同左富士通製の国産スマートフォン「ドコモ arrows Be4」(あろーず・びーふぉー/型番 F-41A)の実機使用レポートです。
arrows Be4 F-41Aは2020年6月25日に新発売された最新のドコモ格安スマホです。2020年夏モデルのラインナップでは最安、2020年8月時点で取り扱われる全ドコモスマートフォンのうち2番めに安いスマホ(現在最安はサムスン製のSC-02M)です。
本機種は2019年に発売されたarrows Be3 F-02L(発売日 2019年6月7日)の後継モデルであり、機能・性能自体は実は旧型F-02Lからあまり変わっていないのですが、本体定価が大幅に値下げされたお買い得モデルとなっています。
ドコモで買えるスマホの中ではかなり安い arrows Be4 F-41Aの機能や性能、実力を機種変更前の参考になるようチェックしていきます。
arrows Be4 F-41Aの価格・値引き情報
arrows Be4 F-41Aの一番の特長は機能・性能云々よりも、「スマホ代金が安いこと」だと思いますので、まず最初にarrows Be4の価格・割引について紹介しましょう。
2020年夏モデル arrows Be4 F-41Aの公式サイト販売価格定価(割引前価格)は23,760円(税込み)です。これは旧モデル arrows Be3 F-02Lに比べて1万円以上の値下げとなっています。
(旧型 F-02Lもarrows Be4 F-41Aとそっくり)
旧モデルのF-02Lの価格は34,056円です。詳しくは以下でも解説しますが、F-02Lと新型F-41Aの機能・性能は非常に似通っており、arrows Be4 F-41Aも性能は落ちていないのに価格を3割も引き下げての提供となっています。
arrows Be4の本体価格は、2020年モデルの最新iPhone「iPhone SE2」(第2世代)と比べても半額以下、高性能モデルのarrows 5G(F-51A)の1/4以下という設定です。もちろん性能的にはiPhoneや5Gスマホには敵いませんが、まさに「格安スマホ」というポジションの端末です。
さらに、FOMAガラケーからの買い替え(契約変更)・他社からの乗り換え(MNP)の場合は割引・還元もあります。
FOMAからの機種変更の(FOMA → Xiプランへの変更を伴う)場合、「はじめてスマホ購入サポート」として、10,000円分のdポイントが貰えます(2020年8月18日時点の特典)。
また、他社から乗り換え(3G/4G)の場合は「端末購入割引」として、16,500円割引が適用され一括7,260円にて購入可能です。
もともと高額なスマホではありませんが、防水対応・おサイフケータイ対応で7,260円は破格です。
ドコモでは富士通製のガラケー F-03Lも継続販売していますが、携帯電話のF-03Lの価格は3万円であり、arrows Be4より高価なのです。
関連記事:2019ドコモ最新ガラケー arrowsケータイ初Xiモデル F-03L購入・開封レビュー
*価格・割引・キャンペーンは変更されることがあります。最新情報は公式サイトでご確認ください。
☆「ドコモ公式HP arrows Be4 F-41Aの価格・値引き情報をみる」
arrows Be4 F-41Aのスペック/F-02Lとの比較
前項で解説したとおり、2020年最新型 arrows Be4 F-41Aは型落ちモデル arrows Be3よりも1万円以上安く機種変更できる、格安スマホです。
値段は旧型より安くなりましたが、arrows Be4 F-41Aも旧型と同じくあんしんの日本製・使いやすいスペック・機能を維持しています。
スペック・仕様 | 2020年モデル arrows Be4 |
2019年モデル arrows Be3 |
ディスプレイ | 5.6インチ フルHD+ 有機EL |
同左 |
サイズ | 縦:147mm 横:70mm 厚み:8.9mm |
同左 |
本体重量 | 144グラム | 145グラム |
CPU | Snapdragon 450 | 同左 |
メモリー | 3GB | 同左 |
ストレージ容量 | 32GB | 同左 |
カメラ | 1,310万画素 | 1,220万画素 |
電池容量 | 2780mAh | 同左 |
生体認証 | 指紋認証(背面) | 同左 |
防水防塵 | 対応 | 同左 |
MIL規格 | 23項目準拠 | 同左 |
おサイフケータイ | 対応 | 同左 |
FMラジオ | 対応 | 非対応 |
OS | Android 10 | Android 9(初期) |
外部ストレージ | 最大1TB | 最大400GB |
以上のように、いくつかの仕様変更はありましたが、ディスプレイ・ボディサイズなどのデザイン、バッテリー、処理性能などはほとんどarrows Be3/Be4は共通しています。
カメラは画素数が少し増えました(ただし、新型ではAIシーン判定機能などが省略されした)。また、FMラジオ機能が追加されているなど、部分的にアップグレードされた部分もあります。
OSについては2020年7月に型落ちarrows Be3もAndroid 10にアップデートされていますが、今後のさらなるアップデート・ソフトウェア更新は新型のarrows Be4のほうが長く提供される見込みのため、今arrows Be3を買うメリットは特にありません。
arrows Be4のAntutuベンチマークスコア(処理性能テスト)
arrows Be4は格安スマホの中でも特に安いモデルであるため、処理性能は決して高くありません。
スマホの処理性能を数値として測定出来る有名アプリ「Antutu Benchmark」による性能テストを実施したところ、F-41AのAntutuスコアは約9万点(アプリ ver8.3.7)でした。この数字は2020年時点のスマートフォンの中では、かなり低めです。
ツールやゲームアプリが全く動かないというわけではありませんが、高い処理性能が必要とされる3Dアニメーションゲームなどは、動きがかなり鈍く、コマ送りのような表示となることがあります。
ゲームをたくさん楽しみたい・性能が高い格安スマホが欲しいのなら、同じくドコモの2020年夏モデルLG Style 3 L-41Aをオススメします(F-41Aの3倍くらい処理性能が高いのに、価格は4万円と割安 → LG Style3 L-41A実機レビューをみる)。
ゲームをしない・基本的なツール(LINEやInstagram、メールや地図アプリなど)が動けば良いというのであればarrows Be4でも通常通り動きます。高性能スマホを過去に使っていた人が買い換えると動作速度に鈍さを感じる可能性がありますが、ガラケーからの買い替え・初めてのスマホであれば気にならないかもしれません。
最新のドコモガラケーF-03Lより安いスマホなのでarrows Be4の処理性能に関しては「価格相応」と考えて、高い性能が必要なのかどうかを各自で判断してください。
arrows Be4は初心者・シニアにも簡単に使える
ドコモでは初心者・シニア向けに富士通が「らくらくスマホートフォン」を継続販売していますが、arrows Be4もスマホ初心者が使いやすいデザインに変更することが可能です。
シンプルモードに切り替えると、画面上の文字が大きく・太く見やすいデザインに一括変更されます。
シンプルモードのメイン画面にはよく使う電話・メール・カメラのアイコンが大きく表示されます。
(iPhone SE2と比べた場合)
4.7インチのiPhone SE2の標準ホーム画面と比べると、上記のようにアイコンの大きさ・文字の見やすさが格段に高いことが判ります。
電話を掛ける画面も、普通のスマホだと「📞」(受話器のアイコン)の絵だけで表現されることがありますが、富士通のシンプルモードでは「電話をかける」と大きく表示されますので、どこを押せばよいのかひと目で分かる親切設計です。
もちろんarrows Be4は普通のスマホートフォンですので、最初からたくさんのアプリが使える状態で販売されており、自分でアプリを追加することも可能です。
(F-41Aのプリインストールアプリ一覧)
アプリストアなどを使いこなすことが難しそうな家族にarrows Be4をもたせる場合にもシンプルモード・ジュニアモードを使うことで、利用制限を掛けることも出来る安心スマホとなっています。
arrows Be4は持ちやすく、安心して使える頑丈スマホ
スマホートフォンはガラケーに比べて持ちづらい・壊れやすい、画面が割れるのが怖いという印象を持っているユーザーも多いと思いますが、arrows Be4はドコモスマホートフォンの中では比較的小さく、軽く、持ちやすいデザインです。
F-41Aは5.6インチというそこそこ大きなディスプレイを採用していますが、数年前のスマホに比べてベゼル(縁)が狭く、画面占有率を高めることでボディサイズをコンパクトにしています。上記の写真のように、4.7インチのiPhone SE(2020年モデル)より一回り長い程度です。
背面のパネルは滑らかにカーブしており、分厚さ・ゴツさを感じることもありません。
背面のカメラレンズも他社モデルのようにボディから大きく出っ張ることもなく、シンプルですっきるしたデザインと言えます。
また、ガラケー利用時と同じ感覚で、ストラップをつけることが出来る穴もあります。
普段は携帯を自宅にストラップを付けて吊り下げて固定位置に保管しているというユーザーは、arrows Be4も同じようにストラップをつけて無くさないようにすることが出来ます。
富士通のスマホの特長である、「頑丈で壊れにくいスマホ」という機能もarrows Be4は継承しています。
arrows Be4は普通のスマホに比べて画面が割れにくいデザインを採用、ハンドソープで丸洗いできる仕様となっています(画面が絶対に割れないことを保証するものではありません)。
arrows Be4は迷惑電話・詐欺電話にも強い
2020年は新型コロナウイルス関連に乗じて迷惑電話や詐欺電話も発生しているとニュースで話題になることもありますが、富士通のarrows Be4は「優良迷惑電話防止機器(優良防犯電話)」に認定されています。
富士通の音声認識技術によって、迷惑電話・詐欺電話に対して犯人を牽制する音声ガイダンスを流す/利用者にも注意喚起のアナウンスをするという、特殊な機能が使えます。
[迷惑電話がかかってきた場合のメッセージ例]:通話内容に振り込みに関するキーワードが検出されました。この通話は迷惑電話防止のために録音されます・・・
(迷惑電話対策機能の詳細は、スマホ内の機能説明で確認出来ます)
家族がスマホを持つようになって、理解しないうちに迷惑電話や詐欺に引っかかってしまわないか心配だという人には、arrows Be4の迷惑電話防止機能をオンにして手渡すことをオススメします(初期設定はオフになっています)。
F-41Aは月額980円~で使える
arrows Be4でスマホデビューをした場合、月々の料金プランも通常より安くなります。
ドコモのスマホデビューユーザー向け割引「ずっとはじめてスマホ割」を適用すると、ずっと料金が割引価格になります。
ずっとはじめてスマホ割+はじめてスマホ割を適用した場合、スマホを月額980円から(13ヶ月目移行は1980円~)利用することも可能です。
関連記事:ドコモ新料金プランの値引き「ずっとはじめてスマホ割」が強力!FOMAガラケー利用者の機種変でお得
スマホデビューユーザーだけの限定割引で月々の支払いも安く、arrows Be4なら本体代金も格安となっていますので、「高い料金・代金は払いたくないけれどスマホの利便性を得たい」という方は、arrows Be4への機種変更を検討してみる価値があるはずです。
*機種代・料金プランを含む支払い額は公式料金計算機を活用してください。
ドコモのオンラインストアでarrows Be4 F-41Aへ機種変更手続きをすると、頭金・事務手数料も無料となる優待があります。
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