2020年10月に発売予定の5Gプラン対応の最新スマートフォンのうち、シャープ製のAQUOS zero5G basicとGoogle Pixel 4a with 5Gが、ソフトバンクでは全く同じ値段に設定されています。
特にPixel 4a(5G)については国内キャリアではソフトバンク専売となっており、他社の10万円超えハイエンドモデルの5Gスマホに比べてお手軽価格で買えるデバイスとして注目を集めていますが、シャープのAQUOS zero5G basicも独自の発売記念キャンペーンもあり、お得さでは負けていません。
シャープの最上位5Gスマホ AQUOS R5Gの場合、ソフトバンクでの販売価格は約13万円。それに比べて zero5G basicはなんと半額で5Gに対応しています。
スマホの性能としては先発のAQUOS R5Gのほうが廉価で新型のAQUOS zero5Gよりも格段に高いのは間違いありませんが、昨今ではスマートフォン値引きの規制強化の影響もあり、端末代金負担はユーザーにとって死活問題となってきていますので、「超高性能でなくてもいいから、そこそこの性能・機能で快適に5G通信が試せるスマホ」を求めているのなら、Pixel 4a(G)とAQUOS zero 5G basicのいずれかが狙い目です。
Pixel 4a(5G)とAQUOS zero5G basicの機能・スペック差
AQUOS zero5G basicとPixel 4a (5G)はソフトバンクの販売価格は全く同じですが、機能・性能にはいくつか重要な違いがあります。
どちらのスマホも低価格モデル・エントリーモデルに比べれば高い性能を持っているものの、最高級モデルに比べて価格を抑えるためにスペックが落とされている・機能が省かれている部分もありますので、それぞれ重視したい部分の性能をよく比較することが重要です。
主な仕様 | Pixel 4a(5G) | AQUOS zero5G basic |
発売日 | 2020年10月15日 | 2020年10月9日 |
ディスプレイ | 6.2インチ FHD+ | 6.4インチ FHD+ 240Hzハイレスポンスモード |
本体サイズ | 153.9×74 ×8.2mm |
161×75 ×9.0mm |
スマホの重さ | 168グラム | 182グラム |
CPU | Snapdragon765G | Snapdragon765G |
RAM/ROM | 6GB/128GB | 6GB/64GB |
電池容量 | 3885mAh | 4050mAh |
おサイフケータイ | 対応 | 対応 |
防水 | 非対応 | 対応 |
ワンセグ |
非対応 |
非対応 |
イヤホン対応 | 3.5mmオーディオジャック | 3.5mmオーディオジャック |
カメラ | 12.2MP(メイン) +16MP(超広角) |
48MP(メイン) +13MP(超広角) +8MP(望遠) |
生体認証 | 指紋認証(背面) | 顔認証/指紋認証 |
*すべてのスペックデータ・料金プランはソフトバンク公式サイトを参照ください。
SDM765G搭載・処理性能はほぼ同等
Pixel 4a with 5GおよびAQUOS zero5G basicに搭載されているCPUチップは「Qualcomm Snapdragon 765G」と呼ばれるもので、2020年春~2020年冬モデルの「比較的価格の安い5Gスマホ」に多く使われているチップセットです。
一般的にスマホではCPUとRAM(メモリ)が同じであれば基本的な処理性能は似通ったものになります(実際の”体感としての快適さ”はメーカーによる調整・インターフェイスによって変わります)。
SDM765Gの処理性能は最高峰ではないものの、2年くらい前のハイエンドモデルに近い性能(SDM845並)を持っているため、ある程度までのゲームやアプリはスムーズに動くことが期待できます(実際の動作はアプリやソフトとの相性にも依存します)。
2020年春~冬最高峰のチップセットSnapdragon 865/Snapdragon 865+に比べるとAntutuスコアベースで4~5割ほど劣るため、あらゆるゲームを快適に遊びたいというのであればPixel 4a(5G)/AQUOS zero5G basicでは物足りない可能性があります。
関連記事:2020年春夏~ハイエンドSDM865(Snapdragon865)搭載スマホ比較/スペック 最新情報まとめ
サイズ・ディスプレイの違い
Pixel 4a(5G)およびAQUOS zero5G basicは共に6インチ超えの大画面モデルですが、デザイン・サイズには少し差があります。
まずGoogle Pixel 4a(5G)では、同じくPixelシリーズのPixel 5(6.0インチ)・4GモデルのPixel 4a (5.8インチ)より一回り大きな、6.2インチサイズのパネルを使っています。インカメラは画面左上に穴を開けることで内蔵されました。
一方でAQUOS zero5G basicも有機ELを使った大画面モデルですが、一回り大きな6.4インチサイズであり、「ハイレスポンスモード」にすると240Hzのタッチリフレッシュレートを使うことが出来ます。
(120Hzの表示更新に対して間に黒画面を挿入することで4倍の更新とする技術)
Pixel シリーズはPixel 5やPixel4の上位モデルならスムーズ ディスプレイ(最大90Hz)に対応しているものの、Pixel 4a/4a 5Gは非対応となっています。
ディスプレイのインチサイズとしては0.2インチの差ながら、Pixel 4a 5Gのほうが一回りコンパクトで軽量であるため、持ちやすさを優先したいのならPixel 4a(5G)・大画面でスムーズな表示を体験したいのならAQUOSを選ぶことになります。
バッテリー持ちで選ぶならAQUOS zero5G basic
スペックデータ上の電池容量はPixel 4a with 5Gも大容量の3,885mAhとなっていますが、電池がよく持つほうが良いのならばAQUOS zero5G basicを推奨します。
シャープのスマートフォンでは2019年モデルのAQUOS sense3で特に顕著だったように、最新モデルでは電池の長持ち・節電性能が優れています。
Google Pixelは大雑把に「長時間駆動」としか仕様を公開していないため、同条件での比較は出来ませんが、AQUOS zero5G basicの電池持ちは以下のようなデータがあります。
電池スペック | AQUOS zero5G basicの仕様 |
連続通話時間 | 5G/4G:2,000分 |
連続待受時間 | 5G/4G/3G:480時間 |
上記の電池持ちは、AQUOS R5G(電池容量3730mAh)よりも1割弱ほど伸びています。
*省エネ性能は設定・環境により大きく電池の消費具合が変動します。過去にはソフトウェア的な問題でPixelの電池が激減する現象もあったため、「電池容量の大きさ」・「メーカー公表値」だけでは比較が出来ません。
カメラで選ぶならPixelがオススメ
AQUOS zero5G basicはトリプルカメラ、Pixel 4a with 5Gはデュアルカメラとなっており、カメラレンズの数ではAQUOSが優勢ですが、クオリティを期待するならPixel 4aをオススメします。
GoogleのPixelシリーズでは、グーグルの画像処理技術が活かされた夜景撮影・高解像度のデジタルズームが可能です。画素数はAQUOSのほうが断然大きな数字ですが、画素数が多い=写真がキレイというわけではありません。
AQUOS zero5G basicではシーンに合わせて高解像度のメイン・超広角カメラ・3倍望遠カメラを使い分けることが出来ます。
写真の写り・仕上がりについては個人の好みの問題もある(例えば明るく強調された夜景は映えますが、やりすぎると不自然になる)ため、必ずしもPixelのほうがキレイな写真になるとは言い切れませんが、シャープの夜景モードは「白飛びをさせない」ことを優先して全体が暗めになることが多く、Pixelの夜景モード・天体撮影モードほどの面白さはないと個人的には感じました(AQUOS R5Gの写真性能・実機テストで比較した場合)。
関連記事:[作例付き]Google Pixelで夜景モードから天体写真機能をオン/星空撮影をする方法 必要な機材・環境・設定方法
Pixel 4a/4a with 5Gは防水非対応
機能面での大きな違いとして、Google Pixelの廉価モデルは防水非対応という点があります。
Pixelの中でも上位モデルであるPixel 5、Pixel 4/4XL、Pixel 3/ 3XLなどのハイエンドモデルは防水仕様となっています。旧モデル Pixel 3aのときには防水ではないながら「防滴」には対応していたものの、Pixel 4a/4a with 5Gには防水も防滴対応の記載もありません。
Pixel 4aシリーズも多少であれば水滴が付いても大丈夫なように設計されている可能性はありますが、防水性能が必要な方はAQUOS zero5G basicなら安心の防水・防塵仕様となっています。
ソフトバンクの発売記念キャンペーン
ソフトバンクモデルのGoogle Pixel 4a(5G)およびAQUOS zero5G basicを購入する場合、期間限定でそれぞれに特典が付きます。
応募受付期間と特典内容は以下の通りです。
発売キャンペーン | Pixel 4a (5G) | AQUOS zero5G basic |
貰える特典 | PayPayボーナスライト 3,000円相当 |
PayPayボーナスライト 5,000円相当 |
対象購入期間 | 発売日~2020/11/30 | 発売日~2020/11/30 |
応募締め切り | 2020/12/7まで | 2020/12/7まで |
AQUOS zero5G basicの特典はスマホにインストールされている「SH SHOW」アプリから応募、Pixel 4a with 5Gの場合は専用ウェブページのフォームより応募が必要です。
廉価モデルは「トクするサポート」加入がお得
ソフトバンク版のPixel 4a (5G)・AQUOS zero5G basicを契約する場合、2年後に端末を返却することで残債半額分が免除される「トクするサポート+」の利用をオススメします。
この根拠は「2年後のスマホの価値」を考えれば明らかです。
ソフトバンク・トクするサポート+に加入して端末代金を48分割し、25ヶ月目にソフトバンクで回収・買い替えをすると、Pixel4a 5GもAQUOS zero5G basicも2年間の端末代金は32,760円相当になります。
トクするサポートを使うと2年後に手元に端末が残らないことにはなりますが、トクするサポート+は無料で加入できる(旧プログラムの”トクするサポート”は月額390円が必要でした)ため、実質的なリース契約のような使い方になります。
現在、ソフトバンクのPixelシリーズ・AQUOS zeroシリーズでは、2019年モデルのPixel 3aおよび2020年春モデルのAQUOS zero2が一括2.2万円にまで値下げされている状態です。
関連記事:[在庫情報あり]ソフトバンク値下げPixel3a/AQUOS zero2が公式オンラインで21,984円にて販売中
4Gモデルと5Gモデルという違いはありますが、ソフトバンクのPixel・AQUOSスマホはたった1年(あるいは1年足らず)で公式価格すら大きく値下げされることがあります。AQUOS zero2はハイエンドモデルだったはずなのですが、すでにAQUOS zero5G basicの半額以下にまで相場が下落しています。よって、将来的に2年間使ったPixel 4a 5G/AQUOS zero5G basicが32,760円以上の価値がある(中古売却や下取り)可能性はほぼゼロでしょう。
AQUOS zero2やPixel 3aの投げ売りは極端な例だとしても、2年後にはPixel 4aもAQUOS zero5G basicも世代遅れのスペックになっている可能性が高いため、その頃に機種変更をするだろうことを想定すればトクするサポート+に加入して実質半額相当でソフトバンクに返却できるシステムはユーザーにとって有利だと言えます。
新規・乗り換えで契約する場合はキャッシュバックや一括値引きが使えますので、購入前にウェブ問い合わせをオススメします。
機種変更の場合にはキャッシュバックはありませんが、公式のオンラインサイトで手続きをすると頭金・事務手数料が掛かりません。
現在ソフトバンクを含む携帯業界では、店頭手続き時における新型コロナ感染リスク対策のため、オンライン・ウェブ手続きの利用推奨を薦めています。
公式ショップでの契約では事務手数料分がお得になり、頭金もオプション加入や有料付属品販売条件など一切なく無料ですので、公式オンラインサイトを活用して無駄な出費を抑えることが可能です。