一般的に発売日から時間が経過したiPhone・スマートフォンは次第に価格は安く、キャンペーンや値引きが増加していくものながら、2022年夏時点でApple iPhoneの販売価格は異例の値上げが続いています。
Appleは為替相場の大変動を受けて、2022年7月よりiPhoneシリーズの直営店販売価格を最大4万円も値上げしました。この値上げ価格はiPhoneを取り扱うショップへの卸価格にも影響し、SIMフリーiPhoneを扱う各店でも続々と値上げが実施されています。
ここでは2022年7月時点において、大きく価格が変わってしまった日本国内のiPhone 13 Proを安く買えるキャンペーン・値引きシステムを各社の最新情報で改めて比較して、2022年9月に発表・発売されるであろうiPhone 14 Pro(仮称)を待つべきか、今すぐiPhone 13 Proを手に入れるべきか検討してください。
iPhone 13 Proの各社価格
まずは2022年7月9日時点における、iPhone 13 Pro (128GBモデル)の各社販売定価を比較してみましょう。
取扱店 | iPhone 13 Pro 128GB 値引き前の定価 |
アップルストア公式 | 144,800円 |
NTT docomo | 142,560円 |
au | 143,040円 |
SoftBank | 144,000円 |
楽天モバイル | 153,800円 |
*2022年7月9日時点、各社公式オンラインサイトの場合。
従来、楽天モバイルではアップルストアのSIMフリー(契約なし)の販売価格準拠の「4キャリア最安値」をアピールしていました。しかし、7月8日の値上げ後から楽天のiPhoneは「4キャリア最高値」の割高販売になってしまいました。
2022年7月の楽天価格値上げ後時点で、iPhone 13 Pro 128GBモデルの通常価格が一番安いのは、僅差ながらドコモモデルです。
割引を一切使わないのであればドコモから買うのが安いということになりますが、通常スマートフォンの購入時には以下のような各社の割引・キャンペーンが適用出来ます。
iPhone 13 Proの割引・キャンペーン比較
ここでは2022年7月時点で確認できた、各社のiPhone 13 Proの購入時に使える割引・キャンペーンによる割引価格を比較していきます。
ソフトバンクモデル 定価144,000円 |
ウェブ割(MNP) ▲21,600円値引き |
トクするサポート+ ▲61,200円支払い免除 |
負担額 61,200円 |
*割引の詳細条件、料金プラン、残価設定型プログラムは公式サイトの料金シミュレーション等を参照ください。
auモデル 定価143,040円 |
au Onlineshopおトク割(MNP) ▲22,000円値引き |
スマホトクするプログラム ▲65,760円支払い免除 |
負担額 55,280円 |
*auでは新規向け、U22向けキャンペーンもあります。
ドコモモデル 定価144,000円 |
5G WELCOME割(MNP) ▲22,000円値引き |
いつでもカエドキプログラム ▲69,960円支払い免除 |
負担額 50,600円 |
*ドコモではオンライン手続き時、事務手数料の優遇があります。
楽天モデル 定価153,800円 |
初めての契約 3,000ポイント |
契約同時購入 16,000ポイント |
アップグレードプログラム加入特典 5,000ポイント |
アップグレードプログラム ▲76,904円支払い免除 |
負担額 76,896円 +最大24,000ポイント |
*楽天モバイルの特典適用には指定条件のクリアが必要です。アップグレードプログラムの利用には楽天カードでの48回払いの割賦契約が必要です。
上記4キャリアの割引・負担減額プログラムを使った場合でiPhone 13 Pro 128GBモデルの価格を並び替えると・・・
・ドコモ 負担額50,600円
・楽天モバイル 負担額 52,896円
・au 負担額 55,280円
・ソフトバンク 負担額61,200円
*楽天ポイントを1ポイント=1円相当として充当した場合。
このような順番、負担額になります。各社で割引条件・返却プログラム条件が若干異なるものの、乗り換え前提なら5~6万円程度の負担で今でもiPhone 13 Proを買えます。
[追記]ソフトバンクは2022年7月13日、ドコモは7月15日からiPhoneの超大幅値上げを実行します。上記価格で買えるのは値上げ前までとなりますのでお急ぎください。[参考]iPhone 14 Proは高くなるのか?考察と予想
Appleは毎年9月に新しいiPhoneを発表・発売するのが恒例であり、2022年も9月に新型のiPhone 14 Proを発売する可能性が極めて高いと予想されます。
今回2022年7月に値上げされたiPhone 13シリーズも、2021年9月24日より発売が始まっていました。例年であれば、今頃はiPhone 13は値上げではなく「世代交代前の割引増強」が行われても可怪しくない時期だったのです。
しかし、iPhone 13発売当時(2021年9月)と2022年7月時点では、為替相場が変動し、円の価値が20%近く安くなってしまったため、輸入製品であるApple iPhoneシリーズの国内価格が変わってしまいました。
一方でAppleのiPhone価格は海外では変更されておらず、あくまで2022年7月の値上げは「円安の影響」のみが反映された形であると推測されます。
したがって、2022年9月モデルのiPhone 14シリーズが発売された場合には、iPhone 13シリーズの現価格が14シリーズへ適用→ 型落ちになったiPhone 13は若干の値下げが実施されることもありえます。
(過去のiPhone発表時に、ドル基準の値引きが行われてきた)
iPhone 14 ProとiPhone 13 Proで機能に大きな変化・仕様変更がない(マイナーチェンジ)である・円相場も現在のレートを維持した場合、生産コストに大きな影響がなければ、今の(2022年7月値上げ後の)「iPhone 13 ProとiPhone 14 Proの発売時価格は同等に設定される可能性ならあります。
しかしながら、他社製品でも2021年→2022年モデルで性能がアップグレードされたことに合わせて価格が大きく値上げされる例もあります。アップルでも新型は価格が高くなる傾向にありますので、iPhone 14 ProがiPhone 13 Proより安くなることはまず無いでしょう。
以上から「新型に拘わるなら、iPhone 14 Proを待つ」ことをオススメします。今iPhone 13 Proを買っても(キャンペーンを使わなければ)安く買えるわけでもなく、あと2~3ヶ月で型落ちしてしまうと考えると「買い時」とは言い難いです。
安いiPhoneが欲しいなら、割安に買えるリユース・中古品やiPhone 13よりも旧型のアウトレットモデルの購入検討を推奨します。