2019年10月、総務省の介入によって国内のスマートフォン販売ルールが大きく変わりました。
今までスマートフォンを購入する場合にはほとんどが「2年契約」を前提とした定期契約を条件にした料金値引きが設定されていましたが、これが2019年10月以降(一部はそれよりも早く)に作られた、定期契約が無い/定期契約はあっても更新月以外で解約した場合の解除料が大幅に引き下げられた新しい料金プランの提供が始まっています。
最低利用期間・定期契約更新月以外での解除料の変更に関しては、NTTドコモ・KDDI・ソフトバンク・ワイモバイル・UQモバイルなどの大手サービスの他、一部格安SIMサービスも変更を行っていますがその内容は一律ではありません。
ソフトバンク・ワイモバイルの場合は、新しいスマートフォン向けプランは「最低利用期間無し・縛りなし」を掲げており、定期契約に関する条件はすっきりしました。
関連記事:ソフトバンク2019年9月新料金プラン(2年縛り無し)に変更しても損しない?料金の仕組みや安くするための条件解説
スマホプランに関しては上記の通り、「最低利用期間無し・解除料なし」でわかりやすくなったのですが、ソフトバンクの人気サービスである「シンプルスタイル/プリモバイル」のプリペイド携帯サービスの条件について、最新のサービス状況と契約するメリット・デメリットを詳細解説します。
(更新)シンプルスタイルも契約解除料・MNP転出手数料廃止
ソフトバンクのプリペイドサービス「シンプルスタイル」(旧称プリモバイル)は、2019年9月13日以降の契約に限り契約解除料を廃止、2021年3月3日からはMNP転出手数料も廃止しました(情報更新)。
プリモバイルの契約期間は、「プリペイド金額の残高有効期限+電話番号有効期限」により維持され、通常は初期契約から421日間は最低でも契約が続くようになっています(スマートフォン用プランの場合、プリペイド残高有効期限が異なることがあります)。
この「電話番号有効期限」のうちに、プリペイド残高をチャージ(追加)することで、プリペイド回線の有効期限/契約期限を延長できます。チャージをしなければ、自動で回線は解約されます。
関連記事:2019年ソフトバンクプリペイド携帯チャージ方法変更「My Softbank」で1分リチャージ&有効期限を延ばす方法
シンプルスタイルの”有効期限・契約期限”については上記の通りなのですが、シンプルスタイルには契約から1年(12回の月跨ぎ)未満で回線を強制的に解約/他社転出させる場合には、最低利用期間に対する違約金が設定されていました。
シンプルスタイル(プリペイド携帯)は、契約日から1年以内に解約すると19,800円の契約解除料が請求されます。
▶現在、上記の記載のような解除料に関わるルールが無くなっています。
2021年3月3日分より、MNP転出手数料廃止へ
ソフトバンクではこれまでシンプルスタイル(プリペイド契約)に対して短期MNP転出時に転出手数料を設定してきましたが、2021年3月3日よりシンプルスタイルでもMNP転出手数料が廃止(通常のポストペイド契約は2021年3月17日から無料化)されています。
シンプルスタイル/プリペイド携帯のメリット
ソフトバンク・ワイモバイルのスマホ新プランでは最低利用期間がなくなることで、「契約期間による拘束力」は確かになくなりました。
しかし、携帯電話におけるプリペイドサービスのメリットは、なんと言っても「追加料金が掛からない安心感」です。
また、シンプルスタイル向けの端末は非常に価格が安く設定されています。
2021年4月時点でソフトバンクプリペイド携帯は1機種のみ、プリペイドスマートフォンは2機種だけの販売となってしまいましたが、今でもまだ契約することが出来ます。
☆「ソフトバンク プリペイド携帯 Simply(シンプリー)」
☆「ソフトバンク プリペイドスマホ Libero3」/「Libero 2」
(2021年4月8日時点)
シンプルスタイルでは自分自身でプリペイド残高のチャージを行わなければ料金が高額になる心配はありません。一般契約回線に比べて通話かけ放題・ネット使い放題プランなどはありませんが、安心して契約をしたい・滅多に通話もしないけれど、家族からの連絡用に受話専用回線として安く電話を持ちたい場合には、まだまだプリペイド携帯プランが有効です。
より詳しいシンプルスタイルの買い方・使い方については下記記事も参照ください。
続きを読む ▶ [レビュー]電話を受けるだけなら年間3千円でOK 超シンプルプリペイド携帯 Simplyで出来る事・買い方解説