2021年夏モデルスマートフォンとして日本に投入された5Gハイエンドモデル Galaxy S21シリーズのau・ドコモ販売ランキングが公開されました。
ドコモでは、集計期間2021年5月3日~9日の週間ランキングにおいて、Galaxy S21 Ultra (SC-52B)がランキング2位、Galaxy S21(SC-51B)は5位に新登場しました。
iPhoneを除けば2021年春モデルの激安5Gスマートフォン AQUOS sense5G (SH-53A)がこれまで圧倒的に売れていましたが、ドコモオンラインではGalaxy S21 UltraがAndroidで一番売れているという事実があります。
この結果はauでも似たような傾向が見られます。
auの公式オンラインランキングでは(集計時期非公開)、1位はソニーの人気モデル Xperia 5 II (SOG02)、2位はドコモでも人気のAQUOS sense5Gがトップを維持していますが、3位に新モデルGalaxy S21+(SCG10)・4位にGalaxy S21 (SCG09)が居ます。
2021年夏モデルのGalaxy Sシリーズ3モデルは、それぞれドコモだけがUltra、auだけがS21+を扱い、スタンダードなS21は両社が販売しています。
(左Galaxy S21 Ultra, 右 Galaxy S21実機)
今回2社が公開した発売直後のランキングから、ドコモでもauでもより大画面のGalaxyが売れていることが判ります。
Galaxy S21シリーズの違い・比較
2021年夏モデルのGalaxy S21シリーズは、すべて5G対応のハイエンドモデルです。それぞれ兄弟3機種には共通した機能・仕様部分も多くありますが、Galaxy S21/S21+/S21 Ultraは単にサイズが違うスマホというわけでもありません。
3モデルの主な仕様の違いをピックアップして比較してみると、以下のようになります。
主な仕様 | Galaxy S21 | Galaxy S21+ | Galaxy S21 Ultra |
取り扱い | docomo, au | au | docomo |
ディスプレイサイズ | 6.2インチ フルHD+ |
6.7インチ フルHD+ |
6.8インチ Quad HD+ |
Sペン |
非対応 |
非対応 |
対応 |
サイズ | 縦:152mm 横:71mm 厚さ:7.9mm |
縦:162mm 横:76mm 厚さ:7.8mm |
縦:165mm 横:76mm 厚さ:8.9mm |
重さ | 171グラム | 200グラム | 228グラム |
電池容量 | 4,000mAh | 4,800mAh | 5,000mAh |
CPU | SDM888 | SDM888 | SDM888 |
メモリ(RAM) | 8GB | 8GB | 12GB |
ストレージ(ROM) | 256GB | 256GB | 256GB |
カメラ | 超広角12MP 広角12 MP 望遠 64MP |
超広角12MP 広角12 MP 望遠 64MP |
超広角12MP 広角108 MP 望遠① 10MP 望遠② 10MP |
販売価格 | docomo:99,792円 au:118,540円 |
au:138,730円 | docomo :151,272円 |
予約特典 |
Galaxy Buds+ | Galaxy Buds Pro | Galaxy Buds Pro |
*2021年5月13日時点。より詳細なスペックや割引・キャンペーンは公式HPを参照。
スマートフォンの本体サイズはGalaxy S21→ Galaxy S21+→Galaxy S21 Ultraの順番で大きくなっていきます。
CPU(SoC)はすべて同じQualcomm Snapdragon 888が搭載されており、Galaxy S21 Ultraのみが12GBとなっていますが処理性能はほぼ同等です。Antutuベンチマークスコアで言えば約70万点(ver 8系統時)です。
参照:Galaxy S21のAntutuベンチマークスコア測定結果
Galaxy S21とGalaxy S21+の画像を並べると、ぱっと見では違いが分かりません(ファントムバイオレットはS21にしかないカラーであるため、左がGalaxy S21, 右がGalaxy S21+だと実は明らかに判ります)。
Galaxy S21とGalaxy S21+の違いは、ディスプレイのサイズ・本体の大きさや重さ、そして電池の容量くらいです。カメラを含めて内面的な性能・仕様はほぼ同等です。
それと、予約特典のGalaxy Budsワイヤレスイヤホンにも違いがあります。
Galaxyのイヤホンは、それぞれ市場価格Galaxy Buds+ 1.4万円・Galaxy Buds Proは2.2万円ほどで国内でも買うことが出来ます。
販売価格はGalaxy S21+(SCG10)のほうがGalaxy S21(SCG09)より2万円高いものの、それでもauではGalaxy S21+を選ぶユーザーが多かったという結果になりました。
多少値段が高くとも、予約特典が豪華でより画面が大きく、電池容量も大きなGalaxy S21+に魅力を感じるauユーザーが多かったと分析出来ます。
最高峰 Galaxy S21 Ultraの魅力
Galaxy S21シリーズ3兄弟のうち、S21とS21+は画面とボディの大きさ・電池容量くらいしか違いが無いのに対して、Galaxy S21 Ultraはディスプレイ解像度・ガラスデザイン・カメラ・メモリなど、いくつか大きな違いがあります。
仕様部分で決定的に異なるのは、Galaxy S21 Ultraだけが1億800万画素のメインカメラ・光学3倍と10倍相当の望遠レンズを採用している点です。
Galaxy Sシリーズのスマホはカメラ性能がいずれも高くなっているものの、カメラセンサーと画素数が高いGalaxy S21 Ultraが優れています。特にズーム(望遠)性能を比較するとGalaxy S21 UltraはS21/S21+と明確な差が出ます。
☆「Galaxy S21 UltraとS21のカメラ画質の違い・作例はこちら」
*Galaxy S21とGalaxy S21+のカメラは全くの同等です。
デザイン面ではGalaxy S21/S21+はディスプレイがフラットガラスになったのに対して、Galaxy S21 Ultraはエッジ・ラウンド形状という違いもあります。
(Galaxy S21を横から見たところ)
(Galaxy S21 Ultraを横から見たところ)
Galaxy S21 Ultraのディスプレイガラスは左右の縁が滑らかにカーブしています。このカーブデザインにより大きな画面を配置することが出来るという利点がある一方で、誤タッチしやすい/保護ガラスフィルムが貼りづらいといったデメリットもあります。
ディスプレイ周りではさらにGalaxy S21 Ultraは高い解像度(Quad HD+)とSペンに対応するというメリットもあります。
滑らかで微妙な筆圧の違いも表現出来るSペンは、これまでスマホでは「Galaxy Note」シリーズにだけ採用されていました。「Sシリーズ」としては今回のGalaxy S21 Ultraが初対応です(Sペンは別売り)。
以上のように、auの「Galaxy S21とGalaxy S21+の違い」に比べて、ドコモユーザーは「Galaxy S21とGalaxy S21 Ultraの違い」を選択すると、さまざまなメリット・デメリットを判断する必要があります。
Galaxy S21 Ultraだけの優れたポイントは、
・1億画素の超高解像度カメラ
・光学3倍/10倍の望遠カメラ
・Sペン対応の高解像度ディスプレイ
・大容量12GBのメモリ
・豪華なGalaxy Buds Proの予約特典
などがあります。これらの要素により、本体価格が5万円以上高いGalaxy S21 Ultraのほうが売れているようです。
auユーザー、ドコモユーザーともに、「安いから」という観点でスマホを選ぶのならGalaxy S21よりも安い選択肢はいくらでもあります。
「Galaxy S21シリーズを買う」というハイスペック志向のユーザーでは、より上位の高性能・高機能モデルが欲しいという傾向にあると言えそうです。
ソース:NTTドコモ- 売れ筋ランキング
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