楽天モバイルの自社回線サービス(MNO)をSIMフリースマートフォンなどで使う場合に設定が必要になるAPN(アクセスポイントネーム)の設定情報です。

楽天モバイルでは、同社が販売する正規の対象スマートフォンの場合、通常はSIMカードを差し込むだけで自動的に通話・インターネット通信のための設定反映が行われます(楽天モバイル販売品のセール情報はこちら)。対象端末の場合は特に何も気にせず、ドコモやau、ソフトバンクなどで機種を購入・契約したときと同じようにすぐ使い始められます。

一方、一部の自動設定が行われない端末・楽天モバイルが販売するものではないSIMフリースマートフォンで使う場合は、APNの設定をユーザー自身で行う必要があります。

APNの設定は過去の楽天モバイル格安SIMサービス(MVNO)の設定項目から変更されており、自社回線(MNO)用の専用設定が必要となっています。設定を間違えるとスマホでのネット接続・通話が出来ない機種もあるため、しっかりと確認して設定を行いましょう。

楽天MNP用のAPN設定項目

楽天モバイルのプランを使う場合、以下のAPNをスマートフォンで設定します。

APN名 [任意]
楽天(rakuten.jp)
APN rakuten.jp
MCC 440
MNC 11
APNタイプ default,supl,dun
APNプロトコル IPv4/IPv6
APNローミングプロトコル IPv4/IPv6
PDPタイプ IPv4/IPv6

*上記以外の項目(ユーザー名やパスワードなど)は設定不要です。設定の項目表示名は機種によって若干異なることがあります。特に設定しなくても通話・通信が使える機種もあります。例えば、Google Pixel4(SIMフリー/国内正規モデル)の場合、SIMカードを入れるだけで自動的にAPNが設定されます(自身でAPN設定を作る必要もありません)。

なお、本APNの設定項目は楽天モバイルが正規に公開しているものです。APNの設定項目が変更されることはプラン/サービスそのものが変わらない限り通常ありませんが、正しい情報は必ず公式サイトの情報も合わせて参照ください。

参照:楽天モバイル(MNO)公式サイト-よくある質問 > APN情報を確認したい

設定方法は機種によって異なります。多くのAndroidスマホでは、【設定】→【ネットワーク/インターネット】→【モバイルネットワーク】→【詳細設定】~といったような設定メニューへ進むと、アクセスポイント名(APN)の設定画面がでてくるはずです。

なお、APNを設定すればすべてのiPhone・スマホで楽天モバイルが使えるようになるわけではありません。あくまで楽天モバイル以外で購入した機種は動作保証対象外となりますので、自己責任・自己判断でご利用下さい。

接続できないと困る・開通・認証が確実に行える機種は楽天モバイルへ契約・乗り換え時にセットで端末も購入することが可能です。

2020年4月現在、楽天モバイルの対応製品は最大で50%以上のポイント還元により、実質半額以下で買えるチャンスもあります(現在のキャンペーンは2020年4月16日に終了予定)。楽天Linkの設定やSMS認証が出来ないことを保証対象外の機種でアレコレ悩むより、正規品を1台持っておけば安心です。

APNを設定しても繋がらない場合の対処法(&iPhoneの場合)

正しくAPNの設定項目を入力しても楽天モバイルのSIMカードで通信・通話が出来ない場合には、以下のような手順を行うことで接続ができるようになる可能性があります(他社端末の場合、SIMロック解除がされている/SIMフリーである必要があります)。

端末を再起動(電源のオフ→オン)する
機内モードのオン/オフの切り替えをする
SIMカードの挿入/電源投入後はちょっと待つ(SIMを認識、電波受信をするまで時間が掛かるケースがあります)

スマホのソフトウェアを最新バージョンにする(特定のSIMフリースマートフォンの場合、ソフトウェアのバージョンアップをしないと楽天モバイルで使えないことが確認されています)

・楽天自社エリア/パートナーエリアそれぞれで接続を確認する(接続するエリアで挙動が変わることもありえます)
通話設定の 4G VoLTEオン/オフの切り替えをする(iPhoneで通話が繋がらない場合)
iPhoneのAPN/インターネット共有の設定に「rakuten.jp」を追加する(iPhoneでテザリングが出来ない場合。設定しないと「インターネット共有」の部分がグルグルし続けるはず)
・電話アプリで「*#*#4636#*#*」と入力、テストモードに入ってから[携帯電話情報]→[優先ネットワークの種類を設定]→LTE onlyを選択して、再起動する(Androidスマホで通話が繋がらない場合/機種によってテストモードへの入り方は異なります。Redmi Note 9Tの場合は「*#*#86583#*#*」と入力、Xperiaの場合は「*#*#7378423#*#*」と入力、Service settings→Network modeから。余計な変更をすると動作が不安定になることがありますので自己責任でどうぞ)
・SIMカードのステータスを更新する(設定→端末情報→ステータス→SIMカードの状態、といった操作で更新画面に移動できる機種があります)

iPhoneの場合、上記の「4G VoLTEオン」と「APNに”rakuten.jp”」を入力する操作が楽天モバイル公式サイトでも案内されています(ただし動作を保証するものではありません)。これを行わないと通話/テザリング機能が使えないことを当サイトでも確認していますので、iPhoneで楽天モバイルMNO回線を使いたい場合は必須の操作と言えそうです。

*上記の操作をすれば必ず繋がるというものではありません。楽天モバイルが販売する端末以外はすべて動作保証対象外です。

参照:楽天モバイル(MNO) 対象機種

楽天モバイルが公開している「動作確認が行われている機種」で上記のような対処を行っても繋がらない場合は、楽天モバイルカスタマーセンターにお問い合わせください。

☆「楽天モバイル(自社回線サービス)お問い合わせはこちら

楽天モバイル(MNO/自社回線)のAPN設定方法 ユーザー名/パスワードなどの設定項目-繋がらない場合の対処法