ドコモから2017年夏モデルとして発売され、ハイエンドスマートフォンの中では機種変更でも比較的安く買える Galaxy S8 SC-02Jをドコモオンラインショップで購入してみましたので、実機の詳細レビューをお届けします。

Galaxy S8 SC-02Jは、5.8インチながらベゼルレス・18.5:9の縦長ディスプレイを採用した新しいデザインのスマートフォンです。2017年夏により大きな6.2インチモデルの Galaxy S8+と共に発表され、他メーカーからも続々と縦長ディスプレイのスマホが登場する流行の先駆けとなったスマホと言えるかもしれません。

Galaxy S8は大画面にも関わらず軽く・細長いボディがとSnapdragon 835の超ハイスペックCPUによる高速処理が魅力です。より上位のモデルとして2017年冬モデルにはGalaxy Note8 SC-01Kも登場していますが、機種変更価格はSC-01Kに比べて5万円近くSC-02Jの方が安いため、お買い得な機種を探していたドコモユーザーにはオススメ出来ます。

先に公式サイトでSC-02Jの価格や機能全般を見たい人はこちら→「ドコモ Galaxy S8 SC-02J

SC-02Jと歴代Galaxyシリーズのスペック比較

項目Galaxy S8
SC-02J
Galaxy S8+
SC-03J
Galaxy Note8
SC-01K
Galaxy S7 edge
SC-02H
Galaxy S6
SC-05G
Galaxy S6 edge
SC-04G
Galaxy S5
SC-04F
Galaxy Note edge
SC-01G
画面サイズ5.8インチ6.2インチ6.3インチ5.5インチ5.1インチ5.1インチ5.1インチ5.6インチ
解像度2960×14402960×14402960×14402560×14402560×14402560×14401920×10802560×
(1440+140)
CPUスナドラ835スナドラ835スナドラ835スナドラ820
4コア
Exynos 7420
8コア
Exynos 7420
8コア
スナドラ801
2.5GHz 4コア
スナドラ805
2.7GHz 4コア
RAM4GB4GB6GB4GB3GB3GB2GB3GB
電池容量3000mAh3500mAh3300mAh3600mAh2550mAh2600mAh2800mAh3000mAh
実利用可能時間115時間135時間115時間100時間70.7時間72.1時間65時間68.6時間
重さ150g173g190g158g138g132g147g177g
148.9mm159.5mm163mm151mm143mm142mm142mm151mm
68.1mm73.4mm75mm73mm71mm70mm73mm82mm
厚さ8.0mm8.1mm8.7mm7.7mm8.6mm8.4mm12.9mm10.1mm
防水×××

Galaxy S8はS8+, Note8に比べると一回り小さいディスプレイサイズとなりますが、スマートフォン全体の中では大画面にカテゴライズされるモデルとなります。

しかし、本体のサイズは旧モデルのGalaxy S7 edgeと非常によく似ています。S7 edgeは5.5インチサイズですが、わずかにS8のほうがコンパクトで軽く、1~2年前の古いデザインの5.5インチ以上だった大画面スマホとは全く異なる使用感です(本体の実機サイズに関しては後述します)。

Galaxy S8に搭載されたSoC Snapdragon 835は、2017年夏~冬モデルまでのAndroidスマホ最高峰のチップであり、主要メーカーのフラッグシップモデルの多くが採用しました。

関連記事:2017年夏~2018年ハイエンドスマホ用SoC Snapdragon835搭載機種を比較(MSM8998)

スナドラ835搭載機種は発熱が少なく、動作が安定したモデルが非常に多かった印象です。メーカー・端末ごとのソフトウェア調整によって多少動作にクセ・得手不得手があったりもしますが、Galaxy S8はあらゆる場面でサクサクとした快適利用が可能なパフォーマンスを発揮しています。

機能面では、SC-02Jは防水・防塵対応(IPX5/8, IP6X)・おサイフケータイ対応・フルセグ対応・おくだけ充電対応となっており、国内向けにしっかりとカスタマイズされたモデルです。

旧モデル Galaxy S7 edgeと仕様上の大きな違いは、充電・接続用インターフェイスがmicro USB→Type-C USBに変わった点でしょうか。

2017年以降に発売された多くのスマートフォンは裏表のないType-C USB形式に変わってきています。初めてType-C対応スマホを購入する場合には急速充電に対応したType-C用の充電機器(ACアダプタ 07・06など)・または変換アダプタ(ドコモ公式ショップでも1個540円で「microUSB変換アダプタ B to C 01」が買えます)を利用することになります。しかし、2017-2018年発売モデルのほとんどのスマートフォンはすでにType-Cを採用していますので、そろそろ周辺機器をすべてType-Cに変えてしまうのも良いでしょう。

写真にもある通り、Galaxy S8にはイヤホンジャックが残っています。近頃は本体を薄くする目的等でイヤホンジャックを排除してしまうメーカー・モデルもありますが、ワイヤレスイヤホンだけでなく従来通りの有線タイプが使える安心感もメリットです。


なお、ワイヤレス充電用の機器を買う場合はQi(チー)規格対応の製品ならば利用が可能です。Galaxy S7 edge/S8/S8+/Note8だけでなく、iPhone8/8Plus/Xもすべて同じ機器が使えて便利です。

関連記事:GalaxyS8/S8+が急速充電出来る純正ワイヤレス充電器 EP-PG950を安く買う方法

機種変更価格情報

機種変更価格 Galaxy S8
SC-02J
Galaxy Note8
SC-01K
本体価格 月額3,915円×24回
総額93,960円
月額5,265円×24回
総額126,360円
月額割引 月々サポート
-2,835円×24ヶ月
総額68,040円引き
月々サポート
-2,079円×24ヶ月
総額49,896円引き
一括値引き 端末購入サポート
-68,040円値引き
機種変は対象外
実質負担額 一括25,920円 月額3,186円
総額76,464円

*2018年4月13日時点の価格情報です。なお、同時期に発売されたGalaxy S8+ SC-03Jはすでに生産終了・販売終了しています。

最上位モデルのGalaxy Note8 SC-01Kは確かに非常に優れた性能・最高峰の性能を持ったスマホであることは実際に毎日利用している管理人も感じていることではありますが、機種変更時の本体負担総額差は5万円以上・1ヶ月あたりにしても2,000円も安いGalaxy S8のほうがコストパフォーマンスは高いと言えるでしょう。

SC-01KはMNP(のりかえ)契約で買うと割引が10万円以上適用されますので、スタイラスペン内蔵の超大画面スマホが欲しいのなら他社回線を作り、スグにMNPさせるテクニックを使いましょう。

関連記事:ドコモのGalaxy Note 8 SC-01KはMNPで買え!下取り利用で機種代12万円が一括0円以下にも

機種変更での購入時には、上記の月々サポート以外に現在使っているスマホの下取り値引き・家族で複数台購入時の還元なども使えますので、実際の負担額はもっと安くすることも可能です。

公式ページ 期間* 割引額
5Gギガホ割
終了未定 5Gギガホ契約で
最大6ヶ月間

月額1000円割引
5Gウェルカム割
終了未定 5G機種限定
最大2.2万円相当

機種値引き・還元
端末購入割引
終了未定 対象機種限定
機種変更で

機種値引き・還元
ギガホ割
~未定 新料金プラン
月額1000円引き
最大6ヶ月適用
はじめてスマホ割
はじめてスマホ割
~未定 他社利用者OK
スマホデビューで
1000円×12ヶ月
値引き上乗せ
はじめてスマホ購入サポート
はじめてスマホ購入サポート
~未定 他社利用者OK
スマホデビューで
最大2.2万円還元
対象機種購入特典
限定特典
CPに依る [対象機種限定]
対象機種購入で
各種特典・
プレゼントあり
その他特典多数
ドコモの下取り
プログラム
指定なし 最大7.15万円還元
(iPhone7 32GBなら
通常13,000円)
dカードで決済
指定なし [オンライン限定]
dカード決済で
ポイント2倍
(付属品も対象)
*キャンペーンの期間・条件は変更されることもあります。必ず公式サイトで最新情報を各自でチェックしてください。

他のスナドラ835機種との価格比較

Galaxy S8 SC-02Jの機種変更価格は実質25,920円(2018年4月時点)となっています。ここで、同じSoC Snapdragon 835を搭載したドコモスマホの実質価格を比較してみましょう。

機種名 種別 機種変更の実質価格*
Xperia XZ Premium
[スマートフォン] 5.5インチ
ハイエンドモデル
4/13~購入サポ
一括39,528円
☆「SO-04Jをみる
Galaxy S8
[スマートフォン] 5.8インチ
縦長高性能機種
4/13~購入サポ
一括25,920円
☆「SC-02Jをみる
Xperia XZ1 SO-01K
[スマートフォン] 5.2インチ
ハイエンドモデル
実質 31,104円
☆「SO-01Kを見る
V30+ L-01K
[スマートフォン] 6.0インチ
大画面軽量
スマホ
実質49,248円
☆「L-01Kをみる
Xperia XZ1 Compact
[スマートフォン] 4.6インチ
防水・おサイフ
ハイエンドモデル
【レビューはこちら】
実質26,568円
SO-02Kをみる
AQUOS R SH-03J
[スマートフォン] 5.3インチ
IGZO
4/13~購入サポ
一括20,736円
☆「SH-03Jをみる

*本体価格から月々サポート最大額を差し引いた負担額(2018年4月13日~、一部機種が再び端末購入サポート化されました)。

Galaxy S8 SC-02Jの他にも、Xperia XZ1 Compact SO-02K, AQUOS R SH-03Jも機種変更価格が安めに設定されています。CPU・RAM容量が同じであり、ここまでハイスペックなモデルになると体感での処理速度差を感じることはできないほどに、どの機種も優れた機種です。Galaxy ,Xperia, AQUOSというメーカー・ブランドの違いはインターフェイス・機能面ではそれなりに違いもありますので、SC-02J/SO-02K/SH-03Jの選択は好み次第です。

同梱品・外観チェック

Galaxy S8 SC-02Jは、比較的コンパクトな箱に入れられて届きます。

同梱品は、ドコモの購入保証書・SIMピン・クイックスタートガイド・イヤホン(交換イヤーピース付き)・テレビアンテナ用プラグです。また、オンラインショップで購入した場合は初期設定・利用開始手順のガイド冊子も貰えます。ガイドに記載された手順に従って開通・機種変更手続きを行えば、誰でも簡単に自宅で機種変更が完了し、すぐに使い始められます。

充電用のACアダプタは入っていませんので、初めてスマートフォンを購入する場合は急速充電対応のドコモ純正・ACアダプタ06をセットで購入することをオススメします。

☆「ドコモセレクト-ACアダプタ 06」/2592円(税込)


今回購入したのはコーラル・ブルーです。テカり過ぎない程度に鮮やかな青色がとても綺麗です。

左がGalaxy S8, 右がGalaxy S7 edgeです。S8では指紋認証センサーが背面のカメラレンズ横に移動しました。


カメラレンズの凹凸は控えめで、テーブル上においてもガタツキが少なくなっています。レンズの枠がほんの少し出っ張っているだけであり、スッキリとしたデザイン。指紋認証センサー部分は物理ボタンではなく、タッチ操作のみです。

本体の右側には電源ボタンがあります。サイド部分のデザインはS7 edgeに非常によく似ています。


本体左側には、Bixbyボタンが追加されています。状況に応じてさまざまな情報を参照できるBixbyボタンですが・・・Galaxy Note8にも搭載されているものの、個人的には全く使う機会がありませんのでここではスルーします。


Galaxy S8の5.8インチディスプレイは、本体の横幅を狭く作っているおかげで指が届きやすくなっています。上下に長いため片手で上の方まで操作するのはさすがに困難ですが、他の5.5インチ超の大画面スマホに比べれば扱いやすい機種です。

ディスプレイ比較

Galaxy S8と他のスマートフォン・iPhoneのディスプレイサイズを比べてみました。

まずは、ドコモ史上最大のディスプレイサイズ 6.3インチを誇る Galaxy Note8 SC-01Kです。

Galaxy Note8も18.5:9の狭額ディスプレイパネルを採用していますが、S8と並べると縦横ともに一回り大きく、S8が小型に見えるほどです。パネルは同じSuper AMOLED・1440×2960ドットの解像度であるため、見やすさに違いは感じられません。

iPhone XはGalaxy S8と同じ5.8インチのディスプレイサイズです。iPhone Xのほうが上下のベゼルが狭く、縦に短くなっています。ただし、iPhone Xの上部にはノッチ(切り込み)があり、好みが分かれるところでしょう。

iPhone Xの本体重量は174グラムであるのに対し、SC-02J S8は150グラムですので、手で持って感じる重さにはかなりの差があります。iPhone Xの背面ガラスパネル・メタリックなコーナーデザインは高級があり格好良いのですが、軽量さを重視するのならGalaxy S8に分があるでしょう。

4.7インチサイズのiPhone 7/8と比べると、流石にGalaxy S8のほうが全体的にボディは大きくなります。前面にホームボタンがあったほうが使いやすいという人もいると思いますのでどちらが優れているというものではないものの、画面占有率が高い機種のほうが未来感があり、洗練されたイメージです。

Antutuベンチマークスコア

スマートフォンの処理能力テストで有名な、Antutu Benchmarkのスコアを実機を使ってGalaxyシリーズのスマホを測定してみました。

Ver7.0 S8
SC-02J
Feel
SC-04J
Note8
SC-01K
S7 edge
SCV33
トータルスコア 201379 61710 202234 168215
CPU トータル 70229 32618 70774 55740
演算処理 13145 3960 13166 17134
一般使用 10874 4602 10749 7898
マルチコア 46210 24056 46859 30708
GPU トータル 82023 8843 82154 65854
Marooned 16642 1184 16499 13757
Coastline 32651 2251 32730 25901
Refinery 32730 5408 32925 26196
UX トータル 40720 15333 41523 39549
データセキュリティ 6151 2670 6146 6695
データ処理 9826 2700 9977 6977
画像処理 11354 1932 11912 11349
ユーザエクスペリエンス 13389 8031 13488 14528
MEM トータル 8407 4916 7783 7072
RAM 3135 2300 2736 3001
ROM 5272 2616 5047 4071

Galaxy S8は購入直後、ほぼ初期状態のままテストしています。SC-02Jのベンチスコアは20万点を超え、非常に高いレベルにあることが判ります。12万円するGalaxy Note8にも全項目で同レベルの数値を叩き出します。

旧モデルのGalaxy S7 edge(SCV33はauモデル、docomoモデル SC-02Hでもほぼ同じ仕様)から比べるとトータルスコアで2割程度アップ、特にCPU/GPUのスコアが上がっている事がわかります。ただし、S7 edgeに搭載されたSnapdragon 820も十分高性能ですので、日常的な利用で差を体感出来るほどではありません。

一方、docomo with割引によって実質0円以下で機種変更出来る Galaxy Feel SC-04Jと比べると、スコアは3倍もの差が付きました。SC-04JはSC-04Jで良いところはたくさんありますが、ゲームでたくさん遊ぶ場合はGalaxy S8のほうがオススメです(SC-04Jでも大半のアプリは快適に動作します)。

関連記事:ドコモ・ウィズ対応 Galaxy Feel SC-04J新色追加記念再レビュー 実機利用3ヶ月の使用感を評価

カメラ性能

Galaxy S8 SC-02Jのメインカメラは12メガピクセル・F1.7/サブカメラは8メガピクセル・F1.7の明るいレンズが採用されたモデルです。

メイン仕様としてはGalaxy S7 edgeから変わっていませんが、撮影時にさまざまなライブエフェクト加工が出来るようになっています。顔を認識してイラストが追尾したり、口を開ける・まばたきをするといったアクションにより、アニメが再生されます。


Galaxyシリーズのカメラは暗い環境・ライトアップされたシーンなどに非常に強く、一眼レフで撮影したかのようなノイズの少ない写真が簡単に撮影可能です。プロモードではISOやシャッタースピード・ホワイトバランスを調整して印象的な写真を作り出すことも出来ます。

Android 8.0に更新可能

Galaxy S8 SC-02Jは発売時にOS Android 7.0が搭載されており、2018年4月19日よりAndroid 8.0(Oreo)へのバージョンアップが出来るようになりました。

Android 8.0から新機能として「ピクチャーインピクチャー機能(PIP)」が利用可能になっています。

PIPに対応したアプリを利用する必要があり、現時点ではGoogle Mapのナビ中くらいしか動作しません(2018年4月時点)。Youtubeで利用するためには有料プランに加入中である必要があり、日本国内では利用できません(サードパーティ製のアプリを利用することで動画をオーバーレイ表示することも不可能ではないようです)。

Google ChromeもPIPに対応しているはずですが、許可を与えても普通に閉じてしまうようです。

また、2018年4月19日の更新ではAlways on Displayで選択できる表示の種類も追加されています。同更新では以下のような機能追加が含まれていました。

・テキスト情報から電話/地図アプリの直接起動
・ログイン情報の自動入力機能
・マイファイルの機能拡張(コピー・移動メニューの追加)

まとめ

以上、大画面なのに持ちやすいボディサイズ・優れた処理性能・カメラを持ちながら、機種変更価格がお得なGalaxy S8 SC-02Jの実機購入レビューでした。

スマートフォンとしての面白さから言えば、デュアルカメラ・ペン内蔵のGalaxy Note8のほうが利用していて楽しいのですが、日常的に使いやすいサイズはGalaxy S8です。値段を気にしない・デュアルカメラを使いたい・ペン入力がしたいのならNote8を買った方が満足度は高いと思いますので、安くて小さいS8を選ぶか、高性能で大きなNote8を選ぶか、よく考えて購入検討してみてください。

今後、2018年夏モデルとしてはGalaxy S9 SC-02K, Galaxy S9+ SC-03Kなどにフルモデルチェンジすることがほぼ確実となっていますが、価格が安くなったスマホをあえて選ぶのなら、まだまだSC-02Jの割引の大きさは有利です。

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ドコモ機種変更が安いGalaxy S8 SC-02J購入レビュー Antutuベンチスコア・Note8や旧モデルと比較

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