2021年、新しいiPhoneの欠点の一つと考えるユーザーも多かった「マスクをしたままでロック解除」がApple Watchを持っていれば可能になりました。

Apple iPhoneシリーズでは2017年モデルのiPhone X 以降(iPhone SE(2020)を除く)の新型機種では、「Face ID」という顔認証によるロック解除が出来るようになった代わりに、指紋認証センサーがなくなりました。

Face IDは通常マスクをしていると動作しないため、外出時にマスクが必須なwithコロナ時代では不便を感じるユーザーも少なくない状況でした。

この欠点を部分的に解消出来るのが、iOS 14.5の新機能「マスク着用時に Apple Watch で iPhone のロックを解除する」です。

iPhoneとApple Watchでロック解除が出来る条件

「iPhoneの画面ロックをApple Watchで解除する」という機能を使うには対応するiPhoneとApple Watchが必要となります。

対応必要条件iPhone:iPhone X以降のFace ID対応モデル/iOS14.5以降
Apple Watch:Series 3以降のモデル/Watch OS 7.4以降


Apple Watchからロック解除が出来るiPhoneは、Face ID(顔認証)に対応するモデルのみです。指紋認証センサーが搭載されていたiPhone SE ・iPhone 8/iPhone 7/iPhone 6sなどのシリーズは非対応です。

具体的には2021年5月時点で、iPhone X(2017年型)・iPhone XS/iPhone XS Max/iPhone XR(2018年型)・iPhone 11/iPhone 11 Pro/iPhone 11 Pro Max (2019年型)・iPhone 12/iPhone 12 mini/iPhone 12 Pro/iPhone 12 Pro Max (2020年)があります。

iPhoneであれば、SIMフリーモデルでもソフトバンク/au/楽天/ドコモなどから購入したモデルでも利用可能です。

Apple Watch側の対応状況は、2017年に発売された「Apple Watch Series 3以降」のすべてのApple Watchが対応します。

具体的には、Apple Watch Series 3,4,5,6,SE(GPS/GPS+Celluler), NIKEモデルなどがあり、アップルストアで購入したもの・携帯ショップで購入したもの・家電量販店等で販売されているものなど、モデルに依らず「Series 3以降」の機種であればどれでも利用可能です。

旧型のApple Watch初代・第二世代は非対応となっているため、ロック解除機能が使いたい場合は買い替え時期です。

ただし、iPhoneはiOS 14.5以降・Apple WatchはWatch OS7.4以降にソフトウェアアップデートが必要となります。購入時のバージョンが古い場合は、利用前に最新OSに更新・設定が必要となります(詳細な利用設定条件はアップル公式サイトを参照ください)。

一番安く買えるロック解除対応Apple Watch

アップルストア(および取扱店)で買えるApple Watchは何十という種類があります。Apple Watchはモデルによって販売価格も異なり、低価格で買えるモデルから10万円以上の高級モデルまで、ユーザーが選ぶことが出来ます。

Apple Watchの価格は、主に以下の要素で変わります。

・Apple Watchのシリーズ(世代)
・Apple Watchのケース素材
・Apple Watchのケース(本体)の大きさ
・GPSモデルかGPS+Cellulerモデル
・バンドの種類

Apple Watchのシリーズ(世代)は、新しいモデルになるほど高い傾向にあります。2021年5月時点で、Face ID対応iPhoneのロック解除が出来るのは「Apple Watch Series3以降」とされているように、一番古いApple Watch Series 3が一番安く、Series 6は高めです。

Apple  Watchのケース素材は、「アルミニウム」・「ステンレススチール」・「チタニウム」・「セラミック」などがあります(シリーズによって選べるケース素材は異なる)。

Apple Watchのケースで一番安いのは「アルミニウム素材」のモデルです。アルミニウムケースでも限定モデルなど場合は価格が高いこともあります。

Apple Watchのケース(本体)の大きさについては、同じ世代であれば画面が小さいほうが安くなります。Apple Watch Series 3は38mmと42mm、Series 4以降は40mmと44mmのそれぞれ2種類ずつがあります。

Apple Watchの機能では、GPSモデルのほうが安くなります。ソフトバンク・au・ドコモの携帯電話番号と連携して単独通話・データ通信が出来る「GPS+Cellular」モデルは価格が高めです(価格差は世代によって異なる)。

Apple Watchのバンドの種類では、スポーツループ/スポーツバンド/ソロループなどが最安です。バンドの種類はApple Watchのロック解除機能に影響しないため、必要に応じて自由に交換して利用することが出来ます。

Apple Watchのバンドはケースサイズが合っていればアップル純正以外のバンドも使うことが出来るため、安いモデルを買ったあとに追加購入するのもオススメです。

関連記事:[バンド互換性の解説]Apple Watch Sereis6(2020年モデル)やWatch SEにSeries3/4/5旧型のアクセサリーは使える?

解除対応最安のApple Watchはコレ!

前項で解説したとおり、Apple Watchは「仕様の組み合わせ」で価格が決まります。

・Apple Watch Seriesは「3」が最安
・ケースの素材は「アルミニウム」が最安
・ケースのサイズは小さい「38mm」が最安
・モデルは「GPSのみ」が最安
・バンドは「スポーツループ」が最安

というすべての条件を満たした、Face ID対応のiPhoneを最も安くロック解除連携出来るApple Watchのモデルがこれです。

アップルの公式価格では「Apple Watch Series 3 GPSモデル シルバーアルミニウムケースとホワイトスポーツバンド38mm」と「Apple Watch Series 3 GPSモデル スペースグレイアルミニウムケースとブラックスポーツバンド 38mm」が21,760円で一番安く買えるモデルです(2021年5月1日時点で、Watch Series3の他のバンド・ケース素材は販売終了となっています)。

他のシリーズとの価格差は以下の通りです。

モデル 最安値モデルの公式価格
Apple Watch Series 3 21,760円~
Apple Watch SE 32,780円~
Apple Watch Series 6 47,080円~

(2021年5月2日時点、Apple Storeの場合)

廉価版となるApple Watch SEよりも、型落ちのApple  Watch  Series 3のほうが1万円以上安いモデルを選ぶことが出来ます。

なお、Apple Watch Series 4とSeries 5は公式での販売が終わっています。一部在庫は量販店等に残っていることもあります。

公式ショップで販売が終わっている型落ちモデル・バンドやケースの組み合わせが買いたい場合は、個別のショップ在庫状況を確認する必要があります(価格は販売店ごとに異なります)。

☆「アマゾンでApple Watchシリーズのすべてを見る

価格重視で一番安く買えるのは上記の通りApple Watch Series3となっていますが、機能を重視して新しいモデルを買いたい場合には、それぞれの機種の違いをよく理解して選びましょう。

特に、画面の大きさについてはApple Watch Series 4以降(40/44mm)のほうが専有面積が大きく、見やすくなっています。

処理性能面でも、Apple Watch Series 3の「S3チップ」から、シリーズごとに「S4」/「S5」(Apple Watch SEも同じ)/「S6・U1チップ」と世代ごとに変わっています。

S3チップに比べてApple Watch SEは最大2倍の高速化、さらにApple Watch Series 6はSeries 5に比べて最大20%高速化しています。

内蔵容量については、Apple Watch Series 3(GPS)は16GB 、Series 4は2倍の16GB、Series 5以降は32GBに増えました。

バッテリーの駆動時間(電池持ち)については世代に依る違いはほとんど無く、いずれも最大18時間程度の利用が可能とされています。

アップルウォッチのシリーズごとの違い・進化点やメリット・デメリットを比較したい場合、「ノジマ-Apple Watch 最新シリーズ6まで徹底比較まとめ」が非常にわかりやすく解説されていますので、「一番安いモデル」以外の部分で機種選びに迷った場合は参照ください。

iPhoneマスクしたままでロック解除 一番安く買えるApple Watchの価格と機能比較-利用条件