2021年12月に新発売されたグーグル純正のワイヤレス充電器「Pixel Stand 第2世代」の購入レビュー・評価です。

Google Pixel Standは第1世代では最大10Wまでの充電速度であったところ、第2世代モデルでは最大23Wの急速ワイヤレス充電に対応します。

ワイヤレス充電の「Qi」規格に対応したスマートフォン・iPhoneだけでなく、イヤホンも充電可能なコイルが内蔵されており、多くのデバイスをPixel Stand2だけで充電できる便利なアイテムです。

一方で、すべての機器を充電できる・急速充電できるわけではなく、利用時に注意したほうが良い点も確認出来ましたので、実際に使った感想・いくつかのスマホやイヤホン製品での動作状況を公開します。

Pixel Stand2は冷却ファン搭載

Google Pixel Stand(第2世代)には、1.5メートルのType-C to Type-C USBケーブルと最大30W対応のACアダプタ(PD3.0, PPS対応)が同梱されており、すぐにスマートフォンを充電出来るセットが入っています。

Pixel Stand2を使い始めて最初に気になったのは、耳を澄ますとわずかに聞こえる動作音です。

外観からは見えませんが、スマートフォンの充電時に充電器の隙間から極僅かに風が出ていることが感じられます。原理的な問題でワイヤレス充電を行うと少なからず端末・充電器が発熱するため、冷却ファンが動作することで充電中に動画を見たりしても、高温状態になるリスクを下げられます

ファンの動作音はかなり小さな音ですので、就寝時に枕元にでも置かない限り、耳障りに感じることもないでしょう。

Pixel Stand2でiPhone Proシリーズも充電出来る

Google Pixel Stand2は、グーグルのサイトでは対応機種として「Pixel 3」「Pixel 4」「Pixel 5」「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」のワイヤレス充電機能があるスマートフォンを挙げています。

Pixelスマートフォンの場合は充電中にGoogleアシスタントを利用できる機能があります(セットアップが必要)。

ワイヤレス充電機能だけであれば、Google Pixelスマートフォン以外の端末でも充電可能であり、iPhone 11・iPhone 12・iPhone 13のPro/Pro Maxシリーズで充電が出来ることを確認しました。

(iPhone 11 Proを充電している様子)

国内で流通しているワイヤレス充電規格の多くは「Qi」を採用しているため、多くのデバイスを充電出来るはずです。

*個別の製品の充電可否は各メーカーにお問い合わせください。当ページでの検証結果を含めて、Google Pixel以外の他社製品で動作することを保証するものではありません。

Goolge Pixel 7 Pro (2022年モデル)をPixel Stand2で充電した場合、以下のようなスピードで充電されます。

・スタート時 残量10%
→30分後 残量40%
→60分後 残量61%
→134分後 残量100%

平均すると1分あたり約0.67%の充電速度となり、Pixel 7 Proを計算上0%→100%まで満充電するには2.5時間掛かります。

純正であるPixel Stand2との組み合わせではPixel 7 Proは最大23W、Pixel 7は最大20Wの出力が出ているはずです。

Apple iPhone 12 Pro MaxをPixel Stand2で充電した場合、以下のようなスピードで充電されます。

・スタート時 残量9%
→28分後 残量21%
→37分後 残量25%
→158分後 残量75%

平均すると1分あたり約0.42%の充電速度となり、iPhone 12 Pro Maxを計算上0%→100%まで満充電するには4時間近く掛かります。

iPhoneのワイヤレス充電時に急速充電にならないため注意が必要です。

Pixel Stand2を用いてGalaxy Note 20 Ultra(バッテリー容量4500mAh)を充電した場合、以下のようなスピードで充電されました。

・スタート時 残量35%
→18分後 残量47%
→39分後 残量59%
→86分後 残量86%

平均すると1分あたり約0.59%の充電速度となり、Galaxy Note 20 Ultraの充電には計算上0%→100%まで約2.8時間掛(170分)かります。

Galaxy Note20 Ultraでは「急速ワイヤレス充電」状態で充電出来ますが、通常のケーブル接続時より長く時間が掛かります。

iPhone 12 miniは充電位置が合わない

Pixel Stand2では内蔵されているコイルの位置関係から、充電が出来ない(位置合わせが必要)スマートフォンがあり、iPhone 12 miniを縦においた場合には充電が始まりませんでした。

iPhone 12 miniのワイヤレス充電位置はPixel Stand2に対してほんの少し低いようで、iPhoneを傾けたり、下にスポンジなどを挟んで高さを調整すれば、充電できないこともありません。

(iPhone 12 miniを斜めに立てかければ充電する)

Pixel Stand2のスタンド部分はスマートフォンが滑りにくいコーティングがされているため、上記のような不安定な角度にしてもズレにくくなっています。

Galaxyの対応機種は急速ワイヤレス充電になる

2020年冬モデルのハイエンドスマートフォン Galaxy Note 20 Ultraの場合、ワイヤレス急速充電の仕様で動作します。

具体的な出力は不明ですが、ディスプレイ上に「急速ワイヤレス充電」の表示が出ます。

Pixel standでAirPods Proも充電出来る

Google Pixel Stand2には充電スタンドの下の方にも、イヤホンを充電するためのコイルが埋め込まれています。

Googleの完全ワイヤレスイヤホン「Google Pixel Buds」をワイヤレス充電出来ます(廉価な「Pixel Buds A-series」はワイヤレス充電非対応)。Pixel Buds以外にも、ケースのサイズが合えばQi対応イヤホンを充電可能です。

ワイヤレス充電に対応したApple AirPods Proにもぴったり位置で、問題なく充電出来ます。

AirPods Proを置くと、LEDライト(オレンジ/ステータスライト)が8秒連続で点灯後、消灯します。消灯している状態でもAirPods Proの充電は続いています。充電状態を確かめたい場合は、ケースの前面をダブルタップ(指先でコツコツと叩くような感じ)すると、再度ランプが点くことで確認出来ます(残量が90%以上になると緑色に変わる)。

Boseのノイズキャンセリング対応イヤホン Bose QuietComfort Earbudsのケースも充電出来ました。QC Earbudsの場合はケースが大きいため、充電ランプが上向きになるように置く必要があります。

Google Pixel Stand2が安いショップ

Google純正のワイヤレス充電器、Pixel Stand2はグーグル直販ストア以外ではソフトバンクの公式アクセサリーショップが安売りを実施することが多いです。

 

ソフトバンクの価格は2023年7月10日17時までの限定セールだと6,480円まで値下げされています。

2021年モデルPixel Stand2レビュー ピクセル6以外にもiPhoneやAirPods Proも充電出来る でも充電出来ないスマホも