2022年春夏モデルの「安くて性能もまずまず」なスマートフォンに搭載されているCPU「Snapdragon 695 5G」を利用しているモデルで、どの機種が電池持ちが良いのか比較・解説します。
QualcommのCPUチップシリーズの「Snapdragon 695 5G」の特徴として、2022年モデルの最高性能チップ(Snapdragon 8 Gen 1)に比べて処理性能は及ばないものの、省電力性に優れ、かつ初心者向けスマホよりは性能が高い、バランス・コスパの良さに優れたスマホに使われています。
一方で、スマートフォンの電池持ちは各機種の仕様(例えば電池容量の大きさや、ディスプレイ画面での電池消耗具合)によっても大きく左右されます。
Snapdragon 695 5G搭載スマホを選ぶユーザーは「機種代が安いながらも基本的な機能が安定して使えて、電池持ちが良いスマホが欲しい」という希望が多いと思いますので、”電池持ち”を最優先してスマホ選びをする場合の参考データを列挙していきます。
Snapdragon 695 5G搭載スマホの電池容量一覧
まずは「スマホの電池持ち」を考える場合に、物理的に大きな電池を積んでいることが第一に重要です。
Snapdragon 695 5G搭載スマホの多くは最新のモデルらしく4000~5000mAhという、古いスマホに比べれば大容量の電池を積んでいる傾向にあります。
2022年7月時点で日本国内で販売されているSnapdragon 695 5G搭載機種の電池容量一覧は以下の通りです。
機種名 | 電池容量 |
OPPO Reno7 A | 4500mAh |
AQUOS wish2 | 3730mAh |
AQUOS sense6s | 4570mAh |
Xperia 10 IV | 5000mAh |
moto g52j 5G | 5000mAh |
Redmi Note 11 Pro 5G | 5000mAh |
*メーカー公称値。実際の容量は製造上の問題で若干前後することがあります。
Snapdragon 695 5G搭載機で電池容量が大きいスマホは「Xperia 10 IV」「moto g52j」「Redmi Note 11 Pro」の3機種です。
スマートフォンを頻繁に利用する(ゲームや動画視聴など)場合には、”節電性能”よりも絶対的な電池容量が多いほうが長く使えることが多くあります。
AQUOS wish2は他モデルに比べてやや電池容量が少なくなっています。ただし、AQUOS wish2はディスプレイの解像度が低い/シャープの省電力機能が効いて、実際には電池持ちは良い機種です。
”電池容量が大きい”≒”電池が長く持つ”傾向にはありますが、必ずしも電池容量だけで”一番長持ちする”機種は決められません。
メーカーによる電池持ち目安データ
続いて、各メーカーが電池持ちに関して提供している利用可能時間・連続動作時間・表記を比較してみましょう。
まずauの基準を見てみましょう。
機種名 | 連続通話 | 連続待受 |
Xperia 10 IV | 2910分 | 830時間 |
AQUOS sense6s | 3730分 | 940時間 |
Reno7 A | 1450分 | 510時間 |
auの電池持ち基準では、電池容量が5000mAhであるXperia 10 IVよりもシャープ AQUOS sense6sのほうが待ち受け時間が長くなっています。
続いて楽天モバイルの基準。
機種名 | 連続通話 | 連続待受 |
Xperia 10 IV | 40時間 | 1025時間 |
Redmi Note 11 Pro |
33時間 | 499時間 |
Reno7 A | 32.5時間 | 440時間 |
楽天モバイルのデータでは、同じ5000mAhのXperia 10 IVとRedmi Note 11 Proで比べてもXperiaのほうが待ち受け時間は2倍以上も長くなっています。
次にソフトバンク/ワイモバイルの基準。
機種名 | 連続通話 | 連続待受(4G) |
Xperia 10 IV | 2400分 | 1020時間 |
AQUOS wish2 |
2350分 | 630時間 |
Reno7 A | 1950分 | 440時間 |
最後にメーカー記載の目安です。
機種名 | 電池持ちに関する表記 |
OPPO Reno7 A | オーディオ再生 39時間 ビデオ再生 20時間 |
Redmi Note 11 Pro 5G | 通常利用で”2日間以上持続” |
以上のデータから、6モデルの電池持ち順位は、
1位:AQUOS sense6s
2位:Xperia 10IV
3位:AQUOS wish2
4位:Redmi Note 11 5G
5位:Reno7 A
(-moto g52j 比較データ無し)
ということになります。
*各メーカー・キャリアによって評価方法が違う場合があり、実際の電池持ち順位は前後する可能性があります。詳細は各社の表記を参照ください。
シャープのsenseシリーズは歴代機種で「1週間の電池持ち」をアピールしており、2022年モデルAQUOS sense6sも電池持ちは圧倒的です。
AQUOS sense6sはUQモバイルで一括1.8万円~にて購入可能です。
契約セットの割引込みで比較する場合、ソフトバンクのXperia 10 IVが最も安く買えます(2022年7月10日調査時点)。
SDM695搭載スマホを充電速度で比較した場合
スマホの充電関連の購入参考として「充電速度」を重視する場合のデータも比較しておきましょう。
近年、スマートフォンの電池容量は増大傾向にありますが、そうはいってもモバイル端末であるスマホに搭載できる電池の大きさには限度があり、省電力・電池容量に関する飛躍的なブレイクスルーはありません。
一方で、「電池の容量」に変化は無くても、充電に掛かる時間・充電速度が大きく向上したスマホも出てきています。
充電速度は利用する充電器によっても変化しますが、Snapdragon 695 5G搭載スマホでも急速充電に対応した機種があります。
機種名 | 充電速度/規格 | 充電時間* |
OPPO Reno7 A | 18W PD | 約110分~ |
AQUOS wish2 | 急速充電 | 約130分~ |
AQUOS sense6s | 急速充電 | 約150分~ |
Xperia 10 IV | 急速充電 | 約150分~ |
moto g52j 5G | 15W | — |
Redmi Note 11 Pro 5G | 67W | 約42分 |
*メーカー/キャリアの推奨充電器を使った場合の最短時間。充電速度は同じスマホでもキャリアによって異なる場合があります。
6機種のうち、充電速度が一番速いのはRedmi Note 11 Pro 5Gです。他機種より2倍以上速い67W超急速充電が使えます。
スマホの使用頻度が極めて高いユーザーは、「1回の充電」よりも「充電に掛かる時間の待ち時間」を優先するという考え方もあります。
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