今回の特集は巨大スマホマニア向けに海外でのみ発売されている6インチオーバーのスマホを比較・紹介したいと思います。
以前、一般的なスマートフォンサイズでは満足できない人向けに6インチクラスのファブレット端末を一挙に紹介した特集ページを作成しました。前回はXpeira Z UtlraやNexus6、P8 MAXなど国内で入手可能なモデルを紹介しています。
関連記事:5インチじゃ満足出来ない人向け 6インチ超の大画面スマホ(ファブレット)比較
2016年6月時点で9モデルの大画面モデルが日本で購入可能ですが、最新機種の追加はあまり増えておらず、ラインナップに満足できない人もいるかもしれません。そんなマニアな人は以下で紹介する海外スマートフォン・ファブレットもチェックしてみてください。
ご注意:以下で紹介するモデルはほぼ全てが日本向けに作られていないため、国内での利用は想定されていません(この意味が判らない方は手を出さない方が良いです)。自分でトラブルを解決できない・責任が取れない方は大人しく国内向けページで紹介した機種を使うことをオススメします。
6インチ超えの巨大モデル13種比較
*一部の機種には細かい型番によって仕様が異なるモデルが存在しています。ここで代表的なモデルのスペックを公式サイト・販売サイトを参考にまとめていますので、購入検討前に各自で良く仕様情報を確かめて下さい。
2016年6月時点で12種類の6インチ以上のスマートフォンをピックアップしてみましたが、実は海外メーカー品を探すともっとたくさんの新旧大画面スマホが存在します。今回紹介するのは比較的新しく、使い勝手が良さそうなものを選んでみました。
それでは一台ずつ特徴を簡単にですが紹介していきます。
日本ではXperia X Performanceのみが発売されていますが、2016年夏モデルとして6インチの大画面モデル Xperia XA Ultraがグローバルモデルとして発売されます。スペックはミドルクラスに抑えられていますが、13メガピクセルのセルフィーカメラを搭載するなど特徴的なところもあります。
本体のフチまでディスプレイを目一杯広げたデザインになっており、横幅が79mmと比較的細く持ちやすいというメリットがあります。
発売時点の価格相場は4万円~5万円弱となっています。Dual SIMモデルがSIMフリー輸入代理店「エクスパンシス」(型番はF3216)にて取り扱われています(6月26日時点で受付が停止されているようです)。グローバルモデルは対応バンドが豊富なところもポイントです。
これは上のXperia XA Ultraの旧モデルに当たる2015年モデルのグローバル向けファブレットです。特徴はXA Ultraとほぼ同じ。こちらもハイエンドではなく現在の価格相場3~4万円ほどでしょう。型番はデュアルSIMモデルに「E5563」というものがあります(Dual SIMモデルですが、3G/4Gのデュアルスタンバイは不可。2枚SIMを入れると1つは2Gになります)。
最新モデルではないものの、もしXA Ultraに比べてC5 Ultraが安く買えそうならばアリかもしれません。このモデルはAndroid6.0への更新がソニーにより予告されています。
一応今回の特集における「6インチを超えるLTE対応スマホ」を探しだすという基準に当てはまっていたのでピックアップしましたが、T2 Ultraは2014年春モデルと少々時代遅れのモデルです。Xperia Z Ultraの廉価モデルにあたり、2年前の時点でミドルスペック→2016年時点では1万円前後の格安スマホと同じくらいのモデルです。画面だけは大きく、価格も2万円程度と比較的大きいため、安く大画面モデルのスマホが欲しいという人なら使い道があるかもしれません。
2万円台で買えたとしても余りコスパが良いとは言いがたいため、他機種に比べて本当にT2 Ultraを選ぶメリットを感じるのかどうか判断してください。
ファーウェイは日本にも多数の格安スマホを販売しているメーカーですが、このMate 8は国内向けには発売されていません。おそらく購入層が重複する5.5インチサイズのMate Sを投入したからでしょう(Mate Sは楽天モバイルで販売があります)。
Mate 8は2015年冬モデルであり、今回紹介するファブレットの中ではかなりの高性能モデルとなります。RAMは3GBモデルと4GBモデルがあり、最上位モデルになると容量が128GBのモデルもあり、価格は400ドル-650ドル(4万円台~7万円)くらいまで幅があります。
指紋認証付きでAntutu ベンチマークテスト(Ver 6)なら9万以上のスコアが出せます。型番は「NXT-L09」と「NXT-L29」などがあります。現在安いショップだとFastcardtechが3GB/32GBモデルで4万円程度でした。
☆「Fastcardtech Mate 8」/386ドル~
日本でも通常モデルのZenfone3が発売される見込みであり、2016年モデルのSIMスマートフォン業界に大きなインパクトを与えそうなASUSの新ファブレットです。これまでのASUSにはFonepadシリーズというファブレットもありました。
Zenfone3 Ultraは6.8インチというファブレットの中でも特に大きなサイズです。サイズ的にはドコモの「AQUOS Pad SH-05G」に近く(7インチ・216グラム、オンラインショップではもう在庫の入荷は無さそうです)、スマホの域を完全に超えています。ただし、これが最大サイズというわけではなく、すでに6.8インチはファーウェイのP8 Maxが日本でも流通しています。
CPUはSnapdragon 652であるためミドルスペックモデルですが、タブレットとしても必要十分な機能を備えています。Tru2Life,VisualMasterなどディスプレイの鮮明さにも力が入っています。
Zenfone2 Laserで定評のある0.03秒での高速オートフォーカスもあり、全体的なパフォーマンスが高いモデルですね。
グローバルモデルでは以下のLTEバンドに対応しています。
FDD: WW version Band: 1/3/5/7/8/18/19/20/26/28 TD: WW version Band: 38/40/41
2016年6月時点では日本への投入は不明。海外での販売価格は479ドル(5万円弱)とされています。
Zenfone3 Ultra, P8MAXと並ぶ最大級のファブレット、Phab Plusも6.8インチのディスプレイを搭載しています。電池容量は3500mAhとスマートフォンカテゴリーとしては大きくとも、ファブレットにしてはやや小さめです。低価格ながらメタルボディで7.6mmと薄く、軽量なところも魅力です。
2015年秋モデルのため少し古くなってきていますが、価格相場は3万円前後と比較的安くなっています。指紋認証はありません。SIMスロットはnanoとmicroのDual SIM, Dual Standby仕様となっています。
かつてはエクスパンシスで型番「PB1-770M」というモデルが扱われていましたが、現在は販売が終了しています。
Mi MAXはXiaomiの最新ファブレット端末であり、珍しくCDMA2000 1xEV-DO に対応しています。そしてmicro,nanoのDual SIM, Dual Standby仕様となっています。
ディスプレイサイズはXperia Z Ultraと同じ6.44インチ。Corning Gorilla Glass 4仕様で傷がつきにくく、滑らかな操作感もポイントです。
Snapdragon 650および652を搭載した2つのモデルが存在し、RAM容量も2GB/3GB/4GBまで幅があります。必要に応じてメモリとストレージを選び入手して下さい。価格帯は250ドル~500ドルほどまで。オススメは3GB/32GBモデルがおよそ2万7000円とリーズナブルでバランスが良くなっています。近年のXiaomiスマホは高級感もスペックも高く、価格以上のパフォーマンスを期待できます。
☆「Gearbest Xiaomi Mi MAX 3GB/32GB」/274.89ドル
LeTV(LeEco)は中国の新進気鋭のメーカーとして2014年から登場したばかりのブランドです。元はスマホ動画配信サービスを運営する会社のはずですが、Leシリーズのスマホも好評のようです。
X900は2015年夏モデルのハイエンドモデルに搭載されたSnapdragon 810を採用しています。スナドラ820に比べると処理性能は劣りますが、そのぶん価格は安めのようです。ROMに32GB/64GB/128GBの3種類があり、価格帯は3万円弱~5万円ほどです。
サイズはワンサイズ落ちますが、5.7インチのLeMAX後継機 Le MAX 2(X820)もあります。そちらはSnapdragon820搭載・最上位モデルはRAM 6GB/ROM 128GBのモンスターファブレットになっていますので、サイズと合わせて選択してみると良いです。3GB/32GGBモデルならやはり3万円前後で購入が可能です。
Elife E8はおそらくインドで販売されていた2015年冬モデルのファブレットです。6インチサイズで解像度も高く、高級感のあるハイエンドモデル。ただ、今回のラインナップで比較している中華スマホと並べてしまうとコストパフォーマンスは低めです。国内への入手ルートが少なく、eBayでの価格相場は6万円~7万円ほど。
LTEはB1/B3/B7/B20/B38/B40/B41に対応します。
軽量ですし、フロントカメラは23.8Mピクセルという高画素数の仕様になっていますが、、、6万円出してまでチャレンジしたい機種とは個人的には思えません。インドの現地で安く買えるようならアリかもしれません。
2016年5月に発売されたばかりのサムスン製ファブレットです。日本ではGalaxy S7 edgeが今夏は投入され、過去にはGalaxy Noteシリーズも発売されたことがありますが、Galaxy Aシリーズは海外専用モデルとなっています。
ハイエンドではないものの、Snapdragon 652を搭載したA9 ProではAntutuベンチマークテストであれば7~8万程度のスコアが記録され、RAM 4GBというノートパソコンクラスの処理性能が期待できます。
eBayに「A9100」というモデルが出品されており、価格相場は5万円台後半~6万5千円ほどとなっています。昨今の海外端末は安かろう悪かろうでは無くなったとはいえ、全く無名メーカーよりはSamsungのほうがまだまだ品質は高いことは間違いないでしょう。
中国ではXiaomi, Huaweiなどと並ぶスマートフォンメーカーとして有名であるOppoは、価格破壊スマホとしても有名な「OnePlus」の親会社でもあります。
R7 Plusはデザイン製の高いファブレット端末になっており、中国ではかなりの高性能スマホに分類されるはずです。Android 5.1をベースにしたColorOS 2.1を採用し、一般的なスマホとは少し異なるインターフェイスで利用できます。
R7 Plusにはインターナショナル版と台湾バージョンがあり、バンド対応が異なります。
International Version: GSM: 850/900/1800/1900MHz WCDMA: 850/900/1900/2100MHz LTE Bands: 1/3/5/7/8/TD-40
Taiwan Version: GSM: 850/900/1800/1900MHz WCDMA: 850/900/1900/2100MHz LTE Bands: 1/3/5/7/8/28/TD-40-Oppo R7 Plus specification
価格相場は4万台前半くらいです。
最後の一台はマレーシアのスマホメーカー Leagooによるシャーク・ワンです。SHARK=鮫という名前の割には尖ったデザインではなく、ラウンドガラスを使ったなかなかオシャレなスマートフォン。
現地での価格は999マレーシアリンギット=約2万5千円ほどの格安モデルで、今回ピックアップした12機種のうちでもっとも安いモデルです。中華系通販サイトなら2万円を切ります。
☆「[HK Stock]Geekbuying Leagoo Shark 1 Silver」/163.99ドル(2016/6/28時点)
現在の価格はおよそ1万7千円。それでいてフルHDクラスのディスプレイ、大容量6300mAhのバッテリーは魅力的です。デュアルSIM仕様(micro SIM×2スロット)でLTEにも対応します。
FDD-LTE : 800/900/1800/2100/2600MHz (Band 1,3,7,8,20)
WCDMA : 900/2100 & GSM850/900/1800/1900 - Leagoo
ただし、CPUは低価格スマホ向けのMediaTek MT6753 1.3GHzオクタコアが使われています。Antutuベンチスコアは3万程度と、2013年モデルのスマートフォンクラスでしょうか。高性能ゲームアプリを動かすのはかなり辛いと思われますが、大きな画面と電池容量の大きさを活かして動画や本を読むのにちょうど良さそうです。
CPUがかなり弱いため万能機種とは言えないですが、小型タブレット感覚で楽しめそうな一台です。
海外スマホが買えるサイト
以上で紹介したモデルは日本でも簡単に輸入が出来るエクスパンシスやEtorenにも在庫があるモデルもありますが、マニアックなモデルになると海外に拠点のあるサイトを利用しないと購入できない機種があります。また、海外サイトを使って自分で輸入すると非常に安価に買えるモデルも多く、こだわる方は輸入にチャレンジしてみましょう。
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