NTTドコモから発売された2021年夏モデルスマートフォンの最上位機種 Galaxy S21 Ultra (型番SC-52B)と、スタンダードモデルのGalaxy S21 (型番 SC-51B)、さらに現行モデルのApple最上位機種 iPhone 12 Pro Maxのカメラテスト比較です。
今回用意した3台のスマートフォンはドコモでの販売価格はそれぞれ約10万円~15万円です。いずれも5Gに対応、動画でもゲームでも、ありとあらゆる操作が快適に使うことが出来る、最新のハイエンドモデルたちです。
「5G対応スマホ」や「ゲームが快適に遊べる」という部分だけならもっと安いスマートフォンでも十分に使える「高コスパ」なモデルも世の中には存在しますが、スマホのカメラ性能は高級モデルだけに最高級なパーツが使われる傾向にあります。
特に2021年夏モデル Galaxy S21 Ultraは国内ではドコモだけが扱う(2021年4月時点)限定モデルとなっており、強力なズームカメラが搭載されています。
Galaxy S21 Ultra SC-52BはGalaxy S21 SC-51Bに比べて5万円以上も高いため、「高いお金を出しても買う価値があるかどうか」を実際の作例を見て考えてみてください。
Galaxy S21/Ultra/iPhone12のカメラスペック
今回比較に用いたGalaxy S21、Galaxy S21 Ultra、そしてiPhone 12 Pro Maxは、それぞれ複数のカメラレンズを搭載しており、シーンに合わせて最適なレンズを選ぶ事ができます。
Galaxy S21 Ultra | Galaxy S21 | iPhone 12 Pro Max |
メインカメラ 108MP 1/1.33″センサー |
メインカメラ 12MP 1/1.76″センサー |
メインカメラ 12MP |
超広角カメラ 12MP 1/2.5″センサー |
超広角カメラ 12MP 1/2.5″センサー |
超広角カメラ 12MP |
望遠カメラ 3倍相当 10MP 1/3.2″センサー |
望遠カメラ 3倍相当 64MP 1/1.72″センサー |
ズームカメラ 2.5倍相当 12MP |
望遠カメラ2 10倍相当 10MP 1/3.2″センサー |
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*appleはカメラのセンサーサイズ非公開。
上記の通り、3モデルとも「メイン」+「超広角」+「望遠」の3種類のカメラを装備していますが、センサーサイズ・画素数ともに異なります。
iPhone 12 Pro Maxはシリーズで最高の光学2.5倍ズームに相当するカメラを搭載しています。これはiPhone 12 ProやiPhone 11シリーズより優れた望遠カメラです。
この現時点で最も優れたカメラ性能のiPhoneと、Galaxy最新作のズーム画質を早速比べていきましょう。
Galaxy S21とiPhoneズームカメラレビュー
まず最初に、光学3倍相当の望遠カメラを搭載したGalaxy S21と、光学2.5倍相当のiPhone 12 Pro Maxの対決です。
撮影テストには、上記のカメラ品質補正用のカラーチャートを2メートルほど離れた場所から、全く同じ環境で撮っています。
Galaxy S21とiPhone 12 Pro Maxの10倍ズームで撮影・一部を切り出した写真が以下のものです。
トリミング以外一切加工していない状態で比較すると、Galaxy S21もiPhone 12 Pro Maxのズームも似たような解像度となっています。
それぞれオートモードで撮影したところ、iPhone 12 Pro Maxのほうが色のコントラストが強く、はっきりとした写真に仕上がっています。
一方で、微細な線に注目してみると、iPhoneよりGalaxyのほうが滑らかに撮影出来ています。
続けて別の部分を拡大した写真を見てみましょう。
iPhone 12 Pro Maxでズームした写真では、細い円のラインが一部波打ったようにガタついています。これは高いズーム倍率にした解像度不足によるものでしょう。Galaxy S21で撮影した写真には、このような不自然なガタつきは見られません。
また、コントラストはiPhone 12 Pro Maxのほうが強く出ているものの、ノイズもiPhone 12 Pro Maxのほうが多く、Galaxy S21の写真のほうが滑らかな仕上がりです。
スマートフォン・カメラの性能比較で有名なDxOMark社の評価ではGalaxy S21のズーム(Tele)は98点、iPhone 12 Pro Maxのズームは87点とされており、Galaxy S21のほうが最強のiPhoneより優れたズームカメラ性能としています。
iPhoneシリーズの写真は全体的には素晴らしい品質を保っているものの、ズーム性能を重視したいのなら現存するあらゆるiPhoneよりGalaxy S21のほうが上と言えそうです。
また、月を撮影する場合にも、iPhone 12 Pro MaxよりもGalaxy S21のほうが明らかに綺麗に撮れます。
関連記事:月面が綺麗に撮れるGalaxy,Huaweiスマホと撮り比べ(2021年モデル比較随時追加中)
Galaxy S21 UltraとS21のズームカメラレビュー
続いて、ドコモのGalaxyシリーズ史上最強のカメラを搭載したGalaxy S21 UltraとGalaxy S21の勝負です。
Galaxy S21 Ultraには2つの望遠レンズが搭載されています。
通常の低い倍率(2~9倍)まではF値2.4の光学3倍カメラ、10倍以上になるとF値4.9の光学10倍相当のカメラに切り替わります。
今回は10倍ズームで状態で比較します。
先ほどと同様に、写真テスト用のチャートを同じ条件で撮影して拡大してみました。
結果は、一目瞭然でGalaxy S21 Ultraの圧勝です。
Galaxy S21では潰れてしまっていた細い線・文字までGalaxy S21 Ultraならくっきりと解像します。
ちなみに、Galaxy S21では最大30倍ズームまで拡大出来るのに対して、Galaxy S21 Ultraは最大100倍まで拡大可能です。
100倍ズームにしてしまうと流石に画質の劣化が大きく、常用出来るレベルではありませんが肉眼では確認出来ないほど遠く離れた場所にあるものを撮影し、双眼鏡代わりに使うことすら可能です。
遠く離れた山の様子も・・・
100倍ズームで岩肌を確認出来るほどに拡大出来ます。
ドコモモデル Galaxy S21 SC-51Bは99,792円、Galaxy S21 Ultra SC-52Bは151,272円です(2021年4月22日時点)。
もちろんカメラ以外にも違いはありますけれど、購入を迷った場合は「このカメラが使えるなら15万円は妥当」と見るか、「この程度ならコンパクトで使い易いGalaxy S21を選ぶ」と考えるか、良く検討してみてください。
☆「ドコモ公式サイト Galaxy S21の価格・割引情報」
☆「ドコモ公式サイト Galaxy S21 Ultraの価格・割引情報」
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