2021年に登場した携帯各社の新料金ブランドは「20GB」のギガ容量を一律で基本料金に含んだ料金プランです。この「20GB→30GBへアップしました」でどれくらい使えるのか、多いのか少ないのかピンと来ない人向けに具体的な利用可能目安を解説します。
*以下、アハモの旧仕様の場合です。現在は30GBへ増えていますので、「以下の1.5倍使える」と思ってください。
NTTドコモの新料金ブランド「ahamo」では月額基本料金に20GBのデータ容量が初めから含まれています。20GB以外の容量プランは選択肢が無く、「新プランのアハモは安い」というニュースやクチコミ、評判を聞いただけでプラン変更してしまうと、20GBの容量がぴったり合う人以外にはデメリットも多いのが実情です。
従来のドコモプラン(現在はアハモと区別するために総称して”ギガプラン”と呼ばれます)では充実サポートを前提に、小容量から大容量のデータを使う(インターネットをたくさん使う)人向けにプランを選ぶことが出来ます。
容量を選べないアハモプランに変えてしまうと、中容量では足りない人にとっては速度制限によってネットが遅くなることでイライラする、容量を必要としないユーザーには逆に割高になってしまうなんてこともありえるのがアハモを含む新ブランドプランの特徴です。
KDDIの新ブランドプラン「povo」(ポヴォ)・ソフトバンクの「LINEMO」(ラインモ)の場合も基本料金に20GBが含まれており、20GBより小さなプランはありません(povoの場合は”トッピング”によって1日ネット使い放題にしたり、ラインモはLINEアプリのネット使い放題など一部特殊なインターネットの使い方も出来ます。詳細は後述)。
アハモ・ポヴォ・ラインモの料金設定は「20GBのインターネット容量を含んだ料金としては安い」のであって、世の中にはもっとスマホを安くお得に契約できる格安スマホプランもあります(誰でも月額0円でずっと維持できるプランすらあります。スマホを永久0円維持するテクニックはこちら)。
携帯各社の新ブランドプランと、格安スマホプランのどちらを選ぶべきかはユーザーの使い方次第となっていますので、プラン変更を検討する場合はまず「20GBで何が出来るのか・自分は20GBで足りる or 多すぎるのか」を確認するところから始めましょう。
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20GBを使い切るまでのスピード/時間
まず、「20GBで何が出来るか」を説明する前に「20GBを使い切るまでに掛かる時間」について事前知識をつけておきましょう。
アハモでは4G/5G通信のサービスが基本料金プランに含まれており、5G対応の最新iPhoneやスマートフォンを用意すれば、基本料金内で超高速な次世代通信を利用できます。
(現在iPhone12はアハモでは購入不可。事前にドコモプランで購入手続き→プラン変更で買えます)
2021年5月時点、アハモの回線を利用した5Gサービスの最大下り通信速度は4.2Gbpsです(通信速度は利用機種・エリアによって異なります)。
この「4.2Gbps」という最大通信速度でインターネットに繋がった場合、計算上は約38秒で20GBを使い切ることになります。
通常は「20GB」という大容量ファイル・転送サイズをスマホで通信するような状況は考えづらいものの(ベストエフォートの速度がそのまま出ることもあり得ない)、ソフトウェアの更新や大容量のアプリファイル転送を一度に実行すると、1日どころか数分~数十分程度で速度制限が課せられることは十分にありえます。
これまでスマホで容量を全く気にせず使い放題プランを使ってきた場合・パソコンやタブレットをテザリングで接続させて大容量通信を使いたい場合には、5G通信に対応した新プラン+5Gスマホの組み合わせで使うと、今までよりも何倍も早くギガが無くなることも想定しておきましょう。
では、実際に20GBで使えるインターネットの内容・目安を見ていきましょう。
20GBで使える通信量の目安と具体例
「スマートフォンで消費されるギガ容量は、使い方によって変わる」ということは、スマホ知識があまり無い人でもなんとなく理解は出来るでしょう。
ここでは「ワイモバイル」とラインが公式サイトでアナウンスしている、利用用途ごとの目安をアハモ・ポヴォ・ラインモの20GB分に再計算しています。
メール送受信の場合
利用の想定 | 1通あたり500KB *小さな写真などを含む |
20GBで使える量 | 約42,000通 (1日あたり1400通) |
iPhoneで撮影した写真を送受信する場合、写真のサイズをオリジナルで送ると3~5MBくらい、中サイズにすると100KBくらい(0.1MB)に圧縮されます(サイズは写真の種類に依ります)。
写真を大きなサイズで送受信したとしても、毎日何百通と使い続けても20GBに到達することは少ないはずです。
テキストだけのメールであれば500KB未満であることも多いため、一般的なメール利用で消費するギガはほぼ無視できるレベルで小さなものだと考えても良いでしょう。
LINE通話の場合
利用の想定 | 通常の通話利用 |
20GBで使える量 | 約1,140時間 (1日あたり38時間) |
LINEの通話機能を使う場合、毎日24時間ずーっと接続し続けても20GBには届きません。そのくらい、LINE通話で使う容量は取るに足らない小さな量です(アプリの利用やデータ更新などに別途通信が発生することもあります)。
LINEビデオ通話の場合
利用の想定 | 通常のビデオトーク利用 |
20GBで使える量 | 約66時間 (1日あたり2時間) |
LINEの動画付き通話機能を使う場合、声だけの通話に比べて通信量は非常に大きくなります。しかし、それでも毎日2時間以上の利用が可能です。
毎月それぞれ3時間程度の通常通話+ビデオ通話時間利用であれば、1GBも要りません。
ニュースサイトを閲覧する場合
利用の想定 | 1ページあたり300KB |
20GBで使える量 | 約70,000回表示 (1日あたり2300回) |
ウェブテキストと小さな画像を掲載した程度のウェブページであれば、毎日1000回以上の閲覧をしても20GBに届くことはないでしょう。
ただしウェブサイトに大量の画像や動画が埋め込まれていた場合はもう少し消費容量が増えます。リッチなコンテンツが掲載されているサイトではデータ消費量が増えます。
例えば、当サイト(https://mvno.xsrv.jp/)の場合はトップページの表示には約700KBが必要です(2021年5月時点)。これでも計算上は毎日1000回くらいアクセスしても大丈夫です。
音楽ダウンロードの場合
利用の想定 | 中程度の音質ストリーミング *1曲4MBサイズ |
20GBで使える量 | 約5000曲 (1日167曲) |
スマホでは音楽をサブスクリプション(月額料金制のストリーミング)サービスで聞くことも多いと思いますが、毎日100曲以上を聞き続けても20GBに到達することは難しいでしょう。
音楽を聞ける時間として換算するなら1曲4分として、毎日およそ11時間分です。通勤・通学でそれぞれ1時間ずつ(合計2時間)使う程度なら、20GBも必要ありません。
「Amazon Music Unlimited」などスマホ本体に音楽ファイルを保存できるタイプであれば、インターネット音楽再生をよく使うユーザーでも20GBも要らないはずです。
ゲームアプリを利用する場合
iPhone・スマートフォンでゲームアプリを遊ぶ場合、「20GBでどれだけ遊べるか」という基準はアプリ・サービスごとに異なるため、具体的な目安はありません。同じアプリであってもバージョンやデータ更新がある日/ない日によって、消費されるギガは大きく異なります。
1アプリの初期ダウンロードだけで1~2GB以上を消費するものもありますので、高品質ゲームアプリを毎日のようにダウンロードする場合は20GBでは足りなくなる可能性はあります。
一方で、ダウンロード済みのアプリを遊ぶだけならほとんど通信容量を必要としないタイプのものもあり、アプリではモバイル通信を使用しないような設定+自宅のWi-Fiだけでゲームアプリを更新するなど設定次第で通信量の節約は可能です。
動画閲覧の場合
利用の想定 | 中画質の動画再生 *1分あたり4MB |
20GBで使える量 | 約85時間 (1日あたり2.8時間) |
YoutubeやAbema TVなどで動画を見る場合、中画質程度であれば毎日2~3時間を見続けることが可能です(中画質レベルなら速度制限が掛かった状態でも再生可能なことがあります)。
ただし、こちらも最高画質(フルHDや4K、それ以上の画質や高フレームレート)で動画をダウンロードしたりすると、上記より極端に早くギガが無くなることもありえます。例えばiPhone 12で撮影出来る最高画質/4K 60fpsでは1分あたり約440MBであるため、45分程度の動画で20GBを超えます。
アハモでは「20GBあればだいたい大丈夫」という表現をしています。
動画を見る場合でもわかるように、20GBあれば「画質を高くしなければかなりの長時間使うことが出来る」とも言えますし、「高画質で見たい派の人には20GBは全然足りない」とも言えます。
”多いぶんには(料金が高くても)構わない”と考えるのなら良いのですが、20GBも必要ない人にとってはお金の無駄になってしまいます。
20GBプランの料金・サービス比較
各社の新料金プラン「アハモ/ポヴォ/ラインモ」は月額2,728円~2,970円の料金には、いくつかのサービス・オプションがあります。
主なサービス | ahamo(docomo) | povo(au) | LINEMO(SB) |
月額基本料金 | 2,970円/月 | 2,728円/月 | 2,728円/月 |
使えるギガ容量 | 20GB | 20GB | 20GB |
通話料金 | 5分以内無料通話 | 従量課金 | 従量課金 |
通話オプション | かけ放題+1,100円 | 5分以内 +550円 かけ放題+1,650円 |
5分以内 +550円 かけ放題+1,650円 |
キャリアメール | 無し | 無し | 無し |
(2021年5月時点)
新ブランドプランでは通話料金に関しては、アハモでは5分以内のかけ放題コミ、povoとラインモはオプションとして5分以内かけ放題・通常のかけ放題を用意しており、通話を使わない~少し電話する~たくさん電話をするユーザーにも対応できます。
povoには”トッピング”という単発利用のオプションとして、1日だけネットを使い放題に出来るサービスもあります。
また、ギガ容量が足りなくなって速度制限が掛かった場合には「データ追加」として高速通信を有料で復活させるオプションもあります。ただし1GBで550円と激高です。
「通話をたくさんしたい」/「たくさんの容量を使いたい」人にとってはアハモ・ポヴォ・ラインモの新プランでも金に糸目をつけないのなら対応させるオプションが存在します。しかし、ギガ容量に関しては20GB以下の選択肢はありません。
20GBまで2,178円、1GB未満なら無料のスマホ契約
月額3千円前後の料金を高い、20GBも必要ないと考えるユーザーには、楽天モバイルの最新料金プラン「Rakuten Unlimited VI」が最強です。
アハモプランではギガを全く使わなくても月額3千円の請求が発生するのに対して、楽天モバイルでは利用量が少なければ料金が最安0円まで下げられます。
毎月のデータ通信が0~1GBの間なら、月額料金は0円となります。一時的に割引が適用されて0円になるのではなく、永久0円維持も可能です。
20GBまで使ったもアハモより安い800円も安い2,178円です。通話料金もアプリを使えばタダです。
楽天モバイルでは2021年4月30日から正式にiPhoneも利用できるようになり(対応のモデルのアップデートが必要です。詳しくはこちら)、iPhoneユーザーがアハモより安く使いたいスマホプランを探しているのなら、まず楽天モバイルを契約して試しましょう。