2022年6月23日発売の格安ハイエンドゲーミングスマホ POCO F4 GTと、2021年の超激安ハイエンド Xiaomi 11T Proの機能的な違いと、どちらがお買い得なのか解説します。
POCO F4 GTは、Xiaomiから(海外では)独立した”POCO”ブランドのゲーミングスマートフォンです。ハイエンド級のスペックを持ちながら他社の最高峰スマホに比べて半額以上も安い場合もあるほど、高コスパが魅力な機種です。
参考:2022年ハイエンド Snapdragon 8 Gen 1搭載機種比較・一覧
一方で、Xiaomiは2021年に日本ユーザー向けにカスタマイズしたハイエンド機種「Xiaomi 11T Pro」を発売しており、これが2022年時点で大きく値下がりして超お買い得になっています。
POCO F4 GTは”2022年モデル”としては格安ですが、廉価ブランドのモデルであるためXiaomiシリーズよりも機能が少ない部分もあります。POCO F4 GTのメリット/デメリット・値下げされたXiaomi 11T Proのお得感をよく比較して購入検討をしましょう。
POCO F4 GTとXiaomi 11T Proの違い
スペック・仕様 | 2022年モデル POCO F4 GT |
2021年モデル Xiaomi 11T Pro |
ディスプレイ | 6.67インチ FHD+ (2400×1080) 有機ELパネル |
6.67インチ FHD+ (2400×1080) 有機ELパネル |
リフレッシュレート |
最大120Hz タッチサンプリング 480Hz |
最大120Hz タッチサンプリング 480Hz |
サイズ | 162.5 × 76.7 × 8.5 mm |
164.1 × 76.9 × 8.8 mm |
重さ | 210グラム |
204グラム |
SIMスロット |
nano SIM×2枚 |
nano SIM×2枚 |
電池容量 | 4700mAh | 5000mAh |
急速充電 |
最大120W |
最大120W |
CPU | Snapdragon 8 Gen 1 |
Snapdragon 888 |
RAM | 8GB/12GB | 8GB |
ROM | 128GB/256GB |
128GB/256GB |
5G通信 | 対応 | 対応 |
おサイフケータイ |
非対応 |
対応 |
ワンセグ/フルセグ |
非対応 |
非対応 |
カメラ | 6400万画素[メイン] (1/1.73インチセンサー) +800万画素[超広角] +200万画素[マクロ] |
10800万画素[メイン] +800万画素[超広角] +500万画素[テレマクロ] |
防水防塵 |
IPX3/IP5X | IPX3/IP5X |
生体認証 |
顔+指紋(本体横) | 顔+指紋(本体横) |
価格* | 74,800円/ 84,800円 |
69,800円/ 74,800円 |
*すべて発売当時の公式定価。
POCO F4 GTとXiaomi 11T Proのスペックと対応サービスの主な違いは、
Xiaomi 11T Proのほうが少し軽い
Xiaomi 11T Proのほうが電池容量が少し大きい
POCO F4 GTのほうがCPUが20%向上
POCO F4 GTにはRAM12GBモデルがある
Xiaomi 11T Proはおサイフケータイ(Felica)対応
Xiaomi 11T Proは108MPカメラ搭載
といった差があります。
POCO F4 GTはXiaomi 11T Proの後継モデルというわけではないため、細かい違いは多くあります。
一方で、ディスプレイ・120Wの超急速充電・防滴仕様・SIMスロットの数など同じ部分もあります。
POCO F4 GTのデメリット/弱点
POCO F4 GTは”ゲーミングスマホ”としては最新のハイエンドスマホ相当の性能がありますが、廉価モデルであるため、以下のような弱点・デメリットもあります。
・「防水」性能ではない
・おサイフケータイに非対応
・カメラ機能は普通の水準
・電池容量が若干少ない
POCO F4 GTの防水レベルは「IPX3」という規格であり、一般的な意味での”防水スマホ”ではありません。防滴/生活防水程度の水準であるため、POCO F4 GTとXiaomi 11T Proはともに水没NGです。
また、POCO F4 GTはNFCには対応していますが日本でよく使われる「Felica/おサイフケータイ」機能は使えません。
一方で、Xiaomiのスマートフォンでは2022年時点で「Xiaomi 11T Pro」「Mi 11 Lite 5G」「Redmi Note 11 Pro 5G」などのモデルはおサイフケータイに対応しています。
参照:日本モデルXiaomi/Redmiスマートフォンの防水・おサイフケータイ・デュアルSIM対応比較・一覧リスト
おサイフケータイが必須であるユーザーは、POCO F4 GT購入時に注意が必要です。
POCO F4 GTのカメラは他社で言えばミドル~ハイスペッククラスの性能で”ハイエンド”としてはやや弱めです。
POCO F4 GTはトリプルレンズで、メインは6400万画素Sony IMX686センサーを搭載しています。このセンサーは旧モデルのXiaomi Mi Note 10 Liteなど低価格帯のスマホに使われたものと同等です。
他社の2022年ハイエンドクラスに増えた「1インチ級」の超大型センサーを搭載したスマホに比べると、やや画質面で劣る可能性があります。さらにマクロカメラ用は200万画素しかない(Xiaomi 11T Proのテレマクロ用は500万画素だった)ため、実用レベルと言えるかどうか微妙なラインです。
POCO F4 GTのメリット・強み
最新型のPOCO F4 GTにはXiaomi 11T Proに対する強みもあります。
POCO F4 GTは2022年最新のチップを搭載・ゲーミングスマホとしての専用機能も対応しています。
・マグネット式 ポップアップトリガーを搭載
・Snapdragon 8 Gen 1によるCPU/GPU性能アップ
・左右対称のクアッドスピーカー搭載
・LiquidCool テクノロジー 3.0冷却機構
2022年モデルのハイエンド級スマホに使われるSnapdragon 8 Gen 1は、Xiaomi 11T Proに使われていたSnapdragon 888に比べて
・CPU パフォーマンスブースト 20%アップ
・グラフィックレンダリング 50%アップ/出力20%アップ
・AI パフォーマンスブースト 400%アップ
などの進化をしています。Xiaomi 11T Proも超高パフォーマンスのスマートフォンではありますが、「最先端のゲーミングスマホを試したい」というのならPOCO F4 GTを選ぶメリットがあります。
POCO F4 GTとXiaomi 11T Proの価格/値引き比較
POCO F4 GTとXiaomi 11T Proの本体定価はそれぞれ7.5万円~/7万円~と似たような水準です。しかし、2022年6月時点における実売価格には大きく差が出ています。
POCO F4 GTはXiaomiの公式ストア(mi.com)のほか、アマゾンと楽天市場店で購入できます(2022年6月25日時点、この3ショップ以外では日本正規モデルの取り扱い無し)。
販売ストア | POCO G4 GT 8GB+128GBモデル |
POCO G4 GT 12GB+256GBモデル |
Mi.com | 74,800円 →早期購入セール 64,800円 (2022年6月26日まで) |
取扱無し |
アマゾン Xiaomiストア | 取扱無し | 84,800円 →早期購入 79,800円 |
楽天市場- Xiaomi公式ストア | 69,800円 →クーポン適用 64,800円 (先着1200枚) |
取扱無し |
*2022年6月25日時点。
POCO F4 GTを楽天市場で買う場合、買い物マラソンやSPU(スーパーポイントアップ)などの効果により、最大20倍以上のポイント付きで購入することも可能です。
一方で、Xiaomi 11T Proの値下げ・白ロムも安売りされています。
販売ストア | Xiaomi 11T Pro (8GB+128GBの場合) 定価69,800円 |
amazon.co.jp |
23%オフ 53,515円 (2022年8月22日時点) |
楽天市場-Xiaomi公式ストア | 68,800円+19倍ポイントアップ (1,000円オフクーポン利用時) |
Yahoo!ショッピング | 未使用白ロム 55,479円~ |
(2022年6月25日調査時点)
Xiaomi 11T Proはネットショッピングサイトのポイント還元を考慮すると実質負担額は4万円台へ突入しています。楽天モバイルなどのサービスを使っているなら楽天店、ソフトバンク・ワイモバイルなどのサービスを使っているならYahoo!ショッピング経由で買うとオトクです。
POCO F4 GTとXiaomi 11T Proの価格・取り扱いショップにも違いがあるため、各自お得に買えるショップと価格差を比較検討して、どちらを買うべきか判断してみてください。