カメラブランドの「LEICA」(ライカ)が開発したスマートフォン ”LEITZ Phone2”がソフトバンクより2022年11月18日に発売日を迎えます。

LEITZ Phone2は旧モデル「LEITZ Phone 1」の後継機であり、販売価格は20万円を超える超高価なカメラスマートフォンです。

LEITZ Phone 2は2022年夏モデルとしてすでに日本で発売済みのシャープ製スマートフォン「AQUOS R7」をベースにしており、基本的なスマートフォンとしての機能も最高峰です。

一方で、販売価格は旧モデルよりも更に高い225,360円に設定されています。22.5万円を出す価値がLEITZ Phone2にあるのか、同じカメラを搭載したAQUOS R7とどちらが買いなのか、詳しく比較していきます。

LEITZ Phone2とAQUOS R7の違い

スペック・仕様 2022年モデル
LEITZ Phone 2

2022年モデル
AQUOS R7
ディスプレイ 6.6インチ
WUXGA+
(2730×1260)
Pro IGZO OLED
6.6インチ
WUXGA+
(2730×1260)
Pro IGZO OLED
リフレッシュレート
最大240Hz
最大240Hz
サイズ 161 × 77
× 9.3 mm
161 × 77
× 9.3 mm
重さ 211グラム
208グラム
SIMスロット
nano SIM+eSIM
nano SIM+eSIM
電池容量 5000mAh 5000mAh
急速充電
PD Revision 3.0 PD Revision 3.0
CPU Snapdragon 8 Gen 1
Snapdragon 8 Gen 1
RAM 12GB 12GB
ROM 512GB
256GB
5G通信 対応 対応
おサイフケータイ
対応
対応
ワンセグ/フルセグ
非対応
非対応
ワイヤレス充電
対応
対応
外部ストレージ
micro SD(最大1TB)対応
micro SD(最大1TB)対応
カメラ 4720万画素[メイン]
+190万画素[測位用]
4720万画素[メイン]
+190万画素[測位用]
防水防塵
対応 対応
生体認証
顔+指紋(画面内) 顔+指紋(画面内蔵)
価格 SB:225,360円 d:198,000
SB:189,360円

*価格は発売時のもの。

ライツフォン2の主な対応周波数は、

5G:n3/n28/n77/n78/n79/n257 (ミリ波対応)
4G:B1/B3/B8/B11/B18/B19/B21/B41/B42

となっています。

上記の通り、LEITZ Phone2とAQUOS R7はほぼ同一のスマートフォンであり、主なハードの違いとしては

見た目のデザインが違う
カメラレンズにキャップが出来る
ストレージが大きい

などが挙げられます。

ディスプレイのパネルや基本的な処理性能、対応するサービスはAQUOS R7(SBモデル)とほとんど同じとなっています。

*すべての機能・対応サービス、仕様を知りたい場合は「ソフトバンク公式ホームページ-製品情報」を参照下さい。

LEITZ Phone2のカメラ仕様

ライツフォン2最大の特長は、やはりAQUOS R7と同等の1インチセンサー搭載カメラです。

ライツフォン2・AQUOS R7では旧モデル「AQUOS R6/LEITZ Phone 1」とは異なる新開発の1インチセンサー、オートフォーカス機能を搭載しており、より明るく・より素早く撮影できる機能にアップグレードされています。

(2022年モデル AQUOS R7で実際に撮影した写真)

1インチ大型4720万画素センサー
超広角19mm ズミクロンレンズ
Octa PD-AF/AIによる被写体認識
Leitz Looks含む専用モード

ライツフォン2の新機能として、

Leitz Looks | Shutter Sound | Bright Frame | Quick Setting

というライカカメラ使い心地を再現する、シャッター音・フレーム・クイック設定パネルが用意されています。

そして、LEITZ Phone2を「カメラ」として利用するための体験として、デジカメカメラのレンズのようにアルミニウム製の”キャップ”をすることが出来ます。


デジタルカメラのレンズはデリケートかつ高級であるため、一般的に利用時以外はキャップやフィルターでホコリや傷から保護して保管する人が多いはずです。このLEITZ Phone2では気分だけでも”ライカのカメラ”を所有するという雰囲気を味わえます。

通常モデルのAQUOS R7の側面はメタリックでフラットな削り出しを感じさせるデザインであるのに対して、LEITZ Phone2では四隅の角が直角に、側面のフレームにはギザギザのカットが入れられています。

このデザイン変更により、撮影時のホールド製もアップし、より”カメラ感”が強くなっています。

LEITZ Phone 2の価格

2022年モデルのライツフォン2は、旧モデルよりも約3.5万円の値上げとなる225,360円にてソフトバンクから独占販売されます。

これを高いとみるか、安いと見るか、いくつか判断材料を挙げてみましょう。

まずAQUOS R7と比べた場合です。

前述の通り、ライツフォン2はAQUOS 7Rをベースに作られており、基本的な機能や性能はほぼ同等です。その中でストレージが256GBから512GBへアップしていることがコストアップに影響しているものと見られます。

最新モデルiPhone 14 Proの場合、256GBモデル(164,800円)と512GB(194,800円)の価格差は3万円です。ソフトバンクのAQUOS R7(189,360円)とライツフォン2(225,360円)の価格差は36,000円分ですから、ストレージアップに3万円+デザイン変更に6千円、と考えれば、LEITZ Phone2とAQUOS R7の価格差は妥当な範囲だと言えるかも??しれません。

(*あくまでアップルでの価格差を例にしただけであり、本当にパーツ原価として3万円の価値があることを示すものではありません)。

ちなみに、ライカショップではライツフォン2の専用ケースは9,900円、レンズキャップだけでも6,050円もします。もうこれだけでシャープの格安スマホが1台買えてしまうようなお値段ですので、それだけライカブランドにお金を払えるかどうかが問題です。

一方で、「22.5万円」という価格自体がスマートフォンとしてかなり高い部類にあることも事実です。

2022年11月現在、LEITZ Phone2よりも本体価格が高いスマートフォンはすでに日本にもいくつか存在します。

LEITZ Phone2よりも高価で20万円を軽く超えるスマートフォンには、主に折りたたみモデルやカメラ機能に特化したソニーのスマホがありました。

特殊な構造のために製造コストが高い折りたたみスマホを除くと、やはりライツフォン2は頭一つ飛び抜けて高い価格です。ストレージが一般的なハイエンドモデルの標準(256GB)よりも大きいため、どうしても他機種より高く感じられます。

さらに、同世代のiPhone最上位機種 iPhone 14 Pro Max 512GBモデルの価格は209,800円であるため、ライツフォン2は歴代最高値・円安で値上げされたiPhoneよりさらに高い設定といえます。

価格を気にして”スマートフォン”を選ぶようなユーザーには、はっきり言ってLEITZ Phone2は向きません。カメラ性能・LEICAブランドのためにお金を出す価値があると感じる人向けのモデルであると言えるでしょう。

なお、ソフトバンクの「新とくするサポート」を利用するとライツフォン2を半額で利用出来ます。

2年間だけ使いたいというユーザーはとくするサポートへの加入を強く推奨します。

22.5万円のスーパーカメラスマホ LEITZ Phone2とAQUOS R7の違い-スペック/写真画質