国内で販売されているルーターではau回線で使うのは少々難しいのですが、ドコモ回線およびドコモ系のMVNO、ソフトバンク回線など複数の通信SIMを所有している場合はSIMフリーのルーターが一台あると便利です。

昔はなかなか日本ではSIMフリールーターを手に入れるのも難しかったのですが、今ではMVNOが進出してきた関係で手に入れられる機種も増えました。

現在管理人が持っているのは、富士ソフトというメーカーがやはりMVNO向けにかつて販売していたというWM340という機種です。今この機種を手に入れるのは少し難しい(すでに販売終了しているため)のですが、私は中古品を5000円で買いました(レビューはブログサイトでやりました)。もう今は売っているショップは無さそうですが、ドコモのLTEで使える機種としては激安でした(2015年7月30日追記:「イオシス」にまた4980円で売ってます!!)。

SIMフリールーターには「3G専用」のものと、「LTE対応(ドコモならXi)」のモデルがあります。価格の相場としては3G用なら1万円以下、LTE対応なら新品で15000円~25000円程度です。中古品ならばLTE対応でも1万円台前半くらいなら狙えると思います。

2015年6月現在で一番オススメできるSIMフリールーターは、定番中の定番といっても過言ではないNEC Atermというモデルです。かなりの頻度でセールが行われているので、安いタイミングを狙ってみてください。安い時は定価から1万円近く値引きされることもあります。

MR03LNはLTEのBand 1,3,19,21というドコモのクアッドバンドに完全対応しています。現在ではBand28という新しいバンドもあるのですが、最大下り150Mbpsまで対応していますので、一般用途には十分な仕様です。さらにLTEが繋がりにくい地域でも繋がりやすいFOMAのプラスエリア(Band6)でも利用できます。

この機種はソフトバンクのLTE回線でも利用が可能です(Band1のAPNの設定が別途必要です)。auはSIMの仕様があわないのか、利用できないそうです。

この機種の魅力はバッテリーの持ちの良さです。通常のWi-Fi接続時で約12時間、電力を抑えたBluetooth接続なら24時間もの連続使用が可能です。古くて安い機種だと、電池の持ちが悪い機種もいいのです。私の持っているWM340なんてフル充電でも4-5時間が限界です。旅行などで一日中外で使いたい時には、10時間以上バッテリーが持つ機種は重宝しますよね。

また、MR03LNはディスプレイがタッチパネルに対応しており、画面上で接続状態を確認・各種項目の設定・データ通信の利用状況を確認出来るのもよいです。特にデータ量が確認できるのは、MVNOでデータパックの比較的小さなプランで運用したい方にとって節約の目安にもなります。データ量は接続したスマホから各契約サービスのマイページなどから確認も出来るのですが、この機能がルーターに付いているのは快適そうですよね(私の使っている5000円ルーターには勿論そんな高級機能はありません)。

MR03LNの新機種が発表されました。2015年7月16日に発売になります。デュアルSIM機種が欲しい人は新型にしましょう。

国内で買えるSIMフリールーターの他の候補としては、富士ソフトの「FS020W」、その旧モデル「FS010W」、日本通信の「b-mobile4G WiFi3」当たりがあります。FS010Wは過去に1万円程度でセールになっていたこともあるのですが、最近はとんと見かけなくなりました。FS020Wも性能は悪く無いですが、価格がAterm MR03LNとそれほど変わらないので。

あるいはドコモでSIMロック解除手続きを行った「L-02F 」「HW-01F」「HW-02E」といった白ロムを入手するのも良いです。安い機種だと1万円台前半くらいから狙えるはずです。中古ならもっと安いものもあると思います。

昨今ではモバイルルーターよりも格安のSIMフリースマートフォン本体のほうが安いこともありますので、ルーターではなく電池容量の大きいスマホでテザリング接続を使う、という運用方法もありです。

MVNOにおすすめのSIMフリールーター