2019年6月から開始されたドコモの新しい料金プランではニュース・テレビCMや広告でもよく見かけるように「ギガホ/ギガライト」という、スマートフォン向けの料金プランをアピールしていますが、ガラケー機種向けのプランも新しく変わりました。

2019年6月現在、ドコモケータイ向けのプランはそのまま「ケータイプラン」という名前のプラン1つに統合されており、それ以外の選択肢は基本的にありません(ドコモケータイでスマホと同じプランを契約することなら出来ます)。

また、2019年新料金プランの提供開始と同時にドコモのガラケー機種の販売価格も改定されています。2019年5月以前とは機種代金の負担に関する部分も変わっており、FOMAガラケーからの買い替え・機種変更を検討している場合は、最新の情報をチェックしてから機種交換をしないと、ガラケーの利用料金イメージが変わっている部分もありますので注意が必要です。

FOMAガラケーからドコモの最新ガラケー機種に新プランで機種変更した場合(FOMAガラケーから買い換える場合、必ず新プランでの契約になります。FOMA専用プランは継続不可)、どんなサービスが基本料金内で使えるのか(無料通話・無料データ容量)、料金請求になるのか、オプションや手数料などが必要なのかどうか、そして新プランはFOMAプランに比べて安いのかどうか、ドコモガラケーを愛用しつづけているガラケーマニアが解説します。

ドコモガラケーの個別機種の使い勝手・評価について、当サイトでは各機種実際に入手・購入してレポートしています。詳しくは「ドコモケータイ・スマホ実機レビューリスト」よりそれぞれの端末情報を参照ください。ドコモ最新ガラケーはすべて網羅しています(2019年夏モデルケータイも発売され次第買います)。

ドコモカード携帯 KY-01Lと新プランの相性は良い!

2019年6月以降に提供が始まった「ケータイプラン」は、月額1200円という料金内に従来でいうところの「基本プラン+spモード+パケットプラン」のすべてが含まれた料金体系です。

かけ放題オプション・追加データ容量オプション(スピードモード)などは別途追加することは可能ですが、最小限の料金に抑えたい場合は基本料金の1,200円以外のサービス・オプションを契約する必要・強制加入はありません(消費税、ユニバーサル料金などは別途)

ケータイプランの月額1200円に含まれるサービスは、「音声通話とデータ通信とインターネット接続サービス」です。

通話料金 ・家族間通話無料
・家族以外への通話は従量制
(30秒あたり20円)
ネット通信 100MBまで無料
SMS送受信
(国内)
1回あたり3円~
(受信無料)

(2019年7月時点。2年定期契約をしない場合、月額料金は+1500円と割高になります)

同一のファミリーグループ内(家族割対象の電話番号)への通話ならば、電話をかけても受けても無料になります。

一方、基本料金1200円の中には無料通話は含まれません。昔のFOMAプランのように「1000円分の無料通話、60分まで無料通話」といった区分はなく、通話をたくさん使いたいユーザー向けには「音声オプション」が2種類用意されています。

5分以内なら何度掛けても無料になる「5分通話無料オプション」は月額+700円(5分以内に一度切り、すぐに同じ番号に掛け直してもOK)、24時間制限なく国内通話料金が定額になる「かけ放題オプション」は月額1,700円です。これらの音声オプションは必須ではなく、音声オプションに加入しないと割引が適用されない・特典が貰えないといったトラップはありません(少なくともドコモ公式ウェブサイトから購入する場合にはありません)。

通話をあまり使わない(受けるだけ)・ドコモを利用中の家族との通話しかしない場合は、音声オプションの追加は必要ないでしょう。もしあとから追加したほうが料金が安くなりそうならば、ウェブ(My docomo)からいつでも追加・解約が出来ます。

余計なオプションを追加しなければ、上記の通り月額1,200円(ユニバーサル料金、消費税込みで2019年7月時点では1298円表記)の請求になります。

カード携帯 KY-01Lの場合には、通話に関しては高音質なVoLTE(ボルテ)に対応しており、かつウェブブラウザ・メールの利用も可能ではありますが、電子ペーパー技術を使っている影響で、スマホほど快適にネットを使えるものではありません。KY-01Lのネット機能はおまけ程度と考えたほうが無難です。

従来であれば管理人的には「カード携帯は通話専用にして、メールやネットはパソコン・スマホで補う」という使い方をオススメしており、カード携帯用のプランではデータ通信が一切使えないプラン構成での利用もアリだと思っていました。

カード携帯 KY-01Lはスマホとも、従来の一般的なガラケーとも違う、別種のデバイスだと考えたほうが無難です。

関連記事:ドコモ最新カードケータイKY-01Lは本当に買いか?FOMAガラケーから機種変更はおすすめ出来ない理由

特に文字入力・タッチ操作はスマホほど快適ではなく、タッチパネルに慣れていないガラケーユーザーにとってもテンキーボタンがない構造は、操作もしにくいことでしょう。

ただ、それでも「カード携帯で全くネットが使えないプラン(旧プランの場合)」にしてしまうと、ドコモメールも一切使えない・ちょっとしたニュースや情報を調べることも出来ないといった条件になってしまうため、スマホほど便利な機能は要らないけれど、メールくらいは使えないと困るというユーザーには難のあるプランだったことも否めません(スマホやタブレットとの2台持ちを前提とした使い方であるため)。

旧プランで「ドコモガラケーで少しはネット・メールも使いたい」という場合には、データプランとネット使用料として最低でも600円のオプション追加が必要でした。これが、新料金プランプランでは最初から含まれていることになります。

新旧ガラケー用
プラン比較(Xi用)
新料金の場合 旧料金の場合
(現在新規加入不可)
基本料金 ケータイプラン
月額1,200円
シンプルプラン
spモード料金 0円
(基本料金に含む)
有料
パケットプラン 100MBまで0円
(基本料金に含む)
ケータイパック
100MB使った場合は
約2,700円
合計維持費 月々1,320円 料金は変動

(旧プランのパケットプラン・料金システムについては「2019年5月31日で打ち切り ドコモ機種変更で月1200円の5分かけ放題ガラケー回線が作れる」を参照下さい。すでに加入中のユーザーは旧プランのまま機種変更することも出来ます)

このように、「ドコモガラケーでちょっとだけネット・メールを使いたい」という場合には、旧プランだと変動性パケットプランが割高になる(10MB以上で0.03円/KB)可能性が高いため、新プランの100MBコミプランのほうが便利で安くなるのです。

(旧プラン”ケータイパック”は上限2GBまでの料金変動)

一方、カードケータイを通話にしか使わず、ネットは必要ない(無線LAN,テザリングなどWi-Fiのみで使う)のであれば、従来プランのカケホーダイライト(1200円)が最強でしたが、残念ながらすでに新規加入は出来なくなっていますので、どうしようもありません(新プランでspモードを解約して維持費を下げるということは出来ません)。

カード携帯は使いやすいとは言えませんが、ウェブブラウザ機能・メールの送受信も出来る機能を搭載していますから、頻度高く使うのでなければちょっと特殊なパネル操作にも気にならないかもしれません。せっかく機能があるのに全くの通話専用とするにはもったいないというのなら、新料金プラン「ケータイプラン」はKY-01Lの利用には向いています。

KY-01Lの実機レビューをより詳しく見たい方は「[実機レビュー]ドコモカード携帯 KY-01Lの良いところ・不満点、出来ること/出来ないこと 全まとめ」を御覧ください。

カードケータイ KY-01Lの本体代金・手数料

前項までは「ドコモケータイ用のプラン」の話であり、2019年6月以降は機種代金は基本プランと分離されています。

どの支払い方法を選んでも総額負担は同じです。ただし、ウェブ機種変更手続き時には一括支払いをdカード/dカード GOLDで行うとポイントが2倍貰える限定特典がありますので、dカード保持者は一括支払いをオススメします(カードを持っていない方は契約前に作っておきましょう。カード発行には少し時間が掛かりますので、事前に申し込みが必要です:「dカードの作り方解説 申し込み手順・必要なもの・審査時間、届くまでの日数まとめ 完全ガイド」)

ドコモのFOMA携帯からカード携帯に機種変更する場合、ドコモの公式ウェブサイト経由で手続きを行えば、頭金・事務手数料は掛かりません。店頭手続きの場合は2千~1万円程度の本体代金とは別途手数料が生じることがありますので、ウェブ手続きを推奨します。

基本料金プランとセットで支払額をシミュレートしたい場合は、ドコモ公式サイトでオプション・割引を加味した料金計算ツールが提供されています。誰でも簡単に計算出来ますので、ガラケー交換前に必ず一度は計算しておきましょう。

2019年ドコモ新ガラケー用プランでカードケータイKY-01Lは安く・便利に使えるか?