ソフトバンクは2018年8月6日に2019年3月期 第1四半期決算を行い、独占禁止法に抵触する恐れがあると公正取引委員会に指摘されていた買い替えプログラム「半額サポート」において、ニュース等で「4年縛り」とも言われるプログラムの適用条件を見直すことを発表しました。
ソフトバンクでは最新のiPhoneやスマートフォンを購入する際に機種代金の本体価格を48回(4年)の支払いに分割し、2年間ごとに新しい端末に取り替えることで実質的な負担額を安く提供する「半額サポート for iPhone/ for Android」を実施しています。
実質的な機種負担額の割合は契約の種別(新規・機種変更・のりかえ)、購入する機種によって変動しますが、例えば最新のiPhone 8の場合では、最大で90%オフになるというアピールをしています。
通常価格では9万円を超えるiPhoneを見た目のうえでは安く購入できる半額サポートのシステムですが、今回プログラムで見直しを迫れている箇所は、以下の部分が問題となっていました。
割賦契約(48回)で対象機種を購入すること、旧機種の回収および回収条件を満たすこと、機種変更後も「半額サポート for iPhone」、「半額サポート for Android」、「機種変更先取りプログラム」のいずれかに加入すること
この条件があるため、半額サポートのシステムを契約したユーザーが機種購入時に期待した大幅な実質負担額の優遇を受けるためには再びソフトバンクで半額サポート・先取りプログラムの定期契約を継続する必要があり、他社の携帯電話・回線への買い替えを阻害するとして、公正取引委員会によって2018年6月頃にKDDIの「アップグレードプログラム」と共に、指摘をうけていました。
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ソフトバンクの半額サポート、auのアップグレードプログラムは共に「機種代金を48分割すること」が割引プログラムの条件に入っているため「4年縛り」と呼ばれることがありますが、今回撤廃が予定されるのは「4年の分割」のところではなく、機種変更時の再加入、の部分になります。
年々高性能化・多機能化を続ける最新のスマートフォンは昔に比べて機種代金が高騰しているのはソフトバンクやauだけではありません。昨今では定価が10万円を超えるスマートフォンが何種類もあり、本体を一括支払いをする場合はもちろん、24分割でもかつてより負担が大きく感じられることもあるでしょう。
(写真のiPhone X、Galaxy Note8(SBでの販売無し)はともに12万円超でした)
機種代金を4年間で分割支払することで支払いが楽になることを目的としたプランだったはずですが、ここに「プログラムへの再加入」が加わることによって、利用者への強すぎる囲い込みシステムであると判断されたという経緯です。
また、ソフトバンクでは2年縛りについても他社と同様に、2年間の定期契約時における更新月を2ヶ月から3ヶ月へ延長する考えを示しています。これはすでにKDDI, ドコモでも全く同じ方針を各社代表が表明しているため、3社横並びでの対応となりそうです。
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現時点においてKDDI, Softbankの4年縛り、および携帯3社の2年縛りの更新月延長の実施時期は未定となっており、システムの準備が整い次第、各社で提供条件の見直し・改定が実施される見込みです。
iPhone 9(仮)の発売はどうなる?
例年通りであればそろそろ次期のアップル新製品、iPhone 2018年モデルの販売に向けて各社が動き出している頃です。
ここ数年間はiPhoneの新機種発表・発売は毎年9月に行われており、2018年もほぼ同じ日程で新機種が投入される可能性が高そうです。
2017年時ではiPhone 8/8 Plus/ Xを発表したのは2018年9月12日(アメリカ現地時間)でした。全く同じタイミングなら2018年9月7日(金曜日)~9月11日(火曜日)の間に発表される可能性が高く、発売日はそこから1~2週間後の金曜日になるケースが多く、Xデーは2018年9月14日・21日あたりになりそうです。
今年は新モデルとしてiPhone Xの後継機にあたるモデルのリークリーク情報が多数出ており、”iPhone XS” のようなモデルが発売されるのかもしれません。
iPhone Xに対してもソフトバンク・KDDIは4年縛りのプログラムを2018年8月現時点では提供していますので、これが2018年モデルの新型iPhone発売時期までに変更を実施できるかどうか、あるいは全く新しい別の仕組みを打ち出してくるのか、動向に注意が必要です。