文でタダに出来れば、初期設定サポートは有料でも構わない」と思うのであれば、今後も初期設定サポートを希望することは可能です。
これまでずっとドコモショップでサポートを受けてきたユーザーにはオンラインの購入は難しそう・ショップで設定をしてもらわないと使い始められないと感じるかもしれませんが、ドコモの公式サイトで機種購入をすると、「まるわかりBOOK」という、初期設定サポートで対応する設定方法が、詳しくイラスト・写真付きで解説されたテキストが同梱されます。通常は、これを見れば初期設定サポートの内容は誰でも自分で出来ます。
このまるわかりBOOKには、
・dアカウント/Googleアカウントの作成や設定方法
・ドコモメールの設定方法
・おサイフケータイ機能の移行・設定方法
・データ移行、バックアップの方法
・My docomoの使い方、出来ること
など、スマホ利用に関する基本的なサポートが網羅されています(まるわかりBOOKの内容は随時改訂されています)。
どうしても初期設定の方法がわからない場合は、ショップに相談にいくと今後3,000円/回の有料対応にはなってしまいますが、上述のとおりオンラインで注文すれば事務手数料と頭金が無料になりますので、トータルではオンライン購入のほうがお得です。
オンライン注文を使えば誰でも10分~15分程度の手続きだけで(注文に慣れてくれば3分も掛かりません)簡単に機種変更手続きが完了し、いちいちショップに出かける・待ち時間を浪費する必要もありませんので、2019年12月以降の初期設定サポート有料化に関わらず、今後はオンライン購入を推奨されます。
より詳しいオンライン注文の方法・契約~開通までの流れは下記を参照ください。