ドコモ2019年夏モデルとして新発売された最新携帯 arrowsケータイ F-03Lを含む、2019年夏時点で購入可能なドコモ携帯電話のカメラを使って撮り比べた写真を紹介します。
2019年時点においてドコモでは5種類のケータイモデルを販売していますが、そのうちカード携帯 KY-01Lと法人携帯 SH-03L(個人でも「ドコモオンラインショップ」を通じて購入可能)はカメラが付いていません。
シンプルさを求めて”カメラなんて要らない、無いほうが良い”というのであればカード携帯・法人向けカメラレスモデルを選ぶという手段もありますが、カメラが付いていない=格安で買える携帯というわけでもないため、どうせならキレイな写真が撮れるガラケーを選びたいという人のほうが多いかと思われます。
(カメラ無しの究極シンプル携帯「カードケータイ KY-01L」)
最近ではスマートフォンの搭載されるカメラはレンズが2つも3つも付いており、デジタルカメラも顔負けなレベルで鮮明な写真が撮れる機種も増えていますが、ドコモガラケーのジャンルではどのようにFOMAガラケー時代からカメラ性能が進化しているのか、どんな機能が備わっているのか、管理人所有の実機で比較していこうと思います。
カメラ比較する3つのドコモガラケーとスマホ
今回のカメラ性能チェックでは以下の3台のドコモガラケー機種と1台のスマホを用意しました。
・2019年夏モデル 富士通製 arrowsケータイ F-03L
・2019年春モデル シャープ製 AQUOSケータイ SH-02L
・2016年冬モデル パナソニック製 P-smart P-01J
・2018年冬モデルスマホ Google Pixel 3
先程説明したとおり、ドコモ公式サイトでは2019年7月時点で「ケータイ」として通常発売されている機種は全5台のみであり、そのうちに2機種がカメラレスです。つまり今回比較する3台が「ドコモのカメラ付き携帯のすべて」です。この他の旧モデルはすでに販売終了となっており、購入することは出来ませんのでカメラ付き携帯電話タイプへ機種変更したいのであれば、この3種類のいずれかから選ぶことになります。
それぞれのカメラ性能・仕様は以下のとおりです。
モデル名 | メインカメラ | サブカメラ |
富士通 F-03L | 810万画素 f/2.4 1/4.0インチセンサー |
無し |
シャープ SH-02L | 800万画素 f/2.4 1/4.0インチセンサー |
無し |
パナソニック P-01J | 500万画素 f/2.2 |
無し |
Google Pixel 3 | 1220万画素 f/1.8 1.4μm |
広角800万画素 通常800万画素 |
また、比較参考用に2018年冬モデルとして登場したグーグル製スマホ Pixel 3は、2019年7月26日より値下げされることが確定しており、これからお得に買える一台ということでチョイスしてみました。
Pixel 3はドコモスマホの中でもカメラ性能が抜群によいモデルの一つなので、カメラ性能が良いスマホが欲しいという人にはおすすめです(Pixel 3a, Pixel 3 XLも全く同じメインカメラを搭載しています)。
関連記事:[機種変更も対象]ドコモ値下げ 7月26日よりPixel3XLをSIMフリー定価13万円→7万円へ
では、実際に撮り比べた写真をみていきましょう。
ドコモ最新携帯カメラの作例比較
以下の写真はクリックすると拡大できます。
まずはサンプルのおもちゃを明るい環境(照明あり)で撮影した場合です。
F-03Lの写真 | SH-02Lの写真 |
P-01Jの写真 | 比較:Pixel 3の写真 |
すべての機種でフラッシュは不使用・オートモードで、画質を設定できる最大の状態にしています。
写真の手前に500円玉を置いているように、すべて数センチ程度のミニチュアのおもちゃです(アマゾンでキットが買えます)。作り始めて数ヶ月が経つのに、全然完成しません(放置中)。
各写真を細かく見ていくと、若干の色合いの違いはありますがどの携帯電話でも小さなおもちゃを撮影するだけ・スマホや携帯電話の小さなディスプレイで表示する程度ならば、スマホと比べても極端な違いは見られません。
色合い(上記写真はすべて撮って出し)に関して、やはりスマホであるPixel 3は色が鮮やかです。富士通 F-03LとパナソニックP-01Jはやや青みがかっており、シャープ SH-02Lは暖色系の色に見えます。
画質別で比べると、最大で500万画素であるパナソニックのP-01Jがやや劣っており、拡大比較すると少しぼんやりとした写真になります。
シャープ・富士通はカメラの仕様が似ているため、画質も似たようなものですが、カラーのコントラストが強く撮影されているシャープSH-02Lのほうがきれいに見えます。
ドコモのスマホでは広角(ワイド)カメラ・望遠(ズーム)カメラを搭載したモデルも存在しますが、ガラケー機種では上記の通りシンプルに1つのレンズを搭載したモデルしかありません。このあたりは10年前でも2019年でも、ガラケー分野では変化が起こりませんでした(需要がないのでしょう)。
暗所撮影でのガラケーカメラ比較
続いて、主照明を消して以下のように間接的に明かりを当てて、暗い状況で撮影をしてみました。
先ほどの明るい環境とはうってかわり、今回はガラケーとスマホの差が歴然になります。
ではご覧頂きましょう。
F-03Lの写真 | SH-02Lの写真 |
P-01Jの写真 | 比較:Pixel 3の写真 |
上記もすべてフラッシュはオフで撮影しています。
暗い環境での撮影時において、明るさはスマホ>シャープ>富士通>パナソニックの順番でより明るく、キレイな写真が撮れます。
ガラケー機種の3台ではやはりノイズが目立ちます。F-03LとSH-02Lは比較的綺麗に撮れているほうだとは思いますが、スマホとは比較になりません。
ちなみに、Pixel3で対応する「夜景モード」を使うと、シャープ携帯と以下のような違いが出ます。
Pixel 3は暗い環境での撮影に、スマホの中でも特別に強いカメラを搭載していますので、残念ながらガラケーではどう頑張っても勝ち目はありません。暗い場所できれいな写真を撮りたいのならスマホに乗り換えるか、ガラケー+スマホの二台持ちをおすすめします。
機能面で選ぶならシャープ携帯がおすすめ
古いガラケー機種ではスマホ用にさまざまな加工・フィルター・モード撮影をすることが出来ませんが、シャープの最新ガラケー SH-02Lには、シーンにあわせて効果的な写真が撮れるモード変更が出来ます。
今回のテストでは条件を揃えるためにすべてオートモードにしましたが、シャープの携帯(SH-02L,SH-01J)ではフィルター機能があります。
SH-02Lで使えるモードは人物・夜景+人物・風景・セピア・モノクロと連写モードがあります(旧モデルのSH-01Jではもっとたくさんのモードがありました)。
富士通 F-03L、パナソニック P-01Jではカメラ・動画・QR(バーコード)リーダー機能の切り替えは出来ますが、フィルター加工のような機能がカメラ設定にはありません。ガラケーには画像を携帯のみで加工・編集する機能もありませんので、印象的な写真を携帯本体だけで作りたいのならシャープ SH-02Lがおすすめです。
2019年7月末時点において、ドコモガラケー F-03L, SH-02L, P-01Jの機種変更価格はすべて同額となっており、どの機種を選んでも負担は変わりません。カメラ機能を重視する方は上記のような状況となっていますので、カメラだけではなく総合的な使い勝手を考慮して選んでみることを推奨します。
各ドコモガラケーの詳細レビューは下記ページも参照下さい。
・富士通携帯 F-03L実機購入レポート
・シャープ携帯 SH-02L実機購入レポート
・パナソニック携帯 P-01J実機購入レポート
・カード携帯 KY-01L実機購入レポート