OPPOの格安スマホ2023年モデル「Reno 10 Pro 5G」(SB向けA302OP)および「Reno9 A」(ワイモバイル向け A301OP)を両方買ってみたので、性能や仕様の比較・使い勝手の違い、そしてどちらを買うべきか解説します。
先に結論を書いてしまうと、OPPO Reno 10 Pro 5GおよびReno9 Aは定価に比べて激安で買えるため、迷ったら両方買えばOKです。細かいことを考えず、実際に両方買って、気に入らなければ使わない方を手放せば良いでしょう。
・・・というのはやや過激かもしれませんが、そのくらい2024年1月時点でどちらも激安で買える状態です。最新iPhoneを1台買う予算があれば、Reno9AとReno10Proを2台ずつ買ってもお釣りが来ます(下記で解説するセール品を買った場合)。
現実的には「どちらかを先に買って、気に入ればそれで良し」となると思いますので、以下の実際に使い比べて感じた評価を参考にして、どちらのメリットを優先したいか/デメリットを避けたいかを判断材料にしてみてください。
OPPO Reno9AとReno10Pro 5Gは同じ「Reno」ブランドではありますが「A」シリーズと「Pro」シリーズという違いがあり、細かい違いを挙げていくとキリがありませんので、今回は大きな違い・利用に関して影響が大きい6個の違いをピックアップして解説します。
Reno 10 Pro 5G/Reno 9Aの違い(スペック編)
まずはざっくりと違いを把握するために、OPPO Reno 10 Pro 5GとReno9 Aのスペックデータを比較してみましょう。
スペック・仕様 | Reno10 Pro 5G (A302OP) |
Reno9 A |
メーカー | OPPO |
OPPO |
発売時定価 |
80,640円 |
41,400円 |
ディスプレイ | 6.7インチ FHD+ (2412×1080) 有機ELパネル |
6.4インチ フルHD+ (2400×1080) 有機ELパネル |
リフレッシュレート |
最大120Hz |
最大90Hz |
サイズ | 163 × 75 × 7.9 mm |
160 × 74 × 7.8 mm |
重さ | 185グラム |
183グラム |
SIMスロット |
nano SIM+eSIM (nano SIM×2対応) |
nano SIM+eSIM |
電池容量 | 4600mAh | 4500mAh |
急速充電 |
最大80W |
18W |
充電の目安 |
28分でフルチャージ |
約118分でフルチャージ |
充電器 | 同梱 |
別売り |
CPU | Snapdragon 778 5G |
Snapdragon 695 5G |
Antutuスコア* |
約55-60万点 |
約45万点 |
RAM | 8GB | 8GB |
ROM | 256GB |
128GB |
おサイフケータイ |
対応 |
対応 |
ワンセグ/フルセグ |
非対応 |
非対応 |
ワイヤレス充電 |
非対応 | 非対応 |
外部ストレージ |
非対応 |
対応 |
カメラ | 5000万画素[メイン] (IMX890) +800万画素[超広角] (IMX355)+3200万画素[望遠](IMX709, 光学2倍相当) |
4800万画素[メイン]
+800万画素[超広角] +200万画素[マクロ] |
防水防塵 |
IPX4/IP5X | IPX8・IP6X |
生体認証 |
顔+指紋 | 顔+指指 |
初期OS |
Android 13 |
Android 13 |
*定価は発売当時のもの。 より細かい仕様はソフトバンク・ワイモバイル各社のサイトを参照ください(SIMフリー版とキャリア版は仕様が違いますので型番を混同しないよう注意してください)。Antutuスコアは測定状況により数字が前後することがあります。
上記の通り、ほとんどの項目・仕様はReno10 Pro 5Gのほうが格上です。本来の定価が2倍も高いため、Reno10Proのほうが性能が高いのは当然ながら、実売価格の差は小さくなっています(詳細は後述)。
一方で、防水・防塵性能はReno9Aのほうが上、micro SDカードが使えるのもReno9Aだけです。この物理的な機能の違いが重要だと考える場合はReno9Aを検討する必要があります。
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では、実際に使って感じた評価を踏まえて、もう少し見ていきましょう。
比較ポイント1:デザインの違い
OPPO Reno 10 Pro 5GとReno9 Aはデザインがかなり異なります。
(左 Reno9A/右 Reno10Pro)
ざっくりとした印象を一言で書くと、Reno9Aは角ばっている/Reno 10 Pro 5Gは滑らかにカーブしたエッジデザインです。
数字上では横幅・厚みに大きな差はない2モデルですが、実際に手にするとReno 10 Pro 5Gのほうが持ちやすく感じます。これはReno 10 Pro 5Gのディスプレイガラス・背面の隅がカーブしているためです。Reno9 Aはディスプレイ・背面ともにフラットです。
ボタンの配置も変わっており、Reno9Aは本体左に音量キー/右に電源ボタン・Reno10Pro 5Gは音量キー・電源ボタンともに右側にあります。
(左 Reno9A/右 Reno10Pro)
ディスプレイはどちらも有機ELパネルで、インカメラはパンチホールとして左・中央に配置されています。Reno 9Aは本体下部のベゼル(縁)が広めです。
「どちらが良いか」という評価は好みによって分かれるところですが(とくにディスプレイがカーブしているReno10Pro 5Gは好みが分かれる)、Reno 9Aのデザインはやや古臭く感じるかもしれません。
比較ポイント2:ゲーム性能の違い
OPPO Reno10 ProとReno9 Aでは搭載されているCPUが違います。
Reno10 Pro のCPUは「Snapdragon 778」、Reno9 Aは「Snapdragon 695」というシリーズのチップを使っており、基本性能は7シリーズのほうが上位です。
ベンチマークアプリ(Antutu Benchmark/Reno9Aはライトバージョンしか動かない)の測定結果で比較するとCPU性能は約40%向上、GPU性能ともにReno 10 Proのほうが大幅に優れていることから、ゲームを遊びたいならReno 10 Pro 5Gのほうが適しています。
ただし、Reno 10 Pro 5Gは最新ゲーミングスマホほどの性能ではないため、遊ぶゲームの負荷が極端に高い3Dゲームの場合は動作が鈍く感じられる場合もあるかもしれません。
逆に、Reno9Aでも軽いゲームアプリなら普通に動作する程度の性能はあるため、ゲーム性能を重視する場合は、遊びたいアプリによって判断する必要があります。
また、スマホの保存容量はReno9Aは128GB,Reno10Pro5Gは256GBと大きな差があります。アプリをたくさん本体に保存したいならReno 10 Proのほうが有利です(SDカードに保存したいならReno9Aを選ぶ必要あり)。
比較ポイント3:充電速度と電池の違い
これは非常に大きな違いがあります。
OPPO Reno 10 Proは最大80Wの「SUPERVOOC」という超急速充電に対応し、わずか28分でフルチャージが可能です。充電器も同梱されているため、別途購入も不要です。
一方のReno9Aは最大18W、充電には2時間程がかかります。充電器は付属しませんので必要に応じて別途購入が必要です。
Reno10 Proのほうが充電速度は4倍以上も速いため、”出かける前に短時間ですぐに回復させたい”・”ゲームや動画視聴をたくさんするので1日に何度も充電することがある”というのならReno 10 Pro 5Gを推奨します。
電池容量は似たようなものですが、Reno10 Proのほうが少し減りが早い印象があります(ディスプレイのリフレッシュレートやCPUのパフォーマンスが高いため)。
比較ポイント4:SIM仕様の違い
Reno 10 Pro(SB版)とReno9 A(YM版)はどちらもnano SIMカードとeSIMカードを利用して、同時に2つの電話番号を利用する機能に対応しています。
一方で、Reno10 Proはnano SIMカードの2枚同時利用にも対応するのに対して、ワイモバイル向けReno9Aではnano SIMカードは1枚だけ対応です。
物理SIMカード2枚の組み合わせが出来るのはReno 10 Pro 5Gのみとなっていますので、利用したいサービス・契約中のSIM形状によって使い分ける必要があります。
*それぞれソフトバンク・ワイモバイル向けの端末ですが、いずれもSIMフリーです。対応周波数によって利用できる回線・通信が異なります。詳しくは使いたいサービスの動作対象端末を確認してください。
比較ポイント5:カメラの違い
カメラ性能についてはシンプルにOPPO Reno 10 Pro 5Gのほうが格上です。
Reno 10 Proには望遠レンズ(2倍相当)がありますが、Reno9 Aは広角+超広角という仕様であるため、ズーム性能には差が出ます。
Reno 10 Proのズーム写真 | Reno9 Aのズーム写真 |
上記は全く同じ距離からデジタルズーム20倍相当(Reno9Aは6倍→トリミングで切り出し)で比較したものです。Reno9 Aだとズーム性能が足りなくて文字が潰れてしまう部分も、Reno 10 Proなら微細な部分も確認出来ます。
ただ、Renoシリーズのカメラは他社の上位モデル・最先端のカメラ機能特化機種ほどの性能はないため、どちらもほどほどのカメラ性能という評価です。定価が10万円を遥かに超える高級機には及びませんので、過度な期待は禁物という印象です。
比較ポイント6:価格の違い
OPPO Reno10 Pro 5Gは定価8万円、Reno9Aは定価4万円にてそれぞれ2023年に発売されました。しかし、今ならもっと安く白ロム(本体のみの二次流通品)を手に入れることが可能です。
2024年1月時点でReno10 Pro/Reno9 Aはソフトバンクショップ・ワイモバイルショップで通常購入することも可能ですが、今は楽天市場やヤフーショッピング、メルカリなどのフリマで買うと定価の半額以下も狙えます。
価格相場/モデル | Reno 10 Pro 5G (定価80,640円) |
Reno9 A (定価41,400円) |
ヤフーショッピング | 未使用 43,000円前後~ 【出品一覧をみる】 |
未使用 26,000円前後~ 【出品一覧をみる】 |
楽天市場 | 未使用 43,000円前後~ 【出品一覧をみる】 |
未使用 27,000円前後~ 【 出品一覧をみる】 |
メルカリ | 未使用 40,000円前後~ 【出品一覧をみる】 |
未使用 25,000円前後~ 【出品一覧をみる】 |
*実際の価格・在庫はショップ・出品により異なります。最新情報は上記の一覧から各自で確認してください。特に個人売買売買では商品の状態や保証に注意してください。
上記の通り、2024年1月現在ではもともと4万円ほどの価格差があった2機種は、1.5万円程度の差まで縮まっています。Yahoo!ショッピング・楽天市場店では各種ポイントアップにより高い還元を受けられたりしますので、各自有利なサイトでReno10Pro5G/Reno9Aを手に入れるチャンスを狙いましょう。
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