2021年1月に発表された2021年春夏モデルとして国内でも発売される見込みのGalaxy S21シリーズについて、旧モデルとの違い・モデルによるスペックの差・価格の違いを解説、発売日・各機種の実機レビュー、今本当に買いなモデルを探すための情報を紹介します(2021年4月8日、日本での発売が発表されました/2021年8月、値下げ情報を追加)。
2021年1月15日、最新モデルとなるGalaxy Sシリーズに3モデル「Galaxy S21」「Galaxy S21+」「Galaxy S21 Ultra」が追加されました。それぞれの旧モデルは日本国内で発売されており、2021年モデルも日本で発売されることは予想通りでした。
2021年モデルのGalaxy S21シリーズは従来機種に比べてデザインや機能が進化している一方で、グローバル市場では価格が安くなっていることが特徴的です。
さらに2021年春時点ではまだ型落ちGalaxy S20シリーズも販売中であり、場合によってはGalaxy S20シリーズとS21シリーズの価格が逆転することも考えられます。
Galaxy S20とS21シリーズは必ずしも「すべてのユーザーは新しいGalaxy S21を買うべき」とは限らない仕様・価格になる可能性があるため、それぞれの違い・価格の差を理解して、どのモデルを買うべきか比較検討していきましょう。
先に個別機種の実機レビューを見たい方は下記を参照ください。
☆「Galaxy Note 20 Ultra 実機レビュー」
☆「Galaxy S20 実機レビュー」
☆「Galaxy S20+ 実機レビュー」
Galaxy S21とS20の違い・比較
(上記画像の大きさ比は実際のものではありません)
スペック・仕様 | 2021年モデル Galaxy S21 |
2020年モデル Galaxy S20 |
ディスプレイ | 6.2インチ FHD+ Dynamic AMOLED 2X |
6.2インチ Quad HD+ Dynamic AMOLED 2X |
サイズ | 151.7 × 71.2 × 7.9 mm |
151.7 × 69.1 × 7.9 mm |
重さ | 169グラム(sub6) 171グラム(mmW) 日本モデルは約171グラム |
163グラム |
電池容量 | 4000mAh | 4000mAh |
電池持ち時間(5G/au) |
約85時間 |
約125時間 |
CPU | Snapdragon 888 | Snapdragon 865 |
RAM | 8GB | 12GB |
ROM | 128GB/256GB (日本では256GBのみ発売) |
128GB |
5G通信 | mmW対応モデルあり (国内モデルはmmV非対応) |
sub6 |
おサイフケータイ |
国内版対応 |
国内版対応 |
カメラ | 12MP +12MP +64MP |
12MP +12MP +64MP |
価格 | USモデル 128GB:約8.3万円 256GB:約8.8万円 au (256GB) SCG09:118,540円 d (256GB)SC-51B:99,792円 |
au:95,945円 d:102,960円 |
*2021年1月時点のグローバルモデルの場合(S20シリーズキャリア価格は2021年1月16日時点の割引前価格)。価格・SoC・ROM・RAM・mmW/Sub6対応などの仕様は取り扱いキャリアによって異なる可能性があります。
*2021年4月8日、国内モデルの情報追加しました。日本での発売日は2021年4月22日です。
docomo版 SC-51Bはn78/n79に対応するものの、いわゆるミリ波(n257)は非対応となっています。auモデルもミリ波には非対応です。
SIMスロットはnano SIMとされており、海外モデルで存在するeSIM対応・Dual SIMモデルではありません。また、国内版ではおサイフケータイ(Felica)にも対応しています。
2021年モデルのGalaxy S21と型落ちのGalaxy S20を比べると、まず大きくデザインが変わっています。
(Galaxy S21実機)
ディスプレイサイズはどちらも6.2インチ、インカメラは画面中央上部にパンチホールで配置されているという点は同じながら、Galaxy S20シリーズでは画面のエッジ(左右)部分のガラスが滑らかにカーブしていたのに対して、Galaxy S21/S21+はフラットパネルになりました。
(S20はガラスのエッジがカーブしていた)
このデザインの変更は好みの問題となりますが、カーブしていたS20のほうが横幅が少し細く、持ちやすかったといえます。本体重量も旧モデルのほうが軽く、操作感は旧型のほうが良いでしょう。ただし、保護フィルムはフラットなS21のほうが貼りやすいかもしれません。
日本向けGalaxy S21シリーズのSoCはQualcomm Snapdragon 888です。
Galaxy S21シリーズは旧モデルに比べてCPUが20%向上、GPUが35%向上、AI性能が2倍にアップしたとされています。
一方で、RAM(メモリ)に関しては12GB→8GBへスペックダウンしています。メモリ8GBで不足するというアプリ・機能はほとんど無いと考えられますが、RAM容量が重要となる機能を使いたい場合は、パフォーマンスが落ちる可能性もありえなくはありません。
Galaxy S20のベンチマークスコアは50万点台(Antutuベンチマーク, Ver8測定時)です。これに対してGalaxy S21のSnapdragon 888は70万点前後のスコアが出ます。
ドコモ版 SC-51Bは最高で698,976点~平均で65-70万点前後のスコアが出ました(当サイト測定)。
RAM 12GBのGalaxy S21 Ultraのスコアも70万点強となっています。メモリを大量に使うゲーム・アプリを多用している場合にはGalaxy S21 Ultraのほうが動作が安定する可能性もありますが、一般的な利用範囲ではGalaxy S21/S21+でも処理スピードは変わりません。
ROM(ストレージ)に関しては、日本向けモデルはすべて256GBになりました。従来モデルは128GBでしたので、2倍にアップしています。
初期状態の空き容量は216GBほどです(SC-51Bの場合、システム・初期アプリで40GBほど専有されています)。
Galaxy S20のSDM865でもあらゆるアプリが快適に動く水準といえますので、最高性能を追求したいかどうかが問題です。
カメラに関してはGalaxy S20・S21ともに12メガの超広角・64メガの望遠用・12メガの広角カメラでユニット上の仕様は同等となっています。ただし、Galaxy S21では進化したチップによるシーン・被写体認識・処理性能がアップしており、ポートレートがキレイに撮れるようになった等の変更があります。
カメラの構成・画素数やセンサーは大きく変わっていないため、S20→S21では極端な画質の向上を期待する事はできないかもしれませんが、Galaxy S20/S21では一般的な用途では十分に高い水準の写真撮影・動画撮影体験ができるでしょう。
特に2019年モデル以前のGalaxyやその他の古いスマホからの比較であれば、Galaxy S20/S21のカメラ性能にかなりの進歩を感じられます。動画撮影時の手ブレ補正あたりも、Galaxyの得意分野です。
iPhoneシリーズで最もズーム性能が高いiPhone 12 Pro Max(2020)と比べても、価格が安いGalaxy S21のズーム(光学3倍相当)は負けていません。
ただ、カメラ性能を重視するのであればGalaxy S21/S21+ではなく、上位のGalaxy S21 Ultra/S20 Ultra/Note 20 Ultraではさらに大型のセンサー・高いズーム倍率に対応していますので、上位モデルの購入検討をおすすめします。
Galaxy S21シリーズは2019年モデルに比べて、US価格比で200ドルの値下げとなっています(128GBモデルの場合、999.99ドル→799.99ドル)。
アメリカではストレージ容量として128GBモデルと256GBを選ぶことが出来ます。国内向けモデルとして128GB/256GBモデルのどちらが(あるいは両方が)扱われるかは2021年1月時点では不明ながら、グローバル価格を反映していればGalaxy S21の日本価格もS20に比べて1~2万円程度安くなることが期待出来ます。
Galaxy S20の発売当時の販売価格は、ドコモ版 SC-51Aが102,960円、au版 SCG01が106,590円でした。ここから2万円安くなるとGalaxy S21の国内価格も8万円台前半~半ばで提供されるかもしれません。
安さの理由は前項のスペックリストを見て分かるとおり、RAM・ディスプレイ解像度など一部の仕様が廉価になっていることが影響していると見られます。この劣化を気にするかどうかは人それぞれの判断です。
ただし、Galaxy S21の発売・Galaxy S20の型落ちをうけて、これから旧モデルのほうがオトクに買えるチャンスが増えることも期待できるでしょう。
【追記】:auがGalaxy S21 SCG09を発表しました。価格は118,540円に設定され、残念ながら日本向け価格は安くなりませんでした。
ドコモ版 SC-51Bの価格は99,792円となり、従来機種より若干ながら安くなりました。
なお、各社予約購入特典としてGalaxy Budsシリーズのイヤホンプレゼントを実施します。
Galaxy S21の実機を入手しました → docomo Galaxy S21 SC-51Bの実機評価・レビュー
Galaxy S21の予約キャンペーン
Galaxy S21が国内で4月22日から販売されることを受け、ドコモ版・au版ともに予約キャンペーンを実施しています。
(スマホからワイヤレス充電も出来るGalaxy Buds Pro)
発売日前にドコモモデル SC-51B、auモデル SCG09を予約してから購入、後日応募するともれなくGalaxyの純正ワイヤレスイヤホンが貰えます。
docomo Galaxy S21 5G (SC-51B) をご予約の方・・・Galaxy Buds+
docomo Galaxy S21 Ultra 5G (SC-52B) をご予約の方・・・Galaxy Buds Pro
au Galaxy S21 5G (SCG09) をご予約の方・・・Galaxy Buds+ (White)
au Galaxy S21+ 5G (SCG10) をご予約の方・・・Galaxy Buds Pro (Violet)
Galaxy S21に付属するGalaxy Buds+は、市場価格1万円以上もするワイヤレスイヤホンです。
いずれも発売日前の予約が必須となります(緊急事態宣言の影響により、購入対象期間が延長されています)。イヤホン無しで購入するには日本版のGalaxy S21は高価となっていますので、Galaxy S21を購入検討する方は必ず予約をしてください。
☆「ドコモのGalaxy S21 SC-51Bの価格・値引きをみる」
大画面ディスプレイのGalaxy S21 Ultra/S20 Ultra, Galaxy Note20 Ultraの比較はこちら →SDM888搭載 安いGalaxy S21 Ultraと型落ちGalaxy S20 Ultraの違い-価格・スペック比較
型落ちGalaxy S20の値下げ・値引き情報
Galaxy S21の登場により型落ちとなるGalaxy S20は、すでにau・ドコモで値引きが始まっています。
auの場合だと販売価格自体が見直されて値下げされ、さらに「Galaxy 機種変更おトク割」による割引を受けることが可能です。
au Galaxy S20 5G SCG01価格 |
発売当時:106,590円 |
値下げ後価格:95,945円 |
機種変更おトク割適用:73,945円 |
(2021年1月16日時点。割引には適用条件があります)
発売当時のauではGalaxy S20が10.6万円もしましたが、今は当時より3万円以上安く機種変更が出来ます。つまり、仮にGalaxy S21の定価がGalaxy S20よりも200ドル相当安くなったとしても、Galaxy S20のほうが更に安く買える状態になっているとも言えます。
もちろんGalaxy S20は型落ち機種であり、前項で解説したとおりいくつかの性能・機能がアップグレードされていることを考えれば多少価格が高くとも新しいGalaxy S21を買ったほうが満足度は高くなることもありますので、契約種別による割引・最新キャンペーンを考慮して、Galaxy S21を買うか型落ちモデルを買うか、各自で比較してみましょう。
au Galaxy S21の機種変更価格値下げ(割引増強/期間限定)
auは2021年8月6日から2021年8月16日(月)までの期間限定で、Galaxy S21/Galaxy S21+への5G機種変更割引を増額しています。
割引には適用条件がありますが、旧モデルを使っているユーザーは買い替え時です。
*au公式ウェブサイトから機種変更手続きをすると、キャッシュバック(チャージ)特典が貰えます。
au povoでも使える中古Galaxy S20ならもっと安く
auユーザーが新プランの「povo」(ポヴォ)でGalaxy S20を使いたいと考えた場合、アハモのように今からGalaxy S20を安く買うことが出来ません(オンラインでは在庫なし、機種変更割引もなし)。
新品・未使用状態拘らないのであれば、auモデル Galaxy S20 SCG01の白ロム(契約状態のない、本体のみ)の中古品が安く出回っています。
Galaxy S20 SCG01はpovoでも動作確認済み端末に入っています。
2021年4月9日時点において、ゲオではオンラインセール価格としてAランク(目立つ傷のない、状態のよい中古)が発売当時のおよそ半額56,520円です。
Galaxy S20も発売から1年程度しか経っていません。前項で比較したとおり、Galaxy S21よりもメモリ(RAM)が大きい・ディスプレイの解像度が高い・軽量であるなどのメリットもあり、まだまだ現役で使い続けられるスマホです。
アハモならGalaxy S20が一括6.27万円~
中古ではなく「未使用&安く買う」ことに拘るのであれば、ドコモの新料金プランブランド「ahamo」(アハモ)では2021年5月時点でもGalaxy S20 SC-51Aを購入することが可能です(ドコモの通常プラン(ギガプラン)向け販売は終わっています)。
アハモ経由でGalaxy S20を買う場合、1年前のドコモ販売時に比べて4万円ほど安い62,700円~に設定されています。ドコモ版Galaxy S21 SC-51Bに比べて3.7万円ほど安くなっていますので、機種代とプラン料金を両方下げたい人はアハモへの乗り換えも検討する価値があるでしょう。
ドコモでGalaxy S20を更に値下げ 52,800円に
NTTドコモは2022年2月、アハモ向けパッケージのGalaxy S20 SC-51A(中身はドコモモデルそのもの)をドコモの公式サイトで再販売・オンライン限定割引に追加して一括52,800円に値下げしました(2022年2月11日時点、ahamoでの販売価格は変わっていません)。
発売当時の価格から半額程度の大安売りとなっています。
オンラインで買えば機種変更の事務手数料も掛からず、お得に買い替えが出来ます。
海外版Galaxy S21の購入方法・価格
Galaxy S21シリーズは海外では2021年1月29日より発売開始となります。
すでに予約受付が始まっており、国内からも海外版の予約が出来る場合があります。
日本へ直送出来る通販サイト「Etoren」では、以下の価格で海外モデルのGalaxy S21シリーズが購入可能です。
・Galaxy S21 Ultra (G9980/512GB/16GB):167,500円
・Galaxy S21 Ultra (G9980/256GB/12GB):152,200円
・Galaxy S21+ (G9960/256GB/8GB):126,400円
・Galaxy S21 (G9910/256GB/8GB):100,800円
(2021年1月16日時点の価格。送料別)
G+4桁の数字のモデルはSnapdragon 888モデル、G+3桁の数字+Bの型番モデルはExynos 2100搭載モデルとなっています。
海外版はモデルによって対応ネットワーク・SIMスロットの仕様(single, nano SIM dual, eSIM)などが異なるため、購入時には注意してください。
☆「Etoren Galaxy S21シリーズの予約・購入ページ」
アメリカ版Galaxy S21もアマゾンで輸入可能に
2021年1月29日より発売開始予定のUSモデル Galaxy S21/Galaxy S21+/Galaxy S21 Ultra各モデルがアメリカのアマゾンにて予約・日本へ直輸入可能になっています。
USモデルの販売価格はアメリカの定価と同じで、Galaxy S21なら799.99ドル~(日本へ輸入する場合は別途国際手数料・送料)。Galaxy S21+、Galaxy S21 Ultraも直輸入出来ます(輸入可否は販売元によって異なります)。
☆「Amazon.com Samsung Galaxy S21 Series」
アメリカのアマゾンを使った個人輸入方法は下記を参照ください。
関連記事:[2021年版]Amazon.com-アメリカのアマゾンから日本へ輸入購入する方法-アカウント登録手順