2022年3月18日発売のアップル最新モデル iPhone SE(第3世代, 2022)と、ディスプレイサイズが同じ旧型モデル iPhone SE (第2世代、2020年モデル)やiPhone 8/iPhone 7/iPhone 6sなどのケースや保護フィルムなど、アクセサリーの互換性について解説します(iPhone SE3実機を購入して確認済みです)。

 

2022年春モデルの最新iPhone SEの外観は、2020年に発売された型落ちモデル iPhone SE2やさらに古い4.7インチシリーズとほとんど同じです。

ほとんど同じというか・・・もはやアップルの公式サイトの画像上の比較程度では違いが全く判りません(実際にはコーティングやカラーが少し違うので、実物を並べれば違いがあります)。

iPhone SE3はほぼほぼ旧モデルの4.7インチシリーズと同じ外観であるものの古いiPhoneと若干のサイズ変更・仕様変更がある組み合わせもあります。iPhone SE3のケースやフィルム製品などを購入する場合には注意が必要です。

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同じ「4.7インチ」でもサイズが違うiPhoneSE3と旧モデル

アップルの「4.7インチ」サイズのiPhoneが初めて登場したのは7年以上前の「iPhone 6」(2014年モデル)です。iPhone6からiPhone SE3までの期間に、たくさんの4.7インチモデルが発売されてきましたが、そのすべてが全く同じサイズというわけではありません。

項目 2022年モデル
iPhone SE3
2020年モデル
iPhone SE2
2017年モデル
iPhone 8
2016年モデル
iPhone 7
縦幅 138.4 mm 138.4 mm 138.4 mm 138.3 mm
横幅 67.3 mm 67.3 mm 67.3 mm 67.1 mm
厚み 7.3 mm 7.3 mm 7.3 mm 7.1 mm
重さ 144グラム 148グラム 148グラム 138グラム

1モデル前のiPhone SE2とiPhone SE3を比べた場合、本体の重量以外のボディサイズ数値は全く同一です。

しかし、同じ4.7インチのディスプレイを持つiPhone 7やiPhone 6sとは若干縦幅・横幅などが変更されています。

よってiPhone SE3にはiPhone SE2(2020)やiPhone 8(2017)に使えるケースであれば基本的に装着できるといえます。また、ケースの設計次第ではiPhone SE3にiPhone 7やiPhone 8向けに開発されたアクセサリーも使えます。

iPhone SE3とiPhone SE2のケース互換性は、アップル公式サイトにも記載があります。

例えば、アップルが公式に販売する4.7インチ向けシリコーンケースでは、iPhone 7でもiPhone SE3でも使えることが判っています。

一方で、iPhone SE3に比べてiPhone 6/6sはカメラレンズの位置が変わっているため、互換性が確認されていない場合があります(カメラ・フラッシュの位置が大きく空いている製品なら使い回せる可能性もあります)。

よって、iPhone SE3のケースを探す場合はiPhone 7以降の4.7インチ用とされているアイテムであれば軽量なTPUケースや手帳型など、素材によらず互換性がある可能性が高いです。

旧モデル向けの4.7インチiPhoneケースは値下げ・安売りされていることも多いため、iPhone SE3用のお得なケースを見つけることもできるはずです。

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*すべてのiPhone SE3のケース互換性を保証するものではありません。詳しくは販売メーカーにお問い合わせください。なお、初代のiPhone SE(2016年モデル)はまったくサイズが違いますので、ケースもフィルムも互換性はありません。

iPhoneSE3の保護フィルムの互換性について

ボディのサイズが違うiPhone 13シリーズや、初代のiPhone SE (4.0インチモデル)用の保護フィルム(ディスプレイ保護フィルム)が使えないことは当然ながら、iPhone SE3には旧モデルの4.7インチ用フィルムでも使えない(うまく貼りつかない)場合もあります。

 

「同じ4.7インチ用なら使えるんじゃないの?」と思うかもしれませんが、iPhoneの保護フィルムの仕様は実は単純なものではないのです。

これはすでにiPhone SE2(2020)のときにも話題となった問題なのですが、iPhone 8以前向けのガラスフィルムをiPhone SE2に使うと縁まで貼りつかずに浮いてしまう事象が発生した製品があります。

上記は実際にiPhone SE2(4.7インチ)に、iPhone 8向けとされていたガラスフィルムを貼った場合の写真です。ガラスフィルムの大きさ自体はぴったり合っているように見えるのですが、ガラスの縁に空気が入って白くなっていることが分かると思います。

これはディスプレイ面の大きさは同じでも、ディスプレイのガラス素材・コーティング・曲率がほんの僅かに変更された影響で、旧モデルにぴったり合わせたガラスフィルムだと浮きが生じてしまうのでした。

これと同じことがiPhone SE3でも発生する場合があります。

ただし、ここで注意が必要なのは「メーカー・製品によって異なる」という部分です。

前述のとおり、「iPhone 8用のフィルムがiPhone SE2だと浮いてしまう」という場合がある製品がある一方で、iPhone 8でもSE2/SE3も含めてどの機種でも使えるとしているフィルムメーカー・製品もあるのです。

例えば、ソフトバンクでも売っているブランド「NIMASO」のサードパーティ製ガラスフィルム「NIMASO iPhone 4.7インチ用ガラスフィルム」では、iPhone SE3/SE2/8/7との互換性があります

iPhone SE3は指紋認証ボタン、インカメラの位置などもiPhone 7からずっと変わっていないため、縁のギリギリを覆わないタイプ・余裕のある設定のタイプなら、フィルムに互換性がある商品もあります。

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フィルム素材によるiPhoneSE3と旧型の互換性について

保護フィルムを選ぶ場合、手触りの良い「ガラスフィルム」と安くて貼り付けやすい「PETフィルム」の素材によって互換性が変わることもありえます。

 

PETフィルム(フィルムが柔らかく、かんたんに曲がるもの)の場合、iPhone SE3のディスプレイガラスの縁がほんの少し曲がっていても沿うように張り付く製品が多いため、互換性が高いことが期待できます。

フィルム製品によって吸着力・柔軟性が異なるため「すべての4.7インチ用PETフィルムが使える」というわけではないものの、ガラスフィルムの貼り付けが難しいというユーザーは、PET素材のフィルムを試してみるのもオススメです。

これらの事情により、iPhone SE3にiPhoneSE2を含む旧型の4.7インチ向けの保護フィルムが使えるかどうかは製品次第、貼ってみないと解らない、ということになります。2022年3月10日時点で、アップルストアにはiPhone SE3専用のガラスフィルム製品は取り扱いがありません(旧モデル向けのフィルムに互換性対応の記載もありません)。

確実にiPhone SE3を保護したい場合はメーカーまたはキャリアで互換性が確認されたものをセットで買うことを推奨します。

iPhoneSE3(第3世代)にiPhoneSE2やiPhone8/7ケース・フィルムは使える?4.7インチモデルのアクセサリー互換性