NTTドコモより発売中の5Gスマートフォン 富士通コネクテッドテクノロジーズ arrows NX9 F-52Aの実機レビュー・評価です。
arrows NX9 F-52Aの発売日は2020年12月18日、2020年冬モデルとしてドコモが専売(2020年12月時点)している5G対応スマートフォンです。
富士通スマホ「arrows NX」シリーズは2017年モデルとして発売されていた arrows NX F-01K以来、3年ぶりの投入です。
(旧型 arrows NX F-01K)
ドコモ向けの富士通スマートフォンとしては2020年春夏モデルで「arrows 5G」(型番F-51A)に続く、富士通製としては2台めの5G対応モデルであり、arrows 5Gはハイエンドスマートフォン/arrows NX9はハイスペックモデルという位置づけです。
(2020年ハイエンド F-51A)
当サイトでは最高峰モデルのarrows 5Gと廉価なarrows NX9の両方、さらに4G向けの低価格モデルarrows Be4も入手して利用していますので、それぞれの特徴の違いや機能性を詳細に評価していきます。
arrows 5Gおよびその他最新5Gスマホの実機レビュー・評価を見たい方はこちら→「ドコモ 5G/4Gスマートフォンの実機レビューリスト」
arrows NX9スペックと対応サービス
arrows NX9 F-52Aは「スリム&コンパクトで持ちやすいデザイン」/「快適が加速する」スマートフォンとされています。
arrows NX9は現状で最高峰の機能を持ったいわゆる「ハイエンドスマートフォン」ではないものの、一般的なスマホユーザーには十分以上に高い性能・機能性を持った、多機能・高機能モデルといえます。
ディスプレイ (解像度) |
6.3インチ 有機EL (3120×1440) |
生体認証 | 指紋認証 (前面ボタン) 顔認証 |
サイズ | 縦:152 mm 横:72 mm 厚さ:8.5 mm 重さ:162グラム |
カメラ | 広角4850万画素 /超広角800万画素 /深度測定用カメラ |
バッテリー | 3,600mA | テレビ | 非対応 |
CPU | Snapdragon 765G |
おサイフケータイ | 対応 |
RAM/ROM | 8GB/128GB | 防水/防塵 | 対応 |
(それぞれおよその数値。すべての機能・スペックデータはドコモ公式サイトを参照ください)
arrows NX9 F-52Aは5Gエリアで利用すると下り最大2.1Gbpsの高速通信が可能です。
ドコモの5Gプラン料金・オプション等については下記シミュレーションを参照ください(ドコモ新料金プランに対応)。
選べるarrowsシリーズ比較
5G通信が必要ない・もっと安いスマートフォンが欲しいという場合、ドコモでは国産の富士通製スマートフォンとして3モデル「arrows 5G」/「arrows NX9」/「arrows Be4」から選ぶ事ができます。
(低価格モデル arrows Be4)
5G対応で性能が最も高いarrows 5G、性能を一部抑えたスリムモデルのarrows NX9、4G対応ながら激安プライスのarrows Be4の性能・機能はかなり異なっていますので、それぞれの違いを把握して機種選びをする必要があります。
主な仕様/機種名 | arrows 5G | arrows NX9 | arrows Be4 |
型番 | F-51A | F-52A | F-41A |
発売日 | 2020年7月30日 | 2020年12月18日 | 2020年6月25日 |
通信速度 | 一番速い 5G 下り 最大4.1Gbps (Sub6/mmW対応) |
5G 下り 最大2.1Gbps (Sub6対応) |
4G下り 最大 150Mbps |
ディスプレイ | 一番大きい 6.7インチ |
6.3インチ | 5.6インチ |
本体重さ | 171グラム | 163グラム | 一番軽い 144グラム |
カメラ | 一番多機能 トリプルカメラ 超広角+広角+望遠 |
トリプルカメラ 超広角+広角 |
シングルカメラ |
CPU | 一番高性能 SDM865 |
SDM765G | SDM450 |
RAM/ROM | 8GB/128GB | 8GB/128GB | 3GB/32GB |
電池の持ち時間 | 約110時間 | 約110時間 | 約105時間 |
生体認証 | 指紋認証 (パネル内蔵) |
指紋認証 (パネル内蔵) |
指紋認証 (背面) |
FMラジオ | 非対応 | 対応 | 対応 |
おさいふケータイ | 対応 | 対応 | 対応 |
防水防塵 | 対応 | 対応 | 対応 |
MIL規格 | 非対応 | 対応 | 対応 |
(電池持ち時間はそれぞれ5G/4Gでの評価)
上記の通り、arrows NX9はarrows 5Gとarrows Be4の中間的な性能を持っています。
arrows 5Gほどの高性能さ・高級モデルは要らない、でも4Gモデルの格安スマホでは物足りないという人にはarrows NX9が購入候補になるはずです。
☆「arrows Be4 F-41A実機レビュー・評価・料金」
☆「arrows 5G F-51A実機レビュー・評価」
arrows NX9 F-52Aの外観・頑丈さ評価
arrows NX9は「スリム&コンパクト」なデザインであり、ドコモ5Gスマートフォンの中では比較的軽く・小さなサイズが魅力の一つです。
ディスプレイサイズは6.3インチ。最近のスマートフォンとしては標準的なサイズながら、旧型のスマホから比べるとかなり大きめです。
一方で、フロントカメラをパネルに穴を開けて埋め込む&左右のガラスパネルを曲げてボディいっぱいまで画面化するデザインであるため、片手でも持ちやすくなっています。
本体の厚みは8.5mmとほどほどに薄く、ボディサイド両面がカーブしていることで、手触りのよい仕上げとなっています。
メインカメラユニットは少しボディから飛び出ていますが、他社のスマホに比べると凹凸が小さく、すっきりとしたデザインです。
スマホ下部にはType-C USBによる接続端子と、3.5mmイヤホンジャック端子があります。ワイヤレスイヤホンを持っていない人・無線型の遅延が気に入らない人もarrows NX9なら従来どおりのイヤホンで音楽が楽しめます(ハイレゾ対応)。
本体上部にはmicro SDカード(最大1TB対応)・SIMカードスロットがあります。
このSIMカードスロットについて、ドコモから注意事項が発表されています。
NTTドコモ [F-52A] SIMピンを差し込む際、強く奥に差し込むと破損してしまう事例について
SIMスロットの破損は自費修理となる可能性がありますので、利用時には注意してください。
arrows NX9の処理性能・Antutuスコア
arrows NX9 F-52AにはQualcomm Snapdragon 765Gが搭載されており、スマホゲームも楽しめる処理性能を有しています。
arrows NX9のAntutuベンチマークスコア(ver8系)は約32万点です。
最高峰モデルarrows 5Gに比べると低いスコア(SDM865搭載機種は50万点以上のスコアが出る)となりますが、eスポーツチームとの共同開発したゲーム設定も出来るため、一般的なスマホゲームなら快適に遊べる水準です(アプリの動作は各ゲームごとに異なります)。
arrows NX9はRAM(メモリー)8GBとなり、arrows 5Gと同じ大容量です。歴代のarrowsシリーズの中でもトップレベルであり、旧モデルのarrowsスマホの性能で問題を感じていないなら、arrows NX9に機種変更すれば十分満足できるはずです(F-52Aは、2020年モデルF-51Aを除く過去の古い富士通ハイエンドスマホより圧倒的に高性能です)。
低価格モデルのarrows Be4に比べるとarrows NX9の性能は3倍くらい高い(当サイトで実測したAntutuスコア基準)ため、低価格スマホでは物足りないというユーザーはarrows NX9のようなミドルハイスペックモデル~ハイエンドスマートフォンを選ぶほうが良いでしょう。
arrows NX9の発熱具合
富士通のスマホといえば、スマホ黎明期に投入された旧型モデルの印象で熱くなりやすい「ホッカイロスマホ」という印象を今だに持っている人もいらっしゃるでしょう。
しかし、arrows NX9は残念ながら(?)、ホッカイロ機能は有していません。
arrows NX9 F-52Aの実機を用いて発熱テストを実施したところ、30分以上の連続仕様(Antutuベンチマークを連続測定)した場合でも、スマホ本体の温度は30度を少し超える程度にとどまり、持っていて熱く感じることはありませんでした(室温20度でテストを行っています)。
連続動作時の処理性能低下も起きず、Antutuスコアは32-33万点前後で安定した動作をする傾向にあります。
一方で、arrows 5GはハイエンドCPUを積んでいる影響で、発熱がやや大きい印象です。
スマホが発熱すると処理性能が低下することもあるため、「長時間安定してゲームを遊びたい」という目的であれば、arrows NX9のほうがむしろ向いている可能性すらあります。
*スマホの発熱は利用状況によって異なります。通信環境・充電中・アップデート処理中など、特定の条件下では一時的に発熱が大きくなることもあります。異常に熱を持つ場合は個体の不良が疑われますので、携帯ショップ等へ相談に行ってください。
arrows NX9のカメラ性能・評価
arrows NX9のカメラは3つのレンズを搭載するトリプルカメラモデルです。
メインカメラ(広角)は4850万画素の高精細なユニットを採用しています。一番上のカメラは800万画素の超広角用、一番下のレンズは深度測定用となっています。
arrows NX9のカメラは他社の最高峰モデルに比べると性能は低めながら、「Photoshop Expressモード」により自動補正できれいな写真が誰でも撮れます。
自分自身で写真を加工する技術を習得していなくても、フォトショップの技術によりarrows NX9なら明るさや色合いを勝手に調整してくれます。
また、AIによりカメラを向けるだけでさまざまなシーンを判定し、最適な設定をしてくれます。
カメラ性能を最優先するなら上位のarrows 5G、あるいはもっと優れたズーム機能・高画素・大型センサーを積んだ他社スマホを選んでも良いですが、ほどほどにキレイに撮れれば良いというユーザーにはarrows NX9でもプロ仕様の仕上がりの写真を簡単に撮れる機能は搭載されています。
arrows NX9の価格評価・キャンペーン
arrows NX9はauやソフトバンクでは販売されておらず、SIMフリーモデルも存在しない(2020年12月時点)ため、ドコモでしか買うことが出来ない限定モデルとなっています。
arrows NX9は他の5Gスマホに比べると少し割安な価格設定、4Gスマホよりは高い価格となっています。
モデル名 | ドコモ価格 (おかえしプログラム利用時) |
arrows NX9 F-52A | 50,688円負担 |
arrows 5G F-51A | 75,008円負担 |
arrows Be4 F-41A | 一括23,760円 |
(2020年12月28日時点、各税込み。F-41Aはおかえしプログラム非対応)
ドコモのハイエンド5Gスマートフォンの多くは10万円を超える価格ですが、arrows NX9は定価76,032円(一括支払い時の総額)です。
arrows NX9はハイスペックモデルですので、格安スマホであるarrows Be4よりかなり高い価格となります。安い料金を望む方は、arrows Be4 F-41Aの購入をおすすめします。
また、富士通コネクテッドテクノロジーズ主催のプレゼントキャンペーンもあります(先着順)。
☆「NTTドコモ- arrows Be4 F-41Aの価格・値引き情報をみる」
☆「NTTドコモ- arrows NX9 F-52Aの価格・値引き情報をみる」
F-52Aを安く買える値引きクーポン情報
2020年12月16日時点において、arrows NX9 F-52Aの機種変更・契約変更に使えるクーポンが存在しています。
ドコモのクーポンは関係者・従業員に配布されているほか、一定の条件を満たしたユーザーにダイレクトメール等で配布されます。
この他、ドコモのクーポンは「dカード GOLD」の年間利用特典で最大22,000円引きの優待値引きクーポンが貰えますので、arrows NX9を買う前にクーポンを持っていない方はdカードGOLDを作ることをおすすめします。
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