2022年1月14日よりKDDIが発売、ソフトバンクからも2022年1月下旬より発売見込みの低価格スマートフォン「AQUOS wish」(あくおすうぃっしゅ/KDDI系型番SHG06/ワイモバイル向け A104SH)と、既存の格安スマホ AQUOS sense6の違いやどちらを選ぶべきか、価格・スペックの差から評価・チェックしていきます。
2022年モデルの格安スマホ AQUOS wishはいわゆる「エントリーモデル」に分類される、標準的な機能を備えたスマホの中で一番安く買えるスマホです。
おそらく携帯ショップや電気店で ”それなりに新しくて、普通に使えて、一番安く買えるスマホはどれ?”と聞けば、まず最初にこのAQUOS wishを筆頭候補に挙げてくるでしょう(店側の事情でどうしても売りたい機種でも無い限り)。
一方で、シャープは2021年にもau・ドコモ・SIMフリー版として「AQUOS sense6」という、売れ筋のスタンダードモデルを出しています。
(AQUOS sense6実機)
AQUOS wishは最安級モデル、AQUOS sense6は大衆向けスタンダードモデルという明確なコンセプトの違いはあるものの、スマホに拘らないユーザーにとってはどちらでも「格安のスマホ」であるため機種選びに迷うところでしょう。
そしてもちろん販売価格も異なるため、ユーザーは機能・性能の違いを理解し、価格とのバランスを総合的に判断してwishとsenseのどちらを買うべきか選択しましょう。
AQUOS wishとsense6の違い・比較
2021年モデルスマートフォン AQUOS sense6と2022年モデル AQUOS wishの主な機能・対応サービス・スペックは以下の通りです。
主な機能・スペック | 2022年 AQUOS wish | 2021年 AQUOS sense6 |
画面 | 5.7インチ TFT HD+ |
6.1インチ IGZO 有機ELパネル フルHD+ |
大きさ | 縦 147mm 横 71mm 厚さ 8.9mm |
縦 152mm 横 70mm 厚さ 7.9mm |
重さ | 162グラム | 156グラム |
電池容量 | 3730mAh | 4570mAh |
CPU | Snapdragon 480 | Snapdragon 690 |
メモリ/ROM | 4GB/64GB | 4GB/64GB 6GB/128GB(SH-M19のみ) |
生体認証 | 指紋認証 | 指紋/顔 |
SIMスロット | nano SIM, eSIM | nano SIM, eSIM |
メインカメラ | 1300万画素 | 4800万画素 +800万画素 +800万画素 |
インカメラ | 800万画素 | 800万画素 |
5G対応 | 対応 | 対応 |
おサイフケータイ | 対応 | 対応 |
防水・防塵 | IPX5/IPX7 IP6X対応 |
IPX5/IPX8 IP6X対応 |
*SIMフリー版(SH-M19)のRAM/ROM以外は、主にauモデルのデータを参照しています。より詳しいデータ・販売元ごとの仕様は各社HPを参照下さい。
AQUOS wishは2022年の新型ですが、値段を安くするために2021年モデルのAQUOS sense6に比べて機能・性能は低く設定されています。
ディスプレイの美しさ・電池の長持ち・カメラ(写真)の機能など、あらゆる部分でAQUOS wishはAQUOS sense6に劣るという評価です。
特にカメラ性能についてAQUOS sense6は歴代のsenseシリーズの中でも大きく進化した点であり、高画素の48メガピクセル+超広角+ズームレンズも搭載しています。
(AQUOS sense6で実際に撮影した夜景)
AQUOS sense6ならば、こんなに”映える”写真も簡単に撮れます。
カメラを重視するなら、AQUOS wishよりも2021年モデルのAQUOS sense6をおすすめします。
続きを読む → AQUOS sense6カメラレビューと評価 機能豊富で楽しい写真撮影と加工-使いにくさと不具合?
でも安い、AQUOS wishの価格比較
機能面・性能面で比較してしまうと新型であっても既存モデルに劣るAQUOS wishですが、「とにかく安いスマホが欲しい」というのなら、AQUOS wishの価格と割引を見てから判断する必要があります。
AQUOS sense6も安いスマートフォンですが、AQUOS wishの安さはダントツです。
各社のAQUOS sense6/AQUOS wishの価格を列挙してみましょう。
モデル | 価格 |
ドコモ AQUOS sense6 (SH-54B) | 一括57,024円 |
au AQUOS sense6 (SHG04) | 一括40,470円 |
SIMフリー AQUOS sense6 | 楽天モバイル 39,800円(4GB) SIMフリー 45,320円 (4GB) SIMフリー 49,830円 (6GB) |
*各社令和4年1月14日時点、通常価格の場合。契約セットの割引・キャンペーンにより安く買うことも可能です。
AQUOS sense6(4GB)は契約セットなら2万円前後程度が相場です。
キャンペーンを使うことができればAQUOS sense6も安く買えるおすすめ機種ながら、AQUOS wishの安さは別次元です。
モデル | 価格 |
楽天モバイル (本体のみ販売) | 一括29,800円 |
au / UQモバイルAQUOS wish | 一括26,180円 |
ワイモバイル | →2022年3月4日値下げ 一括21,960円 |
非常に割高なドコモモデルのAQUOS sense6に比べて、au版のAQUOS wishの価格は半額以下です。
さらにキャンペーン・割引によってAQUOS wishの値引きを適用する事もできます。
UQモバイル/契約種別 | AQUOS wish 一括価格 |
他社乗り換え(MNP) | 一括4,180円 |
新規契約 | 一括15,180円 |
au/UQモバイルでは他社からの乗り換え時に携帯割引規制最大の22,000円値引きが適用され、最新5GスマホであるAQUOS wishはたったの4,180円で発売日から投げ売りされます。
ワイモバイルでも新規・MNPなら割安になります(2022年3月4日、価格変更されました)。
Yモバイル/契約種別 | AQUOS wish 一括価格 |
他社乗り換え(MNP) | 発売時10,080円 →一括9,800円 |
新規契約 | 一括10,080円 →一括9,800円 |
機種変更 | 一括24,480円 →一括11,160円 |
楽天モバイルでは初めての契約時ならば20,000円相当の還元が貰えます。
前述のとおり、ミドルレンジであったAQUOS sense6に比べるとカメラや画面の綺麗さなどは劣るものの、5Gに対応・それなりにゲームも遊べるSnapdragon 480を採用、おサイフケータイにも防水にも対応した新型が4180円から買えるため、「なんでも良いから安いスマホが欲しい」のならAQUOS wishを買っておけば間違い有りません。
AQUOS wishのライバル 富士通arrows We
シャープのAQUOS wishとAQUOS sense6には価格にも、性能にも明確な違いがあります。
価格重視でAQUOS sense6を買わないと決めた場合、さらに検討をするのなら2021年冬モデルの富士通(正確にはFCNT社)の格安スマホ arrows WeもAQUOS wishと近い価格・性能を持っています。
arrows WeとAQUOS wishは同じ5Gの格安スマホで、同じCPU(Snapdragon 480)/メモリ(4GB)/ストレージ(64GB)、防水防塵、おサイフケータイ対応などの機能もほぼ同等。au/UQモバイルではarrows WeとAQUOS wishの定価も全くの同額です。
arrows WeとAQUOS wishはメーカーも違いますので、細かな機能や仕様にも違いがあります。
au/UQでは価格差はありませんので、あとは好みで選ぶレベルとなっています。
当サイトでもarrow Weの実機評価を行っていますので、機能が気になる方は下記も参照下さい。
続きを読む → [評価]ドコモガラケー利用者機種変更 5G対応最安値スマホ arrows We(F-51B)の使用感レビュー・口コミ